エントリークラスのデジタル一眼レフカメラの価格が驚くほど下がった。数年前にホディの価格が10万円を切った頃に一度購入を考えたが、システムで20万以上になってしまうので見送っていた。ところが、今やボディが5万円以下、キットレンズ付きでも10万円以下だ。この価格ならば下手糞な写真しか撮れない私でも購入しても良いだろうという判断で具体的な選考に入った。今月はじめから主要5社(キャノン、ニコン、オリンパス、ソニー、ペンタックス)のエントリー機の機能や価格を睨めっこ。好きなモノを買うときはこの時間が一番楽しい。まあ普通に考えれば、ニコンかキャノンだろう。銀鉛一眼レフ時代からの強力なブランドイメージと光学技術の確かさで、不動の地位にいる。ブランドイメージというのは恐ろしい。ニコンは新聞社やフリーのプロカメラマン御用達。ペンタプリズムに白く「Nikon」と刻印されてさえいれば、性能はどうであれカメラを構えた姿が様になる。憧れのプランドのダブルズームキット(D40、D60)が10万円以下で売られている。メイド・イン・タイランドの威力だ。いやタイでもチャイナでもいい。「Nikon」と刻印されてさえいればいいのだ。と、かなり心が動く。スペックを調べてみる。このメーカーは相変わらず保守的だな~と感心。愚直なまでにカメラの基本機能にこだわり、価格を下げるときは容赦なく余分な機能をカットしてしまう。一番判りやすいのはライブビュー。ニコンのエントリー機にはライブビューが搭載されていない。しかし、レンズ性能やボディのホールド感、ファインダーの見易さやピントの合わせやすさ、手を加えない状態での画像の色味やコントラストの上がり。安くても写真機の基本はおさえている。でも、やっぱりライブビューは欲しいよな。無くても問題はないが、コンデジに慣れてしまうと、ライブビューの出ないカメラはあまりにストイックだ。貧乏カメラ小僧のおもちゃとしてちょっとツマラナイ。やぱそんなことを気にする私はプランド品を持つ資格はないのかも知れない。余剰資産が増えたらシステムで揃えたい憧れのメーカーだが、それはたぶん死ぬまで無理だろうな。ということでD60は大手家電量販店の店頭まで行って「却下」。次はキャノン。デジタル一眼レフ技術の最高峰はキャノンだと私は思っている。光学技術だけでなく電子技術においても業界一のメーカーだ。特許を駆使しオートフォーカス技術を完成させたのもキャノン。ニコンとは異なり、昔から新技術を取り入れるのに熱心で、マニアが喜ぶおもちゃ機能も盛り込んでくれるので楽しい。スターウォーズの宇宙船の如く登場するCMが忘れられないカメラロポットA-1あたりがその最たる製品。かつては大好きなブランドだった。しかし、近年はその経営方針が気に入らない。キャノンの技術者さんには申し訳ないが、「却下」。KISSなんて名前を付けたらカメラ小僧は買わないよ。それとも「カメラ好きならミドルクラス以上を買え」って脅迫かいな? 申し訳ないが、私は競争社会の負け組なので御社のカメラは当分買えません。トイレの掃除はお忘れなく。次、ソニー。ごめん。ペンタプリズムに「SONY」と刻印されているだけでダメなのだ。ビデオカメラならば世界に冠たるブランドなのにね。これは機能を調べもせずに「却下」。ミノルタの技術者のみなさんには本当にすまないと思う。コンパクトフィルムカメラを使う際は今でも現役でハイマチックSDを使っているので許して欲しい。これに付いてるロッコール38mmF2.7の描写が大好き、これがあればライツミノルタのような写真が庶民にも撮れるのだ。次、ペンタックス。ラインナップが少なく残念。エントリー機の購買層をメーカーが限定してしまうのはどうか。私はママじゃないので「ママ想いの世界最小」じゃ買えないよ。キャノンキッスの真似かな。そういや大昔もオリンパスOMを真似て小型軽量カメラを作ってたな。アサヒペンタックスMEが義理の父の遺品として私の手元をにあったりもする。このメーカーは昔から庶民の味方ではある。頑張って欲しいがカメラ小僧がときめく要素に乏しいのが残念だ。そんな訳で、最後に残ったのがオリンパス。このメーカーは面白い。米谷美久さんに好きなことをやらせ、ペンやOMといったユニークなカメラを開発した企業姿勢は今でも残っているようで、このブランドにはクルマでいうところのホンダのような魅力がある。発想がやわらかく、ひとたびヒットを飛ばすと、ニコンやキャノンが驚くほどの技術力を発揮する。その姿は時折ホームランをかっ飛ばし、トヨタや日産を慌てさせるホンダと重なる企業イメージがある。いずれも低迷期は訳がわからないほど尖がった製品を平気で出してしまい自滅。そこがまたユニーク。オリンパスもオートフォーカス技術では低迷、OM707にはワロタ。オリンパスを買うユーザーは「変わり者」みたいなことを言う人もいるが、カメラやクルマは道具だが、道具として優れていうだけじゃ面白くない。綺麗に写ればいいだけのカメラ、きちんと走ればいいだけのクルマじゃあツマラナイではないか。コンシューマ向け製品と云えども、技術者の意気込みや落胆が伝わってくるようなメーカーの方が私は面白くで好きだ。無論、失敗作を買うほどメーカーに肩入れする余裕はないが、そんなメーカーが業界トップを脅かすような製品を出すと、判官贔屓をしてそれを購入してしまうのが私の性質なのだ。クルマもトヨタが安心なことは判っていて、次はトヨタにしようとずっと思っているのに結局はホンダの成功作を選んでいる。ニコンやキャノンが優れていて憧れているくせに、結局オリンパスを選ぶ。やっぱり変わり者かも知れない。庶民なので、クルマもカメラもエントリークラスしか買わないって前提がある。、それで楽しめる製品ってなると、ブランド買いはやっぱり出来ないのだ。金も無いのにロゴマークを買い、それをシゲシゲと眺めていても仕方がないではないか。そんな訳で、E-520ボディにダブルズームキット、25mmパンケーキレンズにOMアダプターMF-1を、一気にオトナ買いした。これで10万円でお釣りが来るのだ。さすがメイド・イン・チャイナ。パンケーキレンズはデジタル用35mm換算50mm標準短焦点レンズとして。MF-1は、どんな描写になるか不明だが、とりあえず手持ちのOMズイコー50mm標準を付けて35mm換算100mmのポートレイト用の短焦点にでもと思っている。キットレンズ2本はレンズシステムを揃える資力がないので、35mm換算300mまでの画角確保用。これが10万以内で揃うのだ。ダストリダクションは業界最強。手振れ補正もボディ。ライブビューも付いてる。フォーサーズなので軽くてコンパクト。貧乏人のささやかな遊び用としては最強ではないか。撮影したい写真次第だが、そこに35mm換算70mmの35mm等倍マクロが実売2.3万円。35mm換算18-36mmのED9-18mm広角ズームが実売5.6万円。35mm換算140-600mmのED70-300mm望遠ズームが実売3.3万円。全部「梅」クラスだが、これでボディを含めたシステム総額が20万を超えないのだからびっくり。以前ならレンズキットの値段ではないか。こんなことを書いていると、各社のミドルクラスカメラに竹レンズを揃えている人々には笑われてしまうのかも知れないが、ニコンやキャノンの重たいミドルクラスのカメラにキットレンズ付けてお終いみたいなことをするようなら、オリンパスの梅レンズで高校の写真部のように遊んだ方がおもしろい。不況の昨今これでも安月給の貧乏人にとっては十分に贅沢な選択だ。

USBオーディオアダプターを購入したばかりだが、今度はPCの音をコンポーネントステレオセットで聴きたくなり、Bluetooth のワイヤレス送受セットを購入。ソニーの HWS-BTA2W 。
携帯音楽プレーヤーよりもパソコンで音楽を聴くことが多い。ところが、ビジネス向けの低価格ノートパソコンに搭載されてるオーディオアンプは貧弱だ。それを手軽に回避するのがUSBオーディオアダプター。S/N比やダイナミックレンジが劇的に改善される。アダプターは内外のメーカーから多数発売されていて、音質も価格相応だが、最低価格帯の商品でも、とりあえずオーディオマニアではない普通人が音楽を楽しむのなら十分な音質になるのがUSBオーディオの良さだ。導入しなきゃ損。私は以前からクリエイティブメデイア社のアダプターを愛用していたが、訳あってさらに安価で小型のアダプターが必要になり、エアリア社の「響音3. (きょうおん3ドット)を¥1980で購入して試してみた。
昨今、どんなに低価格なPCでも40GB以上のHDDを搭載している。普通にPCを使用しているだけならそれで十分だ。今、この書き込みに利用しているノートPCは本体に40GB。それとは別にバックアップ作業用に60MBの2.5吋の外付けHDDをUSB接続で使用している。それでも入りきらないデータはデスクトップPCの広大なHDD空領域に保存してきた。ところが、YouTubeやMusicBlogを楽しむようになるとHDD容量が足りなくなってくる。(笑) いや、正確に云うと容量は足りているのだが、使用上の煩わしさが増えてくる。我家では節電、騒音、セキュリティの観点から使用しない時はPCの電源を落としているため、ノートPCからデスクトップPCにデータを取りに行くだけでも、いちいちPCを起動しなければならない。PCを2台起動するとファンの音は当然うるさい。HDDなど使わずデータをCDやDVDにマメに書き出して保存していれば良いのだが、ディスク1枚1作品みたいなソフト以外のデータをCDやDVDに分別保存するとファイルを探すのが大変になり、ディスクの整理がともても面倒になる。5吋FD、3.5吋FD、MO、CD-R、DVD-R・・・想えばいろんなメディアを使用してきたが、保存しても死蔵するファイルがほとんどだった。それらを如何に整理するかは無駄かつ徒労な作業。図書館司書のような方々は別として、整理整頓の苦手な私にとっては永遠のテーマだ。こうした場合、多くの人はとりあえずUSB接続のHDDを導入して解決する。自作用ケースも安く売られていて簡単便利だ。ところが私の場合、このUSB接続HDDがノートPCに常時接続された状態になってしまった。USB供給とは別に電源が必要になる場合もあり、これが実に煩わしい。そんな訳で、そろそろサーバーを置かなきゃダメなのかな~と1年ほど悶々としつつ、実行には移せなかった。理由は価格と騒音に問題があったから。仕事(お金を稼ぐの)に使わないようなデータを一時保存するのに2万円以上の出費はしたくないし、音がうるさいサーバーを家庭内の何処に置くかで迷ってしまった。そんなところに先日PCデポで低価格のNASキットを発見した。LAN型HDD用ケース(V-Gear LANDISK PRO)。売価は7980円。これいいんじゃね? フォーマット形式はFAT32で1ファイルのサイズ制限は4GBだが、137GB以上の大容量HDDも使える。DHCP対応でIPの自動割り当ても可。USB接続も排他で搭載。FTP転送対応。HDDスリープも可能なので、電源は入れっ放しでOK。放熱はアルミ筐体でおこないファンレスのため、ほぼ無音。(←これ重要)で、いつでもすぐデータが使える。私の場合、250GBの3.5吋HDDを7980円で購入し取り付けた。合計費用は15960円。JA*RACには申し訳ないが、最近はYouTubeやMusicBlogで音楽を聴くことが多いので、この程度の出費は許容範囲内だ。落とした音楽は通勤時に1980円のMP3プレーヤー(USB端子付・256MB内臓・ヘッドホン変更・単3仕様に改造)で快適に聴いている。アルバム1枚をMP3にすると70MB程度なので、250GBのHDDならば3500枚(WAVならば400枚)も収録できる。音楽鑑賞が中心でMP3やMPEG4のデータを扱うのであれば十分快適なオンデマンドライブラリとなる。DVD映像(50枚程度の収録)やHD映像(12枚程度の収録)で運用するには容量不足だ。そういう用途に使うのだろう、ショップにはTB単位のNASもたくさん売られているが、インターネットや家庭内LANの転送速度を考えると容量ばかり増やしても???という感じがした。さて、この製品、既にメーカーが製造をやめ、ショップが在庫を放出中。ツクモのネットショップでは6千円台で売っている。ネットで評判を調べるとフォルダやデータが消えるなど悪いことも書いてあったが、それってインターフェースだけの問題じゃないよな。超静音の簡単NASが6千円。余ってる3.5吋HDDを持っている輩は、期待をせずに試してみるのもよいかも知れない。