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root500

CH-AND500Android端末のroot化ってのをしてみたくなった。しかし、Lifetouchは家族用に購入したものなので弄れない。そこで近所のパソコン工房で激安端末Chocotto Android(CH-AND500)を購入した。パッケージにはアンドロイドマーケット対応と書かれているものの、Google公式マーケットでは未対応端末として弾かれる。まあ、カメラもGPSも付いていないのだから、Googleのライセンスが得られないのも当然か。新しいアカウントを取得してしばらくはダウンロード可能だが、小一時間過ぎるとダウンロード不可となってしまう。公式マーケットに入れないんじゃAndroid端末の意味がない。何も知らない人が購入したら困るだろうな。こうした製品を日本の会社が売ってるところがAndroid業界の怪しいところ。しかし、オープンアーキテクチャにはメリットもあればデメリットもある。価格が高ければやりきれないが安ければバッタもでもそれなりに楽しめる。CH-AND500もroot化をして自分なりにカスタマイズできれば価格以上の端末に化ける可能性を秘めている。5吋のクセに有線LANが使えるってのはかなり面白い。それはともかくそもそもroot化とは何なのか。まずそこを説明する。rootとは「\」や「/」で表すフォルダ(ディレクトリ)のこと。MS-DOSの時代からパソコンを使っていた方ならば馴染みが深いと思う。わざわざこんなことを書いたのは、もちろんAndroidはDOSベースではないが、MS-DOSの時代にプログラミングをしたり、Config,sys やAutoexec.batを書き換えて環境保護活動をしていた方ならば、以下に書いていく手順を踏めば余裕でroot化が可能だと思われるからだ。私が何を書いているか判らないようならば大切な端末を壊すことになりかねないのでroot化止めておいた方が良い。さて、Andorid業界でいうところのroot化とはルートの頂点(フォルダツリーの頂点)から末端までのフォルダやファイルを閲覧操作がすべて可能にすることをいうようだ。通常、Android携帯はもちろんAndroid端末というのはユーザーが閲覧操作できないフォルダがある。そこにアクセスできればAndroid端末の様々な設定が変更可能になる。もろちんこれらはあくまで自己責任で行うもの。root化をしてしまうと当然メーカー保証の対象外となる。失敗して動作不能になることもある。(机上の紙を押さえる重しにしか使えなくなることを意味してマニアはそうなることを「文鎮化」と云う。)root化の手順はいろいろだが、今回は公式マーケットを使えるようにしたいという願いがあるので小手先のroot化ではなく、CH-AND500のファームウェアそのものを入れ替えることでroot化することにした。ネットで調べると「Uberoid」というフリーのファームウェアが使えるらしい。CH-AND500は日本の会社が販売しているが、中身は「WM8650」というチップを使ったいわゆる中華Pad。したがって「WM8650」に対応したファームウェアを探せば良い。それが「Uberoid」。「http://www.techknow.t0xic.nl/forum/index.php?topic=1908.0 」で入手可能。但し、登録が必要。最新版のカスタムファームウェアは「Universal Uberoid WM8650 1.5.5 HoneyCombMOD v11 12-MARCH-2012」。私の場合、サイトの登録でなぜか弾かれてしまったので止むを得ず最新ファーム名でググり入手した。(こうした入手法は危険なので良い子はマネしないこと。)以下手順。①パソコンを使い「Universal Uberoid WM8650 1.5.5 HoneyCombMOD v11 12-MARCH-2012」をネットから入手する。②「Universal Uberoid WM8650 1.5.5 HoneyCombMOD v11 12-MARCH-2012」は、「7z」という形式で圧縮されている。対応する解凍ソフトを持っていない場合は「窓の杜」にある「Explzh」をインストールして使えば解凍できる。③フォルダ付きで解凍する。「Universal.WM8650.Uberoid.v11.[TechKnowForum.net]」というフォルダが出来ていると思うので、その中の「CHANGER.bat」をクリックして実行する。④DOS窓が開く。緑文字で溢れた画面にの最下部に点滅する入力欄があるので、該当する機種の番号を打ち込みリターンキーを押すわけだが、CH-AND500という機種はない。そこで「5"」の番号を探す。「14=E16 5cun1603 5"」が5吋用。そこで「14」と打ち込む。⑤「COPY Uberoid to an SD drive, Y/N?」と聞かれるので、2GB程度のマイクロSDカードを用意しスロットに挿し、「Y」で応える。⑥drive letterを聞かれるので、該当するドライブ名を入力すると、ファイルのコピーが始まり、終了するとDOS窓が閉じる。⑦これでSDカードがインストールディスクとなるが、ここで内容の一部書き変え作業がある。これを行わないとインストール後に「HOME」ボタンが機能しない。SDカードの「FirmwareInstall/env/env_uboot」をエディタで開き、「setenv wmt.sys.keypad」の行の値を「5inch:1:rc_1:3:r0_9e:r1_8b:r2_66」に変更して上書き保存する。⑧マイクロSDカードを抜いてCH-AND500のカードスロットに挿す。CH-AND500の電源を入れ直すと、液晶が壊れたような画面で立ち上がる。焦らず5分以上待つ。画面表示でではわからないがファームウェアのインストールが行われている。⑨5分後、電源を入れなおすとAndroidOSが立ち上がり、蜂の画面が出た後、蜂の巣のスクリーンセーバーが起動する。しばらくそのままの状態が続くので気長に待つ。インストールが成功すればメニュー画面が立ち上がる。10分待ってもメニュー画面にならないようなら失敗の可能性があるが、④~⑨の手順はやり直し可能。(ちなみに「CHANGER.bat」を使わず③で解凍したフォルダの中身を丸ごとSDカードにコピーして同じことを行うと、壊れたような画面にならずファームウェアのインストール画面を見ることが出来るが、セットアップ後にタッチスクリーンがまったく機能しない。)⑩正常にインストールされメニュー画面が立ちあがっても、初期状態では「タッチパネルの動作が画面表示と左右が逆転」している。「設定」アイコンが画面左端中央にあると思われるが、画面右端中央付近をタッチすることで「設定」画面が起動する。メニューの下の方に「Touchpanel calibraton」というのがあるので、そこをタッチするとキャリブレーションが起動する。表示される「+」を順次タッチすると左右逆転が補正される。⑪ついでに「日付と時刻→タイムゾーンの選択」で「日本標準時(東京)」を選んでおく。「言語とキーボード→言語を選択→日本語(日本)」も忘れずに。⑫機種名は「WonderMedia WM8650」となり、アカウントを取得すれば公式マーケットも使え、パソコンからのアプリインストールが可能になる。⑬フリッカ(画面のちらつき)を治すにはroot にある「init.rc」の中の「write /proc/sys/vpp/pixel_clock 26000000」を「20000000」に書き変えて保存し再起動すると治るが、システムファイルは通常の状態では読み取り専用で書き込みできない。⑭この作業をするにはファイラとエディタが必要になる。お勧めはエディタを内臓しネットワークフォルダにも対応した「ESファイルエクスプローラ」。これを公式マーケットからインストールする。⑮早速、「ESファイルエクスプローラ」を起動し、メニューボタン押し、「設定→Rootオプション→Rootエクスプローラーのチェックをオンにして「はい」で応えるとスーパーユーザー権限となる→ファイルシステムをマウントするチェックをオンにしてシステムファイルの書き込みを可能にする。⑯この状態でrootにある「init.rc」の中の「write /proc/sys/vpp/pixel_clock 26000000」を「20000000」に書き変えて保存し再起動すると画面のちらつきが治る。⑰終了したら今後システムファイルを誤消去などするとまずいので⑮で行ったスーパーユーザー権限とシステム書き込み権限のチェックを外し元に戻しておく。ここまで出来れば後は自分の好きなようにカスタマイズすることが出来るだろう。

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