2005年6月の日記

（長文・ネタバレ注意）

• ＯＰ…冒頭は雑賀が撮影した写真をイメージしたと思われる戦争をイメージしたシーン。星条旗をバックにした水着ねーちゃんがエロい。続いて秘密倶楽部をイメージしたと思われる拘束された女性。ここで謎なのは、不衛生な病院で包帯ぐるぐる巻きで寝かされている女性。戦争の犠牲者ということで挿入されているのか、何か過去の話なのかは謎です。そしてゴム鞠男や札巻煙草、ひばり警部などが写ったフィルムがタイトルに。・あの水着姿の女性が神楽たん、ということは無いですよね？　続いて、天王洲ビルを見通すビルの上でカメラ構える雑賀。その位置からカメラがずっとビル川に寄ると、屋敷の庭には当然の如く神楽たん。水天宮の次に現れるひばりたん。銃を舐めているのが何とも。続いて現れた服をはだけた神泉様。そして廊下に居並ぶ侍女達。続いて趣味の華道でテッポウユリに鋏を入れようとしている神泉様。花言葉は純愛、淑女。全く似合わない気がしますが、でも実際は……？　鋏を入れると花びらが散って続いて神楽たん。神楽たんが携帯メールをしているという光景は何故か似合わない気もしますが。戸越、ボブ、そして雑賀の目。ＤＮＡの螺旋。辻堂、新治、真壁。新治と真壁が妙に格好良く描かれています。そして再び神楽たん。悪戯で手に赤い絵の具をつけて手形を…という感じのシーンですが、紅茶がティーカップから噴出していたり、顔が絵の具で赤く汚れていたり両手が赤くなっていたりと何だか嫌な感じが。そして最後は雑賀と一緒に逃げる神楽たん。二人して雑賀のカメラによる爆発の爆煙に包まれて…という感じで終わりです。神泉様が出ているところをみると、最初からこのＯＰの予定だったんでしょうね…。それと、一部映像が差し替えられそうな光だけの場面があります。今回のユーフォリアとか、入らないのかな？

豪徳寺「あなた、夢のためなら悪魔に魂を売れる？」

• 二十年前（後のシーンの神泉の言葉による）、デビューを夢見る少女時代の神泉は、雪降るテレビ局の前で警備員ともみ合いに。その様子を見て顔を隠す男。どうやら、番組に出してやると言って神泉たんの身体を弄んじゃったプロデューサーというということらしい。絶対にスターにはなれないというプロデューサーに対してそれって今一だったってことですかという突っ込みを入れるのが何とも。それにしても、一応女性の豪徳寺社長の後ろでそのことを堂々と語れてしまうこの業界の体質、嫌…。
• しかし豪徳寺社長は遠目から見ただけで神泉がダイヤの原石だと見抜き、外で立ちすくむ神泉に傘をさしかける。悪魔に魂を売れると尋ねた豪徳寺社長。その意味は…。

小田原「完璧な骨格だ。しかし、僅かな劣性遺伝子が、彼女の可能性を邪魔している」

• 神泉のレントゲン写真を見て、その完璧な骨格に感嘆する小田原和樹。ええと、レントゲン写真撮影するのに完全に裸になる必要があるんでしょうか。そして、撮影した後も神泉様を裸で放置する必然性があるのでしょうか。

小田原「誰も認めぬ私の技術だが、私が君に魔法をかけてあげよう」
神泉「あ…うん」

• 裸で寒くて震えていたり、小田原和樹の言葉に目を逸らしてしまう神泉（小）は中々萌え萌えです。

豪徳寺「私はあの子を一目見て、その資質に気付いた。あの子は覚悟を決めれば、必ず頂点に行けると」
神泉「その子は行き着いたんですよ。この場所に」
豪徳寺「でもあの子は私を裏切った。母親以上のあたしを…」

• 現在。天王洲ビルの屋敷の庭に豪徳寺社長を連れ出した神泉は、自らを見出し、整形を施してくれた豪徳寺のことを本当の母だと言うが、豪徳寺は神泉が裏切ったという。豪徳寺社長は神泉様の骨格よりは、その覚悟の方を見抜いていたということなんでしょうか。
• 小田原和樹の技術により整形を施しモデルとして成功した神泉は、クランクインの日になり姿を消してしまう。草の根分けても探し出せと社員に命じる一方で、自らは神泉が小田原の所に行ったと確信、車を走らせる豪徳寺はその途中で事故に遭い重傷を負ってしまう。

神泉「社長、私はあの時、大事なものを全て失った。それはこの場所に立っても決して取り戻せなかった。きっとそれが、私にかけられた魔法の呪い」

• 神泉の整形前の写真を手にして裏切ったのよという社長。そんな社長を神泉は抱きしめ、私も大事なものを全て失ったという。本作が始まって以来、神泉が始めてみせる人間らしさ。でも、それを神楽たんに向けられないのが何とも悲しい。母同然の豪徳寺に裏切られたと想われ続けている神泉様。神楽たんも同じように考えているとは一瞬でも考えないのでしょうか。豪徳寺社長がおかしくなっている理由は判りましたが、人目から遠ざけて座敷牢に捕らえている理由がこの時点では不明です。

神楽「触られても、我慢しますから」

• 船上の研究施設に捕らえられたままの神楽たん。水槽につけられたままの神楽たんの足に自分の足で触れハァハァしに来た研究者は、神楽たんに話しかけられてどっきり。外の空気を吸わせて貰う代わりに、触られても我慢しますからという神楽たん。まさか、それからあんな所やこんな所まで触られたりしなかったでしょうね？
• 約束通り船の外に出して貰った神楽たんは、船外を見て場所を確認してから、消火栓付属の斧を取り出し、近づいたら死ぬと研究者を脅します。神楽たん、やることが段々と大胆に。雑賀に感化されたかな。それで言う事を聞いてボートで脱出してしまう研究者の人って一体。
• 神楽脱走は忽ちにして露見。その頃、婚姻届にサインしようとしていた水天宮と神泉。流石に神泉様程ともなると、区役所から課長が婚姻届を持って来るのね。感慨の至りですと言いつつも、全然そんな風に見えない水天宮。神楽脱走の報告を辻堂から受けたら「神泉には会わせるな」と命令しているし、裏切る気満々です。
• ひばりのマンションに侵入した百合ヶ丘。蜘蛛の足を使って鍵を開けて侵入したのですが、東京でしかも刑事のひばりの家が、あんなちゃちな鍵一つというのが不思議です。容易に侵入させて、「正当防衛」したいのか？
  寝ているひばりに接近しようとした百合ヶ丘に向けいきなり発砲したひばりは、誰か来るだろうと思って待ち構えていた様子。雑賀が絶対に見つからない場所に居るというひばり。拘置所とか？
• コートを脱いで良いかという百合ヶ丘。コートを脱ぐと、腕にドクロと剣、そして肩には剣の入れ墨が。そして蜘蛛の入れ墨の跡。

ひばり「蜘蛛？」
百合ヶ丘「私のスキンを傷つけた罪は重いですよ」

• 気が付くと天井には蜘蛛がいて、ひばりは回避しつつ反撃。百合ヶ丘は入れ墨の剣で攻撃。銃弾を楯で防ぐ。入れ墨を実体化することの出来るユーフォリアということなのね。小さな蜘蛛を息で飛ばした百合ヶ丘は、背中に取り憑いた巨大蜘蛛が張った蜘蛛の巣をパラシュート代わりに夜空へと姿を消す。蜘蛛の巣って隙間だらけだと思うのですが、大丈夫なんですか？　流石のひばりたんも「そんな…冗談だろ」と驚いているようで。

• 街の地下奥深く。犬とジープで虎を追いかけているのは、真壁の案内により狩猟を楽しむ福島官房長官と政権党の要人（ＥＤの宇都宮という人かな）。秘密倶楽部会員の趣味としては随分と健全に見えます（笑）。

官房長官「そう言えば、何時もの子はどうしたね」
真壁「あいつは、動物の匂いが苦手なんだそうだ。それに今日は、色々立て込んでまして」

• ええと、何時もの「子」って、辻堂は官房長官の脳内では女の子扱い？
• 真壁に「象でも一撃」の弾丸を渡された官房長官達は、水天宮が千里泰三を始末して天王洲グループを手中に収めようとしているという噂話。つまり、知らぬは神泉様ばかりということのようです。意外と基盤が脆弱だな、神泉様。水天宮は株の一部を政治家達に上納するという約束をして味方につけた模様。

官房長官「あの男に関しては、しばし目を瞑ることにしました」
宇都宮「総理もご存じなのだな」
官房長官「閣議決定ですから」
宇都宮「ですが、刃向かうようなら、手を打ちます」
官房長官「それも閣議決定です」

• 閣議決定という言葉が出て来る辺りが時代を感じさせます。銃の反動の大きさに宇都宮議員は外すものの、官房長官は一発で虎を仕留めます。

宇都宮「こりゃあ凄い。今度はやはり象だ」
官房長官「象ですね」

• ………部屋の気温が数度低下したような気がするのは気のせいですか？
• こんな場面でアイキャッチに入るなんて……。今回、Ａパート終了がかなり遅かったです。

• 研究者を脅し、天王洲ビルまで車で運転させた神楽たん。首に斧を当てて脅した状態で車を走行させて、不審がられなかったんだろうか。車から途中で降り、陽動で逃亡用の車をエレベーターに乗せ、自分は屋敷直行エレベーターに乗り込んだ神楽たん。意外と頭が回りますね。車が囮だと知り屋敷の専用エレベーターへと向かう新治達。神楽が新治から隠れた衝立の近くにある柱に何気なく触れると、そこは豪徳寺社長の捕らえられている座敷牢へと続く廊下が。何てお約束な。
• 婚姻届に署名捺印した水天宮。神泉は署名しようとして、かつて自分が小田原和樹を旅館で待っていた時のことを思い出す。結婚しようとしていたんですなぁ。
• 証人が必要だと突然言い出す神泉。一の橋課長が証人の一人に、そしてもう一人は適当にという水天宮ですが、神泉は水天宮に会わせたい人がいると言い、その人に証人になって貰いたいという。
• 豪徳寺社長の座敷牢にたどり着いた神楽たん。やや遅れて現れた新治達は神楽たんを捕らえるものの、背後からサブマシンガンを突きつけられる。
• 水天宮の所に戻って来た神泉は、婚姻届を破り捨ててしまう。後ろ手に縛られた新治、そして神楽が現れる。
• 恐ろしい人である水天宮と結婚しないように言う神楽。だが、神泉は袖から拳銃を出して言う。

神泉「もう一度、お前を試したくなりました」
水天宮「これはこれは。私より、心を病んでいらっしゃる神楽様の言葉を信じると？」
水天宮「この銃には四発の弾が入っています。水天宮、神楽、自分達で落とし前をつけなさい」
神楽「お母様」
神泉「お前と水天宮がこそこそ私の目を盗み、何かを企んでいるのは薄々知っていたわ」

• 真実を知る視聴者であれば何を疑っているんだろう？　という感じですが、神楽たんが秘密倶楽部の女神様として活動していたことを神泉様が気付いていたと考えれば、その疑いも仕方が無いのかも。神楽たんがトランス状態にさせられて知らずに力を貸していたとは思いもしなかったでしょうし。それにしても、水天宮とは別ルートで二人の行動を調べるとか、考えなかったんでしょうか神泉様。
• 落とし前をつけろというのは、神楽たんに水天宮を撃てということなんでしょうか。それとも、ロシアンルーレット？

神泉「この恩知らずの泥棒猫！　親の男を誑かすなんて」
神楽「あ…」

水天宮「私達が生き残れる確立は３分の１。随分と低い確率だ」
神泉「お前達の罪を許すには十分です」

• ええと、ロシアンルーレットだと二人とも助かる確率はもっと低そうな。弾が出ない確率は一発目が３分の１で二発目が５分の１？
• 神楽たんを平手打ちする神泉様。神楽たんこそ、あれ程虐待されても母親のことを案じていたというのに。

水天宮「素直に従っては貰えませんか？」
神泉「それが本性なのね、水天宮。撃ちなさい、撃てるものならね」

• 水天宮が目配せすると、辻堂は拳銃を手にして神泉に向ける。水天宮の本性を知った神泉。撃ちなさいと言われ引き金を引く辻堂。しかし、弾は出ない。そもそも最初から弾など入っていなかったのね。辻堂は笑っていたので、このことに気付いていたのかな。というか、銃を持ち慣れていたら持った瞬間気付かないのかな？

神泉「愚かな男。それが私の最後の慈悲だったのに」

• 神泉が手を叩くと、襖の向こうからはサブマシンガンを持った侍女がずらり。新治はともかく、辻堂まで驚いていたというところを見ると、神泉様、少なくともこの二人を出し抜いたということになりますな。やるなぁ。

神泉「元々誰も信じるべきでは無かったのです。あの人は来なかった。あの時から。神楽。お前はあの人の裏切りの証」
神楽「お母様」
神泉「そして水天宮。お前は所詮、代用品」

水天宮「いいえ。私はオリジナルですよ」
神泉「え…」
神楽「お母様、信じて！　私はお母様を裏切ってなんか」
神泉「お黙り。そのふしだらな痴れ者達を蜂の巣にしておやり」

• 神泉様は、水天宮達だけで無く、神楽までも一緒に始末してしまおうとする。それだけ、あの日姿を現さなかった小田原和樹に対して深い怒りを抱いていたということなんでしょうか。神泉が去った後、水天宮は目を閉じろと新治達に命じます。新治と辻堂は目をふさぎます。何をして良いか判らない偶々居合わせることになってしまった一の橋課長。そう言えばこの人は何も悪くないのに一緒に蜂の巣にされてしまうなんて余りにも可哀想。その課長は思わず目を開けてしまい、水天宮の力を見てしまいます。
• 血を操る力を用いて侍女達の放つ銃弾を全て血のバリヤーで受け止めた水天宮は、血の糸を侍女に絡み付かせ、侍女達は哀れ神楽たんの目の前でバラバラ死体に。ついでに悲鳴を挙げて逃げ出そうとした一の橋課長も血祭りに。

• 豪徳寺社長の車椅子を押し、どこか遠くで静かに暮らしましょうという神泉。水天宮は血の弾丸で豪徳寺を射殺。姿を現した水天宮に驚く神泉。神楽は、水天宮が化け物だと言い逃げるように言うが、もちろん水天宮に叶うはずも無く倒されてしまいます。神楽たんの倒れ方が何とも。

水天宮「驚きました。その女が、生きていたとは」
神泉「お前は知っているのね、私の秘密を」
水天宮「もちろんです。貴方の全身はその女と神楽の父によって、整形された」
神楽「え」
水天宮「いや、改造されたというべきか」
神楽「お前は何者なのです」
水天宮「私はあなたの大事な人から、神の能力を受け継いだ」

• 豪徳寺社長が生きていたことは水天宮も驚いたらしい。神泉が社長を閉じ込めていたのは、自分が整形した事実を隠しておくためだけのようですが、水天宮は神泉が身体を改造したという事実を知っている人物をこの世から抹殺しようということだけのようで。

水天宮「貴方は幸せだったはずです。愛していた男の左手にずっと抱かれてきたのですから」

• 水天宮の左手がイイものだということを神泉様は何度か言ってましたが、ひょっとして左手は本当に小田原氏の左手そのものだったりするんでしょうか。水天宮の身体はどうやらあちこち寄せ集めた雰囲気がありますし。水天宮は片手で神泉の首を掴み持ち上げ、首を絞めます。

神楽「お母様〜。お父様は来たんです。15年前、お母様が去った後、お父様はお母様を迎えに来たんです。お父様はお母様を見捨ててなんていません」

• ぐったりとした神泉に、真実を伝える神楽。一度は目を開けた神泉様。真実を聞いて神楽たんを許す気になれたんでしょうか。でも、死んでしまっては仲直りのしようもありませんが。それにしても神泉様、小田原和樹がその後どうなったのか全く調べていなかったのか？

新治「取りあえず式はキャンセルだな」
水天宮「いや。全て予定通りだ。天王洲グループの全財産は神楽が受け継ぐ。ならば私は神楽と結婚する」

• えええええっ!?　確かに先の話のサブタイトルは「人妻神楽」でしたが、水天宮が相手とは思いませんでした。と言うことは、今後の展開は花嫁強奪ってこと（お約束）？

（長文・ネタバレ注意）

• 何で処女を奪うの？　…と思ったら、そうすれば巫女で無くなるので姫子が生贄になることが無くなるから、という理由でした。成る程。
• 陽の巫女が最早巫女で無いと強硬に主張する千歌音ちゃん。千歌音ちゃんは月の巫女であると同時にオロチ達を束ねる者であるということで、陽の巫女は月の巫女を犠牲にしないための身代わりということなのね。陽の巫女のことを庇う千歌音に疑念を持ったミヤコは、姫子に化けて千歌音ちゃんを誘惑。でも、自分から誘ってくる姫子ちゃんを見て、それが幻であることに気付いちゃいましたが。
• アニメ同様、月の社に姫子を呼び出した千歌音ちゃん。剣の舞踏会…とはならず、地球を滅ぼし怒りにまかせ姫子が自分を殺すことを期待してのことでしたが、姫子ちゃんは千歌音ちゃんに抱きついて千歌音ちゃんの名を呼び続ける。…で、姫子ちゃんを又愛し始める千歌音ちゃん。でもここまでされても、姫子ちゃんは千歌音ちゃんがオロチに冒されていると、千歌音ちゃんの本当に気付かないのが何とも。
• 千歌音ちゃんは、姫子が自分のことを恨みに思ったまま死ぬことを選択しようとしていた。それは、残された姫子が滅んだ世界を再生しようとする時に、自分が居ない世界を選択して欲しいから。この辺りはアニメでは無かった部分ですね。
• 普通なら、それでも姫子ちゃんは千歌音ちゃんがいる世界を選択する筈ですが、姫子ちゃんは千歌音ちゃん一人を月の社に残すことをせず、自らも一緒に社に封じられることを選択するというオチで吃驚。そして再生した世界は、姫子も千歌音も居ない世界。月の社で二人とも末永くお幸せにってことですか？
• ところが、最後に描き下ろしと思われる漫画が３ページ。姫子と千歌音ちゃんのその後。今度は双子の姉妹として再生した姫子と千歌音。でもそれでは絶対に結ばれない気が…。いや、双子で百合というシチュも悪くはない気はするけれど（ぉぃ