2005年8月の日記

　大分ご無沙汰してました。いよいよ明日からは黒ミサの開幕。
　その準備に色々と追われておりました。何しろ表稼業を全く事前に休むことが出来なかったので、ぎりぎりです。それでも、原稿を書き終えて、表紙以外は印刷も終了しているのですが、その表紙の原稿を今受け取りに行ってます（爆）。
　さて、今回の新刊は、

• 神無月の巫女総括本（その１）
• ＡＩＲ総括本
• 某妄想（その17）です。

　サークル名は例によって書きません。

　例年であれば、黒ミサ前日は休暇を取って本の量産をしているところなのですが、本日は表稼業。
　色々仕事が溜まってはいたし、突発的事態に対応する必要があると感じたからなのですが、実際には休暇にしても問題無かったような気がする……。定時でそそくさと撤退。

　帰宅すると、予想に反して新刊の表紙届いていなかった。まるで狙っているかのように前日に原稿が届くパターンが大半であるのに、これはどうしたことかと絵師に確認してみたところ、原稿は出来ているが郵送が間に合わなかったのでということなので、急遽手渡しでの原稿受け渡し作戦実行（笑）。前日手渡し、というパターンはこれまでも２回程実行されているが、前日の夜になってするのは初めてだ。

　後者二つの原稿を受け取りに、2100頃出立。横浜まで遠征。
　絵描きの方は今時携帯電話も電子メールも使えない人なので、果てさて、無事に巡り会えるのでしょうか……。

　2200前横浜着。乗り換え案内で調べたところ、2211着の京浜東北線で着く確率が高いと踏んでホームで待っていた所（一番空いていそうな北改札を指定したので、その出口の前で）、ＰＨＳに着信が。何でも、京急の改札口の前にいる話。なので、中央口から京急の改札前に行ったところ姿は見えず。
　何しろ、向こうが携帯を持っていないものだから、公衆電話から時折かかる電話を頼りに、行きつ戻りつした挙げ句に先方の居場所が判明。何とか巡り会うことが出来ました。

　原稿だけで無く、差し入れのお菓子まで頂いてありがとうございました＞Ｋ嬢（もっとも、ここを見る環境は無さそうだけど）。

　原稿を受け取りしばし雑談後Ｕターン。2330頃帰宅。早速表紙イラストをスキャンして印刷。
　本文は既に全て印刷済みなのでこれは直ぐに終了。製本作業を終え就寝したのは午前２時となった。
　これでも、平均よりは早く寝ている気がする。

　では、これまでの出来事は後程、落ち着いた時にでも。
　ところで、某氏のサイトが二日程前から見られないのはどうしてだろう。

　午前五時起床。黒ミサ一日目は何と雨がぱらついていた。
　黒ミサは台風ですら避けて通るという伝統は最近はそうでも無いらしい。
　新刊既刊合わせて数十冊のコピー誌を鞄に詰め込みいざ戦場へ。

　時間の関係で早く行ける私鉄で。
　そう言えば平日ダイヤ。混んでいるのが嫌で、座っていける始発電車で。
　平日ダイヤだと、列車の時間が妙にかかる……。途中でＪＲに乗り換えた方が早かったみたいだ。

　それでも普段よりは早い時間に会場着。他の売り子達は全員到着済。
　スタッフが見本誌の回収に来た。特にヤバいブツは取り扱っていないのでセーフ。
　ただ、何だか中身を読んでいなかったような…。この辺りはやばいモノを取り扱っていないということもあるのだろうけど。

　今回は既刊をあまり持ち込まなかったこともあり、用意はわりとあっさり終了。
　知人に頼まれたブツがあるために開場前に行列に並ぶ。これまでのパターンだと、広い通路にシャッター前に向かう巨大な行列が出来るので、それに並ぼうと思っていると、いつの間にかサークル毎の行列が建物の外に出来てますよ？
　目的のサークルの近くにもそれらしき行列が見えたので、聞いてみるとやはり事前に行列を形成していた模様。
　行列に並び、そこで開場を迎える。20分近く並んで目的のブツを入手した後、今度は鎌倉某氏に頼まれた（そして自分も入手する予定の）ブツを入手するために、別の行列に。種村有菜のアシスタントのサークル。これまで並んだ時に比べるとスムーズに購入することが出来た。
　プラネテス本と神無月の巫女本を入手してしまえば、これでほぼ目的は果たしたに近いので、後は近隣のサークルを回ったり、自分のスペースで売り越しながらまったりと。

　売れ行きはそれなりに順調。スタートダッシュが凄まじかった「神無月の巫女」本に対して、最初から最後まで地道に売れていった「ＡＩＲ」本。そして売り上げは何時ものとおりの某妄想本。意外にも、既刊のプラネテス本が未だ売れている。前回、サークルが落ちたという所為もあるのだろうけど。

　来るか来ないか良く判らなかったが、二回程続けて来られた時に席にいなかったこともあり待っていると、お昼過ぎに某氏来訪。クッキーを頂く。何だかデカいカメラを鞄から取り出すので、撮る気満々なのかと思ったら、普段から持ち歩いているということなのだそうだ。暫し雑談後別れる。

　その後も比較的まったりと過ごす。結局のところ、「神無月の巫女」本は完売。「ＡＩＲ」本も残り１冊となった。これでも普段より多めに刷ったのだが。

　終了時間前に鎌倉某氏がスペースに来て、本日は自分のサークルに委託していた翌日の鎌倉某氏のスペースに自分の本を運んでいくのに付き合ってから帰る。明日、鎌倉某氏のサークルに委託するのだけど、そもそも委託すべき本は今日完売してしまったので、家で刷り直しです。

　帰宅すると、何故か郵便物が。え…？　「神無月の巫女」本の表紙イラストが届いてるんですけど。
　消印は昨日付。何だか良く判らないながらも、取りあえずスキャンして新たな表紙作成。

　「神無月の巫女」本は一夜にして第２版となりました。昨日のイラスト無し表紙を購入された方が来訪された場合に備えて、もう一度大量に本を作成してから2300頃に就寝。

　午前５時起床。昨日よりは大分少ない冊数のコピー誌を詰め込んで、いざ戦場へ。
　本日は鎌倉某氏のサークルで売り子をすることに。ついでに、自分の所の本も委託。

　我がサークルのイラスト描きの人は、本日サークル参加なので挨拶に。
　神無月の巫女だけ郵送されて来た件に関しては、神無月の巫女はあまり急いでいないという話だったので郵送で、他二つは手渡しがあるかも？　…と思い手元に残していた…という話らしい。

　開場時は鎌倉某氏の依頼で壁の行列サークル。サークルカットはマリみてなのに、何故か新刊は「紳士同盟クロス」だったりするのが謎だ。行列に並んでいる最中、某妄想の新着記事が投稿されていることに気付く。黒ミサの日はそう言えば良く投稿されていたなぁ…と思い出す。

　取りあえず買い物。皇国の守護者イラストレイテッド（近衛衆兵鉄虎第５０１大隊）を購入するために西館に行こうとしたところ、東にも当該同人誌が委託されているのを発見。購入。後に西館に行ったところ、島中に配置されているのに、信じられない長蛇の行列が出来ていた。ありえなーい（サークルの売り子の会話を聞く限り、売る方も意外だったぽい）。
　メカミリを少し巡回した他は、殆ど買い物はマリみて周辺のみだった。

　実は「委託：神無月の巫女」と書いてあったこともあり、二日目にして既に第二版（表紙イラスト入ったので）となった神無月の巫女本の売れ行きが良い。最終的に、一日目と同じ位売れた。一度の黒ミサで一種類の本がこれだけ出たのは……プリンセスナイン以来かな？

　水野氏に依頼していた介錯のサークル。新刊のうち１冊が「神無月の巫女　原画集」だった。スタッフが自分の関わった作品の原画集を出すのは黒ミサでは珍しくは無いが、ここまで厚いのは珍しい。それも、単純に原画を並べたのではなく、脚本部分を引用したり、解説を加えたりとちょっとしたムック風（元々、神無月の巫女のムックが欲しいということで企画されたようだ）となっているのはポイント高い。

　1600過ぎ会場を出る。帰宅後、明日の準備としてサークルチェックなどしながら寝る。何しろ明日は買い物本番。

　午前四時起床。本日は別の知人よりサークル入場券を入手してサークル入場。

　本日は特段並ばないといけないサークルは無かったので、鎌倉某氏に一カ所だけ頼まれていたスペースの前で開会を迎える。予めチェック済みだったサークル（壁、シャッター前は全てスルーの方向で）を巡回。百合系や同人ソフト系を中心に。汁気や肌色が多いスペースは正直、巡回するのが体力的に辛い。
　スピードグラファー本を三日目にして初めて見かける。ここは以前、満月をさがして本を出しているので購入したサークルで、やはり注目点は同じということか。

　この日は売り子の方は殆ど人任せ状態（都合良く、三日目は買い物が無いという者が居るので）で、買い物に専念出来た。ただ、買い物量自体は昔に比べると随分と少なくなった。このジャンルの本は絶対欲しいというのが少なくなったというのが大きいが。

　1600過ぎ。鎌倉某氏と受け渡しをするモノが色々とあったのだが、どうも1800過ぎないとそのブツが入手出来なさそうな雰囲気なので、ブツ受け渡しを明日にすることにしてそそくさと撤退。明日も仕事なので。

　夏コミを振り返って。

• 今年の黒ミサでも、Linux Zaurus Comiket Catalog Browser LiCoが活躍した。ここの開発元サークルが三日目に出店していたのだが、縦表示のLicoを開発中とあった。そっちの方が見やすいのかなぁ？　個人的には、検索機能をもう少し充実して欲しい気がする。例えば、検索結果の一覧表示機能が見当たらない。
• 人気の割に同人誌が極端に少ない神無月の巫女本はかなりの勢いで売れた。みんな、飢えているなぁ…。いや、私もですが。AIRは最初から最後まで地道に売れた。チェックして来たというより、通りがかった人が購入しているという感じ。神無月とAIRを両方購入する人よりどちらか片方の人が多かったというのも特徴的。プラネテスは地道に売れ続けている。過去の売り上げを集計していて思ったが、この手の総括本の売り上げって、作品に関わらず売れる冊数のトータルの上限はほぼ一定（もちろん、例外もあるが）。
• 一日目、周囲がアニメ感想本のサークルばかりだったが、隣のサークルに聞いた話では、この手の系統の本の売り上げは最近は減少傾向にあるらしい。同人界自体は売り上げ減少傾向にあるのは当然として、みんなアニメ感想系サイトの方で満足して、わざわざ同人まで手を伸ばす人が減ったのかも。

　……などと、ピコ手サークルの呟きでした。

　某氏の雑記が移転したというお知らせが来たので、移転先に向け呟き内のリンクを全て貼り替えると同時にリンク集、アンテナの登録先も変更。ところで、移転先の方に移転の案内があるのに、元の場所には移転案内が無いのは何故だろう（追記：リンク集の方はファイル転送し忘れていたので21日に更新）。
　そう言えば書き忘れていたが主な登場人物（『愛の劇場』版の設定より）もひっそりと更新されていた（何しろ更新案内も無いので、作者で無いと気付かないと思う（笑））。

　表稼業。ないむね。溜まっていた課題を幾つか片づける。

　午後、新宿にある同業他社にお世話になった御礼で挨拶に。流石、数値を多く取り扱う会社であるが故か、補佐の机の上にパソコンが２台あったり、職員のパソコンがどういう入札をしたらそうなるのか全てＴＰシリーズであったりと、そんな辺りが目に付いた。ちなみにここ、内線電話の代わりにＰＨＳ配ってるみたい。

　1900頃撤退。鎌倉某氏の地元で待ち合わせ。
　昨日受け渡し損ねたブツを物々交換。
　わたみん屋で呑み。和民系列の、例えば横浜まんがの森の隣にある和民もこれに変わってしまった。
　和民系列では一番価格が安いので、この方が客が入るということだろうか。
　値段は他の和民系列の半値位の代わりに、料理の量も一皿辺り半分位なんだが。一人で一皿分頼むのが吉。
　麦酒×２、カクテル×１で割と早めの時刻に引き揚げる。

　午前５時起床。冬の黒ミサ申込書を記入。正確に言うと郵便振替用紙で送金する方が申し込みに当たるのだが。
　出勤途中に投函。これで夏の黒ミサは本当に終了。

　表稼業。ないむね。

　お昼前に大きな地震。揺れ方から遠くの大地震だと思いテレビをつけると宮城で震度６弱の地震。
　本拠地の本やＤＶＤの山が崩れていないかと心配になるが、地元は地盤が岩盤らしいので遠くの大地震だと案外崩れない（その代わりに、活断層がわりと近くにあったりするが）。

　定時後より今週初めに異動となった上司（その１）の壮行会が某所ビアガーデンで行われる。
　歴史的建造物の中に作られているのが珍しいが、料理と麦酒は割と普通。本当は結婚式場だそうだ。
　庭で芸者もどきのショーが行われているのが面白い。遠くて、良く見えなかったけれど。

　終電車−１で撤退。

　表稼業。仕事は割と溜め込んでいたのに更に積み上がる。
　同僚Ｓが夏風邪のためとして午前中で撤退。
　夏休みに入っているのが本日で二名、上司（その２）も午後休で静かな室内。

　私の前任者から久しぶりに電話がかかって来た。何でも身体をこわして何度も倒れていたそうで。お大事に…。
　色々と興味深い情報を得る。

　今週は残業はしないと決めているのでとっとと撤退。
　体調を整えるために早く寝る。

　表稼業。月曜日に来た上司（その１）に対して業務説明。いつの間にか室内で一番の古株になってしまい、過去の経緯について色々と説明することに。もっとも、私自身もこの場所にいつまで居られるか判らないが。

　ないむね。昨日に引き続き同僚Ｓは休み。
　昼食。前から気になっていた沖縄料理店でラフテー丼。炒めた高菜と紅ショウガがセットで、沖縄料理で無くて九州の料理だと言われても信じてしまいそう。味は値段の割には及第点だったが。
　ほぼ定時にて撤退。明日は早いため、早めに就寝。

　午前５時起床。普段よりたっぷり１時間以上早い電車で横浜へ。
　東横線の妙蓮寺にある横浜総合健診センターで色々検査。
　共済から金が出るとはいえ、やけに高い料金を取られるなと思ったら、昼食付きなのだそうだ。
　昼食は幕の内弁当風のおかずにご飯、みそ汁、サラダバーとかなり豪華。
　センター内にはネット環境やエステまで整備されていて、検査結果が出るまで待てるようになっているのだが、検査結果は郵送して貰うことになっているのでとっとと撤退。

　元々これがあるために今日は年休を取っていたのだが、思いの外早く終わってしまったために横浜をぶらぶら。
　RD-Z1が\168,000になっていた。もっと安くならないかな。

　まんがの森にて、以下購入。

『マッグガーデン プレミアムアート コレクション 劇場版AIR』 大型本 マッグガーデン(マッグガーデンプレミアムアートコレクション) 発売日:2005/08/05, サイズ:30 cm

　劇場版AIRのムックです。この手のムックは結構購入してます。それにしても高い…。

『AIR (1)』 コミック 角川書店(カドカワコミックスAエース) 著者:桂 遊生丸(著),Key(著) 発売日:2005/08/10

　AIRの公式コミック版だそうです。通読したが、意外と手堅く作ってあって良かった。ストーリー的には恐らくは原作準拠なのだろう。アニメよりも観鈴ちんの変な少女であるのが何とも可愛い。元ゲームやアニメ版とは絵柄が何と言うか柔らかい感じだが、悪くないと思う。

　自宅に帰ると、あまぞんからお届け物。

『少女セクト』 コアマガジン(メガストアコミックス) 出演者:玄鉄絢(著) 発売日:2005/08/19

　以前も取り上げた、百合レズスキーにはたまらない18禁漫画。何しろ、登場キャラは全て女子校生でその大半は女の子好き。絵は綺麗だけで結構えっち成分高め。えっちシーンは無くても、普通に百合な関係を描いた部分についても中々。とは言え、キャラの見分けがしづらい上に名前が覚えにくかったりで、単行本で各キャラの設定が書かれることで、初めてキャラの相互関係を理解出来ましたよ。まんがの森でも平積み（しかも一般で）で山程売っていたので百合スキーは是非購入すべし。これを書いている（21日）現在、あまぞんでは10位につけているので結構売れているようだ。

『萌えよ!戦車学校―戦車のすべてを萌え燃えレクチャー』 単行本 イカロス出版 著者:田村 尚也,野上 武志,野上 武志 発売日:2005/07, サイズ:21 cm

　萌えは遂にミリタリー分野迄（笑）。鋼鉄の少女たちシリーズの作者（しけたみがの（野上武史））のイラストと漫画で萌えながら戦車の知識を得ましょう…ということだが、肝心の戦車に関する文章の記述が何ともヌルい。ミリタリーに対する知見が無い人向けに、基本を押さえようというコンセプトは判らないでも無いが、是非ここは上級編をお願いしたいところ。

　土曜日ということでお休み。黒ミサ準備期間中に部屋の中が凄いことになっていたので、大掃除。
　（６時間経過）
　大量にゴミを出したにもかかわらず、床面積がちっとも増えていないような気がするのは何故だ。

　棚にしまったままだった、PC-9821Xa9とLibretto60を引っ張り出す。
　98の方はＶＧＡケーブルが足りないので後日回しとして、Libretto60の方を久々に立ち上げる。
　使っていなかったLANカードを差してネットに接続。……ブラウザがIE3.02なので、yahooすらまともに表示させられないとは（笑）。ブラウザを新しくしないと…と思って気が付いた。OperaもFireFoxももちろんIEもWin98以降の対応となっているので、Win95のリブでは最新のブラウザは動かすことが出来ないのだった。
　NN7辺りがWin95でも大丈夫らしいので入れてみると、あまりにも重すぎて使えない。

　さて、リブレットを復活させたのは理由があって、Spam Mai lKillerをインストールして常時立ち上げておき、Spamメールをせっせと消して頂こうという目論見。SMKはWin95対応だった筈だし…と思い、起動しようとしてみるとエラーが。？　…と思ってドキュメントを良く見ると、「IE4.0がインストールされている必要があります」だと。今更、IE4.0をどうやって手に入れろというのだ〜。昔のパソコン雑誌の付録CD-ROMを探すしか無いかなぁ。でも、あれは大体捨ててしまったんだよなぁ。IE6.0はどう逆立ちしても手に入らないし。
　他にスパム対策ソフトでWin95対応のものが無いかと探してみたが、中々良いのが無いですね。

　夜。暫くお休みしていたfj投稿活動。スピードグラファーは２週間休み１話総集編なので週末に全て方をつけられるであろう。取りあえず第十六話まで投稿。記事は下記のリンクから参照して下さい。

第十五話スレッドの当該記事を参照してください（CCSF News - SPEED GRAPHER スレッド）

第十六話スレッドの当該記事を参照してください(CCSF News - SPEED GRAPHER スレッド)

• 焦土作戦を取りつつ後退を続ける第十一大隊。挑発予定の村が焼かれていたため糧秣が不足した＜帝国＞軍の進撃速度は鈍らざるを得なかったが、戦線から離れた港町、真室に穀倉があることに＜帝国＞も気付いていた。新城率いる第十一大隊は、小苗渡河点に陣地を構築作業に入る。防御に適した拠点ではあったが、唯一上流に渡河点から騎兵が迂回して来るかもしれないという懸念を除いては。焦土戦術はその懸念を消すための作戦であり、真室の穀倉を砲撃する要請もそのためであったが、真室を砲撃すべく荒天の中進撃していた巡洋艦「大瀬」は遭難してしまうのだった。
• 金森導術兵が術の使いすぎで話を追う毎にやつれていくのが痛々しい。金森の様子を見て「またか」と彼が壊れてしまうのを心配していたり、前話で幼女を殺してしまった漆原がふ抜けているのを見て舌打ちしていたりする一方で、新城が陣地構築のため、兵を疲れさせないようにきめ細やかな配慮をしているのを感心していたりと、兵藤少尉の描き方が相変わらず良い。
• シュベーリン少将とアルター参謀長が原作よりも早く登場。会話自体は原作と同じだったと記憶してますが、二人ともこんな顔だったのね。シュベーリンはイメージ通りですが、アルター君（彼、後々まで出番は多いです）の顔が何とも…。あの耳のでかさが気になります。
• 新城大尉、兵士の休息や陣地の構築方法に至るまで細かい指示を出しています。その上で、最先任曹長の猪口の領分にまで口を挟んでしまったと、彼の表情を見て気付くと後は任せたりと、細やかな気配りを見せるのが原作通りながら印象的です。ちなみに漫画版、原作に書かれている細かい仕草、表情に至るまで読み込んで丁寧に漫画化しているのは凄いです。
• 上流から迂回される恐れを口にする妹尾少尉に構想があると嘘をついた新城少尉。敵が迂回した場合何も出来ないのが真相だったが、穀倉を焼き払うはずだった巡洋艦は遭難（この遭難に至までのシーンを事細かに漫画にして来るとは）してしまい、さぁどうなる……という所で、次回からは原作第１巻のクライマックス、苗川攻防戦に突入です。十倍の兵力を相手に、猫も５頭のみで陣地築城と河を頼りにどこまで戦えるのか、こうご期待。

• 二人のラクスが放送で同時に出現。ミーア、そこで黙っちゃ駄目だろう。暫く身を隠せと議長に言われて宇宙に上がるようだが、そのまま消されたりしないだろうな。
• ジブリールの狙いは、全ての人類が予め遺伝子を調整され、己の役割にのみ従事する世界。それって最早人間じゃない気がするけれど…。ネオの無駄だと思うことはしないのか？　みたいな言葉。無駄かもしれないけれど、行動を起こす。それが人間というもの。ネオ、制服もオーブになってしまいましたか。
• 月に逃げたジブリール。何か勝算があるのかと思ったら、反射衛星砲もといレクイエムなんて切り札がありましたか。月の裏側からプラント本国をも直撃出来る兵器。コロニーが幾つか破壊され、人が吸い出されていく描写。本作、こういう部分に力入れて作画するのが嫌ぁ。ちょっと大がかりすぎるので、最初の一発は兎も角その後は使えなさそうな気がするけれど。これ以外に隠し球が無いとすると連合側は辛そうだ。もっとも、ＡＡ組も宇宙に上がって三つどもえとなりそうなので、終盤バトルはぐちゃぐちゃとなりそうだが。