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レコード会社不要プロジェクト

フランスのカンヌで行われた音楽見本市「MIDEM」で、ピーター・ゲイブリエルがレコード・レーベルを仲介しない新しい音楽発表の場としてMagnificent Union of Digitally Downloading Artists(略してMUDDA)をブライアン・イーノらと立ち上げる事を発表した。これは音楽をリスナーに届けるプロセスからレコードレーベルなどの音楽業界の連中を排除し「中抜き」にしてしまおうという構想で、音楽ビジネスを根底から覆す可能性を持っている。もちろん、既にレーベルと契約しているアーティストが、この構想を実行したら契約違反になるが、まだ契約をしていない新人アーティストには、間違いなく価値のあるものだ。イーノは次のように述べている。「アーティストが今、手にしている可能性を今のうちに理解しないと、勝手な規則がつくられてしまうから。アーティストの意向なんか反映されない規則をね。 」おそらく、5大メジャーレーベルや全米レコード協会(RIAA)は、この構想を潰すため、あらゆる手を打ってくるだろう。今後の推移が注目される。話は飛ぶが、20年前、ピーター・ガブリエルのⅢ、Ⅳあたりのエスニックなサウンドを高く評価し積極的にプッシュしたのが、音楽評論家、高橋健太郎さんだ。そして、ガブリエルじゃないゲイブリエルだと云ってミュージックマガジンでの表記を変えさせたのがピーター・バラカン。奇しくも、日本では彼らが呼びかけ人となった輸入盤規制反対声明を論拠に日本の音楽愛好家はレコード業界と戦っている。私自身も高橋健太郎さんの名前を十数年ぶりに耳にした。そして、ピーター・ガブリエル。偶然とは思えない再会だ。