カレンダー

  • «
  • 2010.3/
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »

記事一覧

無礼な行為に関すること

blurayブルーレイレコーダーを購入した人から必ず聞かれるのが、「ブルーレイはコピーできないのかい?」とか「地デジで録った番組はコピーできないのか?」というもの。彼らはコピーワンスやらダビング10などという言葉と共に、「コピー不可」という事実もたぶん知っているのだろう。そこで、職場ではそこそこPCに詳しいと思われているらしい私に何かを密かに期待して尋ねてくるわけだ。ところが貧乏人な私はブルーレイレコーダーなるものを所有していない。以前から「実売5万円以下になったら欲しいな」などと考えてはいたのだが、ようやくそういう製品が出回るようになってきた。そこで、バンクーバー五輪後、年度末決算、モデルチェンジのタイミングを狙って、パナソニックの型落ち品、DMR-BR570を49800円でゲット。パナソニックを選んだのはDVD-RAMが好きだから。同時に3つの番組を見ることなどない私にはWチューナーは不要。その価格差分でPC用ブルーレイドライブが買える。バッファローのPC用外付けブルーレイドライブBR-H1016S2(日立LGデータストレージBH10NS30相当)もその日のうちに購入した。価格は23700円。ドライブを同時に購入したは当然冒頭に書いたチョメチョメのため。暇な休日、午前中に買出しを行い、午後はチョメチョメ。ネット上のさまざまな情報を分析し試行錯誤した結果、その日のうちにプロテクトが除去されたディスクを作成するところまで辿り着いた。はっきり云ってパソコン初心者には無理な作業だろうと思う。方法についてはここでは具体的には書かない。ただし、知りえた事実程度は書いてもきっと問題はないだろう。パソコンの操作に自信のある方は出てくるキーワードを基に御自分で調査研究を行なってほしい。地デジを録画したブルーレイディスクをコピーするために突破しなければならないプロテクトは2つ。ブルーレイ機器に施された強力なプロテクトAACSと、日本の地デジ放送波に施された独特のプロテクト信号であるCCIだ。AACSが強力なゆえんは、新規の暗号が、新作のDVDや新発売のブルーレイ機器と通して、既存のブルーレイ機器の暗号のヴァージョンアップするしくみになっているためだ。このバージョンアップのことをマニアは「感染」と呼んでいる。プロテクトの解除に成功しても新しいヴァージョンに感染すると再びコピーできなくなってしまうのだから大変。2010年の3月現在でAACSのヴァージョンはV16にまでアップしている。CCIは地デジの放送波に含まれる情報信号で、この信号に応じてB-CASカードやらコピーワンスやらダビング10などのしくみが動作する。これは日本の放送独自の規格なので、そのしくみに関する情報を海外に求めても得られないのが難点といえば難点。さて、AACSを解除するにはAnyDVD-HDという製品ソフトを使うのが最も簡単。最新版はV16にも対応していている。ただし、これは価格が1万円ほどするシェアウェア。無償で使えるフリーソフトの場合は、BackupBDAVというプログラムを使う。最新版はV061。これでAACSのV10までは解除可能。V16の解除をするのには、マイケルジャクソンの「This is It」というブルーレイソフトに含まれている公開鍵情報が必要。これでとりあえずコピーはできるが、元鍵はまだ解除されていない。CCI信号を除去するにはCCICONVというソフトを使う。これでブルーレイのストリームデータm2tsからコピーワンスやダビング10の信号を除去する。いずれもDOS窓で動作するコマンドラインプログラムだ。必要なプログラムを同じフォルダに集めGUIで動作させることができるGuiBackupBDAVというVB6で作られたプログラムを使うと擬似的にウィンドウズソフトのようになり楽に使える。尚、BackupBDAVの動作にはJava、GuiBackupBDAVにはVB6のランタイムが必要になる。ところで購入したDMR-BR570のAACSヴァージョンはV12だった。BR-H1016S2はおそらくそれ以下だったと思われるが、DMR-BR570で作成したディスクを読ませたので必然としてBR-H1016S2もV12になってしまった。作業の概要を説明すると、まずDMR-BR570のHDDに録画した番組をブルーレイディスクにダビング、そのディスクをBR-H1016S2に入れ、BackupBDAVでAACSを解除し、CCICONVでCCIを除去し、BR-H1016S2に添付されてきたブルーレイ作成(オーサリング)ソフトで、ノンプロテクトなブルーレイディスクを作成する。とそういうことだ。レンタルブルーレイをコピーする場合はAACSの解除だけで良い。ただし、新作ソフトには新しいヴァージョンの暗号がかけられているので留意すること。尚、ここに紹介したプログラムの入手方法やら操作方法には答えないのであしからず。必要な人は御自分でお調べください。