(長文・ネタバレ注意)
●撤退命令
C.C.「珍しいな。指示を出せない程動揺するとは。コーネリアなら」
ルルーシュ「違う。銃が無くなって居るんだ。俺が気絶している間に、誰かが持って
いった」
C.C.「…ということは、お前の素顔を見られた」
ルルーシュ「少なくとも二人。撃った奴と撃たれた奴。二人いる」
態勢を立て直し始めたブリタニア軍。紅蓮弐式はランスロットとの戦いを切り上げ
後退。
扇は、ゼロは今は動けないとC.C.から撤退命令を出すように要請され従う。
機から脱出する際に気を失ったルルーシュは無事だったが、銃を失い現場に血痕が
残されていたことから、自分の姿を少なくとも二人に見られたと動揺していたのだっ
た。
# 前回の続きで動揺するシャーリー…から始まると思っていたら、いきなりルル様が
# 無事で、現場に血痕が残されているという展開にはちょっと吃驚。
# 逃げ出したのかと思ったら、やっぱり驚喜して走り出しただけだったんですね。デ
# ィートハルト。
●遺書(違)
ソフィ「こんな朝早くから何してるの? 手紙?」
シャーリー「う、うん。ちょっとね」
ソフィ「ひょっとして、ラブレターとか? 相手はルルーシュ?」
シャーリー「え?」
シャーリー「そう、かな」
夜。学生寮で手紙を書いているシャーリー。
その手紙の上に落ちる涙。そしてルルーシュの銃はシャーリーの手元にあった。
手紙をクシャクシャに丸めたシャーリー。
ルームメイト、ソフィが目を覚まして手紙の相手がルルーシュと聞かれ、そうかな
とシャーリーは答えるのだが…。
# 学生寮、二人部屋なんですね。ルームメイトの娘はソフィと言うそうで。
# 銃、制服の上着の下に隠すんだ……。
●一番不純な娘は……
リヴァル「俺も会いたい!」
ミレイ「どうして?」
リヴァル「だって、お姫様だよ? 逆玉じゃん」
ナナリー「そういう不純な動機の人は会えないと思います」
リヴァル「不純って」
(中略)
ミレイ「ルルーシュが構ってくれないからと言って、邪な情動をこっちに向けるな」
ナナリー「アハハ。でも、私も会ってみたいな。ユーフェミア殿下に」
翌日のアッシュフォード学園生徒会。
ニーナはスザクに、ユーフェミア殿下にホテルジャック事件の時のお礼がしたいお
願いする。それを聞いてリヴァルも会いたいと言い出すが、ナナリーは不純な動機の
人は会えないと厳しいが、自分もユーフェミア殿下に会いたいと言い出すのだった。
# 不純な動機って、ニーナが一番邪な想いを抱いているような気が(笑)。ナナリー、
# 知っていて言ったとしたら極悪人。
# ナナリーがユーフェミアに会いたいと言い出したので吃驚。事情を知るスザクはと
# もかく、ミレイ会長も驚いていたように見えましたが、彼女も事情知っているのか
# な。皇族同士、面識があるはずなのに! ナナリーも何も知らない娘では無いと思
# うので、逆にユーフェミアに庇護を受けた方が良いとか考えていそう。
# 邪な情動をこっちに向けるなとミレイ。一応、リヴァルの場合は最初から本命っぽ
# いですが、誰にも気づいて貰えないので可哀想。
●今日もアーサーに嫌われてます
ルルーシュ「そっち、何か変わったことは無いか?」
スザク「あるよ」
ルルーシュ「う」
スザク「君がいない」
ルルーシュ「あのなぁ」
スザク「シャーリーも未だ、顔を出せないみたいだけど」
スザク「最近授業も休みがちだし、もうちょっとちゃんと学生やりなよ」
ルルーシュ「フン。この優等生め。ナナリーに伝えてくれないか? 今日は遅くなる
って」
スザク「今日はじゃなくて、今日もだろう? こんなに会えないんじゃ、何のために
同じ学校なんだか。うわっ」
生徒会に黒の騎士団から電話をかけたルルーシュ。自分の正体が軍に露見したので
は無いかと確かめる為だったが、スザクの反応は何時も通りなのだった。
# スザクが何も知らないと判った瞬間に何時もの偉そうな口ぶりとなるルル様が何と
# も。
# スザク、学校に来るのはルル様に会うことが目的何だなぁと言うのがしみじみと判
# る会話でした。
# カレン、一人だけ離れて座っているのは、罪悪感感じているということかな。
●証拠集めには余念無く
C.C.「銃だけ盗んだ?}
ルルーシュ「扇には、ブラックマーケットを探らせている」
C.C.「血液は?」
ルルーシュ「採取はしたが時間がかかる。それと、あの戦場でシャーリーを見た気が
する」
C.C.「ああ。お前とキスした女か」
ルルーシュ「あ…。しつこいな」
C.C.「確認しただけだ。色ガキめ。しかし、だとすると私たちが、当面探るべきは
…」
黒の騎士団。ルルーシュの部屋。
スザクとの電話から、軍に見られたという線が消え、誰がゼロの正体を見たのかと
C.C.と話し合うルルーシュは、現場にシャーリーを見たような気がすることが気がか
りだったが……。
# 流石、銃の流出先や血痕は調べているんですね。
# 童貞坊やから色ガキに進化してます、ルル様(笑)。
●ゼロの目的なんか最初から判っていると思うけど
コーネリア「気をつけろよ。ユフィー」
ユーフェミア「え?」
コーネリア「もうホテルジャックのようなことはごめんだ」
ギルフォード「騎士を持たれては如何でしょう」
ユーフェミア「騎士?」
ギルフォード「警護役をユーフェミア様の選任騎士とすれば、その者を中心に親衛隊
を構築出来ます。ユーフェミア様は副総督ですから、既にその権利はお持ちか
と」
租界のブリタニア政庁。ナリタと今回の作戦におけるゼロの行動から、ダールトン
はゼロがブリタニアの体制よりもブリタニア皇族に対する恨みで動いている可能性を
指摘する。
その話を聞き、ホテルジャック事件でゼロと出会った時のことを思い出すユーフェ
ミア。
もうホテルジャックの時のようなことはごめんだというコーネリア。
ギルフォードは、ユーフェミアに警護役として専属の騎士を持つことを薦める。
# ゼロと出会った時のことをユーフェミアは結局誰にも話していないんですな。ユー
# フェミアの素顔を知っており、コーネリアとユーフェミアの関係を知っている人物
# など、そうそういないだろうに。
# スザクがユーフェミアの騎士となる伏線でしょうね。コーネリアはあまり良い顔は
# しないでしょうが……。
●そのドリアの中身は何でしょう
セシル「最初は、根が優しいから何だろうと思ってました。しかし、人命に対する反
応が過敏に過ぎると思いませんか?」
ロイド「でもねぇ、実働データには問題ない訳だし、ついでに、あれを試してみよう
と思うんだけど…」
セシル「まだ調整中です。それと、スザク君をパーツ扱いするしないに関わらず、き
ちんと向き合わないと、何も見えないし、伝わりませんよ?」
ロイド「あのさ、君こそ彼を誰かと被せて見ていない?」
セシル「え? さぁどうでしょう。でも…」
ロイド「んー?」
セシル「変なところだけ気が回るんですね」
ロイド「ンフフフフフ…これでも上司だから」
ランスロットの調整中のロイド。
スザクの人命に対する反応が過敏という懸念を口にするセシルだが、ロイドはそん
なことお構いなしに何かを試してみたい様子。
スザクときちんと向き合うようにいうセシルに、ロイドは誰かとスザクを重ねてい
るのではと口にするのだが…。
# セシルのカニさんエプロン姿が可愛いです。ロイドにもちゃんと作ってあげている
# んだ。ところで、そのドリアのように見える何かはまともに食べることが出来るの
# でしょうか(笑)。
# セシルも何やら大切な人を失った過去があるようで。実験機が暴走して…とかあり
# そうですが。
●つけているので無ければパンツOK
C.C.「どうして私が他人の下着を漁らねばならんのだ。この貸しは高いぞ」
ルルーシュ「判っている」
C.C.「フン。お前がやった方が早いものを。あの女だって、好きな男になら…」
ルルーシュ「こっちの問題だ」
(中略)
ルルーシュ「14日」
C.C.「ああ」
ルルーシュ「彼女の父親が、亡くなった日だ。あ…」
(中略)
C.C.「お前の写真だな」
ルルーシュ「俺の?」
C.C.「いじらしいじゃないか。容疑者にしては」
ルルーシュ「止せ。そんな言い方は」
ルームメイトのソフィをギアスの力で殺菌消毒が終わるまでと待たせ、シャーリー
の部屋に銃がないか家捜しするC.C.とルルーシュ。
部屋の中で、箱に入っていた自分とシャーリーの写った写真をばらまいてしまった
ルルーシュは、シャーリーがナリタに向かったらしいと時刻表の印から推測するのだ
が…。
# こんな時に下着祭りになるとは思いませんでした(笑)。まぁ色々バリエーション
# 持ってますな。それにしてもC.C.、広げて確認しなくても。
# 14日まで記されていた日記。父親が亡くなった日とルル様は言いますが、正確には
# 亡くなっていたことが明らかになった日のような。
●慰霊碑出来るの早っ
シャーリー「(ルル、どうしてこんなことを…)」
マオ「さぁ。どうしてだろう」
シャーリー「え?」
マオ「立派な慰霊碑だね。シャーリー・フェネットさん」
シャーリー「(誰?)」
ボストンバッグの中に銃と父の写真を詰め、ナリタの慰霊碑の前にやって来たシ
ャーリーの前に現れた謎の男は、シャーリーの名前を口にする。
# まだ復旧作業も終わらない内から何でこんな立派な慰霊碑が出来てるんだ。
●やっぱりすぐにやられていた玉城
扇「連絡はしたんだよな。助けるからって」
玉城「そのためにゼロが動いたんじゃないか。あ、そっか。顔見るチャンスだった?
ハハハハハ…」
カレン「まさかゼロを疑ってるんじゃ…」
ディートハルト「あまりにもタイミングが良すぎると。もしあれがゼロの仕業だとし
たら、どうするつもりです?」
カレン「何? その言い方」
玉城「おい、ディートハルト。この前は怖くて逃げ出したらしいな。チキンなブリキ
野郎が。俺達幹部に向かってため口聞いてんじゃねぇ」
ディートハルト「戦況の把握に努めただけです。扇さんも認めてくれましたが」
地下道の中を進む黒の騎士団のワゴン車の中、惜しかったと盛り上がる玉城達。
だが、浮かない表情をしている扇は、解放戦線の船が爆発した理由について疑念を
抱いていた。そこにディートハルトも爆発がゼロの仕業だとしたらどうするつもりと
言うのだった。
# やはり船の爆発は疑惑となっていましたか。ゼロをカレンの次位に信頼していた扇
# が一番疑っていたのは、彼の正義感故か。カレンはゼロが濡れた髪を拭いていた場
# 面を目撃していた筈なのに、ゼロが自分で爆弾を仕掛けたのでは…とか考えないの
# は、もう完全に心がゼロの方に行ってしまってるんでしょうね。
# 玉城、偉そうなこと言っている割には戦いの時は真っ先にやられていたんですね
# (笑)。彼の方はゼロのことを疑っていたりはしない辺り、結局彼は正義よりは正
# 義の名の下に暴れることが好きなだけなのでは…。
●いくら変装するにせよ
C.C.「では何故ナリタに行く」
ルルーシュ「正体を知られた可能性があるからに決まっているだろう」
C.C.「知られていたらどうする。始末するのか?」
ルルーシュ「あ」
C.C.「本当に失いたくないものは、遠ざけておくものだ」
ルルーシュ「それは、経験か?」
C.C.「いや。生き方だ」
シャーリーを追い掛けナリタへと向かうルルーシュとC.C.。
シャーリーのことを好きなのかと訊ねられたルルーシュの答えは曖昧。
正体を知られていたら、シャーリーを始末するのかと問われたルルーシュは絶句。
C.C.は、本当に失いたくないものは遠ざけておくものだと言う。
# C.C.が拘束服で出かける訳にはいかないのは判りますが、そのロリ服は一体誰の趣
# 味で誰の持ち物なんでしょうか(笑)。ルル様がC.C.の変装用に用意したのかな。
# C.C.はどうやら過去に大切な人を側に置いていて、失った経験があるようですが…。
●迂闊なヴィレッタ
マオ「罰を受けなくてはいけない。彼も、君も」
シャーリー「私…」
マオ「全部知ってるよ。あの夜のことはね」
(中略)
ヴィレッタ「これは驚きだな。学生自身がゼロだとは。しかも、ブリタニア人。フフ
フ…ハハハハハ…。こいつをコーネリア総督に差し出せば、あたしは貴族にな
れる。騎士公なんかじゃない。本物の貴族にな。それに未だ生きている。良い
ぞ…どんな処刑がお似合いかな。総督にはお前のことも」
(中略)
マオ「君も殺人者。ゼロと同罪だね」
シャーリー「あ…違う。私は…」
マオ「その上父親の死と引き替えに、対価まで得て」
シャーリー「違う! 私は…私は…」
マオ「ずるい女。彼に優しさを期待して、わざと哀れに振る舞った」
シャーリー「違う!」
マオ「同情の視線は心地よかったかい?」
シャーリー「止めて!」
マオ「いつまで悲劇のヒロインでいるつもり?」
シャーリー「そんなこと思ってない!」
マオ「人を殺して男を漁る君はヒロインなんかじゃない。醜悪な魔女だよ」
シャーリー「違う! 私は…」
マオ「ルルーシュを好きな女が他にもいるのを知ってて、彼の側に居続けた。君は報
いを受けるべきだ」
(中略)
マオ「そんな気持ちを一生引きずる? たった一人で抱え込んで。罪を償い心を解き
放たないと、君もルルーシュもあまりに可哀想だよ」
シャーリーの前に現れた男──マオは、シャーリーがルルーシュを尾行し、ゼロの
正体を見てしまった夜の出来事を知っているという。
シャーリーの後を尾行していたヴィレッタは、ゼロの正体がブリタニアの学生=ル
ルーシュだと知るやこれで貴族になれると驚喜するが、シャーリーはヴィレッタに銃
を向け、撃ってしまっていたのだった。
殺人の罪を犯し、それだけで無く父親の死と引き替えにルルーシュとキスをしたシ
ャーリーのことを責め立て、罪を償うように言うマオのサングラスの向こうの瞳には、
ギアスの力を示す紋様があった。
# 一部では既に情報が流れていましたが、マオ(この時点では名前は出ていません
# が)は、相手の心を読むことが出来るギアス能力者でしたか。やたらゆっくりと拍
# 手をするのが気になりますが、実はあれをしないと能力が発動できないとか(違)。
# シャーリーがヴィレッタを射殺(違)していたとは驚き。ヴィレッタも出世したい
# という欲が強すぎるあまりに、ルルーシュの友達のシャーリーのことを全く警戒し
# なかったとは、何たる迂闊。処刑とか言い出さなければ良かったのに。ところでシャ
# ーリー、素人だろうに良く銃撃てた&当たりましたね。セーフティ解除したまま…
# ということは無いと思いますが。
# 殺人とルルーシュに騙されていた件でシャーリーを責め立てるだけで無く、シャー
# リーのルルーシュに対する想いとそれに伴う行動で責めるマオ。シャーリーにとっ
# ては、そちらが殺人と同じ位に罪な感情なのかも。
●マオとの出会い
ルルーシュ「あ…。貴様、シャーリーに何を」
マオ「ああ、良いね。怖い顔だ。自分の女を奪われて許せないって顔」
マオ「知りたい? じゃあ、勝負しようよ。得意なんだってね、君」
ナリタの慰霊碑にやって来たルルーシュとC.C.。
シャーリーの姿はここには無く、二人は手分けして捜すことに。
復旧工事が進められる廃墟と化した街の中で、シャーリーともう一人はどこにいる
のかを考えようとしいたルルーシュの携帯にシャーリーからの電話が入る。
しかし携帯から聞こえて来たのはシャーリーでは無く、謎の男──マオ。
シャーリーに何をというルルーシュに、マオはチェスでの勝負を挑むのだが。
一方のC.C.は、通りすがりのライダーにシャーリーについて訊ねようとしていたが、
写真を持参していなかったためにまるで情報を得られない。
軍や警察に頼る訳にもいかず、高い所からでも見渡せばと言われたC.C.がふと、側
を走っていたケーブルカーを見ると、車内にルルーシュとマオの姿。
マオの姿を見てC.C.は驚愕する。
# 復旧工事が進む街の中をうろうろとしていて、怪しまれないんでしょうか>ルル様
# とC.C.。
# ここで漸く謎の男の名前がマオと判明。ギアス能力を持っているので、C.C.から力
# を貰ったんだろう位は想像出来ますが……。
# 山崩れが起きたのにケーブルカー、動いているんですね…。
●論理的であるが故に
ルルーシュ「(こいつか。もう一人の目撃者は。恐らくチェスは引っかけに過ぎない。
本当の目的は、俺を人気の無い場所に連れ出すこと)」
マオ「僕初めてやるんだよね。このゲーム」
ルルーシュ「(携帯にかけて来たのは、演出。いや、俺の顔を知らないからだ。つま
り、俺の写真を手に入れる時間が無かったということ。周到に準備された作戦
ではない。だとすれば…)」
マオ「付け入る隙はある?」
(中略)
マオ「もうちょっと勝負に集中した方が良いんじゃない? 負けちゃうよ」
ルルーシュ「く…。何が初めてだ嘘つきめ」
C.C.「(ルルーシュ、お前では、いや、お前だからこそ、マオには勝てない)」
ケーブルカーの中でチェスの対戦をするルルーシュとマオ。
ルルーシュは、マオの行動の理由について推測するが、マオはそれを見透かしたよ
うな言動をする。
その頃、C.C.はバイクでルルーシュ達のケーブルカーを追いかけていた。
# お前だからこそ、マオに勝てないというC.C.。ルルーシュ、考えを全て自分の頭の
# 中で整理してから実行しますからね。考えが読めれば、そりゃ対処しやすいでしょ
# う。
●チェックメイト
マオ「流石だね。僕の正体について一瞬で14の可能性を考えつくなんて。しかもその
内の一つは大正解」
ルルーシュ「ギアス能力者?」
マオ「おっと。君のギアスは相手の目を直接見なければ使えない。そう言うルールも
全部判っちゃうんだよね」
ルルーシュ「思考を読んだ?」
マオ「そういうギアスなんだよ。僕のは」
ルルーシュ「シャーリーを撃ったのか。お前が、お前がシャーリーを!」
(中略)
マオ「さてと。罰ゲームを始めようか」
チェスの勝負に敗れたルルーシュ。
チェスで読み負けたこの相手が何者だと考えるルルーシュに、C.C.に聞いてないの
と言うマオの言葉からルルーシュが考えた可能性。
その内の一つ、実はマオは人の思考を読むことの出来るギアス能力者だった。
ゴーグルをしているため、ルルーシュのギアス能力が使えないマオに対し、シャー
リーを撃ったのかと詰め寄るルルーシュに対しマオは否定。
山上の駅には、シャーリーが待っていて、車内のルルーシュに銃を向ける。
そしてマオは罰ゲームを始めようかと言うのだった。
# チェス勝負はルル様の負け。盤面見ると、確かにルル様がチェックメイトで負けて
# いるっぽい。
# 一瞬で14の可能性を考えたルル様も凄いが、それを一瞬で読み取って14通りだと数
# えたマオはもっと凄いような。^^;;;;
# サングラスをかければギアス能力は無効なんだ……。
# ルルーシュがなまじマメにギアス能力の限界について調査していたお陰で、マオに
# 余計な情報を教えてしまうことに。
●意外なカップリング
扇「ゼロ。昨日の君は、らしく無かった。どうしてそんな気がするんだろう」
昨日のゼロはらしくなかったと想う扇は、消波ブロックの中に倒れていた瀕死の女
性──ヴィレッタを助ける。未だ息があった彼女は、ゼロの名前を口にするのだが。
# ヴィレッタ、自分で歩いてあそこに倒れていたのかな。まさか、シャーリーが証拠
# 抹殺していたとは考えたくないですが。
# まさかヴィレッタと扇に接点が出来るとは思いませんでした。ゼロの正体を知って
# いると聞いた以上、扇としては始末するかお持ち帰りしか無いと思いますが…どう
# するんだ?
●あなたを殺して私も死ぬ
ルルーシュ「読めるのは表層だけか。俺みたいにギアスを使う条件はあるのか。タイ
ムラグは、持続時間は、そもそも目的は何だ? 俺を殺すつもりなら…」
マオ「ほーら、考えなよ。お得意の策略をさ。くるくるくるくる〜って」
ルルーシュ「黙れ!」
マオ「泥棒猫にはこういう死に方が相応しい」
(中略)
シャーリー「死んで。罪を償おう? 私も一緒に死んであげるから」
(中略)
シャーリー「もう、終わりにしよう。ルル」
マオ「そうそう。罪には罰をね」
ルルーシュ「貴様、シャーリーを!」
ルルーシュ「(思考が読めれば、思考を操り、誘導するのは容易い)」
マオ「うん。その通り」
ルルーシュ「騙されるなシャーリー。あいつは…」
マオ「おいおい。君の方だろう? 彼女を騙していたのは」
シャーリー「止めて!」
ルルーシュ「人殺しが罪だと言うなら、罪を重ねるな!」
マオ「上手い! 物は言い様だね」
ルルーシュ「ええい。本当に殺したのか。あいつにそう誘導されただけじゃないの
か」
マオ「彼女は自分で気づいたのさ。隠し続けることに意味なんか無いって」
シャーリーが向けていた銃は、ゼロ──ルルーシュの銃だとシャーリーは言う。
ルルーシュにギアスの力を使うように挑発するマオもルルーシュに銃を向けており、
どちらにせよルルーシュは絶体絶命。
そんな状況でも、マオの能力について考えを巡らすルルーシュに銃を向けて、死ん
で罪を償おうと言う。自分も一緒に死んであげると。
マオから、シャーリーがもう一人の目撃者をルルーシュの秘密を守るために撃った
と聞かされたルルーシュは、マオがシャーリーの思考を読み、操っていると知る。
シャーリーにこれ以上罪を重ねるななどと説得するルルーシュだが…。
# 単純にシャーリーの記憶を消して…という安直な展開にはさせて貰えないのですね。
# そして、思い詰めたシャーリーはルルを殺して私も死ぬという最悪な展開に。マオ
# がルルをすぐに殺さなかったのは、要するに苦しむシャーリー達の姿を見て面白がっ
# ているだけのようで。趣味が悪い奴だ。
●C.C.を追いかけてどこまでも
マオ「何を躊躇ってる。そいつは君の父親を殺したんだぞ。殺せ、そいつはただの人
殺しだ」
(中略)
マオ「何だよこの女。考えがぐちゃぐちゃだ。まぁいいや。僕が」
(中略)
マオ「何だよ、ドラマチックにしてあげたのに。つまんないけど、二人まとめて」
(中略)
ルルーシュ「C.C.!」
マオ「やっぱりそうか。やっぱりそうか。漸く会えた。君に。本当の君に!」
C.C.「起きたのか、マオ。済まなかったな。マオ。そうだ、マオ、出来るじゃないか。
ありがとう、マオ」
マオ「ハハハ。そういう格好も素敵だね。C.C.。C.C.、会いに行くよ。直ぐに会いに
行くから。必ず、必ず!」
C.C.「マオ。お前が人の群れの中に出て来るなんて」
ルルーシュの説得に耳を貸さず、シャーリーはルルーシュに向け発砲。
弾はルルーシュの顔を掠め、ルルーシュは倒れる。
倒れた際にルルーシュの上着からはシャーリーの部屋から持ち出したルルーシュと
シャーリーの写真がこぼれ落ちる。
それを見て、次の弾を撃てなくなってしまうシャーリー。
仕方なく、自分で撃とうとしたマオに向けシャーリーは発砲。
止めてというシャーリーにマオはケーブルカーの中に退散。
マオはケーブルカーの中に隠していたショットガンで二人を殺そうとしていたのだ
が、ケーブルカーが突然動きだし、マオは車内に閉じこめられてしまう。
ケーブルカーを動かしたのはC.C.だった。
C.C.の姿を見て大喜びするマオはゴーグルもヘッドホンも外してC.C.に会いに行く
よと語りかける。ヘッドホンからは、C.C.がかつてマオにかけた優しい言葉の数々が
流れていて……。
# ルル様。シャーリーの部屋の写真を勝手に持ち出していたんですか。あまり持って
# 来る意味が無いような気がしますが。この辺、ちょっとご都合主義?
# ここまで嫌らしくシャーリーとルルーシュを追いつめていたマオがC.C.を見た瞬間
# に別人のように喜んでいたのに爆笑。C.C.の声を普段からリピートで聞き続けてい
# るのに更に爆笑。
# 人の群れに出て来るなんてというC.C.。人の心を読めすぎるので、人里には出づら
# いということなのかなぁ。
●もしも生まれ変わる時があるのなら
ルルーシュ「シャーリー。もう良いんだ。もう…」
シャーリー「ルル。私人を撃っちゃったの。だから…」
ルルーシュ「俺の所為だ。シャーリーは悪くない」
シャーリー「ルルのことも撃った」
ルルーシュ「俺は生きてる」
シャーリー「でも、ルルを撃ったの」
ルルーシュ「俺が許す。君の罪は、全部俺が」
シャーリー「優しくされようとした」
ルルーシュ「何がいけない」
シャーリー「お父さんが死んだのに」
ルルーシュ「忘れるんだ。嫌なことは、全て忘れてしまえば良い」
シャーリー「出来ないよ」
ルルーシュ「出来る!」
シャーリー「え」
ルルーシュ「俺が全部忘れさせてやる」
シャーリー「まさか」
ルルーシュ「シャーリー。お父さんのことは済まなかった。もし生まれ変わることが
出来たら、君に…」
シャーリー「ルル、駄目!」
もう良いんだとシャーリーを抱きしめるルルーシュ。
自分の罪を自分で責めるシャーリーに、嫌なことは全て忘れてしまえば良いと言う
ルルーシュ。
ルルーシュはギアスの力をシャーリーに使い……。
# シャーリーが自殺してしまう鬱展開ではと心配したのですが、そうならなくて良か
# った。本当はルルーシュが全部悪いのに、全て自分の所為にしているとしか思えな
# いシャーリーとルルーシュの会話は涙無しでは見られません。
# 最後に「駄目!」と言ったシャーリー。例え父のことを殺されても、辛い想いをし
# たとしても、本当はシャーリーはルルーシュの記憶を消されたくは無かったのでは
# ないだろうか。
●覆水盆に返らず
シャーリー「あの…。貴方もご家族を亡くされたんですか?」
ルルーシュ「いえ。家族では無く、友達を。そう、多分、大事な」
シャーリー「そうですか」
ルルーシュ「無くしてから、初めて判ることってあるんですね。自分がどれだけ、彼
女の笑顔に救われて来たかって。もう、あんな風に口げんかすることも、笑い
あうことも出来ないんだなって」
シャーリー「好きだったんですね。その人のこと」
ルルーシュ「今は、もう判りません」
シャーリー「朝は来ますよ」
ルルーシュ「え」
シャーリー「私、さっきまで何しにここまで来たのか分かんなくなっていたんですけ
ど、もしかしたら、何か区切りをつけたかったのかもしれません。そりゃあ、
忘れることなんて出来っこないし、悲しいことって一杯あるけど、でも、朝は
来るじゃ無いですか。だから、無理して押さえ込んでも」
ルルーシュ「そうですね。俺もそう思っています。今まで、ありがとう」
夜。慰霊碑の前から立ち去ろうとするシャーリー。
そこに現れたルルーシュ。シャーリーはギアスの力によりルルーシュに関する記憶
を失っており、ルルーシュのことに気づかない。
ルルーシュは、シャーリーを失って初めて、彼女にどれほど救われていたのか気づ
いたという。シャーリーは、悲しいことを忘れることは出来ないけど、それでも朝が
来ると言う。
そんなシャーリーに、今までありがとうとルルーシュは別れを告げるのだった。
# 前のシーンから流れ出した挿入歌をバッグに描かれる、ルルーシュとシャーリーの
# 別れのシーン。記憶を失ってもなお、「朝は来ますよ」とシャーリーがルルーシュ
# を救っているのが印象的です。
# ところでルルーシュの記憶だけ消したら、学園生活はどうするんだろう…。シャー
# リーが転校するか、ルルーシュが学園から姿を消すか……。
●次回予告
「確かに俺は甘いのかもしれない。シャーリーを始末すれば良かったのかもしれない。
しかし。ギアス。この力が人を孤独にすると言うのなら。俺はもっと耐える心を持た
ねばならない。そしてマオに。この借りを」
STAGE15 喝采 の マオ
何だかデートしているように見えますが(違)。