やす菜が予想以上に激しくとまりを責め立てたり、とまりがやす菜の病状が悪化したのにはずむに自分の気持ちをぶつけることしか出来ない展開は、実に辛いもの。それなのに、自分を認識出来なくなったやす菜に対して何も出来なかったり、とまりの気持ちにもやす菜のことを心配するあまり、邪険に扱った挙げ句に明日太に逃げて笑うはずむのヘタレっぷり。シリーズを通して始めてはずむに殺意を抱きました(オーバー)。
そして宇宙仁さんの目的。原作通り、恋愛の観察が目的だとばかり思っていたのですが、やす菜の観察が目的だったとは。でも、やす菜の認識障害の件を絡めた上手い設定変更だと思います。
宇宙仁さんの星では、コミュニケーションに対する欲求が欠如しているそうですが、原作では度々登場する携帯電話がアニメ版では一切登場しないのも、携帯電話によるコミュニケーションが、真のコミュニケーションでは無いということを言いたいのだろうかと感じました。
(長文・ネタバレ注意)
いきなり修羅場
やす菜「貴方は友達と言ってくれた。初めてだった。冗談言って巫山戯あって、心を許すことが出来る、初めての友達になれると思った。しばらく今のままでいようって言ったのは、はずむ君のためだけじゃない。あなたと、本当の友達になりたかった…」
とまり「だったらどうして…どうして昨日の昼、はずむと抱き合ってたんだよ!」
はずむ「とまりちゃん! それはね…」
とまり「先に裏切ったのはお前だろう!?」
はずむととまりがキスしている所を目撃してしまったやす菜。
そしてキスしていたはずむ達もやす菜が見ていたことを気付いてしまう。
「信じてたのに」と逃げだそうとするやす菜を呼び止めたとまりが、あたしだってやす菜を信じてたんだと言うと、やす菜は今度は駆け寄って来てとまりを平手打ち。そしてとまりと本当の友達になりたかったと言います。
皆まで言わせず、やす菜を平手打ちしたとまりは、昨日の昼、はずむとやす菜が抱き合っているのを逆に非難します。
すかさずはずむがフォローする前に、やす菜の視界からはとまりも、そしはずむも存在を認識できなくなってしまいます。ショックを受けたやす菜はその場で気を失ってしまいます。
てっきりやす菜は逃げ出してしまうのかと思ったら、キスした直後にいきなり修羅場になったので吃驚。
やす菜がとまとりはずむに関しての恋愛同盟を結んだのは、はずむのためと言いつつ、とまりとの間で友達になりたかっためらしい。初めての友達ってことは、それまで女友達すらいなかったのか。部活の女の子は、一生懸命友達になろうとしていたのに。
とまりがやす菜のことを信じてたんだという気持ちは判るけれど、やす菜の場合、信じていたのにとまりと二人でいるはずむの様子を見に来ていたんですよね。とまりはやす菜を信じて二人きりで送り出してくれたのに、結局やす菜の方は口先だけでとまりのことを心から信じていないのだろうなと思います。
やす菜と抱き合っていた件について(キスしたと誤解した訳では無いらしい)はずむがきちんと事情を話すことさえ出来れば誤解も解けたかもしれないのですが、やす菜の症状が悪化するのが早すぎです。この程度のショックで認識出来なくなるのだとすると、パパが見えなくなった原因も意外とちょっとしたことなのかも。
やす菜に付きっきりのはずむ
とまり「何か、視界に入ってないって言うか、あたし達が見えてないって感じだったな」
はずむ「うん。あ…もしかて」
倒れたやす菜を合宿所に連れて帰ってきたはずむ達。
やす菜は軽いショック症状だったが、はずむはやす菜の側から離れようとはしない。
翌日、タクシーで迎えに来た母と帰宅したやす菜。とまりは、やす菜が自分達のことが視界に入っていないのではと言い、はずむはやす菜の症状が悪化したことに気づきます。やす菜の目がまた死んでいるよ〜。
合宿が終わり、奥鹿島駅のホームに座るとまり。
ホームの上にはやす菜が壊したフィギュアの欠片があり、そこにセミが飛んで来て死んでしまうのが何とも。
ひょっとして蝶の脱皮の話の例えが出たので、地中で長いこと過ごしていて、脱皮して外に出たと思ったら割と直ぐに死んでしまうセミをとまりの現在の姿と被せていると言うことなのかな?
母も認識出来なくなったやす菜
女医「残念ですが、症状は悪化しているということです。男性だけでなく、女性の認識も難しくなり始めています」
病院に連れて行かれたやす菜。診察した女医は、やす菜の症状が悪化して女性の認識も難しくなり始めているという。やす菜の目は既に母の姿すら認識出来なくなっていた。
やす菜の病気に関しては、これまで散々病院に行かないのだろうかとか、両親も知らないのだろうかと突っ込まれていましたが、病院にも行っていた上、母親も知ってましたか。学校の友達が知らない理由が謎ですが。
でも知っていたらいたで、やす菜を女子校に通わせるとか気を遣わなかったのかという突っ込みも以前からなされていたのだけれど。本人が頑固として逃げる道を選ばなかったのかな。
記憶からも消える面影
はずむ「もしかしてって思って。あの時、やす菜ちゃん、凄い怯えてた。もしかして、とまりちゃんや僕のことも見えなくなったんじゃないかって」
やす菜「はずむ君や来栖さんだけじゃないわ。男の人も女の人も。人間は、全部。中途半端に優しくするから…。私だけじゃない。来栖さんにだってそう。中途半端に優しいから。だから、いつも不安で。あなたの顔をみるたびに嬉しいけど、不安で、だから!」
やす菜の家の前で彼女の帰りを待っていたはずむ。
やす菜の症状が悪化して自分達のことも認識出来なくなったのではとはずむは確かめに来たのだ。
全ての人間が認識できなくなったやす菜は、はずむが誰にでも中途半端に優しくするので不安に襲われるのだという。はずむは、そんなやす菜に何もすることは出来ず去るしか無かった。
はずむが去った後、はずむと海で撮った写真を見るやす菜。
しかしその写真の人影をやす菜は識別することは出来ず、はずむを描いたスケッチも誰のものか判らなくなっていた。自分ではずむの絵を描こうとするやす菜。しかし、記憶の中からもはずむの面影は消えていき、やす菜はただ泣き崩れる。
やす菜ママの顔が出て来るとは思いませんでした。普通に美人。
やす菜の認識障害、写真や絵はどーなんだという突っ込みにも回答が。写真も絵も駄目なのか…。記憶の中のはずむまで、やす菜ビジョンとなって消えて行くのが怖い。パパの顔は記憶の中にすら残っていないのね……。
前々回、はずむが苦しむ姿を見て恋愛同盟をとまりに提案したやす菜。
はずむの優しさがどこまで深いものなのかが不安で、だから現状維持を選んだという側面もあったのか。何だかんだいって、自分のための同盟だったんですね。
三角関係ものの男は大抵優柔不断ではありますが、そのためにヒロインの身体に異常を来してしまう作品は珍しい。
はずむの場合、選べないというより三角関係の誰か一人が脱落しそうになると、自分の方からその娘に駆け寄って三角関係に引き戻しているようにしか見えないだけに罪深い。
とはいえ、この程度のことで人を認識出来なくなってしまうやす菜。病気とはいえ、もう少し強くならないとこれから先生きていくのが辛そうな…。
はずむの暴言
とまり「あたしの気持ちは変わらないから。諦めるつもり、無いから」
はずむ「どうして、今そんなこと」
とまり「お前のことが好きだから。やっと判ったんだ。私はお前をやす菜に取られたくない。誰にも渡したくない。だから! はずむ?」
はずむ「やす菜ちゃんは、僕のことで苦しんでるんだ。そんな時にとまりちゃんのことなんて考えられないよ!」
とまり「だったら、ちゃんと言えよ。やす菜を取るって。あたしじゃなくあいつを取るって! あたしは本気でここに来てるんだ」
はずむの家の前で待っていたとまり。
とまりははずむをやす菜に取られたくないという自分の気持ちを改めて伝えるが、やす菜が自分のことで苦しんでいる今、とまりのことを振り返る余裕は無いかった。とまりはだったらやす菜を取ると言えよと迫るが、はずむは家の中に逃げ込んでしまう。
やす菜がこんな時に、はずむが自分のことを振り返る余裕が無いということ位、とまり自身が一番判っているだろうに、それでもこんなことをわざわざ言いに来るのは、それだけとまり自身が不安だということですね。
やす菜の場合、不安が原因で、その人がいなかったことにする逃げに入るのですが、とまりの場合、逆にその対称に対して攻撃的になると。そう言えば、やす菜に対しても当初は随分と攻撃的でした。
それにしてもみんなを不安にさせるはずむは駄目駄目です。
貸すのは胸だろ>とまり
とまり「なんでお前は、いつもそういうタイミングであらわれるんだよ」
あゆき「とまり」
とまり「お前しか、いないんだ。肩かせ。う…」
河原。第6話で登場のドラム缶の上で泣いていたとまり。
本を読みながら散歩していたあゆきは、そんなとまりを見つけ声をかけます。
お前しか、いないんだととまりは、あゆきの胸で泣き崩れるのでした。
「なんでお前は、いつもそういうタイミングであらわれるんだ」…ファン全てがそう感じていることをとまりがあゆきに突っ込んでくれました。
「お前しかいないんだ。肩貸せ」実はアニメ版ではやっぱりあゆき×とまりだったりして。いや、そうとしか見えない。
とまりの頭を撫でつつ、あゆきの表情が怖っ。
こういう時だけ親友に
はずむ「それよりもさ、これ終わったら、どっか遊びに行かない?」
明日太「え…」
はずむ「奢るから、ね」
(中略)
あゆき「私は、舞台へは上がらない。でも…」
自室ではずむとの思い出のCDを大音量てかけているやす菜。
そしてはずむは園芸部の屋上庭園の世話のため、明日太を呼び出していた。
やす菜からもとまりからも逃げるように、明日太と遊ぼうと笑うはずむを音楽室から見つめていたあゆきの表情は厳しい。
やす菜ちゃん、遂にはずむとの思い出は音楽だけになっちゃったんですね。
ああ、だから趣味がフルート演奏なのか。音は見えなくならないですから。
明日太を屋上に呼び出したはずむ。明日太を遊びに誘い出したりして。こういう時だけ頼りにされる親友ってのも。いや、とまりがあゆきを頼ったように、こういう時のための親友か。
音楽室ではずむ達の様子を見ていたあゆき。何でそんな所に。
要するに、はずむのストーカーしてたんですね。白衣が今回だけ腕まくりなのは、暑いからというのが本当でしょうが、怒っているようにも見えます。
あゆき、舞台に上がる
あゆき「あなたは知ってる。両方の花を咲かせることは出来ない。同じように育てたら、両方とも枯れてしまうことを。なのに、あなたは選ばない。同じように愛情を注ぎ、育て、枯らす。そして貴方は泣くの。僕の所為だって。僕が選ばなかったからだって。でも、その涙は枯れてしまった花のために流す涙じゃない。花を見ることが出来なかった自分のため。何も手に入れられなかった寂しさが流す涙」
(中略)
あゆき「どうして答えて上げなかったの。とまりは本気だった。いや、やす菜だって本気だった。二人とも傷つく覚悟をしていた。なのに、あなたは恐れた。自分が傷つくことを。自分が誰かを傷つけることを」
はずむ「そんなの、誰も傷つけたくないなんて、当たり前のことじゃないか」
あゆき「もっと深い傷になるのよ」
はずむ「そんなことになるなら、恋愛なんて!」
あゆき「ふぅ…見損なったわ」
本来であればどちらか間引く必要がある成長途中の花を同じ位成長してしまったために間引くことが出来ないでいたはずむ。あゆきは背後から手を伸ばしてその一本を間引き投げ捨てる。
明日太に席を外させたあゆきは、両方の花を咲かせることはできないという。
そしてとまりに答えることが出来ず、またやす菜を選ぶことも出来ないはずむを責め立てるあゆき。
しかし、恋愛から逃げるはずむにあゆきは見損なったわと言う。
結局、はずむは明日太と遊びに出かけることはしないのだった。
これまで舞台の傍観者で助言者だったあゆき。第1話ではやす菜に告白する直前のはずむに、告白して振られたらもう友達には戻れないようなことを言ってましたが、付き合ったら付き合ったで、中途半端なことは許してくれないようです。
原作のあゆきはとまりとやす菜、ゆっくり選んでねという感じではずむだけでなく誰に対しても暖かい言葉をかけているのですが、ここまできついことを言うとは意外です。
ただ、第八話ではあゆきは「どうかその羽根が傷つきませんように」とはずむに言っていたりもするので、はずむ自身が傷つくことは本意では無い筈。とまりが傷ついたみたいなので、はずむに対して辛く当たっちゃったんでしょうね。後ではずむが落ち込んだりとかすると、後悔しちゃいそう。
寝不足の原因は誰も追求しないのね
とまり「ふー。眠れる訳、無いじゃないか」
寝不足のため練習中倒れ、とまりは保健室に運び込まれる。
目の下にクマが出来る程の寝不足だったらしい。やす菜のことで、とまりのことなど考えられないと言われれば、そりゃ眠れなくもなるでしょう。
田舎に帰ろうとするやす菜
やす菜「ママ。おばあちゃん家の件、お願いね」
誰かを電話でやす菜は鹿縞山へ呼び出します。
電話で呼び出すのはてっきりはずむかと思ったのですが、実は呼び出したのはとまりでした。そう言えばあの後で、きちんと誰か誤解を解いたんだろうか? 何となく、誰も真相を語っていない気もするのだけど。
電話の後で、おばあちゃん家の件を母にお願いしていたやす菜。
全てが見えなくなってしまったので、田舎へと引き籠もっちゃいますか。
観察対象だったやす菜
はずむ「成果?」
宇宙仁「症状の改善だ。神泉やす菜の」
(中略)
宇宙仁「彼女の症状が恋愛によってどう変わるのか。その観察が、この星での目的となったのだ」
(中略)
宇宙仁「彼女に現れている症状は、我が星の者に見られる症状と同じなのだ」
はずむ「症状って?」
宇宙仁「一々面倒だな」
はずむ「だって、判らないんだもん」
宇宙仁「うむ…。話す必要は本来無いのだが、まぁ良いだろう。実は我が星では文明が進化するにつれ、他者に対する興味が失われていったのだ
はずむ「他者に対する興味?」
宇宙仁「うむ。コミュニケーションに対する欲求の欠如と言っても良い。その結果、人々は他者を識別出来なってしまったのだ。例えば、同じ種の鳥を見せられた時、この星の人々はその区別がつかない。虫、動物植物。それぞれ同じ種でも個体の差違があるものだが、それを見分ける能力が退化してしまっている。我々の星では、人類も等しく、同じ人類としてしか認識出来なくなったのだ。ちょうど神泉やす菜が、男性の個体の差違を識別出来ないように」
はずむ「あ…」
宇宙仁「その症状を治す方法があるとすれば、それは他者への強い興味。つまり恋愛」
はずむ「だから、僕とやす菜ちゃんを」
宇宙仁「しかし君は恋愛による結びつきを拒否し、神泉やす菜の症状も悪化した。これ以上待っても無駄だろう」
はずむが家に戻ると、荷物を纏めていた宇宙仁。ジャン・プゥはお別れは嫌ですと泣きつきます。
成果が上がらないので、この星を立つことになったという宇宙仁。
宇宙仁の観察対象は実はやす菜で、やす菜が恋愛をすることにより、男性認知障がどのように改善するのかを観察することが彼の目的だったのだ。
実は、宇宙仁の母星では、他者への興味の欠如から、地球人が他の動物の個体を識別出来ないように、人間同士ですら個体を識別出来なくなって来ていた。
それを治す方法があるとすれば、他者への強い興味、即ち恋愛であると考えた宇宙仁は、同じような症状を持ち、しかも恋愛をしようとしている神泉やす菜を観察対象としていたのだ。しかし肝心のはずむが恋愛から逃げ、やす菜の症状は悪化。これ以上の成果は認められないと判断した宇宙仁は地球を去ることにする。
はずむは、やす菜が誰かと恋愛すればと宇宙仁に訊ねるのだが。
宇宙仁さんの観察対象がはずむでは無くやす菜であったことに吃驚。
そして宇宙仁さんの母星の設定も原作とは変更。一瞬にして文明を破壊するほどの力を得たため、争いを無くすために感情を抑制するようになった結果、他者を愛する心まで失ってしまい、このままでは種が滅んでしまう危機から、恋愛全般について観察しに来たのが原作の設定。
アニメ版では、原作ではほぼ意味の無くなったやす菜の男性認知障害を上手く絡めて彼がはずむを無理にでも恋愛させようとしていた理由を説明していると感じます。原作だとややもすると興味本位ではずむを恋愛させようとしていたようにも見えましたから。
ただ、この設定だとやす菜が男性を認識出来るようになるためには、誰か男の人を好きにならないといけなさそう。でも、見えないと恋愛出来ない…無限ループですな。なので、男だけど見えるはずむというのは確かに貴重な存在だった訳ですが……。
友情復活
やす菜「はずむ君にこんな姿見せたら、きっと、私のそばに居ようとする。きっと、離れようとしない。でも、そんなの嫌! お互いつらいだけ…だから」
とまり「嘘、言うなよ」
やす菜「え」
とまり「今更やせ我慢するなって言ってるんだよ」
やす菜「あ…」
とまり「お前は、はずむにそばにいて欲しい。どんなに辛くても、見えなくても、だろ」
やす菜「あ…」
とまり「はずむが必要なのは、お前だ」
やす菜「でも!」
とまり「あたしより」
やす菜「あ」
とまり「あたしより、ずっとずっと必要なんだよ。はずむが」
やす菜「あ…」
とまり「あの時、ここで会ったよな。二人とも一生懸命だった。はずむを助けるために。あの時、やす菜を見ていて判った。ああ、こいつもはずむが好きなんだって。悔しかった。寂しかった。不安だった。でも、良かったよ。相手がお前で」
とまり「ありがとう」
やす菜「とまりちゃん」
とまり「やっと自然に言えたな」
とまりを鹿縞山に呼び出したやす菜は、自分が男性を認識出来ないこと、症状が悪化して女性も認識出来なくなったことを告白。
そんな自分を見たら、はずむは自分の側を離れない。それは互いにとって辛いからと、やす菜はとまりにはずむのことを譲ろうとする。
しかしとまりは、やす菜こそどんなに辛くても見えなくてもはずむに側にいて欲しいと言い、やす菜の方が自分よりもずっとはずむを必要としていると言うのでした。
えええっ!? とまりちゃん、やす菜にはずむを譲っちゃうの? 漢だなぁ。
とまり自身もはずむを必要としているはずなのですが、やす菜の事情を知ってしまっては、自ら身を引こうとしてしまうのもまたとまりちゃんらしい。でも、とまりちゃん、本当にそれで良いの?
三角関係の解消策としては思ったよりスマートに…と思ったものの、この展開だとやす菜が自分のハンデ故にはずむを必要としていて、それが故にはずむを手に入れたという展開。はずむもとまりも、やす菜を放っておけなくて、彼女のために行動するのって何となく不健全な気がしないでも。
いや、第1話の行動で、やす菜が自分と同じ位はずむのことを大切に想っているということが判ったからが故の序盤の反発であり、そして今回やす菜のことを認めるという話なのでしょうけど。
そしてやっと、普通に「とまりちゃん」とやす菜は呼ぶことが出来ました。ここまでが長かった。
やす菜の決意
やす菜「ありがとう。でも…」
眠れないでいるはずむ。
そしてやす菜はとまりの気持ちを有り難く思いつつも、はずむの側を去る決意を固めているのでした。
ED
ED、予想通りとまりVer.でした。何時ものコンビニを背景に、クレープを手にしているとまり。
次回予告
やす菜「あなたの温もりが」
とまり「あなたの想いが」
やす菜「世界を包む時。次回、かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜」
とまり「『やがて恋が始まる』」
やす菜「想い、胸の中で」
次回予告はやす菜ととまりが交互に喋るもの。引っ越していくやす菜をはずむが呼び止めて…という王道展開となると思われ。でも、やす菜EDは個人的には嫌(笑)。
次回予想
いよいよ次回は最終話なのですが、予想をしてみましょう。
予想は、三角関係の結末について。エンディングパターンについては幾つか考えられますが…。
ただここで問題となるのはテレビ未放映の話が真EDだという噂があること。それも考慮に入れ「テレビ版」の最終話を予想してみます。
1.とまりエンド
はずむがやす菜を見捨てるとは思えないし、とまり自身もやす菜の事情を知った今では、自分が出しゃばることは無さそうです。ただ、何かのきっかけでやす菜の症状が治ったりするとはずむへの感情復活か?
2.やす菜エンド
何の捻りもありませんが。田舎に引き籠もることにしたやす菜ちゃん。
その出発の日にはずむが空港か駅に駆け込んで来て告白…という線は使い古されていますがありでしょう。そのまま二人は別れますが、やす菜の田舎まで追いかけて…というのも真EDとしてはありそうです。
ちなみにこのEDの場合、とまりはあゆきと結ばれます(違)。
3.いつまでも三人でエンド
中途半端な愛情を注ぐからどちらも枯れてしまうのであって、半端じゃない愛情を注ぎ込めば、二つとも花が咲くとはずむが超思考でやす菜ととまりに迫ります。
4.今は三人でエンド
3.と同じですが、取りあえず今は三人でというパターン。
やす菜は田舎に引き籠もりますが、その際とまりにはずむ君を今はお願いと言って立ち去ります。真EDで、はずむは遂に決断を迫られ……。
5.やす菜VSとまりED
はずむのあまりの優柔不断さに呆れかえり、やす菜ととまりと結ばれます。その際、はずむはジャン・プゥちゃんと結ばれます(違)。
個人的にはこのままやす菜を選ぶのも何だか不健全な気がするので、3.を押します(笑)。第二期も作れそうだし(違)。