(長文・ネタバレ注意)
- ショーパブ「デヴィッド」に姿を現したマダム小金井。ダイヤモンド化したその光り輝く姿に客達は歓声を上げるもののマダムは爪を伸ばし客の差し出したビール瓶を真っ二つ。デヴィッドがマダムに文句を言うと、マダムはデヴィッドの顔を鷲掴み。
小金井「あなたの大きな顔を少しすっきりさせてあげましょうか」
- そう言ったらすっきりさせるシーンが無かったら本作じゃ無いでしょうに(笑)。残虐シーンが多い本作。心からの善人にはそんなに酷いことはしないのかな。女神様と神楽に迫るマダム。神楽の視線の動きから雑賀がカメラで狙っていることに気付いたマダム。
雑賀「笑えよ」
小金井「綺麗に撮ってね」
- そう来るか(笑)。しかし、写殺カメラはダイヤモンド化して透明なマダムに焦点を合わせることが出来ず、マダム自身を爆発させることが出来ません。…そういうものなのか?
雑賀「あ…。ピンが抜けた」
小金井「どこ撮ってるのよ」
- きちんと撮ってくれなかったのでマダムはお怒りです(嘘)。爪による攻撃で雑賀のいたカウンターは真っ二つ。店を破壊され、デヴィッドを始めダンサー達はマダムに瓶を投げつけますが、マダムはそれを悉く真っ二つにしていきます。カメラが効かないとみるや棚を投げつけ、それを切り刻んでいる隙にマダムに体当たり。マダムは吹っ飛び客を巻き添えに倒れます。
- マダムが倒れた時、足を広げた状態で倒れているのが構図がエロいな。
- デヴィッド達に神楽を連れて逃げるように言われ、逃げ出す雑賀。出口からは辻堂達が入って来たために、トイレの中に逃げ込む。追いかける辻堂達に瓶を投げつけるデヴィッド達。人の恋路は邪魔させないって、何か勘違いしてませんか、オカマさん達。
小金井「この醜い人達、切り刻んじゃって良いかしら」
辻堂「後が面倒ですよ。マダム。それより早く、あの男を!」
デヴィッド「この化け物」
小金井「どっちが」
- サブマシンガンをぶっ放し、ミラーボールを撃墜した真壁。辻堂、「後が面倒」なんて、本作らしくありません。マダム、デヴィッドを「どっちが」って良く言った(笑)。
- トイレに押し入った新治達。逃げ場は無いと思われたがトイレは隣の店と共用で、そちらの方から雑賀達は逃げた後。
神楽「雑賀さん。ここは何の?」
雑賀「見るんじゃない。目瞑ってろ!」
神楽「は、はい」
- 雑賀達は、画面が暗くて最初観た時何の店だか判らなかったのですが、女性が「身も心もすっきり」させてくれるいかがわしい店だったようで。見返してみると、男性にご奉仕する女性の姿までばっちり(笑)。神楽たん、この場で何が起きているのか理解出来ないでいる様子ですが、雑賀は目を瞑るように言います。素直に目を瞑る神楽たんが何とも。
雑賀「悪い。ちょっと借りるぜ。返せるかわかんねぇけど」
- 店の外に出た雑賀達。道路を封鎖していた黒服ヤクザ達に発見され追われますが、カメラで看板を落とし妨害。偶々コンビニの前に停車していたカップルが乗っていたバイクを男の前で堂々と「借りて」、タンデムで逃走します。借りるまでは良くあるパターンですが「返せるかわかんねぇ」で笑いました。正直です。
- 車で辻堂達は雑賀を追跡することに。マダムのため、ドアを開けて待っている新治。だがマダムは別の車に。新治、嫌われちゃったのか? …と思ったのですが。
- バイクで疾走する雑賀と神楽。神楽たん、スカート姿で無くて幸いでした。関係無いですが、神楽たんの上着のボタン、後ろについている風ですが、留めるのが大変そう。
ヤクザ「おい。神楽様に当てるんじゃねぇぞ」
ヤクザ「判ってるよ」
- サブマシンガンでバイクのタイヤを狙って射撃。片手撃ち、しかも車で走りながらで当たったら奇跡。周りの車を撃って道を塞ぐように指示され、その通りにしたところ雑賀のバイクは車をすり抜け、タイヤを撃たれた車はヤクザ達の車にぶつかることに。雑賀はバイクのテクも中々のもの。パラグライダー操れる位なので当然ですか。
追いついたヤクザの車の間を急ブレーキですり抜け、停車したバイクから写殺カメラで車を爆破します。そんなカメラを見て、神楽は何を思うのか。
- 追跡中の車の中。突然、銃を貸すように言うマダム。貸して貰うと、仲間の車に向け銃を発射し他の車を事故らせるマダム。マダム、いきなり銃を撃てるとは素人じゃありませんね。マダムは運転のヤクザに銃を向け雑賀の後を追わせます。
- 雑賀のバイクに追いついたマダムの車。雑賀は神楽にアクセルを握らせ、追い抜かしたマダムの車の扉を狙い爆破。扉が破壊され、マダムは車外に放り出されます。道路に転がったマダムは直ぐに態勢を立て直し、雑賀達のバイクに向け爪を伸ばし襲いかかって来ます。このシーン、今回のOPにも出て来ますが怖い…。バイク毎爪で貫かれる雑賀。バイクは転倒して神楽、雑賀、そしてマダムも道路に放り出されます。マダムに至っては、車にぶつかった後で更にバイクまでもぶつかって痛そう…。
- 何とか立ち上がった雑賀。倒れた神楽に声をかけますが、マダムもバイクをどけて復活。カメラで車を爆破する雑賀ですが、マダムには影響は無く、ヘルメット越しに雑賀の顔を傷をつけ倒します。股間に足乗っけているのが嫌ん。
小金井「あなたに用は無いわ。今楽にしてあげる」
神楽「止めて! お願いです、私帰ります。帰りますから、雑賀さんを助けて下さい」
雑賀「駄目…だ…お前…自由に…なるんだろ」
- 雑賀を殺そうとするマダムを止めた神楽。神楽を振り払ったマダムは爪で雑賀を再び刺し貫きます。吐血する雑賀。ユーフォリアは滅多に死なないとはいえ、これは痛そう。
神楽「止めて下さい。雑賀さんが、雑賀さんが死んじゃう!」
男「い…。う、宇宙人」
小金井「レディに向かってなんて失礼な言いぐさかしら」
- レディ…ですか(笑)? 心配して声をかけて来た車に乗った男を爪で脅して車を乗っ取るマダム。
- 雑賀、そしてマダムを追いかける辻堂達はマダムの乗っていた車を発見。大破した車で気絶していたヤクザを胸ぐらを掴み、マダムと神楽達がどうなったかを問いただす新治。その背後に雑賀が現れ、カメラで辻堂達を脅迫。神楽の行方を聞く辻堂にマダムが連れて行ったことを教える雑賀。驚く新治達の様子に不自然さを感じる雑賀。その時、辻堂にマダムから携帯電話に連絡が。
辻堂「どういうつもりです。マダム小金井」
小金井「気が変わったわ。借金を帳消しにして貰うだけじゃ割に合わないんですもの。私はもっともっとダイヤが欲しいの。女神様には50億、いいえ、100億以上の価値があるんじゃないかしら」
辻堂「あんた。自分が何やってんのか判ってるのか。それで。ああ、判った」
- 成る程、借金を帳消しにする約束があったんですな。それでも足りずに、マダムは神楽をネタに脅迫の暴挙に。
- マダムの裏切りを知った雑賀は辻堂はマダムの家で取引をすることを教え、カーナビにマダムの家が登録されていることまで教えて雑賀に車を使わせる。行きがけの駄賃で他の車を爆破する雑賀。
新治「良いのか。奴を行かせちまって」
辻堂「ユーフォリアにはユーフォリア。奴らにつぶし合いをさせりゃ良い。どっちが勝っても手間が省ける」
新治「そういや俺のお袋も最後には俺と親父を裏切りやがったんだよな」
- マダムと雑賀を争わせ共倒れにさせようというのが辻堂の作戦。新治が最初の強盗で宝石を贈って喜ばれたお袋さん。新治を裏切っていたんですね。他に男作って家を出て行ったという事かなぁ。前回のネタふりにオチまでついて来るとは思いませんでした。
水天宮「判った。少々運動不足だったところだ。丁度良い」
- 辻堂は水天宮に事態を報告。前話で神泉に膝を打ち抜かれ車椅子に座っていた水天宮は平然と立ち上がり、怪我人の振りをするのも疲れると。水天宮もユーフォリアなんでしょうね。金の力や好きなだけ暴れさせるだけでユーフォリアが水天宮の言う事を聞くのかと思ってましたが、彼自身が力を使えるのであれば納得。
- でも、神泉様はこのことを知らないんでしょうね。何だか、本作は最後は神楽たんと神泉様が仲直りするような気がして来た…。それとも、最後まで神泉様は悪を貫き通してくれるのでしょうか。
- 車でマダムの屋敷に向かう途中。雑賀は馴染みの店なしい中古カメラ販売店に。雑賀はここで店主にあるものを用意するように依頼。ついでに食事も。どんな凄いアイテムを用意するのかと期待したのですが……。
- マダムの屋敷に連れて来られた神楽はソファに並んで座らされています。雑賀が始末されてしまっただろうというマダムですが。
雑賀「う…。大丈夫です。雑賀さんは生きています。きっと」
小金井「フ…。いじらしい乙女心ね。信じるのは勝手だけど、現実は残酷なものよ」
雑賀「生きています。そしてきっと、私を助けに来てくれます」
小金井「良いのよ、女神様。男は女を輝かせるために存在するもの。愛のために命をなげうつなど当然のこと」
- 神楽たんの反応は定番ですね。それにしても神楽たんの頬に手を添え、髪を撫でるマダムが怪しすぎ。こちらもどうやら百合属性がありそうです。ダイヤフェチなのでユーフォリアになったんでしょうが、普通に可愛い女の子も好きなのかな。
小金井「女の価値はね、男がどれだけ貢いでくれるかで決まるのよ。あなたにはその価値がある」
- この時、ちょっと寂しそうな表情を見せるマダムです。駄目です。ユーフォリアなんだから、そんな影を見せてはいけません。
小金井「私もね、私の夫もそうだったのよ。私への愛をダイヤに変えて。この家もあの人の命も」
神楽「え」
小金井「あの人有名な画家だったんだけど、私のために自分の作品を全てダイヤに変えて、それでも足りないからと自分に保険金なんかかけて首を吊ったのよ。だからね、私も愛さなくちゃならないの。ダイヤモンドの輝きを」
- それはそれで、旦那さんの方も狂ってる気がするんですけど(笑)。
神楽「あなたは可哀想な人です。あなたの物に対する欲望が、ご主人を追い詰めたのではありませんか。ご主人は、そんなにも貴方を愛していたのに、あなたはご主人になにをして上げたのですか? 物でしか、気持ちは伝わらないんですか?」
- マダムにそう言い切る勇気があるのに、神泉様には何も言わないのかなぁ。
小金井「フン。子どもの癖に随分知ったようなことを言うわね。何でも手に入る身分の貴方に、私達の何が判るというの」
神楽「え…。確かに、私は裕福な家庭に生まれました。でも、お金があったって、少しも幸せじゃなかった。物よりももっと大切な物ってあるんじゃないですか?」
- 神楽たん自身は食事にも困る程お金がありませんでしたという突っ込みはさておいて。
小金井「無いわ」
神楽「え」
小金井「貴方の身体に流れるいけない性が、この唇が」
- ダイヤを胸元から首筋に向けて這わせていく感じがいやらしい。てっきり、胸の谷間に埋め込むかと期待したのに。ところで、どんなイケナイ性なんですか、神楽たん。
- またまたあの儀式の時の夢を思い出し、宮崎泣きの神楽たん。
小金井「フフフ。あなたはもうあの男のダイヤじゃ無いのよ。私のダイヤなの」
- ダイヤフェチでも、女神様の存在はそれ程大事なのかなぁ。
- その時、屋敷の電源が落とされます。直ちに服を脱ぎ捨てダイヤ化するマダム。やっぱりノーパンだ。
- マダムは秘密倶楽部の連中と思ったようですが、現れたのは雑賀。神楽を人質にしているマダムですが、雑賀も取引のことを知っていることを明かすと押し黙ります。神楽と自分自身の人質交換を提案する雑賀。しかし、雑賀自身はマダムにとって何の価値も無かったのです。
小金井「馬鹿言わないで。あなたなんかガラス玉程の価値も無いわ。そんなことも判らないなんて。可哀想に。あなたの所為で、あの人、おかしくなっちゃったみたいよ。さぁ、カメラを置いてこっちへゆっくり来て」
- 雑賀にしては交渉の仕方が下手だしカメラをあっさり捨てたので、どこにカメラを隠し持っているのかと思っていたのですが…。
小金井「貴方の負けね」
- そう言う暇があったらとっとと刺し殺しちゃえば良いのに、どうしてわざわざ近寄らせるかなぁ。
- 灯りにしていたライターを消した雑賀。服の中に隠し持っていたストロボを焚いて目くらまし。その隙に、神楽に「走れ!」と命じ神楽たんは脱出します。
- 続いて雑賀が取り出したのは赤塗料のスプレー。これをマダムに吹きかけます。色がついてしまえば、焦点を合わせることが出来ます。袖の中に隠し持っていた小型カメラで、雑賀はマダムの右腕を吹き飛ばし、次々とマダムの身体を爆発させて行きます。でも、吹き飛んだのは右腕だけだったので、流石ダイヤモンドは硬い。マダムが倒れた隙に、雑賀は神楽を連れて屋敷を脱出します。
- どんなトリックでマダムを倒すのかと思ったら、透明人間対策と一緒か。^^;;;
- マダムの屋敷にやって来た水天宮の車。館の玄関先ではマダムが逃げ出そうとして倒れています。
小金井「お願いダイヤをダイヤを頂戴。さっきのことは謝るから」
小金井「あ…あ…」
水天宮「マダム小金井。あなたの保証期間は過ぎたようですね」
小金井「ああ…ああ…嫌〜」
- 屋敷の中に逃げ込んだマダム。新治達を屋敷の外に止め、水天宮は一人館の中へ。
水天宮「くすんだダイヤに価値は無い」
小金井「ひぃ…」
- 命乞いをするマダム。水天宮が手袋を外すと手には目のような紋様が。逃げるマダムは真っ二つに裂かれ、そしてダイヤはバラバラに。外に出て来た水天宮は、屑ダイヤでもいくらかにはなると換金するように命じるのでした。
- 水天宮、ダイヤを真っ二つに出来るとはもの凄い力の持ち主ですなぁ。何となく、ユーフォリア第一号って感じもしますが。しかしマダムも水天宮の力を知っているのなら、どうして裏切る気になったのかなぁ…。
神楽「あの…。雑賀さんやあの人がそんな風になってしまったの、私の所為なんでしょう。ごめんなさい。でも、私にも判らないんです。私、自分が怖い。私は一体何なの?」
- その頃、自分の力に恐れおののく神楽たんは雑賀の胸で泣くのでした…。