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ガリガリくん撃退

d5e1919f.jpgアナログコンポを復活させたら、AU-α607のガリが気になるようになった。ラインの入出力系には問題が無いので、今まで我慢して使ってきた。20年も使っているので、買い換えも考えたが、サンスイはアンプの製造を止めているので、買うとすれば他社のエントリーモデルになってしまう。どんな音になるのかとても不安。パソコン(MP3)で音楽を聴くようになり、以前ほど音にはこだわっていないが、フルコンポの音が貧弱じゃ、設置スペースと電気の無駄になってしまう。やはり、ここはこだわるべきか・・・。オーディオブームの頃は、その手の店に行くとアンプやスピーカを取り替え引き換え試聴できる部屋があり、現在のセットもそうやって選んで組んだ。当時はサンスイのアンプにJBLのスピーカーを合わせるのがジャズやプログレを聴く者の定番となっていたが、先立つものが無く、ビクターのZERO3FINEを選んだ。バリバリのロックファンだった私には、綺麗で繊細な音を出していたダイヤトーンのDS-501よりも、量感のあるビクターの方が合っていた。カセットデッキはナカミチ。CDプレーヤーはSONY。いずれも当時を知る方ならばニヤリとするようなエントリーモデル。好きな音楽を楽しむために自分が必要と思う音として、そのレヴェルのセットが丁度良かった。音量を上げなくとも、そこそこの音が楽しめるなんてことも一応考慮した。今でもこの音が気に入っている。だから、可能であれば修理したかった。しかし、元来がエントリーモデルのオーディオセット。技術料を含む修理代が安いプリメインアンプの購入価格のようになってしまっては洒落にならない。私は今も昔もオーディオマニアではない。入門機以下の分野で、如何に快適に音楽を楽しむかを考えているだけだ。出費は最低限に留めたい。そこで、一念発起、平日の代休を利用し、自分で修理することにした。地元のハードオフが開店するのを待ち、CAIG DeoxITという接点復活剤を購入。これで治らなきゃ、修理プロジェクトは敢え無くお終い。(笑) 筐体を開き、フロントパネルを外す、スプレー式のエアブロアでホコリを丹念に掃い、メインボリウムやバランスボリウムに接点復活剤をひと吹き。しばらくして通電。あらら不思議、メインボリウムからガリがなくなり、片CHが落ちることもあったバランスボリウムもスムースに動くではないか。仕事で使った接点復活剤は、接点の周囲がベトベトになり散々だったので、あまり期待していなかったが、これは優れモノ。値段が高いだけのことはある。(米国価格と比較するとかなりのボッタクリだよな~)ついでにスピーカーやRCAの接点にも清掃後ひと吹き。AU-α607は難なく完全復活してしまった。この時期のサンスイのアンプは量感のある中域の音がとても綺麗で、低域も高域もしっかりと音が出る。女性ヴォーカルがとても美しく聴こえる。若い頃はロックばかり聴いていたので、もっと力強く分離の良い低音が出るJBLのスピーカーに憧れたが、最近は癒し嗜好なので、適当に力感があり適当に品もあるAU-α607とZERO3FINEの組み合わせで十分だ。パソコンから Bluetooth で送信した mp3 もアナログアンプを通すと適度にカドが取れ、聴き疲れないしない癒しの音になる。ここが最大のメリット。もちろん、直接接続されたアナログレコードやCDは、より音が綺麗で繊細になるので、さらに癒される。デジタルな音に疲れていませんか? このアンプ、中古の完動品が1万円以下だ。これがお金をかけずに可能な最低限のピュアオーディオかも???

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