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いつか来た別の道

d3737832.jpg人民元が通貨バスケット制に移行したとのことだ。経済オンチの私には何が何やら訳若布なのだが、「主要貿易相手国通貨を一定の割合で加重平均したものと自国通貨を連動させる方式」だそうだ。完全な固定相場制からは一歩抜け出しているものの、市場を勘案して中国(中央銀行)自身がレートを決めるようなものだから、過渡的な制度なのかも知れない。同時に2%の元切り上げも行った。米国のその名もライス国務長官が先月中国を訪れているが、きっと経済制裁も辞さないみたいなことを言われたんだろうな、昔の日本と同じだ。日本の場合、圧力に屈して360円、308円、遂には変動相場制移行となった訳だが、とりあえず通貨バスケット制とは如何にもプライドだけは高い中国らしいやり方だ。政治的には巧み。自分でコントロールしてるような格好になるから大国のメンツも立つ。でもまあ、裏を返せばそんなやり方をしてること自体が中国の必死さの表しているとは言えやしまいか。一歩間違えればバブル化して大崩壊の可能性もある中での舵取りを、かつては社会主義経済を標榜していた連中がやっているんだからかなりのスリルがある。日本の場合、昔も今も政治的にはいつも外圧に屈していて情けない限りだが、経済的な部分に限ればかつては常にその逆境を克服してきた。そしてその克服のキーワードは商品開発力だった。どんなに円が高くなり価格が上がっても世界中の人々が欲しがる工業製品を新開発していた時代の日本経済は強かった。中国から来る留学生はみなかつての日本人のように勉強熱心だ。人を宇宙に送れる国。きっと驚くような工業製品を次々に開発して生き残ることだろう。・・・と、とりあえずエールを贈っておく。結果は北京五輪のあとに出る。