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年賀状文化の終焉

年賀状の遅配が気になる正月だった。例年ならば元旦に届くはずの人の年賀状が3日過ぎに届く。明らかに異常。送り主に何かあったかと心配になり消息を電話で尋ねてしまった。郵政公社も遅配が多かったことは認めている。原因は「差し出す側の「遅出し」が顕著になり、年の瀬に1日2億枚と云われる仕分け機の処理能力を超え続けたため」なのだそうだ。・・・これは怪しい。絶対に怪しい。年賀状は減ってるんじゃなかったのか? 10年程前は30日に投函しても同じ市内ならば元日に配達されていたではないか。その頃の方が年賀状は多かったはずだ。2日に返事として投函した同一市内への年賀状の配達が13日だったという話も聞いた。仕分機の処理能力を超えただけでそんなに遅れるものなのか。明らかに何かが隠されている。気になったので調べてみた。

(引用始)「例えば30日中に差し出された普通郵便はほぼ元旦に配達されています。年賀だけが処理が間に合わなかったわけですが、現場からは当たり前だという声が聞こえてきます。熟練労働者はいない、短期アルバイトも集まらない、小包請負業者も逃げ出すような職場にしてしまったのは当局のこれまでのリストラ施策の積み重ねによって。JPS=トヨタ方式による現場を無視した合理化施策がそれに決定的な追い打ちをかけての、今年の惨状なのだと。」「年賀引き受けのピークが遅くなったのは何も今年に限った話しではありません。ここ10年来いや20年来の話しで、30日がピークだったという年も決して少なくはないのです。いわんや今年は年賀葉書の売り上げ自体も落ちており、普段より処理作業量としては少なくなっていたにもかかわらず、年賀状を元旦に配達仕切れなかったのです。」(引用終)
(参照元http://no-to-privatization.blogspot.com/2006/01/blog-post_16.html

こうした内部告発が事実だとしたら、差し出す側の「遅出し」を原因とした郵政公社の態度は絶対に許せない。失敗の理由を利用者(お客さま)に押し付ける企業がどこにあるだろうか? 最低最悪の対応ではないか。そんなことは不二家もしていないし、パロマも雪印もしていないぞ。お客様への「真っ向サービス」どころか「真っ向批判」じゃないの。(笑) 親方日の丸郵政省に出来ないことも出来るから郵政民営化だと小泉さんから聞いていたが、現実はどうやら逆らしい。それが民営化だというのなら、民営化と共に年賀状文化も御終いってことなのね。考えてみれば、携帯電話やメールが普及し尽くした現代に、1枚50円もする有料の紙をショップにワザワザ買いに行き、下手な字で賀詞を書いたり、金も暇もないのにソフトまで購入してパソコンで印刷した挙句に、この寒い中ポストまで投函に行く。こうした高速ネット時代にソグワナイ「非効率的な」通信手段を年末に全国民が一斉に行うっていうも無駄と考えてしまえば確かに無駄だ。私自身はアタマが古いのでそういう無駄に価値を感じて昔から毎年100枚5千円で年賀状を作成してきているが、その非効率性を郵便屋自身が率先して訴えるのなら、もう年賀状は出さない。仕事が減って助かるだろう。喜んで協力する。・・・・・つまらない時代になったものだ