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SOLEADO ( DANIEL SENTACRYZ ENSEMBLE ) 1974

42e8b41a.jpg邦題は「哀しみのソレアード」。74年にヨーロッパで大ヒットし、フランク・プゥルセルやポール・モーリアなども演奏している有名曲。日本でもフジテレビの連続ドラマ「春ひらく」の主題歌(アンサンブル・カンパーナ版と詞・布施明、歌・西城慶子版)として使われたことからヒットした。60年代はフランス映画のサウンドトラックよろしくメロディアスで優しい音楽がヒットチャートに必ず入っていたものだが、おそらくこの曲はそうした流れの最後を飾る名曲ではないかと思う。東芝EMIから発売されたLPの解説書によると、この曲はカンタウトーレであるチロ・ダッミッコが自身のソロで歌入りで演奏してた曲(CIRO DAMMICCO の「Le Rose Blu」)をインストメンタルで作りなおしたと書かれてる。歌入り原曲も多くの人にカヴァーされており、さる男性歌手が唄っている版などは、途中でセリフが入ったりなんぞして聴いていて実に恥ずかしい。(笑) 盛り上げ過ぎると臭くなる曲なのかも知れない。まあ、ダニエル・リカーリの「二人の天使」が真顔で聴かれてた時代なのだ。臭いなんて批判する人は何処にもいなかったのだろう。しかし、実はオリジナルの「Le Rose Blu」は驚くほどあっさりと唄っていて殊の外若々しい。ドラムもイタロテイスト。むしろ、PFMやらイル・ヴォーロなどイタリアン・プログレッシヴ・ロックと共通する雰囲気があったりもする。カンタウトーレってのはイタリア版のフォークシンガーのようなもの。もともとそのあたりが源流なのだ。そういや日本では直太郎の母ちゃん(森山良子さん)がフォークテイストで歌ってたな。聴いてみよ。