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Team Japan

tyo東京五輪が決まった瞬間、不覚にも涙が出た。私はスポーツマンではないし、スポーツに造詣が深い訳でもない。なぜ涙が出たのか、理由を考えてみた。直接的な理由はやはり日本のプレゼンだ。今回のプレゼンが優れていたことは連日メディアで報道されているが、私が感動した部分は、アスリートだけななく、皇族や首相、都知事、あるいはアナウンサーなど、元来、一般人よりもスピーチが上手で慣れている人々が、さらに高みを目指して必死で努力している姿を目の当りにしたからだった。これは大きい。五輪の競技放送を見て人々は感動するのは競技者が人生を賭けて死力を尽くす姿があるからだろう。それを普段偉そうにしている政治家や財界人なども含まれるメンバーでやったのは良かった。当事者達は今風にチームジャパンと表現しているが、それはきっと1964年の東京五輪を開催するまでの日本人の努力、モチベーションと重なるものだ。日本人が一丸となって努力する。今回のプレゼンはそのことの大切さを教えてくれた。バブル崩壊以降、なぜ日本は停滞したか。それは現状を批判する下衆な野党精神にあったと思う。問題点を指摘し正しく批評することは重要なことだが、大切なのは創造することであって、批評が最終目的ではない。インターネットが普及し、このブログのように簡単に一個人が自由に発言できる状況になったのも影響したのか、近年日本人全員がPTAなどの会合に行くと一人や二人必ず現れる「ウルサ方」のようになってしまったように思う。政府のやることやメディアの報じ方などを斜めに批評し、そのことによって自分の正しさを認識し悦に入るだけでは何も変えられない。あるいは国民が一丸となるのはファッショを招くから危険だと、やたら群れるのを避けてしまう人々。多様な意見は確かに必要だが、まとまらなきゃ政治にならんでしょ。そうしたバラバラ日本の究極が民主党政権であったように思う。必ずしも悪いことばかりは言っていないのだが、結局何もできない。そんなダメダメ日本を改め、若者と年寄りが同じ目的を持って一緒になり努力したのが、今回のプレゼンだったように思う。もうそういう日本には戻れないと思っていた。そのあるべき姿を見たのが涙の理由だったのだろう。