(長文・ネタバレ注意)
●アバンタイトル
名雪「おはよう。うわ、新作のジャムだね」
秋子「ええ。早速試してね」
名雪「うん」
まだ2月の朝。
何時ものように名雪の声の目覚ましで起きた祐一。
名雪を起こして一緒にダイニングに入ると、何時ものように秋子の姿があった。
# 事故起きたのが2月なのにその月の内に秋子さんが復活しているなんて! 前作で
# は3月に入ってようやくリハリビしていたのに。
# 目覚ましの止め方が何となく優しくなってます>祐一。
●低アレルギージャムって本当にあるけれど
祐一「大体だな、遅れそうな時位我慢しろ。秋子さんのジャムは、いつでも食べられ
るんだから」
名雪「あ…。そう…だよね。お母さんのジャムは、何時だって食べられるんだよね」
祐一「今度はあのジャムを食べてあげろよ」
名雪「ぶー。祐一食べて」
祐一「俺はジャムアレルギーなんだ」
名雪「そんなの初めて聞いたよ」
(中略)
祐一「秋子さんの特製ジャムについて、語り合っていたんだ」
香里「え、あのジャムまだあったの?」
祐一「お前も喰ったことあるのか」
香里「前に、名雪の家に遊びに行った時に」
祐一「はー。そうか」
北川「何々? ジャムって何のことだ」
祐一「世の中には知らない方が幸せなこともある」
名雪が秋子の新作ジャムを堪能していたため、危うく学校に遅刻しそうになった祐
一と名雪。
祐一は学校で、秋子のジャムは何時でも食べられると言うのだった。
北川と共に祐一達に話しかけて来た香里は、あることを祐一に伝える…。
# この辺りはゲーム版の名雪エンドのエピローグから来てます。
# 「だって、お母さんのジャムすごーく美味しかったんだよ」と言いながら走る名雪
# がとってもプリティ。
# 新作ジャムは食べても謎ジャムは流石に名雪は食べませんか。香里も謎ジャムの犠
# 牲者だったのか。「まだあったの」ということは、相当前からあったものらしい。
# 誰も2度と食べないから、最初に作ってそのまんま?
●栞との再開
栞「祐一さん?」
祐一「あ…。やっぱりここに来たか」
栞「はい。今日から学業再開です」
祐一「休んでれば良いのに。どうせ、
もう一回一年生確定なんだろう」
栞「そんなこと言う人、嫌いです」
(中略)
栞「こんな時、こんな時は泣いても良いんですよね」
(中略)
栞「私、本当は死にたくなかったんです。お別れなんて嫌です。一人ぼっちなんて、
嫌です」
祐一「泣きたい時には泣いたって良いんだ。ずっと我慢してたんだから」
香里から栞が学校に出られるようになったと聞いた祐一。
裏庭に出ると、予想通り栞がそこにいた。
病気が治ったお祝いに百花屋でパーティーをしようという祐一。
栞は涙を流し、祐一の胸に飛び込む。本当は死にたくなかったと。
祐一は泣きたい時は泣けば良いと言い、栞は祐一の胸で泣き続ける。
# この部分はゲーム版の栞エンドのエピローグからです。この後で舞との昼食を控え
# ているので、アイスクリームは無くなっちゃったみたいですけど。
# 前回まではもうすぐ死ぬのと言われていた栞。1月も経っていないのに、また学校
# に出られるようになるとは。治るの早っ。
# ところで本作の登場キャラの涙ってどうしてみんな大粒なんだろう……。
●教科書は日本昔話
祐一「でも、良かったよ。二人とも、卒業前に退院出来て」
佐祐理「はい。お医者様もびっくりなさっていました。こんなに治りが早いのは奇跡
だって。ね、舞」
舞「うん」
祐一「奇跡…」
佐祐理「でも、受験には間に合わなかったから、二人とも浪人ですけど。ね、舞」
舞「うん」
祐一「舞も大学に行くのか?」
舞「佐祐理と同じ学校で、動物さんを診るお医者さんの勉強をする」
祐一「そうやって、眼鏡かけて読書してると、頭良さそうに見えるんだけどさ、お前
って勉強駄目駄目だろ? 大丈夫なのか?」
(中略)
佐祐理「そうだ、祐一さん。探してたお友達は、見つかったんですか?」
祐一「え?」
佐祐理「月宮あゆさん」
祐一「あ、ああ。もう会えないって言ってたから、多分、どっかに引っ越したんだろ
う」
奇跡的に予定より早く退院出来た佐祐理と舞と昼食を食べていた祐一。
だが受験には間に合わず、二人は浪人。舞は、佐祐理と同じ大学で獣医になる勉強
をすると言うのだった。
# 卒業式には間に合わないと舞が言っていた時、奇跡で治ると思っていたらやっぱり
# その通りに。
# 前作では舞と佐祐理は留学していましたが、本作では国内ですか。舞の進路希望が
# 獣医さんとは彼女らしい。
# 勉強すると言って、眼鏡をかけた舞がとっても可愛い。まず、形から入るんですね。
# それにしても、手にしている本が「かちかち山」だと言うのは……。でも、舞は意
# 外と成績が悪くないのか。
●知っているなら早く言えば良いのに
祐一「秋子さん。俺、思い出したんです」
秋子「え?」
祐一「7年前にあったこと、冬休みの最後の日に、俺の友達が木から落ちて病院に運
ばれた。俺は事情だけを聞かれて、その場から返された。駅前でぼーっとして
る所に名雪が来た。名雪は事故のことは知らなかった。俺は名雪に八つ当たり
して、親と電車に…。後のことは良く覚えてません。久しぶりに会っても、秋
子さんは俺につかって事故のことは言わなかった。何時か、木が切られた話を
したのは、俺が覚えているか、確かめるため。そうでしょう? 同じような事
故を起こさないために、あの木は、切られたんですね。木から落ちた子の名前
は、月宮あゆ。あゆは、もう、この世には…」
秋子「え!? それは違うわ。祐一さん、誤解してる。だって、木から落ちた女の子は、
亡くなった訳じゃなくて…」
商店街の中で話しかけてきた秋子の声をあゆの声と聞き違えた祐一。
秋子と百花屋に入った祐一は、7年前の出来事を思い出したと告げる。
だが、祐一は一つだけ思い違いをしていた。
あゆが木から落ちて死んだという思い違いを……。
秋子に真実を告げられ、病院に向かった祐一は、7年振りに本物のあゆと再会する。
7年間、眠り続けたままのあゆと……。
# 前作では名雪が偶然あゆの病室を見つけるという展開で唖然としましたが、本作で
# は秋子さんがあゆのその後を知っていましたか。知っているのなら、あゆが消えた
# 位のタイミングで話せば良いのに…と思ったのは私だけでしょうか。気を遣いすぎ
# た、ということなんでしょうけど。
# 眠り続けているあゆの手には、天使の人形が。埋められていた筈なのに!? あゆが
# 消えた時、返した天使の人形も一緒に消えたので、その後でここに現れた、という
# ことなのかな。
●卒業式
祐一「お、舞、いたのか」
舞「ん…」
祐一「冗談だよ。忘れて無いって。ほら」
佐祐理「良かったね、舞」
(中略)
佐祐理「7年間も眠り続けてるんだってね。事故の後。佐祐理達も、今度お見舞いに
行こうね」
舞「うん」
時は流れ3月。舞と佐祐理の卒業式の日。祐一は二人に花束を渡す。
二次会に誘う佐祐理に、祐一は寄りたい所があるから後で行くと言う。
祐一は、7年振りの再会の日から毎日、あゆの病室に通い続けていた。
# 前作でも印象的だった卒業式。花束を渡して貰って舞の本当に嬉しそうな表情が印
# 象的。こんな顔、シリーズ全体でも初めてのような。
# ゲームからそうなんでしょうけど、制服がある学校なのに、卒業式が制服で無いの
# が謎です。
●そして季節は秋
あゆ「夢。夢を見ている。大好きな人が側にいる夢。その人は、僕に話しかける。色
んな話を聞かせてくれる」
あゆ「7年振りに会ったいとこのこと。人間になった子狐の話」
あゆ「毎日学校の裏庭を訪れる、不思議な少女。お化けと戦う女の子。そして、夕暮
れの街で再会した、幼なじみ」
あゆ「夢、夢を見ている。大好きな人の側にいる夢。繰り返される、当たり前の毎日。
そんな夢の欠片が何度も何度も訪れて、心を少しずつ、満たしていく」
あゆ「空から降る雪の欠片が、街を白く染め変えて行くように」
眠り続けるあゆの病室に通い、あゆの世話をする祐一達。
しかし、あゆは目覚めないまま、季節は夏から秋になろうとしていた。
# ゲーム版ではニュースであゆが目覚めたということを知り、前作でも祐一が駆けつ
# けたらすぐに目覚めたような感のあるあゆですが、本作ではすぐには目覚めないん
# ですか。自分自身には奇跡は起こせないのかなぁ。
# あゆの足をマッサージしている秋子さん、身体の向きを変えている佐祐理と舞、髪
# を洗っている祐一と秋子、あゆの髪を揃えている香里と栞(おまけで北川)などが
# 描かれてます。
# 紫陽花の花が咲いていて、梅雨らしきシーンがありましたが、北海道には梅雨は無
# いような……(いや、北海道と決まった訳では無いですけど)。
# 秋。物見の丘にいるのは……今の真琴お姉さん?
# 天野美汐が友達とプリクラを撮っている姿が。性格、変わったんだ。
●名探偵栞
栞「祐一さん。例えばですよ? 例えば今、自分が誰かの夢の中にいるって考えたこ
と無いですか?」
祐一「何だ、それ」
栞「ですからたとえ話ですよ。夢を見ている誰かは夢の中で、一つだけ願いを叶える
ことが出来るんです」
祐一「あ…」
栞「夢の世界で暮らし始めた頃は、ただ泣いていることしか出来なかった。でも、ず
っとずっと夢の中で待つことを止めなかった。そして、小さなきっかけがあった。
願い事は、長い長い時間を待ち続けたその子に与えられた、プレゼントみたいな
ものなんです。だから、どんな願いでも叶えることが出来た」
栞「病気の女の子を治すことも、事故にあった人を救うことも、怪我をした友達を治
すことも」
祐一「願い事は、一つじゃないのか」
栞「その子が、何を願ったかは判りません。でも、もしかしたら、その子が大好きな
誰かにずっと笑っていて欲しい。そんな風に願ったんじゃないでしょうか。その
ためには、周りの人達もみんな幸せでなければならないでしょ?」
祐一「何故、そういう風に思えるんだ?」
栞「判りません。ただ、病気が治ってからずっと、そんな気が、してて」
祐一「あ…」
秋。祐一をスケッチしながら、栞は、この世界が誰か=あゆの夢の中で、その夢の
中で自分の病気が治ったのも、秋子や舞達の怪我が治ったのも、その誰かが大好きな
誰か=祐一にずっと笑って欲しいと願ったからでは無いかと言う。
# この辺りもゲーム版の栞エンドのエピローグの台詞から持って来ています。ゲーム
# 版ではこの話を聞いてあゆのことを思い出したりする訳ですが…。
# 随分とスケッチの手が早くなってますけど、腕は上がったのかな?
# 夢の中の奇跡の話と言えば、第10話のことを思い出します。奇跡を起こせたら、何
# をお願いしますかと美汐に問われ、決まってると祐一は言うのですが……。あれ?
# 真琴に関しては奇跡は起きないのかな。真琴が人の姿になったことそれ自体が奇跡
# なので、もう奇跡は起きないということなのかもしれないけど。
●あ、あんたのためにやってるんじゃないからね!
名雪「はい。出来た。あゆちゃん、赤いカチューシャしてたのにね」
名雪「それじゃ、私先に帰ってる」
祐一「ああ。いつも悪いな。忙しいのに」
名雪「別に祐一のためじゃないもん。あゆちゃんのためだもん」
名雪「祐一」
祐一「ん」
名雪「私、今なら信じられる。奇跡があるんだよ。ファイト、だよ! じゃあね」
あゆの髪をとかしている名雪。
名雪に悪いなという祐一。だが名雪は、あゆのためだと言う。
かつて奇跡って起こせると訊ねた名雪は今では奇跡を信じていた。
# 祐一、名雪に振られました(違)。その時の祐一のシャツに「LOST」と書いてある
# のが何とも。
●そして季節は冬
祐一「名雪は推薦で陸上の強い大学に行くそうだ。香里は頭良いから、多分、志望校
に合格すると思う。舞も、何とか合格ラインに届くらしい。栞は、美術部の共
同製作で、この間、何かの賞を取ったって、喜んでた。……あゆ。俺の声、聞
こえてるよな。あゆ」
(中略)
舞「祐一。きっとこの子は、今でも待ち続けている。祐一を」
祐一「あ…」
舞「迎えに行ってあげて。私の時のように」
祐一「迎えに」
舞「そう。祐一にしか出来ない。約束を果たせるのは、約束をしたその人だけだか
ら」
祐一「あゆは、どこで俺を待ってるんだ」
冬になり、名雪達の進路がそれぞれ決まっても、あゆは目を覚まさず、祐一が希望
を失いかけていた時、舞が今日は一人で現れる。
舞は、あゆが祐一のことを待ち続けていると指摘、祐一に迎えに行くように言う。
自分を迎えに来た時のように。
# あゆにだけ奇跡は起きないのかと思ったら、舞が重要な役割を果たすことに。成る
# 程、同じように祐一を待ち続けていて、自らの嘘=魔物が出るを信じ込み、実体化
# までさせていた上、祐一が舞のことを怖がって逃げたと思い込んでいた舞であれば
# こそ、祐一を救うことが出来るわけか。
# 栞、美術部の「共同」制作で賞を取ったということは、実力は……かも。ところで
# さゆりんの進路は?
●あのカチューシャはどこから?
あゆ「冬。雪の舞う街。新しい足跡を残しながら、商店街を駆け抜けることが好きだ
った」
あゆ「春。雪解けの街。木々の幹に残る、小さな雪の固まりを、手ですくい取ること
が好きだった」
あゆ「夏。雪の冷たさを忘れた街。傾けた傘の隙間から、霞む町並みを眺めることが
好きだった」
あゆ「秋。雪の到来を告げる街。見上げた雲から舞い落ちる、小さな白い結晶を掌で
受けとめることが好きだった。そして季節は冬。雪の季節。街が白一色に覆わ
れる季節。流れる風景が好きだった」
あゆ「だけど、雪に凍り付く水たまりのように、僕の時間は止まっていた。この四角
い部屋の中で、季節の無い時間の中で、僕は、ずっと一人ぼっちだった」
あゆ「繰り返し繰り返し、夢の中で同じ風景を眺めながら、開けない夜に、身を委ね
ながら。だけど、ゆっくりと、夜が白み始めていた」
(中略)
祐一「俺はプレゼントをやってない。あゆに渡してなんかいない」
あゆ「貰って良いの? 後で返せって言われても返さないからね」
祐一「俺は現実より幻を選んだ。悲しい現実を心の奥に押し込めて、安らいでいるこ
との出来る幻を受け入れた。弱い心が潰れないように、思い出を傷つけないた
めに」
舞に言われ、あゆを迎えに行くことにした祐一は、真っ先に森の広場に向かう。
そこで、あゆにプレゼントする筈だった赤いカチューシャを見つけ、祐一は泣き崩
れるのだった。
# 第22話で赤いカチューシャを渡すシーン、アニメだけ観ていると何だこれ? …で
# すが、要するに祐一はある筈も無い幻を信じ込んでいたのか。祐一の前に現れたあ
# ゆが赤いカチューシャをしていて、それを祐一に貰ったと言っていたことからする
# と、今回祐一達の前に現れたあゆは祐一が作り出した幻みたいなものなのかも。
# 前作では祐一は赤いカチューシャをあゆにちゃんと渡していたので、かなり改変さ
# れていたんですね…。
●7年間の遅刻
祐一「悪い。今度は、本当に遅かったよな」
あゆ「そうだよ。僕もう待ちくたびれちゃったよ。フフ…」
祐一「心配したか? もう来ないんじゃ無いかって」
あゆ「ううん。だって、約束したもん」
祐一「ああ」
祐一「あゆ。これ」
あゆ「何?」
祐一「言ったろう。渡したいものがあるって」
あゆ「わぁ」
祐一「あゆ。さぁ、行こう」
あゆ「うん!」
眠り続けていたあゆの夢の中。
カチューシャを渡していなかったことを思い出した祐一は、7年振りに果たせなか
った約束──あゆへのプレゼント──を渡し、あゆを夢の中から連れ出すのだった。
# このシーンはどう解釈したものか困るのですが、祐一が寝ている間は、あゆの夢と
# 同調しているということで良いのかな。そこで、カチューシャを改めてプレゼント
# したと。
●夢から覚めた後で
あゆ「(何だか悲しくなって来た。あの人が、目の前に立っていた)」
祐一「よう! 不審人物」
あゆ「遅いよ。遅すぎるよ」
(中略)
祐一「どうしたんだ? 新手のイメチェンか?」
あゆ「笑わない?」
祐一「笑わない」
あゆ「本当に笑わない?」
祐一「どんなことがあっても、決して笑わないと、約束する」
あゆ「凄く嘘っぽいけど、でも、うん、約束だよ」
祐一「俺はこう見えても約束は守る方だ」
あゆ「床屋さんに行って、髪の毛切って下さいって言ったんだよ。そしたら……一杯
切られた」
祐一「ハハハハハハハ……」
あゆ「(全く遠慮無しに、あの人が大笑いしていた)」
(中略)
祐一「秋子さんがたい焼きを作ってくれるそうだ」
あゆ「本当!?」
祐一「栞や舞や香里や佐祐理さん達も集まってるぞ。みんな、俺達を待ってるぞ」
あゆ「それじゃ、急がなくちゃね」
あゆ「たい焼き僕も作ってみたいな」
あゆ「止まっていた思い出がゆっくりと流れ始める。たった一つの奇跡の欠片を抱き
しめながら」
(中略)
あゆ「僕、また元気に走れるようになるかな」
祐一「当たり前だろ。土の上だって、草の上だって、雪の上だって、また元気に走れ
るようになるさ」
あゆ「うん。そうだよね! フフ…」
あゆ「(どれ位時間がかかるかは判らないけど、でも、時間はたくさんあるのだか
ら)」
祐一がこの街に来てから2度目の春。
あゆは一人で外出出来るまでに回復していた。
駅前で祐一を待っているあゆ。帽子を被ったままのあゆは、実は美容院に行ったこ
とが無く、床屋で髪をばっさりと切られてしまったのだ。そんなあゆの髪を見て大笑
いする祐一。
水瀬家に向けて、あゆを車椅子に乗せ押して行く祐一。
水瀬家では、栞、舞、香里に佐祐理が集まってのパーティーが予定されていた。
満足に歩くことが出来ないあゆに、祐一はまた元気に走れるようになるさと言う。
再び動き出した祐一とあゆの二人の時間。
二人の顔には本当の笑顔が戻っていた。
そして、森の広場では新しい芽生えが……。
# 前作でもご存じ、あゆエンドのラストシーンです。本作では、ずっと寝ていたため
# か、満足に歩くことが出来なくなっているようで。
# 奇跡の欠片を抱いて。舞の時は、舞の能力の欠片と会話した祐一ですが、今度はあ
# ゆの起こした奇跡──祐一にずっと笑って欲しい──が、あゆ自身にも起きたとい
# うことなんでしょうね。
# 床屋でばっさりと髪を切られてしまったあゆ。床屋だからって何も聞かずにばっさ
# りとは切らないと思うけど……。
# たい焼きを焼いてくれるという秋子さん。あゆちゃんのためにわざわざ型購入した
# んでしょうね。
●シリーズ全体を通して
京都アニメーションが「Kanon」を作ると聞いた時、「何で今更」と「東映版が黒
歴史となってしまわないか?」と、ちょっと驚いたものです。
実際に仕上がった作品を観てみると、見た目のクオリティは流石に京都アニメーシ
ョンという出来。
ただ、シリーズ構成が話数が倍であるせいか、話が妙に間延びしているような印象
を受けました。前も書きましたが、前半部は特にギャルゲーにおいて、毎日女の子と
会ってフラグを立てているという話で、ゲームを忠実にアニメ化しているのだろうか
と思ったものです。
それも中盤から各キャラ毎のエピソードとなってからはあまり感じなくなりました。
ただ、各キャラ毎のエピソードを踏まえて話を作っていない感があり、それはどう
か? …と思っていたら、最終的にあゆエピソードでそれらを全て出してきましたか。
元々本作の評価は高いものの、シリーズ構成は東映版の方が良いのでは…と思いも
しないでは無かったのですが、個人的には最終話で評価が逆転しました。
ともあれ、2クールに渡り、お疲れ様でした>スタッフの皆様。
そして、本スレッドにフォローを頂きました、みやこしさん他、そしてゲーム版の
情報提供をして頂きましたながたさんにお礼を申し上げまして、本スレッドのまとめ
とさせて頂きます。
ありがとうございました。
●特報
TVアニメーション『CLANNAD』製作開始!
こんなサプライズがEDの後に。しかも、劇場版は東映アニメーション、TV版は
京都アニメーションというAIRと同じパターン。
ゲームの方は知らないのですが、楽しみにしてます。