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午前9時起床。
午前中、Kanon記事書き準備作業。
午後、横濱に遠征。思った程人出は無かった。
まんがの森に行き、以下購入。
ハンズで、POP用に買い物等。とらのあなでは冬コミの同人誌が多量入荷していたが、買わず。
横浜西口のダイエー横浜西口店新館4F〜6Fにあおい書店が開店していたので見に行く。
横浜と言えば有隣堂の牙城。駅から少し離れたダイエーのしかも4階から上という色々と微妙な位置の書店で、かなり苦しいのかなというのが当初の印象。
コミック売り場は6F。この界隈には、有隣堂コミック売り場(西口地下街入り口側に移転したらしい)、まんがの森だけで無く、アニメイト、でじこ屋、とらのあなといった漫画の販売という点でも激戦区。
行ってみて気づいたが、広さは横浜駅周辺では最大級という印象。通路を広くとってあるのと、本棚にあまりコミックをぎゅうぎゅうに詰め込んでいない様子(しかも、棚の中に同じ巻を何冊も入れている場合があり)なので、広さ=冊数という訳では無さそうだが。
この書店で特筆すべき点として、かなりの種類の単行本で、ビニールでパックされていない立ち読み可能な本が1冊用意されている、同様なことをとらのあながR18指定の漫画でやっているのだが、これほどの規模の書店で、しかも一般漫画でやっているというのは、かなり珍しい。漫画だけで無く、ムック類まで立ち読みし放題。タクティカルロアのムックなんて初めて読んだ(まさか、全体の半分が小説で占められているとは思わなかった)。
ヨドバシに行く。GREEN HOUSE製USBワンセグチューナー W-ONEが入荷していたので購入。
帰宅後、Kanon記事書き準備作業。3話分チェック完了。
正月休み最終日。fj記事書き&投稿。
全体を通して
タイトル通り、真琴の最期の二日間の話です。
東映版でも第10話でしたが、前作では舞、栞のエピソードを消化した後から描かれたのに、本作では祐一が真っ先に直面する不思議な出来事ということになります。
前作の真琴の最期は、涙、涙だったのですが、本作の祐一と真琴の姿は泣けるというよりは寂しさ、物悲しさを感じさせるような気がします。涙、という点では、消えたシーンよりはその前、真琴が祐一の名前を美汐に思い出させて貰ったシーンの辺りのシーンが泣けましたね。
前作と異なり真琴エピソードを持って来たのは、これから起こるであろう「奇跡」の連続を予感させるための話だったからかな。
それと祐一、真琴とずっと一緒で居ようと誓ったからには、当分他の女の子に手を出すの、禁止! (絶対無理)
(以下、ネタバレ感想 ボタンを押して下さい)
秋子「大丈夫よ。真琴は私と遊ぶから」
祐一「忙しいのに、済みません」
秋子「私が遊びたいのよ。真琴と。ねぇ真琴。お母さんと一緒に遊びましょうね」
最早、人の言葉すら話すことも出来ない真琴を秋子に預け、出かける祐一。
出かけた先は学校。出て来た美汐に手を上げます。
# 前作ラストでは未だ喋れたのに、今回はもう…。数日が経過したのかな。
# 学校サボっているのに、学校に出かけているなんて、もう栞には何も言えませんな。
祐一の願い
祐一「あいつはもう、言葉も話せない。笑うことも怒ることもあまりしない。人間らしい感情が失われかけてるんだ。秋子さんも名雪も良く面倒をみてくれている」
(中略)
祐一「でも、あいつどこかで、俺以外の人間には気を許していない。あいつと、会ってやってくれないか? 辛いのは判る。でも、お前なら全て理解して、あいつに接してやれると思う」
祐一が美汐を待っていたのは、自分と同じ体験をしたらしい彼女に、真琴に会ってやって欲しいというものだった。
# 自分以外に気を許していないのに、美汐に会ってやって欲しいと依頼する祐一。自分一人だけではもう…ということかな。
一時蘇った記憶
美汐「あなたが、いつも呼んでいた人でしょう?」
真琴「あう…」
美汐「頑張って」
真琴「あ…う…ういち。う…う…い…い…。ゆ…ゆういち。あ、ゆういち、ゆういち、ゆういち!」
(中略)
美汐「もう一度熱を出して眠った時は、恐らく、その時です。この子が望んでいたことがあるのなら、どうか、かなえてあげて下さい」
祐一「望んで、いること」
真琴を連れ出した祐一は、雪の積もった公園で美汐と真琴を引き合わせる。
自己紹介した美汐は、真琴に名前を尋ねる。
美汐のことを警戒し、中々前に進もうとしない真琴を美汐は抱きしめる。
髪を撫で、真琴を落ち着かせた美汐は、真琴に自分の名を思い出させる。
そして祐一の名前も。
祐一の名前を思い出し、嬉しそうな真琴。
しかし、それは一時的なもの。すぐに又忘れてしまうと美汐は言う。
真琴が望んでいることがあったら、どうかかなえてあげて下さいと美汐は言うのだが。
# 前作には無かったシーンですが、ゲームにはあったのかな? 前作では真琴と美汐が出会ったのは、消える直前、丘に向かう途中でしたからね。
# 真琴が名前を思い出すシーン、消えたシーンよりも泣けました。
真琴のやりたかったことは結婚だったような
祐一「やりたかったこと、沢山あったんだろう。何だってつきあうぞ」
鈴を鳴らしている真琴。
もっと良いプレゼントにしておけば良かったのにという祐一は、真琴に何かしたいことは無いのかと訊ねる。
# 真琴は元々鈴が大好きだと前回秋子さんから聞いているのだから、それが真琴にとって良いプレゼントだと感じても良いのだろうけど。
ファミレスへ
名雪「偶にはこういうのも良いよね」
秋子「ええ。外で食事なんて久しぶり」
祐一「ありがとうごさいます。真琴、好きなのを沢山食べろよな」
真琴、秋子、名雪と共にファミリーレストランで夕食の祐一。
# 前作ではこんな店で良いのかとか言われていたような気がしますが、本作の方が同じファミレスでもより高級そうです。それと、前作で印象的だった真琴の誕生日のイベントが無くなってますね。あれ、真琴が家族の一員だと再確認するための大事なイベントだと思うのですが…。と思っていたら、後で別に家族だと確認するイベントがあったからのようで。
プリクラは登録商標です
祐一「真琴、そんな所で何してるんだ」
真琴「あう…」
祐一「今日は見て無くても良いんだよ。お前も一緒に映るんだ」
名雪「真琴。私たちと一緒に撮ろうよ」
秋子「どうしたの? 早くいらっしゃい、真琴」
名雪「ほら、おいで、真琴」
レストランの隣にあるゲームセンターのプリクラで写真を撮ろうと言い出す祐一。
でもやはり、見ているだけだった真琴を祐一、名雪、秋子は一緒に撮ろうと招き、四人は一緒にプリクラを撮影するのでした。
# プリクラは登録商標なはずなのでどう言い換えるかと思ったら「プリント機」ですか。
# 祐一が居ても、プリクラに入ろうとしない真琴が何とも。
# 手書き文字が書けると知り、「俺に任せとけ」という祐一。絶対まともなの書かない…と思ったら、後でもちょっと出て来ますが普通だったみたいですね。
冬の花火
祐一「その夜。真琴は熱を出した」
帰宅後、家で花火をした真琴達。
その夜、真琴は熱を出して寝込んでしまう。
# 前作でもやっていた冬の花火。秋子さんは以前、暖かくなったら…と言ってましたが、もう保たないと判ったので急遽することにしたんでしょうか。雪が積もってて寒そう。
祐一、プロポーズ
祐一「何か、欲しいものはあるのか。肉まん買って来てやろうか。それとも」
真琴「あう…」
祐一「そうか。真琴は、俺と一緒に居られれば良いんだったな。それだけだったんだよな」
(中略)
祐一「結婚しようか、真琴」
熱を出した翌朝、まだ生きていた真琴。
真琴のお気に入りの漫画を読んでやる祐一は、美汐にこの子が望んでいることがあるのなら叶えてあげて下さいと言われたこと、そして真琴の願い──結婚したい──を思い出し、結婚しようかと言います。
# 真琴に読んでやっていた漫画、「冬のおわりのアデュー」というタイトル。
# 結婚ネタ、やはりこういう展開になりますか。ゲームにはあったんだろうか。
戻らぬと知りながら
秋子「あら。真琴起きられるの?」
祐一「ええ。ちょっと、これから二人で出かけてきます」
秋子「学校さぼっておいて、不良ね」
祐一「そうですね」
秋子「冗談よ。美味しい晩ご飯作って、待ってるわね」
真琴を着替えさせ、出かけることにした祐一。
晩ご飯作って待ってるわねという秋子さんは、祐一達が出かけていくと泣き崩れる。
# 熱が出たので、もう後が無いということを知っていたんでしょうね。
何時から待ってたんだろう
祐一「サボりか? お互い、出来が悪いな」
美汐「何にも出来ませんが、これ位は。それに、友達、ですから」
(中略)
美汐「そうですか。良いことだと思います。あの丘は、この子の生まれ故郷ですから」
(中略)
美汐「はい。水瀬名雪さんですね。真琴、また何時か遊びましょう」
家を出ると、そこに美汐が待っていた。学校に寄って丘に行くという祐一に、美汐はあの丘は、この子の生まれ故郷だから良いことだと言う。
学校に着き、美汐に名雪への伝言を頼んだ祐一。
美汐は、真琴にまた何時か遊びましょうと言い、別れを告げるのだった。
# 美汐、朝の登校時からずっと水瀬家の前で待っていたんでしょうか。
# 美汐が友達と言ったのは、真琴に対してということかな。
# 秋子さんに続き、美汐も別れを予期していて敢えて又遊びましょうと言うのが悲しい。
最後の遊び
名雪「真琴。帰ったら、又遊ぼうね。私ね、真琴とお話ししたいこと、一杯あるんだよ」
昼休みになるまで、真琴と遊んでいた祐一。
昼休みに祐一達の前に現れた名雪は、真琴と小さな雪だるまを作って遊ぶ。
短い昼休みの後の別れ際。又遊ぼうねという名雪に、祐一はありがとうなと礼を言う。
# 小さな雪だるま。栞の雪だるまのエピソードとも被ります。
間接キス?
祐一「ほら、肉まんだ。好きなだけ、食べて良いぞ」
真琴と共に、物見の丘にやって来た祐一。
この丘だけは何故か雪一つ無く緑に覆われ、そこに腰を下ろした祐一と真琴。
祐一は肉まんを取り出し、真琴に食べさせてやるのだった。
# 真琴に肉まんを食べさせて、その囓りかけの肉まんの囓った部分を食べるなんて汚いな祐一。間接キスを狙った訳では無いと思うが。
結婚式
祐一「ウェディングドレス、一式買うなんて無理だから、これだけだ。我慢しろよな」
祐一「私、相沢祐一と沢渡真琴は、病める時も、健やかなる時も、富める時も時も貧しき時も、いつも側にいることを誓います。……これから先、何時までも、な。真琴」
真琴「あう?」
(中略)
祐一「(これで、真琴の願いは成就したと信じた。子どものようにはしゃいでみんなを困らせて、真琴は幸せだっただろうか。嫌いな俺なんかと一緒にいて、真琴は幸せだったろうか。全ては報われただろうか。本当にみんなお前が好きだった。何時も喧嘩ばかりしていたけど、俺もお前が大好きだった。それに気づいてくれていれば、お前は幸せな筈だった。でもお前は、何時だってあまのじゃくだったから、ちょっとだけ心配だよ。俺は)」
夕方までそこで真琴と過ごした祐一は花嫁のヴェールを取り出し、真琴の頭に乗せる。
そして、結婚の誓いの言葉を述べる祐一。
# ウェディングドレス、試着でもするのかと思ったらヴェールだけ購入しましたか。ゲームではやったのかな>結婚式。
# 祐一の長いモノローグ。要するに最初出会った時から祐一は真琴のことが好きだったという事で良いのかな?
飛ばされたヴェール
祐一「あ、あ、ほら泣くなよ真琴。ベールなんて、どうでも良いから。今日は、目出度い日なんだぞ。今日から、俺たちは本当の家族なんだ。だから、もう泣くなよ。なぁ、真琴」
ずっと一緒に居ようなと言った直後、風で真琴のヴェールは飛ばされてしまい、真琴は泣き出してしまう。
祐一は真琴の後ろに座り、真琴の頭を撫でて落ち着かせる。
# 一緒に居ようと言った途端に風が吹くなんて意地悪な風だ。
# 前作では誕生日パーティーをすることで家族の絆を確認していたような気がするのですが、本作では結婚することで名実共に真琴と家族になったということですね。
真琴の最期
祐一「真琴もちりんちりんしてみな。お前、こうやって遊ぶのが好きだったろ」
(中略)
祐一「ずっと、こうして遊んでいような。な、真琴」
(中略)
祐一「ちりんちりんって弾くんだよ。どうしたんだよ真琴」
真琴「あう…」
祐一「ほら、真琴。まこ…」
真琴「あう…あう…」
真琴の手首の鈴を鳴らして、真琴と遊ぶ祐一。
眠りそうになってしまう真琴を起こしながら。
とっぷりと日が暮れた頃、遂に真琴は力尽き、気が付くと真琴の姿は消えていた。
そして緑に包まれていた丘は、雪原に戻っているのだった。
# 前作では真琴を背負って丘に辿り着いたと思ったらすぐに消えてしまった真琴。本作ではたっぷりと別れを惜しむ展開となりました。
# やはりというか、真琴が消えた途端に周囲は雪原に。要するに祐一は、狐に化かされていたということか。
家族の肖像
祐一「真琴、そんな所で何してんだ」
名雪「真琴、私たちと一緒に撮ろうよ」
秋子「早くいらっしゃい、真琴」
祐一「よし、真琴が真ん中だ」
名雪「じゃ、撮るね。真琴も良い? 行くよ。3…2…笑って」
真琴「春が来て、ずっと春だったら良いのに」
場面は戻り、真琴と四人で写真を撮ったシーン。
# この写真が又多分、出て来ることになるのかな。
意外な本性
美汐「春になれば、又あの子達は、丘を走り回るんでしょうね。小さな営みの中、又新しい命が生まれ、はぐくまれて、そして又、人の温もりに憧れる子が、出て来るのでしょうね」
祐一「そうかもな」
美汐「でも、仕方がないですね。それが、あの子達の性分ですから」
祐一「ああ、そうだな」
美汐「もしかすると、この街の人間の半分位が、あの子達なのかもしれませんよ。それと、気づいていないだけで、みんな人では無いのかもしれません。この私も、そしてあなたも」
祐一「あ…天野、おまえ」
美汐「冗談です」
祐一「あ、な、何だよ。びっくりさせるなよ」
美汐「でも、あの丘に住む狐がみんな不思議な力を持っているとしたら、そんなあの子達が沢山集まったとしたら、とんでもない奇跡を起こせる、ということになりますよね」
祐一「何の話だ。それは」
美汐「夢ですよ、夢。空からお菓子が降ってきたりしたら、素敵だと思いませんか?」
祐一「思わないね。道に落ちたお菓子なんて、汚いだけだろう」
美汐「相沢さんは、現実的すぎます」
祐一「お前こそ、案外少女趣味で空想好きだよな」
二人「フフ…フフフ…」
祐一「同じ夢を見てたんだよな。俺たちは。そして、そこから帰って来た」
美汐「もし、もし奇跡を起こせたら、相沢さんなら、何をお願いしますか?」
祐一「そんなことは、決まってるさ」
真琴が消えた後で、美汐と屋上で話している祐一。
元気そうで安心したという美汐に、それだけが取り柄と祐一は言う。
あの丘に住む狐が皆不思議な力を持っているとしたら、とんでもない奇跡が起こせるかもしれないという美汐。
もし、奇跡を起こせたら、何をお願いするのかという美汐。
もちろん、祐一の答えは決まっていて……。
# すっかり明るくなった少女趣味な美汐にびっくり。きっと、自分が出会った狐とは、その想いを遂げさせない内に別れてしまったことが心残りとなっていて、真琴の想いを遂げさせてやる手伝いが出来たことで吹っ切れたんでしょうか。
# 美汐が言っていた「奇跡」。それはこれから起きる数々の奇跡の暗示でしょうか。
# 祐一の台詞も元の身も蓋もない言い方に。でも真琴に「結婚しよう」と言った祐一が、これからまた別の女の子といちゃつく展開になるんですよね、多分。そこら辺、祐一は気にしないんでしょうか。
# EDへの入り方が今回少し違っていて、物見の丘で寝ている真琴とピロの絵が出ている時に前奏がかかって、通常のEDに入るようになってます。どうせなら、EDもスペシャル版にして欲しかったな。
# EDクレジット、普通なら祐一、名雪、あゆとなるのですが、今回ばかりは祐一と真琴が真っ先にクレジットされました。
次回予告
女生徒「これまたあの人?」
名雪「嘘つき」
あゆ「話が見えないんだけど」
祐一「お前って、結構有名人だったんだな」
名雪「あーん」
名雪「それに私、あゆちゃんと絶対良いお友達になれそうな気がするの」
舞「言っても、誰にも信じて貰えないと思う」
第11話 光と影の間奏曲(インテルメッツォ) 〜intermezzo〜
全体を通して
真琴のエピソードが終了し、次のエピソードに向けてのつなぎの話…という意味のタイトルでしょうか。光と影、ですが光があゆで影が舞のことかなぁ。
今回からは、川澄舞のエピソードを中心として進めていくようですが、栞のエピソード、あゆのエピソードへ向けての伏線もしっかりと仕込まれています。
真琴が居なくなった後にどのような構成にするのか興味津々だったのですが、真琴の夢から覚め、日常へと戻りつつも真琴のことは関わった人皆が覚えている…という感じでつなぎとしては良かったと思います。
…で、ギャルゲー主人公のような何人もの女の子とのフラグ立てに勤しむ祐一が復活しちゃいましたか。^^;;;; ただ、皮肉屋の祐一にしては、どの女の子にも優しくなっているような気がしますが。
(以下、ネタバレ感想 ボタンを押して下さい)
何時戻って来ても良いように
名雪「だよね。真琴が何時戻って来ても良いように」
真琴がいなくなった後。彼女が使っていた部屋をそのままにしておくように願う祐一。
名雪と秋子さんもそれには同意見で、部屋はきちんと漫画を整理整頓した他はそのままということに。
# 真琴の話、きちんとフォローがありましたか。
何時も昼間は身体を休めていると思うけど
名雪「だって、真琴のこと、覚えてたんでしょ。だったら、他のことも…」
祐一「いや、思い出したのは、あいつのことだけなんだ。それ以外のことはぼんやりしてる」
登校途中、昔のことを思い出したのかと聞く名雪。
だが、祐一が思い出したのは真琴のことだけだった。
その日の名雪の部活の朝練はお休み。たまには身体を休めなきゃと名雪は言う。
名雪に「水瀬先輩」と挨拶をする後輩達の姿を見て、「水瀬先輩ね」という祐一。
# 祐一の記憶のことを訊ねる名雪。過去の出来事は基本は変わっていないと思うのですが、名雪としては思い出して欲しいんでしょうか、それとも逆?
気が合う二人
祐一「おはよう、北川。今日も同じ服だな」
北川「ははは。制服だから、当たり前じゃないか。お前だって毎日同じだろう」
祐一「ははは。俺のは一見同じに見えるが、実は毎日着替えてるんだ」
北川「なはは。俺のだって実はそうだ」
教室に入った祐一と名雪。
祐一と北川は波長が合うのか、変なノリで盛り上がり香里を呆れた様子。
そんな二人を「気が合う」と評する名雪。
# 毎日同じ服に見えても実は…というのはアニメ定番のギャグなのですが、それを学校の制服でネタにして漫才している祐一達ってば(汗)。
栞との再開
祐一「腹減ってるんだったら、もう」
栞「嫌です」
祐一「未だ、何も言ってないぞ」
栞「帰れって言うんですよね。大人しくして早く直せって」
祐一「当たり前だ。こんなことしてるから良くならないんだ」
栞「そんなこと言う人、嫌いです」
祐一「嫌いでも良いから、帰れ」
(中略)
栞「ごめんなさい。私、わがままですよね。祐一さんは、心配してくれてるのに」
(中略)
祐一「喰いたいもの、あるか?」
(中略)
栞「あ、はい。それじゃ…アイスクリームが良いです」
栞と中庭で再会した祐一。祐一がいない間、祐一に会えなくて退屈だったという栞。
お腹を空かせた栞に何か言おうとした祐一。
帰れと言われると思い即座に嫌ですと答える栞。
祐一は結局、栞に喰いたいものはあるかと訊ねる。
栞が所望したのは何とアイスクリーム。せめて校舎に入らないかという祐一だが、先生に怒られるという栞。そして校舎の中に入らないのは他にも理由があるようなのだが…。
# 祐一、学校は風邪で休んだということになっているらしい。これでもう、風邪で休んでいることになっている栞を非難出来ませんね。
# 栞のアイスクリーム出ました。ラクトアイス ザ・カップ 超とかあるので、特大アイスクリームだと思います。昼休みでは無さそうなのに、何処で購入したんだ……。
祐一、お昼休みだよ
佐祐理「舞は、前にも学校の窓を壊したことがあるんです。一年の時の事ですけど」
祐一「う…」
佐祐理「理由を聞いても教えてくれませんでした。それから、何かあると何時も舞が疑われるようになって…」
祐一「佐祐理さんは、舞の仕業じゃないと思ってるんだな」
佐祐理「舞がやったなら、私に理由を教えてくれると思うんです。だから…」
昼休み、香里達の誘いを断り、佐祐理と舞との昼食場所に行く祐一だが二人はいない。
場所を変えたのかと思い、校内を歩いていると窓ガラスが割れていた。
女子生徒達のうわさ話から、窓ガラスを割ったのが舞で、停学になるかもしれないと知った祐一が職員室へ行くと、佐祐理も職員室の前で待っていた。
佐祐理から、前にも舞が窓ガラスを割ったことがあると聞かされた祐一。
職員室から出て来た舞は、怒られはしたものの、特に処分はされずに二人はほっと胸をなで下ろすのだった。
# 「祐一、お昼休みだよ」。以前(第二話)でも「放課後だよ」でありましたが、ゲームにおける説明的台詞のパロディといった印象を受けます。
# 前作と違って、本作では窓ガラスが割れたのはこれが最初…ですよね。夜中に忍び込んで壊していくのが一般生徒の噂にまでなっている位なのに、どうして学校は警備を強化しようとしないのが不思議です。しかも、この事件の後ですら警備はザルなままだし。
無限ループ
佐祐理「さぁどうぞ舞。佐祐理の分も食べて良いからね」
祐一「じゃあ佐祐理さん。俺の分を食べろよ」
舞「……ん」
佐祐理「じゃあ、これも舞に」
祐一「じゃあ、佐祐理さんにこれを」
舞「…ん」
佐祐理「あ…。じゃあ、これも」
祐一「じゃあ…ってこら。食べ物で遊ぶな」
佐祐理がお弁当を取って来る間、舞と二人で何時もの場所に向かう祐一。
その途中でも、舞のことを噂する男子生徒の会話を聞いてしまい、祐一は舞に何とかしないとまずいんじゃないかと言う。
# 昼食時、舞に佐祐理が、佐祐理に祐一が、祐一に舞が、それぞれ自分の分の弁当を譲り合い、さっぱり始まらない昼食。祐一が佐祐理さんに弁当を回したのはきっと、そうすれば舞が真似をするに違いないと思ったからに違いない。
ボケしかいない漫才
名雪「祐一、放課後だよ」
祐一「ああ。今の俺には、どうでもいい事だ」
名雪「どうでも良くないよ。今日は一緒に帰るんだから」
祐一「誰が」
名雪「祐一が」
祐一「誰と」
名雪「私と」
祐一「どうして」
名雪「約束したからだよ」
祐一「誰が」
名雪「祐一が」
祐一「誰と」
名雪「私と」
祐一「どうして」
名雪「約束したからだよ」
祐一「誰が」
北川「お前ら、突っ込む奴いないのか?」
放課後。名雪と一緒に帰る約束をしていた祐一。
名雪を相手に言葉遊びをしている祐一に突っ込みを入れる北川は、香里が部活を終わるのを待つと言っていたのだが、香里が帰るというと慌てて後を追い掛ける。
# 「放課後だよ」「だが、俺には…」これも、ゲーム的な台詞回しという印象です。
# 祐一が名雪相手に無限ループで遊んでいるのは、昼間の遊びの延長戦? 北川が珍しく突っ込み役に。
人気の出る方法
祐一「お前、下級生に好かれてるだろ? どうすれば人気が出るか、教えてくれ」
名雪「そんなの判らないよ。私別に、人気者じゃないし」
祐一「何かさ、女の子を女の子らしく見せる方法って無いか」
名雪「言ってることが良く判らないよ」
祐一「ゴリラっぽい女の子でも、可愛く見せる方法だよ」
名雪「その子、ゴリラっぽいの?」
祐一「いや、ゴリラっぽくは無いけど」
名雪「それなら、可愛いの?」
昇降口に向かいながら、舞を女の子らしく見せる方法について名雪に尋ねた祐一。
名雪は、偶々貼ってあった舞踏会のポスターを指さし、これに出てみるとかと言う。
# それなら、可愛いの? …と訊ねる名雪。内心では、自分の他に女がいるのか…とか嫉妬したりしていそう。
# 舞踏会のポスター。一応平成とありました。
舞の話を聞け
祐一「舞、見ろ!」
舞「近すぎて見えない」
佐祐理「ああ、明後日の舞踏会ですね。生徒会主催の」
舞「近すぎて見えない」
祐一「これに舞を参加させるんだ」
佐祐理「ほぇー」
舞「近すぎて見えない」
宿題のプリントを忘れたという名雪が教室に戻っている間、祐一は佐祐理と舞に舞踏会のポスターを見せ、舞のイメージアップのため、舞踏会に参加させようとする。
佐祐理もそれに賛成するが、ドレスを持っていないという舞。
佐祐理に持っていないかと訊ねる祐一。
佐祐理もドレスを持っていないが、知り合いに訊ねてみるという。佐祐理は、祐一にも探して頂けませんかと言う。
名雪は駄目でも、秋子さんならと考える祐一は、名雪を昇降口に待たせたままだと思い出す。慌てて昇降口に行った祐一は、名雪に「嘘つき」と言われてしまうのだった。
# 「舞、見ろ!」と言いつつ、「近すぎて見えない」という舞の言葉を祐一は完璧に無視してますな。舞はどうせこういうのに積極的にならないだろうから、佐祐理さんとだけ話つければ良いというのが見え見えです。
# 前作でも謎でしたが、佐祐理さんの「知り合いの方」って実際にはあのドレスは佐祐理自身のもの…ということで良いんですよね。何だかお嬢様っぽい気がするし。
苺サンデー6杯は行けるらしい>名雪
名雪「後三杯は大丈夫だと思うよ。ハハ…」
約束を破ったお詫びに、苺サンデーを奢る羽目になった祐一。
3杯目を空にした挙げ句、後3杯は大丈夫だという名雪。
# この喫茶店が制作の名にもなっている「百花屋」でしょうか。
# ところで、最初チェックしていた時苺パフェと書いていたのですが、名雪の好物は「苺サンデー」パフェとサンデー、どちらもアイスクリーム主体の菓子で、違いは語源と器の形位しか無いようですが……。
気が合う二人
祐一「一応確認するが、お前ドレス持ってるか?」
あゆ「ドレス? 何で?」
祐一「お前は何を聞いてたんだ。舞踏会用のドレスだって言ってるだろう?」
あゆ「話が見えないんだけど」
祐一「残る希望はお前だけなのに。そんなことじゃ何時までもうぐぅのままだぞ」
名雪「祐一、そんな聞き方じゃ、ますます訳が分かんないよ」
あゆ「そうだよ! 久しぶりに会ったのに、出会い頭におかしなこと言って」
名雪「しかも、凄く失礼な言い方だったよ」
あゆ「そうそう。祐一君失礼だよ」
名雪、あゆ「ねー…………誰?」
(中略)
名雪「お母さんから聞いてるよ。祐一の昔のお友達で、時々、朝ご飯食べに来てるんでしょ?」
祐一「お前はいつも寝てて、会ったことは無いんだよな。うん。話には聞いてたけど、会うのは初めて。あいちゃんって呼んで良い?」
あゆ「うん。あゆちゃんで良いよ」
名雪「私のこともなゆちゃん、で良いよ」
あゆ「なゆちゃん?」
祐一「それはややこしいから止めてくれ」
名雪「うーん。残念…」
祐一「呼んで欲しかったのか」
店から出た祐一達。
名雪から、秋子さんもドレスを持っていないと聞かされた祐一。
その背中を叩いたあゆにも、一応ドレスを持っていないかといきなり訊ねる祐一。
あゆに失礼な質問をする祐一を窘める名雪とそれに同調するあゆは意気投合してから、互いに「誰?」と訊ねる。
名雪はあゆのことを秋子さんから聞いてはいたものの、あゆが家に来た時には寝ているか不在だったことから、出会ったのはこれが初めてだったのだ。
# おおっと、あゆと名雪が出会いましたか。これまでどうして二人がすれ違ってばかりなのかと謎でしたが、二人で同調してから「誰?」のネタにつなげる為だったのかな?
# 名雪、あゆのことを「あいちゃん」と間違って言ってませんか(何度聞いてもそう聞こえる)。
# 「なゆちゃん」って、ちゃん付けで呼んで欲しかったのか、名雪……。
帰って来たピロ
秋子「名雪、祐一さん。見て。ピロが帰って来たのよ」
名雪「わ! ピロ、ピロ、ピロ、ピロ」
祐一「わ、だからよせって。お前猫アレルギーなんだから」
あゆ「あれ、たい焼き盗んだ猫だ」
祐一「な、何? こいつがお前が共犯者か」
あゆ「共犯じゃ無いもん」
あゆを連れて帰宅した祐一達。すると秋子さんがピロと共に現れる。
ピロの姿に大喜びの名雪。
そして、ピロがたい焼きを盗んだ猫であることが明らかに。
# ピロ、いなくなったままでフォローしないのかと思ったら、あっさり戻って来ましたか。
# 第1話であゆが猫がたい焼きを持って行ったという話、確かにしてました。見返したら本当にピロだわ……。
新たな同居人
祐一「あゆ。飯、喰ってったらどうだ」
あゆ「え、良いの?」
祐一「秋子さんが良いって言えばな。一秒で了承されるだろうけど」
秋子「了承」
あゆ「わ。本当に一秒」
祐一「流石秋子さんだろう?」
(中略)
名雪「うーん。ねぇあゆちゃん。お家の人が帰るまで、ここにいたら?」
あゆ「え?」
祐一「名案だ。お前にしては」
名雪「一言余計」
秋子「私たちは構わないわよ。お部屋は沢山余ってるし」
まだ捜し物が見つからないというあゆに、祐一は飯を喰っていったらと勧める。
秋子さんはそれを1秒で了承するが、その前に家の人に連絡を取るようにいう。
あゆは家に電話をかけるが、誰も出ない。
突然、両親は旅行に出かけてると言い出すあゆ。
名雪は、家の人が帰るまで、ここにいたらと言い始め、秋子、祐一も賛同。
あゆは、水瀬家の居候となるのだった。
# あゆが家に電話をかけても繋がらない…という話は前作でもありましたが、それがいきなりあゆが家に泊まるという展開になるとは思いませんでした。
あゆを泊めた理由
あゆ「真琴さんはどうしたの?」
祐一「あいつなら、帰ったよ」
あゆ「自分の家に?」
祐一「まぁ、そんなところだ」
あゆ「ふーん。そうなんだ。もう一度、お話したかったな」
(中略)
祐一「お前、あゆが泊まることになって随分嬉しそうだな」
名雪「うん…。家族が、一人減っちゃったでしょ? 明るく振る舞ってるけど、お母さん、凄く寂しそうだった。それに、私も。だから、あゆちゃんのお陰で賑やかになって、とっても嬉しい。それに私、あゆちゃんと絶対良いお友達になれそうな気がするの」
名雪「え、何」
祐一「お前も色々考えてるんだな。ぼーっとしてるみたいでも」
真琴を加えて楽しい夕食の時間を過ごす水瀬家。
その際、あゆは真琴のことを訊ね、もう帰ったと聞くと、もう一度話したかったという。
あゆが泊まることになってうれしそうな名雪。
名雪は、家族が一人減って、秋子さん、そして自分も寂しかったのだという。
あゆのお陰で賑やかになってとっても嬉しいと。
そんな名雪の頭に祐一は手を乗せ、お前も色々と考えて居るんだなというのだった。
# あゆを加えての夕食のメニューはステーキ。あゆが来たので奮発してます。
# 名雪が真っ先にあゆを泊めるように提案していたのですが、要するに母のことを気遣って、ということだったみたいですね。そして、あゆも真琴のことを忘れておらず、気にかけていたという(多分)オリジナルエピソードが何とも良かったです。
# 名雪とあゆの入浴シーンは作画しないんですか〜?
相変わらずザルな警備
祐一「ここに来るのも久しぶりだ。ここのところずっと、真琴の側にいたからな」
舞「あの子は」
祐一「長い話なんだ。取りあえず喰おう」
祐一「何から喰う?」
舞「大トロ」
祐一「コンビニ寿司にそんなもんあるか! ネギトロで我慢しろ」
その夜も寿司を手土産に、学校に忍び込んだ祐一。昨日の今日でやはり舞はそこにいた。
真琴のことを聞く舞に、魔物と一人で戦っている理由を訊ねる祐一だが、舞は言っても誰にも信じて貰えないと思うという。佐祐理なら話を聞いてくれる筈という祐一。だが、舞は佐祐理には心配をかけたくないと言う。
魔物が何故舞を襲うのか、その理由も判らないという舞は、真琴の話を催促。
結局その夜は、真琴の話だけして祐一は帰ることにする。
そして帰宅した頃には、名雪とあゆは既に寝ているのだった。
# 久々に夜の舞に会いに来た祐一。夜の舞に何日会ってないのかな…と数えてみたら、第7話に夜に会って以来(昼間であればその翌日(第8話))で、11日振り位? ちなみに、舞の誕生日設定が1月29日のままであるとすると、真琴編の終了時に日付が巻き戻らない限り、日付の設定が合いません。それどころか、第6話で日曜日となって以降、本作では未だ日曜日が来ていません……(恐らく)。
# コンビニ寿司を見て「大トロ」と所望する舞。ひょっとしてボケ?
# そもそもコンビニで寿司は売っていないと思う。小僧寿しチェーンか何かでしょうけど。
# 真琴の行く末を訊ねた舞。話を聞いて、何を思ったのでしょうか。
絵に描いたような失敗作
名雪「これ、ひょっとして目玉焼き?」
あゆ「凄い! 良く判ったね」
祐一「感心してる場合か」
あゆ「うぐぅ。ごめんなさい」
翌朝。お礼のつもりであゆは、真っ黒なトーストや目玉焼きの朝食を作ってしまう。
そのせいで祐一と名雪は、片づけをするというあゆを残し、朝食抜きで登校することに。
あゆが遅刻しないかという心配から、初めて祐一はあゆがどこの学校に通っているのか疑問に感じる。
# トーストはともかく、目玉焼きをあそこまで黒こげに作るのはかえって難しい気が。
# 走って登校する羽目となった名雪と祐一。一生懸命走っている風の祐一に対して、軽々と走っているという雰囲気の名雪です。
奇跡の大安売り
香里「あんた達の会話を聞いていると、奇跡が安っぽいものに思えて来るわ」
名雪「あ…。香里、おはよう」
祐一「今日こそ絶対遅刻と覚悟したんだ。十分も余裕があるなんて奇跡だぞ」
香里「相沢君。奇跡ってね、そう簡単に起こるものじゃないのよ」
結局、授業の時間の十分前には到着していた祐一達。
それを奇跡だという祐一に、奇跡が安っぽいものに思えてくると皮肉を言う香里は、奇跡は簡単に起こるものでは無いという。
そんな香里が今日は機嫌が悪いと思う祐一達だが……。
# 書くまでも無く、香里の不機嫌と奇跡に関する発言は、この後の展開の伏線です。
名雪、熟睡
香里「名雪、昼休みよ。名雪」
祐一「駄目だ。完全に熟睡してる」
授業中どころか昼休みになっても熟睡していた名雪。
昼休み、祐一を教室まで訪ねて来た佐祐理。
北川はどうして佐祐理と知り合いなのだと詰め寄り、あんな美人と〜と怒るが、香里にああいう人がお好み? と言われると、いいえ、僕は貴方がと言い訳するのだった。
# 名雪はあれだけ寝ている筈なのに、良くこれだけ寝ていられる。まるであゆちゃんに体力を吸い取られているみたい(違)。
操り人形舞
祐一「もっと喜べよ、ほら(両手持ち上げて)万歳、万歳」
佐祐理が祐一を呼びに来たのは、ドレスが借りられたことを報せる為だった。
舞の背後に回り、両手を上げて万歳させる祐一。
そして佐祐理は、自分のドレスだけで無く、祐一のタキシードまで用意しているのだった。
# 舞、すっかり祐一のお人形さん扱いです。
舞はつゆだく好み
祐一「今日の夜食は豪勢だぜ。何と、早いの安いの美味いの、牛丼だぜ、牛丼! 舞は牛丼嫌いか?」
舞「…嫌いじゃない」
祐一「汁が多い方と少ない方、どっちが良い?」
舞「…多い方」
(中略)
祐一「お前って、笑わないよな。もっと明るくしろよ。明日は、お前の良い所をアピールするんだから。……よし。イエスははちみつくまさんだ!」
舞「ん…」
祐一「返答だよ返答。イエスははちみつくまさん。ノーはぽんぽこたぬきさんって言うんだ。そうすりゃ少しは愛嬌が…」
(中略)
祐一「飲み込んでから喋れ」
舞「逃がした」
祐一「言い直さなくても判ってる」
その夜は牛丼を持って夜の学校を訪れた祐一。
何を言っても笑わない舞に、イエスははちみつくまさん、ノーはぽんぽこたぬきさんだと言うように言う祐一。
しかしその時、魔物が現れて牛丼を慌ててかきこみ、しかもそれを口にしたまま舞は剣を手に魔物に斬りかかるが、逃してしまうのだった。
# 前作で舞=牛丼という刷り込みがなされていたので、やっと牛丼キター!! …という感じです。魔物の気配を感じてから、一生懸命牛丼をかきこみ、口にそれを含んだまま戦う舞が可笑しいです。そして、口にしたまま「逃がした」と喋りそれを指摘したばかりか、言い直すと「言い直さなくても判ってる」と言われて後ろ向いちゃう舞が可愛い。……で、今回はここで終わりとは。本作、話毎のラストシーンがぶつ切りっぽいという話が多い…。
# はちみつくまさんとぽんぽこたぬきさん。前作には出なかったけど、元ゲームにあるエピソードだったかな。はちみつくまさんって要するにクマのプーさんのことかな。
# 佐祐理が良い所のお嬢様という質問には無言、本当に何も気づいていないのかなという質問には「そのはず」と答えた舞。答えたくない質問にはひたすら無言なんですね。佐祐理の家のことについては、前作ではお嬢様らしいということしか判らなかったのですが…。
次回予告
北川「相沢、水瀬、見ろこれを!」
あゆ「可愛い」
久瀬「生徒会長の久瀬だ」
舞「はちみつくまさん」
久瀬「ふん。警告しておくが川澄さん」
舞「ぽんぽこたぬきさん」
久瀬「そのつもりでいたまえ」
舞「はちみつくまさん」
舞「私、こういう場所が不慣れだし、祐一に側にいて欲しい」
全体を通して
タイトルは……舞踏会の話なんで、そのまんま、ですね。異形は魔物のことかな?
前作では第7話Aパートで描かれた、舞踏会イベントを中心に、今回もあゆ編と栞編の伏線を張っているお話。特に、あゆの天使の人形の話が描かれたというのは重要かも。
それはともかく、今回はチョップ攻撃をかける舞や、舞の胸元開いたドレスや、見事な踊りを見せる舞など、舞ファンには大変嬉しい話でした。佐祐理ファンには惨劇の始まりで見ていられなかったかもしれませんが……。
(以下、ネタバレ感想 ボタンを押して下さい)
アバンタイトル
あゆ「夢、夢の中にいる。幻想が聞こえる。遠くから、近くから、さざ波のように絶え間なく響く。忙しそうに歩く大人達。ベンチに座る、小さな姿に、気づくことなく」
駅前で待っていたあゆのこと、かな。
大口叩いた割には……
祐一「ああ…。あー。二千円も使ってしまった」
あゆ「だから止めようって言ったのに」
祐一「しかも一個も取れなかった」
あゆ「ごめんね、僕の所為で」
祐一「謝るのはこっちの方だ。プレゼントするって約束したのに」
あゆ「僕は良いよ。祐一君、頑張ってくれたもん」
冒頭は7年前のあゆとの回想。ゲームセンターのクレーンゲームで天使の人形を取ってやると約束して、二千円使ってもその約束を果たせなかった時の思い出。
# おおっ、早くも天使の人形が出て来ますか。
ここまで連呼しなくても
あゆ「だ、駄目だよ」
祐一「何が」
あゆ「幽霊は、幽霊の話をすると寄ってくるから、絶対に幽霊の話はしちゃ駄目だよ」
祐一「今、思いっきり自分で連呼してるだろ」
あゆ「わ! どうしよう。どうなるんだろ」
夢から覚めた祐一が廊下に出るとあゆと鉢合わせ。
お化けや幽霊と思ったのかと訊ねる祐一に、あゆは幽霊の話をすると寄ってくるからと言いつつ幽霊の名を連呼。
…で、あゆは実は金目のものを探しに…では無く、トイレに行こうとしていただけなのだった。
# 真琴がいなくなったので、流石に誰かが部屋に入って来るという展開にはならない…と思ったら、今度はあゆの「幽霊怖い」ネタですか。
忘れられていた真実
あゆ「何でそんな場所にいるの?」
祐一「俺は高所恐怖症なんだ」
あゆ「へー。実は僕も高いところが苦手なんだよ」
(中略)
あゆ「僕も大きくなったら、名雪さんみたいに綺麗になれるかな」
祐一「名雪は、俺やお前と同い年だぞ」
あゆ「え? うぐぅ。ショック…」
祐一「つまんないこと気にするな。あゆにはあゆの良い所があるだろう?」
あゆ「どんなところ?」
祐一「電車で子供料金で乗れる」
あゆ「全然嬉しくないもん」
祐一「何年経っても昔の服が着れる」
あゆ「少しは成長してるもん!」
祐一「お子様ランチを注文しても恥ずかしくない」
あゆ「それはちょっと嬉しいかも…」
祐一「と言う訳で気にするな」
あゆ「気にするよ!」
トイレに行った帰り、ベランダへと出たあゆと祐一。
だが高所恐怖症だという祐一はベランダの端までは出ない。そして実は、あゆも高所恐怖症なのだという。
名雪のことを綺麗な人だというあゆ。大きくなったら名雪みたいに綺麗になれるかなと言うあゆに、名雪があゆや祐一と同い年だと教え、あゆはショック。
そんなあゆに、祐一はあゆが子どもっぽいことによる利点を数え上げておちょくるのだった。
# あゆと祐一が高所恐怖症というのは……やっぱり過去の事件が元かな。前作では出て来なかったけど。
# あゆが祐一や名雪と同い年……すいません忘れてましたその設定(笑)。
# お子様ランチ…食べたいのかあゆ(笑)。
寝ぼすけ名雪
名雪「ケロピーはここ。そして私はここ」
祐一「な、こいつはこういう奴なんだよ。おい、起きろ、目を覚ませ」
翌朝、食卓で寝ぼけているあゆの姿を見せ、「こういう奴なんだよ」と教える祐一。
揺すっても起きない名雪が頭からテーブルに頭を打ち付け、祐一達は真っ青。
しかし、名雪はそのまま寝てしまうのだった。
# このシーンなんですが、時計の針は午前5時37分。名雪で無くても寝ていて当然という気が……。
実はフリースクールに登校してます(違)
あゆ「僕の学校は、休みたい時に休んでも良いし、好きな時間に登校して、好きな時間に帰って良いんだよ」
祐一「そんな都合の良い学校があるか。遅刻するなよ」
学校に出かける祐一と名雪。名雪はミーティングが始まっているからと先に駆け足。
あゆにも急ぐようにいう祐一だが、あゆは自分の学校は休みたい時に休んでも良いし、好きな時間に帰って良いと言う。
# 二人が出かけたのは結局7時54分。2時間以上名雪達は何をしていたんでしょうか。時計わざわざ出していたところを見ると、何かのギャグでやっている可能性が大きいのですが……。
# あゆの学校のネタが早くも出ましたか。実はあゆは登校拒否で、フリースクールに通っているんです(嘘)。
言った方は忘れても言われた方は忘れない
祐一「舞、覚えてるか? 夕方からは舞踏会だぞ」
舞「はちみつくまさん」
佐祐理「はちみつが舐めたいの?」
舞「ぽんぽこたぬきさん」
(中略)
祐一「舞に可愛げを持たせるために、イエスははちみつくまさん、ノーはぽんぽこ狸さんって返事しろって言ったんだ。な、舞」
舞「はちみつくまさん」
佐祐理「あははーっ。そうだったんですか。佐祐理、びっくりしました」
祐一「確かに、かえって引かれそうだな」
(中略)
祐一「良く友達になろうと思ったな」
佐祐理「何だか、似てるような気がしたんです。佐祐理と」
祐一「え? どこが」
佐祐理「佐祐理も、良く判りませんけど、もしかしたら、背負っているもの、とか。祐一さんも似てる感じしますよ」
登校途中、佐祐理と舞に出会った祐一。
夕方からは舞踏会、と呼びかけた祐一に、舞は昨日祐一に言われたとおり、「はちみつくまさん」、「ぽんぽこたぬきさん」と答える。びっくりした佐祐理だが、祐一が事情を知って納得。かえって引かれそうだなと祐一が言うと、舞は先に行くことで、祐一に対して怒りを表明する。
舞が昔からああなのかと訊ねる祐一は、良く友達になろうと思ったという。
舞が自分と似てるような気がしたと言う佐祐理は、祐一も似てる気がすると言うのだが。
# 次回予告で出ていたので判りますが、真面目にはちみつくまさん、ぽんぽこたぬきさんと答えている舞が何とも。祐一の言葉を真面目に受け止めたのか、それとも冗談でやっているのか判断がつきかねるところがありますが。
# 佐祐理の意味深発言。前作を観る限りでは、佐祐理の背負っているものって全然想像がつかなかったのですが……。
今日も食事はアイスです
栞「そういう時は、逆立ちすると治るんですよ」
祐一「こんな所で出来るか」
栞「待って下さい。それならお薬あげます。これは解熱剤、風邪薬、うがい薬」
(中略)
栞「落ち着いたみたいですね。でも、まさか本当にするとは思いませんでした」
祐一「夕方からは舞踏会なのに、今体調を崩す訳にはいかないからな」
(中略)
祐一「シンデレラは、家に帰れ」
栞「はい。それじゃあ」
栞「舞踏会に出損なったシンデレラ。なんて、ちょっと格好良いですよね」
祐一「王子様の代わりに、俺で我慢しとけ」
中庭で栞と会っている祐一。今日もカップアイスを食べている栞は、祐一にも半分食べますかと聞く。
半分を猛烈な勢いで食べ、その冷たさに気分が悪くなってしまう祐一。
逆立ちすると治るという栞は、次には薬を次々と取り出す。
結局、栞の言う通りに逆立ちをする祐一なのだった。
舞踏会に出てみたかったという栞に出れば良いじゃないかという祐一。
しかし病人なので栞は遠慮するのでした。
# 栞のカップアイスのすくい方の絵が妙にリアル?
# 栞のように何種類も薬を飲まないといけない娘であれば、普通、瓶で薬は持ち歩かないと思う……。
# 逆立ちすると治るって、胃下垂や逆子はそれで治るみたいですが……。祐一の場合、冷たいもの食べて頭痛か何かということでしょうから、それでは治らないような……。
# 時間と舞踏会でシンデレラ、ですか。舞踏会に出損なうのが格好良いって、栞のセンスは相変わらず良く判りません。それに対して祐一も、それを否定するのでは無くて、自分が王子様の代わりになってやるっていっているようなものですよね。またここでフラグを立ててますな……。
栞のクラスメイト
女生徒「風邪? 風邪じゃないです。だって一学期の始業式からずっと休んでるんですから」
祐一「え」
女生徒「最初の日に倒れたんです。教室で。誰も知ってる人がいなかった私に、最初に話しかけてくれて。私、ずっと心配してたんです。だから今、美坂さんを見てびっくりして」
祐一「美坂? あの子の名字、美坂って言うのか?」
女生徒「ええ。美坂栞さんです」
校内に戻って来た祐一に一年の女生徒が声をかける。
彼女は、栞の同級生で始業式の日に知り合いがいなかった自分に声をかけてくれ、その日に倒れた栞のことを良く覚えていた。
そして祐一は、栞の名字が美坂であることを初めて知るのだった。
# 前作では最初から栞の名字が香里と同じであることは明らかでしたが、本作では今回になって漸く明らかに。それにしても同級生ちゃん(名前無いのかな?)、栞のことが気になるのなら、祐一がどこの誰か確認しようよ。それ以前に栞は毎日のように来ているのだから、彼女を見つけて話しかける方が先か。でも、そうしようとする様子も無いな、彼女。
確かに色々な意味で目立ちそう
北川「舞踏会の衣装さ。俺、実行委員だから盛り上げる責任があるんだ」
祐一「実行委員? お前が?」
北川「おう! これで会場の視線を独り占めだぜ」
香里「確かに独り占めには出来そうね。色んな意味で」
北川「だろ。香里と踊るために、気合い、入れたんだぜ」
香里「私、出ないわよ。今日は名雪と遊びに行くの」
北川「え…」
香里「私、部活に顔出して行くから。昇降口で待ってて、名雪」
北川「そ、そんな…。はーあ。あいつ、二年になってから感じ変わったよな」
教室では北川が、プレスリー風の派手な衣装を着ていた。
舞踏会の実行委員で、これで会場の視線を独り占めだという北川。
それは香里と踊るための派手な衣装だったが、香里は舞踏会には出ないという。
そんな香里を二年になってから態度が変わったという北川。
名雪も最近元気ないというのだが…。
# 北川の袖に房のついて派手な衣装。正式な名称が判らなかったので調べてみると、エルヴィス・プレスリー風コスチュームとして市販されてました(笑)。もっとも、当のご本人は生涯で1度しかあんな感じの服は着なかったそうですけど(ちゃぶ台返しみたいなもの?)。
# 香里が冷たく「色んな意味で」と言っているのに、全くそれに気づかずに「だろ?」と嬉しそうな北川哀れ…。
# 二年になってから態度が変わった美里。栞が倒れてから、ということですね。
妹なんかいない
祐一「お前、栞っていう妹いるだろう。さっき、学校に来てたんだよ。次は、お前にも声かけようか」
香里「何か勘違いしてるんじゃない。私には妹なんていないわ。私は一人っ子よ」
祐一「え?」
香里「さよなら」
教室から出て行った香里を追い掛けた祐一は、栞という妹がいるだろうと話しかける。
しかし、香里は妹なんかいないと否定。
そして名雪に尋ねても、香里の家族構成のことは彼女が話してくれないために判らないのだった。
# 前作と比べると大分遅いですが、香里の妹否定発言キター!!
# 一応初日だけとはいえ、学校には来たのだから、名雪が全く気づいていないというのも……名雪ならあるかもしれない。
舞の誘導術
祐一「やっぱり舞も楽しみなんだな!」
佐祐理「あははーっ。良かったです」
昼食時、香里と栞のことで考え事をしていた上の空だった祐一。
タキシードのことで佐祐理に話しかけられて二人のドレスも楽しみだよという祐一は、舞にも無理矢理同意させるのだった。
# 舞を肯かせるために、弁当のお重を持って上下させて肯かせるとは(笑)。
あゆは幼妻(違)
あゆ「お帰りなさい、祐一君」
祐一「取りあえず風呂」
あゆ「ごめん。まだ沸いてないよ」
祐一「だったら飯」
あゆ「まだ、これからお買い物」
秋子「祐一さん、お風呂に入るんですか?」
祐一「いやぁ、ぼけたつもりだったんですけど」
帰宅して出迎えたあゆに風呂、続いて飯を要求した祐一だが、もちろんそれはぼけただけ。二人して買い物にでかけるあゆと秋子。祐一は、二人が仲良いんだなと感じる。
# あゆを奥さん役にしてぼける祐一。秋子さんは冗談にはとってないんですか?
増えてるよ〜
祐一「頼むよ。二千円位で良いから」
名雪「頼まれても困るよ」
祐一「じゃあ、拝むから」
名雪「拝まれても困るよ」
祐一「じゃあ、三千円で良いから」
名雪「増えてるよ」
祐一「じゃあ、あるだけ全部で良いから」
名雪「全部は駄目。私が困るもん」
(中略)
祐一「元気になったんだな」
あゆ「え?」
祐一「最初は全然笑ってくれなかったもんな。お母さんがいなくなったって言ってさ」
あゆ「うん…。まだ、ふっきれないけど、きっと、一生かかっても無理だと思うけど、でも、悲しみを忘れることは出来ると思うんだよ。だから、祐一君には本当に感謝してるよ」
誰もいないリビング。TVを観ながらいつしか眠り込んでしまった祐一。
夢の中で七年前の出来事を回想する祐一は、名雪から借りた千円でクレーンゲームに再チャレンジ、あゆに天使の人形をプレゼントする。
ずっとずっと大切にするからと言うあゆに、祐一は元気になったんだなと言う。
# 最初二千円と言っていたのに、三千円、最後はあるだけとちゃっかりしている祐一、ナイス。ついでに次のお小遣いで返すって、その時には家にいないし(笑)。きっと、この時の借金はそのままに違いない。
# 名雪が取り出した千円札。しっかりとD1000円券(現行の一つ前)になってますね。
# 天使の人形をあゆにプレゼントした祐一。段々と、核心に近づいて行きます。それにしても、あゆの台詞はとても10歳には見えない……。
ボケが突っ込みに
祐一「ああ…。どちらからいらした、お嬢様で?」
(中略)
佐祐理「舞が」
祐一「突っ込みを入れた」
佐祐理「あははーっ。照れること無いのに。ホントにとっても似合ってるよ」
居眠りしている内に、時刻は午後4時48分。祐一は慌てて舞踏会の会場へと向かいます。
実行委員長の北川の司会を誰も聞いていない会場に入った祐一は、ドレスアップして化粧までした舞の姿に目を奪われる。
どちらからいらしたお嬢様で、と声をかけた祐一にチョップを入れる舞。
本当に似合ってる、今夜のヒロインは舞だななどと口々に言う佐祐理と祐一に、照れて突っ込みを入れまくる舞なのだった。
# 舞の衣装は前作(と言うよりは原作)に忠実なのかな。佐祐理共々二人とも胸元が見えていて大胆です。
久瀬会長登場
久瀬「生徒会長の久瀬だ。僕を知らないとは、君もあまりまっとうな生徒では無いらしいな」
祐一「ほほー。この学校の生徒会長は、転校してきたばかりで右も左も判らない生徒にそういう態度を取るのか」
久瀬「く…。フン。警告しておくが、川澄さん、あなたはこれまで度々問題を起こしている。万一この行事を台無しにするようなことがあれば、学校側に掛け合って容赦なく処分を行う。そのつもりでいたまえ」
他の女生徒に挨拶に行った佐祐理。
舞と二人きりになった祐一は、別人だと思ったと言い舞は照れて赤くなる。
そこに現れた生徒会長の久瀬は、舞に対して良いご身分だなと嫌味。
祐一に対してまでまっとうな生徒では無いという久瀬は、祐一にその態度の悪さを指摘されるが、舞にこの行事を台無しにするようなことがあれば、処分すると警告して去って行くのだった。
# 前作の話だと有力者の息子か何かでしたっけ? 本作だとその背景が今のところ出ていないので、何でたかが生徒会長でそこまで偉そうにしていられるのかが不思議です。
モンキーダンスが良いらしい>舞
祐一「ああ。まだむかついてる。舞、あんだけ言われて、腹立たないのかよ」
舞「別に。本当のことだから」
祐一「ん…。張り合いの無い奴。それより、誰かと踊ってきたらどうだ。折角来たんだしさ」
(中略)
祐一「あれで良いだろう。相手いないみたいだし」
舞「いや。祐一。あたしは祐一が良い」
祐一「俺、ダンスって言ったら、モンキーダンス位しか踊れないぜ」
舞「お猿さん?」
祐一「いや、こんな場所で踊るものじゃ無いと思うけどな」
舞「あ…。私、こういう場所が不慣れだし。祐一に側にいて欲しい」
久瀬の言葉に腹の立った祐一は「やけ食い、ドカ食い、バカ食い」
しかし、舞は本当のことだと気にする様子もなし。
祐一はそんな舞に誰かと踊ってきたらどうだと言い、相手を見つけられないでいた北川で良いだろうと言うが、舞は祐一が良いと言う。
モンキーダンスしか踊れないという祐一だが、舞に側にいて欲しいとまで言われると…。
# 舞にしてははっきりと「祐一が良い」と言いましたな。思いっきり告白されているようなものですが。
# 北川、香里がいないからって、誰それ構わず女の子に声をかけ、玉砕してしまって哀れ……。
会場の注目を集める二人
祐一「慣れて無くたって関係無いさ」
舞「あ…」
祐一「楽しめりゃ良いんだ」
(中略)
祐一「結構、踊れるじゃないか。運動神経、良いんだな」
舞「段々慣れてきた」
(中略)
祐一「もっと喜べって」
舞「うん…。ありがとう、祐一」
祐一「あ、いや。そうストレートに感謝されてもな」
音楽が鳴り始め、祐一は楽しめりゃ良いんだと舞の手を取り踊り始める。
踊れないはずの舞は、たちまち踊りに慣れてしまい、祐一と舞のペアは会場の注目を集めてしまう。
# どうも、祐一は兎も角、舞の方は元々ダンスが出来るとしか思えないのですが……。事実上踊っているのは舞だけに見えるし。
惨劇は突然に
祐一「何だ?」
舞「来た」
祐一「え!? 来たって、まさか…」
(中略)
舞「佐祐理!」
(中略)
祐一「佐祐理さん、目を覚ませ。佐祐理さん、目を覚ましてくれ。あ…舞は」
(中略)
祐一「もう止めろ舞、止めるんだ! 聞こえないのか、舞!」
(中略)
久瀬「やってくれたな川澄さん! 問題だぞ、これは! 只で済むと思うな!」
佐祐理「舞…」
踊っている最中、手を離した舞。魔物の気配を感じたのだ。
テーブルの上に置いてあったグラスが割れたのを手始めに、窓ガラスが次々に割れていく。テーブルの上の料理がひっくり返り、男子生徒が見えない力に吹き飛ばされる。
そして、逃げ遅れた佐祐理が吹き飛ばされたのを見た舞は、剣を取り出し舞踏会の会場内、生徒達の目前で剣を振るい見えない魔物と戦い始める。祐一の制止も聞かずに。
テーブルの上から跳躍した舞が剣を突き刺すと、魔物は逃走。
全てが終わった後で、久瀬は舞に只で済むと思うなと叫ぶのだった…。
# 前作でもあった舞踏会の惨劇。でも、舞が剣を振るう前から窓カラスが割れたりしていたので、舞にだけ責任を押しつけるのは可哀想な気も。
次回予告
あゆ「こ、こんばんわ」
佐祐理「大事なお話があるんです。舞のことで」
祐一「あ…」
久瀬「是非聞かせて貰いたいものだな」
佐祐理「ええ、大丈夫ですよ」
舞「犬さん。ワン」
祐一「えい」
舞「あ…。ん…」
舞「魔物が狙っているのは私じゃない」
第13話「あぶなげな三重奏(トリオ) 〜trio〜」
仕事始め。5日からの会社も少なくないので、電車はがら空き。
ついでに、会社も今日は休みという人が少なくないので、人口密度は半分位。
昼食は焼き肉。肉が厚いのは良いのだが、炭火の火力が弱くて中々焼けずに弱った。
当然のことながら定時で撤退。
先日購入したGREEN HOUSE製USBワンセグチューナー W-ONEを行き帰りの電車の中で試してみた。
東京都内では東京MXテレビ以外は大体映る。…が、線路が谷間みたいな所だったりすると電波が届かないので×。そして、多摩川を渡った辺りからはNHKくらいしか映らなくない。
ちなみに自宅で試した時には、アンテナを延長して窓際に持って来て、やっとNHKが映る程度。東京タワーの方向と窓が逆側だからかな。兎に角思った以上に使えないな。
コードギアス 反逆のルルーシュ第12話 シャーリーの父が第10話で……というネタは無くなったのかと思っていたのだが、どうやら本当に第10話の出来事だったらしい。
そんなことより今回驚いたのは、ユフィーの写真でハァハァしているニーナたん。というか、その机の角を濡らしているものは何ですか(汗)→http://www.youtube.com/watch?v=6JT0IlBKUFo(YouTube動画)
fj.rec.animationに投稿した記事そのまんまです
●全体を通して
タイトルのあぶなげな三重奏はもちろん、祐一、舞、佐祐理の三人のことでしょう。
前作の第7話「舞踏会」の後半で描かれた、舞踏会後始末〜誕生日プレゼント購入、
魔物がターゲットが祐一であることが明らかとなる話です。並行して、栞の口から香
里が姉であると明らかになったり、あゆの森の学校の話が出てますね。
今回一番印象的だったのは、舞の態度にぶち切れた祐一が、舞の態度について散々
悪態をついた後で、それでも舞のことが好きだという告白シーン。キョンみたいな祐
一の態度は偽物で、このような態度が祐一本来の姿なんだろうか。
今回の話、本筋とは直接関係無いAIRや東映版カノンを思い出させるような小ネタ
が仕込まれていて、そちらの方が何故か印象に残りました。
(以下、ネタバレ感想 ボタンを押して下さい)
●アバンタイトル
北川「昨日の話だよ。三年の女子が刀振り回したろ? 生徒会長が激怒してさ、退学
にするって言ってるんだ」
祐一「退学?」
舞踏会の翌朝、登校する祐一と名雪。
名雪は、祐一の様子から舞踏会で何かあったのかと訊ねる。秋子さんとあゆも心配
していると。気の所為だろとかわす祐一、だが、急いでいる様子の北川から、生徒会
長が舞を退学にしようとしているという話を聞くやいなや、学校に向けて走り出すの
だった。
# 舞を退学にすると息巻く生徒会長。前作の時とは異なり、舞が刀を振り回す以前に
# 事件が起きているのだから、そちらの方の原因究明もすべきではないだろうか。
# 前も走っていましたが、通過したホイールローダが気になる…。どうして、オレン
# ジとグレーの二色迷彩塗装なんだろうか。
●アトラクションでも怪我人が出たらいけないと思います
佐祐理「退学なんて行き過ぎだと思います。生徒を庇うのが生徒会でしょ?」
(中略)
佐祐理「夕べのことを思い出して下さい。ガラスが割れたりしたのは、舞が刀を手に
する前です。舞のしたことじゃありません」
(中略)
久瀬「だが最終的に刀を振り回したのは川澄君だ。それはあの場所にいた誰もが見て
いる」
佐祐理「それは…何か訳があったのかも」
久瀬「訳ね。どんな訳か是非聞かせて貰いたいものだな」
(中略)
祐一「あれはアトラクションだったんだ」
久瀬「アトラクション?」
祐一「舞は、余興に剣の舞をやったんだ。勢い余って、やりすぎちまったけど、悪気
は無かったんだよ」
久瀬「そんなプログラムは聞いていないな。誰か、報告は受けているか」
(中略)
北川「おーっと。その件なら俺が知ってます」
祐一「北川」
北川「俺が実行委員として、川澄さんに頼んでおいたんですよ。手違いでプログラム
に載せるの忘れちゃって。いや〜、どうもお騒がせしてすいませんでした」
生徒会室の前にやって来た祐一。すると中では、佐祐理が舞のことを弁護していた。
舞が刀を手にする前からガラスが割れていたことを指摘する佐祐理。
生徒会役員も同調する者が現れるが、久瀬会長は最終的に刀を振り回したのは舞だ
と譲らない。
言葉に詰まる佐祐理を助けようと、祐一もあれはアトラクションだと口から出任せ
を言うが、久瀬はそんなプログラムは聞いていないとにべもない。
祐一と佐祐理を救ったのは、後から入って来た北川。舞踏会の実行委員長である北
川は、自分が舞に頼んでおいたと言うのだった。
# アトラクションだと口から出任せを言った祐一も驚きましたが、北川がそれに同調
# するとは。生徒会に無断でアトラクションを企画し、それでけが人が出たとあって
# は北川自身の責任となる筈なのに。
●怪我をしていた佐祐理
北川「ふー。何とか退学は免れたな」
祐一「北川、お前、どうして」
北川「どうしては無いだろう? お前が困ってたから助太刀してやったんじゃねぇか。
それに、美人が悲しむ所は、見たく無いしな」
祐一「北川、お前、良い奴だったんだな」
(中略)
祐一「いや、その、昨日の騒ぎ、何だと思う? ほら、いきなり窓が割れたりさ、そ
れに、夜中にガラスを割ってる奴、ひょっとして、同じ奴が犯人かな」
佐祐理「あははーっ。佐祐理には判りません。でも、きっと誰かの悪戯ですね」
北川は祐一と美人=佐祐理が悲しむところを見たくないので助太刀してくれたのだ
った。
佐祐理の身体のことを気遣う祐一。
手首に包帯を巻いていた佐祐理だが、大丈夫だという。
昨日の騒ぎが何だと思うと訊ねる祐一に、佐祐理は誰かの悪戯だと笑うのだった。
そこに現れた舞。態度は相変わらずながら、佐祐理の身体のことは気遣う舞だった。
# 腕に包帯を巻いていた佐祐理。あの状況であの位置に怪我をしているようには見え
# なかったけど、前作でもそうだった気がするから良いか。
●騒ぎが済めば、何てことは無い日常か
栞「祐一さんって、優しいですよね。こうして毎日私に会ってくれるし。でも、最悪
でも良いから、やっぱり私、舞踏会に出てみたかったです」
(中略)
祐一「いや、あのさ、うちのクラスにお前と同じ美坂って名字の奴がいるんだ。美坂
香里」
栞「祐一さん。お姉ちゃんと同じクラスだったんですか?」
祐一「だけど、そいつに聞いたら、自分は一人っ子だと言ってた」
栞「え…。そう、ですか」
祐一「どういうことなんだ」
栞「簡単です。この学校には、お姉ちゃんと同姓同名の人がいるんです」
祐一「別人なのか」
栞「良く間違われるんです。祐一さんのクラスの人は、その同姓同名の方ですよ。私、
お姉ちゃんのこと大好きです。元気になって、一緒に学校に通いたいです」
中庭で何時ものように栞と会っていた祐一。
舞踏会が最悪だったという祐一に、栞はそれでも出てみたかったという。
栞の香里の話をした祐一。すると、栞は香里をお姉ちゃんと呼ぶ。
しかし、祐一が香里が一人っ子だと言っていたと言うと、それは同姓同名の人だと
言う。 お姉ちゃんのこと、大好きですという香里は、明日は医者が来るので来れな
いという。
祐一は、そのうち、どこかに一緒に遊びに行こうと言い、二人は約束して別れるの
だった。
# 栞は名字をいいかけて言わなかった経緯があるのに、祐一が名字を知っていたこと
# に関しては特に驚かないんですね。同姓同名の人がいるかどうか、調べれば直ぐに
# 判るのに、それでも嘘をついてしまうばかりか、お姉ちゃんのこと大好きですと言
# う栞が切ない。
# どこかに一緒に遊びに行こう。デートイベントの前振りですか。
●意外と気が小さい久瀬
久瀬「成る程。しかしこの次問題を起こしたら、今度という今度こそ、退学だ。その
時は川澄さんも庇った君も只では済まない。そのつもり…」
舞「許さないから。佐祐理を傷つけたら、絶対に許さないから」
久瀬「く…」
舞「それを良く覚えておいて」
久瀬「う…」
佐祐理、舞と昼食を取った祐一。危うく最後の昼食となるところだったという祐一
に、佐祐理は舞が学校を辞めても友達だという。
昼食後、佐祐理達と別れようとした所に現れた久瀬会長は、この次問題を起こした
ら舞が退学となるだけでなく、庇った佐祐理も只では済まないと警告。
すると舞は久瀬を睨みつけ、佐祐理を傷つけたら絶対に許さないと警告。舞の迫力
に、久瀬は退散せざるを得ないのだった。
# 佐祐理の弁当、毎日卵焼きとタコさんウインナと焼売が必ず入っているような…。
# 佐祐理が関わると、舞は怖っ。それにしても、舞踏会での祐一に対する態度といい、
# 久瀬会長は強く出られると案外弱いですね。
●消火器より丈夫な木刀
祐一「どうも心許ないな。野犬か猪位出て来てくれりゃ良い実戦訓練になるんだろう
けどな。はっ」
祐一「何すんだよいきなり!」
舞「犬さん。ワン。何してるの」
祐一「見りゃ判るだろう。素振りだよ、素振り。今度から俺も戦うんだよ。剣道部か
ら借りてきたんだ。今度騒ぎを起こしたら退学だろ? もう黙って見てられな
いからな。二人で協力して、さっさと魔物を片づけちまおうぜ。そうすりゃ、
お前が刀を振り回す必要も…い…」
舞「猪さん。モー」
祐一「そりゃ牛だろ!」
舞「全然駄目」
放課後。雪の校庭で剣道部から借りてきた木刀で素振りをする祐一。
舞と一緒に魔物と戦おうと言うのだが、どうも心許ない。
野犬か猪位出て来れば…という祐一に、舞はバケツを次は消火器を犬や猪を称して
投げつけ、全然駄目と言うのだった。
# 前作第4話では栞を野犬が襲っていて、祐一が立ち向かおうとして失敗し、舞がス
# コップで戦っていましたね。祐一の台詞はそれが元ネタか?
# 祐一の独り言をちゃんと聞いていて、バケツや消火器を投げて来て、犬さん、猪さ
# んと言い放つ舞、ナーイス。それにしても、消火器より丈夫な木刀って一体……。
# 猪さんだったら豚の鳴き声にすれば良かったのに。亥年って日本以外は猪でなくて
# 豚の意味みたいだし。
●森の学校
祐一「学校帰りか」
あゆ「うん。それと捜し物」
祐一「お前の学校ってどの辺にあるんだ」
あゆ「えっとね、森の方かな」
祐一「森? そんな所に学校なんかあるのか?」
あゆ「ちょっと遠いけど、大好きな学校だよ」
学校帰りに今日もあゆと出会った祐一。
あゆの学校の場所を訊ねる祐一。その学校は、森の方にあるという。
捜し物が未だ見つからないというあゆに、祐一は今夜ちょっとつき合わないかと言
うのだが。
# 森の学校の話がもう出ましたか。ここまで来れば、あゆ編はすぐにでもエンディン
# グに辿り着けそうなのですが……。
●話がいつの間にか逆さまに
祐一「月宮あゆだ。帰れって言ったんだけど、どうしてもついて来るって聞かなくて
な」
あゆ「話があべこべだよ! …あ?」
(中略)
あゆ「うぐ! あ…。周りが静かだから、余計に響くね」
祐一「賑やかで楽しげな雰囲気じゃないか」
(中略)
祐一「何か判るか」
あゆ「あ…」
舞「お煎餅のかけらがついてる」
あゆ「うぐ」
祐一「そんなこと聞いてないだろう! 捜し物だ、捜し物!」
舞「あむ…。私には、何も言えない」
あゆ「やっぱり判らなかったの?」
舞「多分。私が見つけても意味がない」
今日は煎餅を手土産にあゆを連れて夜の学校に行った祐一。怖いものが苦手なあゆ
は嫌そう。しかも、祐一はあゆがどうしてもついて来たと事実と逆のことを言うのだ
った。
祐一があゆを舞のところに連れて来たのは、以前、真琴の居場所を当てた舞であれ
ば、あゆの捜し物の場所が判るのでは無いかという思いから。
しかし、舞は私には何も言えない。私が見つけても意味が無いと言うのだった。
# 舞曰く、魔物は五匹いるらしい。どうやって数えたのかは知りませんが、個体識別
# 出来るのか?
# 本作では何げに舞は何でも知っているキャラになってますな。元のゲームでの立ち
# 位置がそうなのかもしれませんが。
# 舞踏会の惨劇があっても警備が無きに等しい学校。しかも、食べると音が響く煎餅
# を差し入れに選ぶとは、祐一も舐めきってますな。
●用が済めば放り出す
あゆ「連れて来といて一人で帰れなんて酷いよ〜!」
祐一「俺は舞の側にいなきゃならないし、悪いな」
あゆ「うぐぅ。自信無いよ」
祐一「ここに居ると、もうすぐお化けが出るぞ」
あゆ「うぐぅ! うぐ…ぐ…」
祐一「しっかりしろ。お前ももう大人だろう」
あゆ「ずるいよ。こんな時ばかり」
祐一「うぐぅパワーで頑張れ!」
あゆ「意味分かんないよ! あ…」
舞からは情報を得られないと判断した祐一は、あゆを一人で帰らせることに。
怖いもので抗議するあゆに、こんな時ばかりあゆを大人だという祐一。
すると舞はあゆに煎餅を差し出して髪を撫でてやるのだった。
# うぐぅパワーって一体…。
# 舞が出したのはぽたぽた煎餅。元のゲームであゆと舞の関わりがあるのかは判りま
# せんが、無いとするとこれはAIR第2話のネタなのかな?
●舞は何を知っているのか
祐一「なぁ、さっきのどういう意味なんだよ。教えてくれても良いだろ? あゆもき
ょとんとしてたぞ」
舞「頑張れって」
祐一「何を」
舞「あの子は強い子」
祐一「はぁ? 泣き虫で臆病で、お化けや幽霊が苦手な恐がりだぞ」
舞「私は待つことが出来なかった。でもあの子はずっと待ち続けてる」
祐一「お前なぁ! そういう独りよがりな話し方は止めろよな! そんな調子だから
他の生徒にも…」
あゆの髪を撫でた理由を問われ、「頑張れ」ということだと言う舞。
舞は、あゆを強い子だという。
私は待つことが出来なかったが、あゆは待ち続けていると。
舞の自分だけ判っている態度に怒る祐一。するとその時、魔物が現れる。
# 前作では舞のエピソードが何となく消化不良だった記憶があります。舞が待つこと
# が出来なかったものは何でしょうか。あゆが待ち続けているということで、あゆの
# ことについても舞が知っている様子ですが…。
●怒り、そして告白する祐一
祐一「そういう奴だよなお前は。佐祐理さんや俺がどんなに心配してても、何も判っ
て無くて、舞踏会を滅茶滅茶にして、佐祐理さんのドレスを台無しにして!
そして今もこうやって、顔色も変えないで行っちまうんだよな! 結局お前は
そういう奴なんだ! お前なんかを守ろうと思った、俺が莫迦だったよ! で
もな、俺は明日もここに来るぞ、莫迦だからな俺は! 俺は知ってるんだから
な、お前は良い奴だってこと、俺はお前と一緒にいるのが大好きだからな!
聞こえてるのかよ舞! 俺も佐祐理さんもお前のことが好きなんだぞ!」
魔物に斬りかかり、跳ね返される舞。
祐一も戦おうとするが、舞に止められる。
構わず、魔物を攻撃しようとする祐一だがその攻撃は空振り。
結局、舞が魔物を仕留めるのだった。
後四体だなという祐一に、余計なことはしないで欲しいという祐一。
そんな舞の態度に、これまでのことも含めて祐一は怒りをぶちまける。
そしてその上で、舞のことが好きだと言うのだった。
# 舞に怒りをぶちまけ、それでも明日ここに来るという祐一。ここ、元のゲームでも
# あるのか知らないですけど、良い台詞だと思います。祐一が怒りだした時、このま
# ま暫く冷戦状態かと思って心配しちゃいました。
●祐一が着替えさせたんじゃないだろうな
祐一「こいつ見てると、悩んでるのが馬鹿馬鹿しくなるな」
(中略)
祐一「着替えは自分の部屋だろ。自分の部屋」
(中略)
名雪「うにゅ…苺ジャム美味しい…はっ。わ、あ、あ…」
祐一「やっと起きたか」
名雪「私、制服着てる」
祐一「制服着て学校行くのは当たり前だろう」
名雪「でも、お腹は空いてる」
祐一「そんなことは無いだろう。苺ジャムもトーストも食べたじゃないか」
名雪「そう言えば、食べたような…」
翌朝、相変わらず寝ぼけている名雪を見て、自分の悩みを馬鹿馬鹿しく感じる祐一。
名雪が完全に目覚めたのは、半分寝ながら着替え、朝食も食べた後の登校途中。
# 名雪、寝ぼけながら良く着替え出来たものです。祐一が手伝っていたりして。
●舞と佐祐理の馴れ初め
舞「祐一がそう言うなら、多分そう」
祐一「多分じゃないだろ。喧嘩してるんだよ、俺達は。これだ。こいつ、他人の気持
ちに鈍感だろ? で、つい頭に来てさ」
佐祐理「あはは…。良いんですよ。喧嘩するのは仲が良い証拠ですものね。でも何時
喧嘩したんですか? 佐祐理、全然知りませんでした」
(中略)
佐祐理「どちらもお弁当が無くなったので、二人で学食の牛丼を食べました。一緒に
いるようになったのは、その時からです」
祐一「へー。牛丼の思い出か」
佐祐理「祐一さん、放課後時間ありますか?」
祐一「え?」
佐祐理「大事なお話があるんです。舞のことで」
その日の昼食の場で静かだった祐一。
舞と喧嘩しているという祐一に、佐祐理は喧嘩するのは仲の良い証拠はあまり気に
していない様子。
舞と仲良くなったのは何時からと聞いた祐一。
佐祐理と舞が仲良くなったのは、まだクラスも一緒で無かった一年生の頃。校内に
迷い込んだ野犬に男子生徒が怯んでいるのに、舞がスコップを持って追い払い、後で
その野犬に後でお弁当を食べさせていた舞に、佐祐理は自分のお弁当も食べさせてあ
げてと声をかけ、どちらのお弁当も無くなったので、一緒に牛丼を食べた。それが、
二人が一緒にいるようになったきっかけなのだと。
# 舞がスコップで野犬と戦うエピソード、過去のエピソードで出て来ましたか。ゲー
# ムの方はどうだったのかは判りませんが。ちなみにスコップは塹壕の中の白兵戦で
# は立派な凶器です。
# 前述のとおり、今回登場した野犬は、あゆが第2話で遭遇したたい焼き泥棒の野犬
# です。まだ生きていたんだ(ぉぃ)。
# あまり本作では舞が牛丼に拘る様子は無かったのですが、佐祐理と仲良くなった記
# 念の一応思い出の食べ物ではあるようで。
# 回想シーンの佐祐理さん、何故か左手首を押さえています。次の話でもそういう
# シーンがあったので、何となく気になります(第14話のは、今回怪我したところを
# 気にしているだけでしょうけど)。
●明日は舞の誕生日
佐祐理「プレゼント選びです。明日、舞の誕生日なんですよ」
佐祐理に大事な話があるんですと言われ、放課後校門で待ち合わせた祐一。
魔物との戦いのことを疑われているのかと思いきや、そうではなくて明日の舞の誕
生日のプレゼント選びのためだった。
# 川澄舞の誕生日は公式サイトによれば1月29日です。とすると、第11話以降は以下
# のスケジュールとなります。1999年1月24日は本当は日曜日だとか、第10話までの
# 日付を第4話の成人式(1月15日)を基準に数えていくと、真琴の昇天(第10話)
# が1月28日になってしまうとかは気にしてはいけない(汗)。ところでKanonって
# ゲーム版はどのシナリオでも、1月末日までの話みたいですね。その辺を念頭にお
# いて、作中で時間が巻き戻っているような…。
(参考1)第11話以降のスケジュール
1月24日 第11話 祐一、真琴の部屋をそのままにするように頼む〜
舞へ寿司を差し入れ、真琴のことを話す。
25日 第11話 あゆ、黒こげな朝食を作る〜
舞に牛丼を差し入れ。イエスははちみつくまさん、ノーはぽんぽ
こたぬきさんと決める。
26日 第12話 舞踏会当日。
27日 第13話 朝、舞踏会に何があったのか聞かれる祐一〜。
祐一、あゆを連れて夜の学校に。舞が1匹目の魔物を退治。舞の
態度に祐一ぶち切れ。
28日 第13話 朝、寝ぼすけ名雪〜佐祐理と舞の誕生日プレゼントを購入
(参考2)第10話までのスケジュール
1月15日 第4話 学校休み 成人式の衣装を着た女性が歩いている〜
真琴とお風呂でどっきり
1月16日 第5話 あゆ、朝食の場に現れる〜
真琴が夜の学校について来た。舞、真琴に優しくしてあげてと言
う。
1月17日 第6話 日曜日 名雪部活。あゆ朝食に再び。〜
あゆとデート。みそ汁のお風呂。
1月18日 第7話 真琴、ハサミ持って祐一の部屋に潜入。宿題を台無しに〜
真琴、猫を歩道橋から捨てる。祐一、物見の丘で真琴と猫を見つ
ける。
1月19日 第8話 猫を飼って貰うのを了承してもらう真琴。美汐登場。〜
真琴が、ピロに冷たいミルクをやってお腹壊したため、舞のとこ
ろに行けなかった祐一。
1月20日 第8話 登校中に足がふらつく真琴。〜真琴にべたべたの少女漫画を読ん
でやる祐一。祐一のベッドにピロを口実に潜り込む真琴。
1月21日 第8話 登校途中にもう復讐をやる気をなくしたという真琴。〜夕方、美
汐に真琴は人じゃないんだなという祐一。
1月22日 第9話 朝食の席でも箸を取り落とす真琴。〜真琴。帰り道に鈴を購入。
夜中に物見の丘に出かける祐一。真琴も追い掛けてくる。
1月23日 第9話 学校で美汐と出くわすが、美汐は無視。〜ピロを探し、高熱を出
して帰宅した真琴。
1月24日 第9話 祐一、真琴のために学校を休む(元々日曜日…)。祐一、名雪と
秋子に真琴が昔拾った子狐だと告白する。
1月25日 第9話 祐一、真琴と紙飛行機を作る。〜真琴に、結婚したいと言われる
祐一。
1月26日 第10話 真琴は人の言葉もろくに喋れなくなる。〜真琴を連れて、夜の街
で食事をしてプリクラを撮り、帰宅後は花火をする水瀬家。その
夜、真琴は高熱を出す。
1月27日 第10話 真琴の熱下がる。「結婚したい」という願いを思い出した祐一は、
真琴を連れて外へ。玄関先で待っていた美汐。そして学校では名
雪と遊ぶ真琴。祐一は物見の丘へ真琴を連れて行き、夕方に結婚
式。その後、真琴消失。
1月28日 第10話 美汐と屋上での会話。同じ夢をみて、そこから帰って来たという
祐一。
●ぴきゅーん!
佐祐理「内緒にしてて、びっくりさせようと思うんです。舞は、忘れているみたいだ
から」
祐一「あいつらしいな」
佐祐理「でも、佐祐理の誕生日は絶対に忘れないんですよ。去年は山程の花束を家に
持って来てくれました。前が見えないから、何度も電柱にぶつかって、鼻を
赤くして」
(中略)
祐一「どこをどう見れば可愛いと思えるんだ」
主人「そうか…。お主らならば、このアリクイを引き取ってくれると思ったんじゃが
のう。不憫な子よ。こやつも」
佐祐理「この子、そんなに人気無いんですか?」
主人「入荷したのが三年前、未だに買おうと言う者は現れん。哀れ哀れ」
佐祐理「ぴきゅーん。三年前。舞と佐祐理が会ったのと、同じ頃ですよね」
祐一「佐祐理さん、まさか」
(中略)
佐祐理「放課後、舞のお家へ届けましょう。きっとお母さんも喜んで下さいますよ」
祐一「お母さん?」
佐祐理「ええ。舞はお母さんと二人暮らしなんです」
商店街で佐祐理とプレゼントを物色する佐祐理と祐一。
思いっきり女の子らしいぬいぐるみにしようという祐一の発案で、商店街の中で一
番でかいぬいぐるみを探すことにした二人。
古道具屋で見つけたそれは、巨大な1/1スケールオオアリクイのぬいぐるみ。
どう見ても可愛く思えないぬいぐるみを三年前に入荷したと聞いた佐祐理は、三年
前が舞と出会った頃であることからぬいぐるみを購入してしまう。
ぬいぐるみはあまりにも巨大で、学校には持ち込めないために、明日、舞の家に持
っていくことになるのだった。
# 「ぴきゅーん!」って、佐祐理さん、効果音が面白すぎ。
# 舞が母子家庭って話、前作では無かったような…?
# 前作では舞は全てが終わってからプレゼントは何が良いか佐祐理さんに聞いていま
# したが、本作では佐祐理の誕生日は毎年何かを送っていたんですね。それにしても
# 山程の花束がプレゼントとは、やっぱり百合?
# 祐一達の入った店に「ラーメンセット 590 始めました」と張り紙が。AIRネ
# タですか(笑)。本当は過去の作品ネタも本作品には仕込んであるらしいのですが、
# 判らない…。
# 商品にフラワーロックも…。
●ターゲットは祐一
祐一「お前って幸せだよな。あんな良い友達がいてさ」
舞「そう思う」
祐一「他に、仲良い奴っていないのか。親友とか、心の友とか…」
(中略)
舞「ずっと昔、一人だけ」
祐一「昔?」
舞「でもいなくなった。他の人と同じように」
(中略)
舞「良く持ちこたえた」
(中略)
舞「魔物は祐一を狙ってきた」
祐一「え?」
舞「魔物が狙っているのは、私じゃない。祐一、あなた」
祐一「俺?」
舞「祐一、あなた、誰?」
その夜も牛丼を差し入れに、舞のいる夜の学校に忍び込んだ祐一。
佐祐理の他に友達がいないのかと訊ねた祐一に、昔一人だけいたという舞。
その時、魔物が複数出現。挟み撃ちにされた舞と祐一は、一人で一体ずつを相手に
することに。祐一は苦戦するが、何とか持ちこたえて、舞は一体を仕留め、もう一体
は逃走する。
その夜の魔物は祐一を狙って来ていたという舞。舞は、祐一にあなた、誰と訪ねる。
# 牛丼が思い入れのある食べ物だと知ったので、牛丼を差し入れたんですね。
# 舞のずっと昔の友達。前作を観ていれば(恐らく、観ていなくても)その正体は明
# らかですが。前作ではどうも昔何があったのか詳細が判らなかったのですが、本作
# ではきちんと描かれるのでしょうか。
●次回予告
祐一「短い付き合いだったな」
あゆ「ど、どうしたの?」
舞「日直の仕事、遅くなるって」
佐祐理「邪魔かな、佐祐理」
祐一「最近は、俺の奇行も目立つようになって来たからな」
舞「大好き…だから」
佐祐理「やっぱりいかない方がいいかな」
舞「ふんっ!」
佐祐理「舞、祐一さん」
第14話「ひびわれた協奏曲(コンチェルト)〜concerto〜」
祐一「後10分、待っていれば」
前作でもショックだった佐祐理さんを襲う惨劇の話ですか。
では、また。
午前8時起床。
秋葉原巡礼。とらのあなでサンクリカタログ等購入。
同人売り場に踏み込むが……あまりの混雑振りに、何も見る気になれず。
まぁ、ここで何か買い物したことって殆ど無いのだが。
石丸ソフトワンに行く。以下購入。
購入と書いたが、実際には溜め込んでいたポイントだけで買えてしまった。
ヨドバシ秋葉原店で、USBとディスプレイのメス→メスアダプタを購入。
携帯売り場を見たら、ワンセグチューナー(W-ZERO3[es]対応)が出ていたので衝動買い。
行き帰りの電車の中でfj記事書き&投稿。
fj.rec.animationに投稿した記事そのままです。
(長文感想。ボタンを押して展開して下さい)
●人気投票結果
オレンジ君の最期(違)がトップに(笑)。
●クロヴィスの負の遺産
ギルフォード「そもそも占領後の政策が間違っていたのでは? エリア11の地下鉄
網や鉱山・鉱道を何故放置された! ゲットーでは戸籍管理や各種所有権も曖
昧のまま。反政府活動の温床が放置されている」
事務次官「えー。地下鉄はほぼ全国に張り巡らされておりまして、租界以外の場所を
埋めるには予算が」
(中略)
コーネリア「うん。名門と財閥の集合体。最早過去の遺物か」
事務次官「お、お待ち下さい。それはあくまで噂。証拠は全くございません。彼らを
抑えれば、イレヴンの経済が立ちゆかなくなります。本国への徴税にも影響が
出ましょうし、そもそもナンバーズは、ナンバーズ自身に面倒を見させるとい
う、帝国の大原則が」
(中略)
コーネリア「キョウトには手を出すな。ゼロは追いつめられない。知っているか?
結果が伴わないものを無能と言うのだ」
成田連山の戦いで大打撃を受けたブリタニア軍。
これまでの占領政策の誤りを指摘するギルフォード、内政省の下にあるイレヴンの
名門と財閥からなるNACがテロリストの背後にいると見てそこを先に抑えようと主
張するダールトン。
だが、クロヴィスの代からエリア11を統治している文官達は、予算や経済など理
由を次々にならべたてて、結局何も成果を上げられない。
# 隠れ場所は放置、しかも戸籍も建物の所有関係すらも判らないままでは、確かにレ
# ジスタンスの掃討は進みませんわな。しかも経済運営すらもイレヴンに頼り切りで、
# 彼ら抜きでは本国に税を納めることもままならない。想像以上にグダグダなブリタ
# ニア帝国の内情です。
# ブリタニア内政省の中に既に日本の財閥の連中が入り込んでいるとすると、当然の
# 如く役人達は袖の下を貰っているんでしょうな。コーネリアならとっとと粛正しそ
# うな気がするのですが、そうしないのは経済に疎いという自覚があるからなのか?
# オレンジ君、死亡者リストに入ってます(笑)。
●神楽耶登場
神楽耶「希望ならありますわ」
日本解放戦線の壊滅を受け話し合う、キョウトの面々。
日本の灯火が消え去ったという重臣達に対し、御簾の中にいる神楽耶は、まだ希望
はあるという。この神楽耶こそが、紅蓮二式を初めとしてゼロに執心しているのだっ
た。
# OPや顔だけならともかく、台詞は初めてかな? 神楽耶。一応、皇家ということ
# らしいですが……。
●モラトリアムは永遠には続かない
ミレイ「あ? どうしたの? 難しい顔して。便秘? 二日目?」
(中略)
シャーリー「判ってます! でも私には、ルルとカレンの方が問題なんですよ」
ミレイ「ウフ…。良いね、シャーリーは。そういうとこ好きよ」
(中略)
ミレイ「断られたらどうしよう…友達でもいられなくなっちゃうかも…アハハハハハ
…」
シャーリー「そんなに笑わなくたって」
ミレイ「居心地良いもんね。今はこの場所、このあたし達って」
シャーリー「そうなんですよね」
ミレイ「でも、少し覚悟しておいた方が良いよ。変わらないものなんか、どこにも無
いんだから」
(中略)
ミレイ「ご、ごめん。そんなに深刻にならないでよ。あ、どうしても気になるなら、
いっそ本人に聞いてみれば? ね、その辺どうなの?」
授業中、父から送って来たチケットを見ていたシャーリー。
当然、ルルーシュと一緒に…とは思うのだが、その日欠席のルルーシュとカレンの
関係のことを考えて、部活の時も生徒会でも思い悩むシャーリー。
そんなシャーリーのことをからかいつつも、微笑ましく見つめるミレイ会長。
そんな時、欠席の筈のルルーシュが生徒会室に現れて、ミレイに整理を頼まれた書
類毎、シャーリーのチケットを持っていってしまう。
# 授業では、エリザベス3世がトラファルガーで敗北してエジンバラで革命勢力に包
# 囲され、アメリカに行くまでの話をしているようで。
# シャーリーが父から貰ったチケットは、ブリタニア帝国交響楽団のエリア11公演
# のものらしい。
# ついにピザハットの魔の手が生徒会にまで……。
# 成田騒動を余所に、ルルーシュとカレンの関係の方が問題だというシャーリー。気
# 持ちは良く判るのですが……。
# シャーリーに向けた「そう言う所好きよ」「変わらないものなんか、どこにも無い
# んだから」の台詞で、ニーナが一々反応しているのが何とも。ユフィーのこと考え
# ていたんだろうか、それとも会長のこと? …と微笑ましく見ていたら、後でとん
# でも無いことに。
●カレンに嫉妬するC.C.?
C.C.「止せ、邪推は。そんな筈無いだろう。私にとってあいつは…」
(中略)
シャーリー「やっちゃった、やっちゃったよ私…。どうしよう。来てくれるよね。嫌
だって言われなかったし…でも、ううん。ただ一緒にコンサートに行くだけだ
もん。それだけなら、別に。だけど、チャンスだし。ありがとう。お父さん」
チケット入りの手紙を持ち去ったルルーシュを追い掛けたシャーリーは、そのどさ
くさにルルーシュにチケットを渡し、コンサートに誘うことに成功。
それをルルーシュの部屋から見つめていたC.C.は何を思うのか。
# 成田の件以来、C.C.にルルーシュへ微妙にフラグが立っているようで。
●ゼロに冗談は通じない
扇「キョウトからの勅書だよ。是非直接俺達に会いたいって」
ゼロ「それ程騒ぐことか」
カレン「それ程ってキョウトですよ!」
(中略)
玉城「お、おれの所為じゃねぇぞ! もう俺達は大組織なんだ。人間が増えりゃ予定
外の…」
カレン「大物ぶって、新入りに奢りまくるのが予定外?」
(中略)
ゼロ「取りあえず、会計は扇が仕切ってくれ」
玉城「待てよ。昔からな、金は俺が預かって来たんだ。それを」
ゼロ「信用されたければ、相応の成果を示せ」
黒の騎士団本部。紅蓮二式を上手く活用したとキョウトから褒められ、扇は嬉しそ
う。
そして勅書を差し出し、キョウトが自分達に会いたいという扇。
だが、ゼロはそれ程騒ぐことかという態度。キョウトに認められれば、苦しい財政
もと扇が言ったことから、会計を仕切る玉城が新入りに奢りまくったために予算オー
バーとなっていることが判明。ゼロは会計を扇に任せることにする。
信用されたければ成果を出せというゼロに、顔を見せない奴がという玉城。
しかし、カレンはコーネリアを出し抜く実力を持ったリーダーとゼロのことを弁護
する。
# 勅書ということでキョウトは皇室が絡んでいるようで。随分と時代がかった手紙の
# 送り方で、日本人は大騒ぎですがブリタニア皇族のルルーシュは何も感じないんで
# すな。
# ラブレターだよと扇に言われて言葉通りに反応するルル様ってば。シャーリーのこ
# とを考えていたから何でしょうけど。
# 財政の問題までルルーシュはきちんと予算を組んでいたのね。生徒会での経験が活
# きています。でも、よりによって、一番信用出来ない玉城を会計役においていたと
# は(笑)。しかも、その原因が新人に妖しい店(推定)で奢りまくっていたからで、
# その杜撰な会計を扇もカレンも知っていたっぽい。ルル様以外は意外といい加減な
# 組織だ。
# カレンが呼んでいるのは紅蓮二式のマニュアルのようです。
●あれでおかずになるとは
ナナリー「ニーナさん、ですか? 気分が悪いようなら……」
ニーナ「ううん。何でも無い。何でも無いの」
深夜の生徒会室。ユーフェミアの写真の載った雑誌を広げ、激しく何かをしている
ニーナ。そこに入って来たナナリーはニーナの気分が悪いのではと心配するのだが。
# 誰がどう見ても、ニーナたんはユフィーの写真をおかずに机の角でイケナイことを
# している風にしか見えません(汗)。影だけだったり遠景だったりしますが、動き
# が妙にリアルなような気もしますし、テーブルの角が何やら濡れていたりと怪しさ
# 爆発。
# こういうシーンを出すからには、単なるネタだけじゃなくてニーナたんが何かやら
# かしてくれるのでは無いかと期待しているんですが。
# ナナリーは純粋にハァハァ言ってる(音声は出てませんが)ニーナを心配したのか、
# それとも判ってて終わってから入って来たのかは神のみぞ知る。
●ゼロに対する不信感
ルルーシュ「可能性がある12人は絞り込んだ。後はどの札が当たるかだが、やはり、
アドリブが必要になるか」
カレン「あたしです。あの、さっきは出過ぎたことを言って申し訳ありませんでし
た」
ルルーシュ「カレン。君も私の素顔が知りたいか」
カレン「ん…。あの人は、知って…。いいえ。失礼します」
ゼロとカレンが居ない場で、正体不明のゼロに対する不審が渦巻く黒の騎士団。
一方ゼロ=ルルーシュはネットで自分に勅書を出したのが誰かの絞り込み中。
ゼロに、出過ぎたことを言ったと謝りに来たカレンに、ルルーシュは私の素顔が知
りたいかと聞く。カレンは、あの人=C.C.がゼロの素顔を知っているのか知りたかっ
たのだが、結局はいいえと立ち去るのだった。
# ゼロに背水の陣で脅され、リーダーだと認めたものの、能力があるとはいえ良く判
# らない人物の命令で動きたくないというのは気持ちとしては判ります。肝心のルル
# 様、あまりそのような団員達の気持ちには無頓着なのが気になります。能力があれ
# ば人はついて来るってもんじゃないです>ルル様。
# カレンの方は単に、C.C.に嫉妬してるだけみたいですが。^^;;;;
# ゼロがBiglobeで検索していたのは、エリア11地域運営委員会のメンバー達で、後
# に登場する桐原泰三も出ています。財界だけかと思ったら、法隆寺の僧侶まで。
●ナナリーの我が儘
ナナリー「ちょっと、すねてみただけなのかも」
ルルーシュ「すねる?」
ルルーシュ「何だか、最近、お兄様が少し遠くなったような、そんな気がして」
ルルーシュ「う…」
ナナリー「だから、身体が勝手に、構って貰いたがったのかもしれません」
ルルーシュ「誓うよ。俺は変わらない。何があろうと、何時までもお前の側にいるよ。
ナナリー」
ナナリー「じゃあ、わがままを言っても良いですか、もう少しだけ、手を握っていて
下さい。このまま一人で眠ると、またあの夢を見てしまうような気がして」
ナナリーの部屋に戻って来たルルーシュ。
熱が引いたナナリーは、兄が遠くなったような気がして、それで熱が出たのかもと
いうようなことを語る。
ナナリーの手を握り、自分が変わらないと誓うルルーシュ。ナナリーは、もう少し
だけ手を握ってくれるように頼むのだった。
# 少し遠くなったようなというナナリー、小さく舌出しています。実はルル様のこと
# を色々お見通しで、それで意地悪を言っているんだってりして。
# 身体が勝手に…とか、手を握って…とか、さっきのニーナの様子に触発されて…な
# んてことは多分無い無い(笑)。
# またあの夢…。母が暗殺された時のことかな。
●契約は絶対
ルルーシュ「ああ。お前がくれたヒントを元にしたい。キョウトの意図がどうであれ、
俺は連中の力を手に入れたいんだ」
C.C.「それがお前の願い、生きる目的に必要なら手を貸しても良いが」
(中略)
ルルーシュ「あ…。忘れたんじゃない。今日は何時帰れるか判らないから、断りの電
話を入れるつもりだったんだ」
C.C.「契約は守れ」
キョウトとの会見のため出発しようとするルルーシュは、C.C.にある依頼をする。
C.C.はそれを受けるが、シャーリーのチケットを忘れ物だと出す。
ルルーシュは何時帰ることが出来るのか判らないためにそれを断ろうとするが、C.
C.は契約は守るように言う。
そんな時、ルルーシュの携帯にシャーリーが駅から電話をかけて来る。ナリタ行き
の電車に乗ろうとしていたシャーリーは、今日の約束に遅れるかもしれないが、きっ
と行くからと言うのだった。
# C.C.、シャーリーとルルーシュの姿を気にしていた割には、「契約は守れ」とは。
# むしろくっついて貰った方が、諦めがつくのでと考えているんだろうか。
# せっかくシャーリーから電話かけて来て、遅れると言ってきたのだから、その際に
# 断れば良かったのに。それが出来ないのもルル様らしいですが。
●霧の街で…
ゼロ「万一の事態に備えて、周囲を警戒している。だが、その前に…」
キョウトからの出迎えを受けたゼロは、迎えの運転手にギアスの力を使うが…。
# 周囲の街は廃墟っぽいので、ゲットーだと思うのですが、そんなところにリムジン
# で来るなんて、目立って仕方が無いような。逆に、怪しまれないのかな。
●物は言い様
ロイド「もう満足したかい? 死体発掘は」
スザク「出来ればもう少し、救出作業に従事させて下さい」
(中略)
スザク「ロイドさん。ゼロは、黒の騎士団は何をしようとしてるんでしょう。こんな
犠牲の上に、何が出来ると思ってるんでしょう」
ロイド「正義の味方だろう? 本人の言葉によれば」
スザク「これが正義ですか?」
ロイド「おいおいまさか正義とは何かなんて恥ずかしい議論をふっかける気じゃある
まいね。僕らは一応軍人だよ」
ナリタでは、土砂に埋まったブリタニア軍兵士の救出作業が、ナイトメアフレーム
までも動員して行われていた。
その中にいたスザク。新宿ゲットーで出会った少女が本当にいたのだろうかと思う。
そして、彼女に見せられた父の姿も。しかし、それらの出来事はデータには残ってい
ないのだった。
ロイドに、黒の騎士団が多くの犠牲を出してまでも何をしたいのかと問いかけてい
たスザクは、シャーリーの姿を見かける。
# 予算や経済がどうとか、普段は表に見えてこない話が出て来ると思ったら、今度は
# 戦後処理の遺体側索作業まで出て来るとは。遺体の破損状態別に運ぶ場所を変えた
# りと無線で流れているのが嫌ん。
# ナイトメアフレームが土木作業を。ますますレイバーみたいに。機体が軽い上に傾
# 斜地の作業が可能なので、重機入れるより適しているんでしょうけど。
# ロイドさん、死体発掘って身も蓋もない…(笑)。
●輻射波動の発明者
セシル「はい。輻射波動です」
ロイド「まさか敵に協力するなんてね。あのラクシャータが」
セシル「敵パイロットもエース級です。スザク君の精神安定が見込めない今、もし再
びこの相手と戦ったら…」
ロイド「勝てないって言うつもりかい? 僕のランスロットが?」
ランスロットの記録映像、そして撃破された純血派の機体を調べたセシルは、敵の
不明機体=紅蓮二式が輻射波動を使っていることを突き止めていた。輻射波動の発明
者であるラクシャータが敵に協力するとはと言うロイド。
セシルは、スザクの精神が揺れている今、同じ敵と戦うことになったらと心配して
いた。
# そう言えば第10話でラクシャータの輻射波動とロイドが言ってましたっけ。人名だ
# ったんですな。それも、インド系のお姉さん(にしては年増)だったとは。OP観
# る限り、黒の騎士団に入りそうですが……。
●キョウトの実力
扇「あ…ここは。富士鉱山」
玉城「嘘だろ、おい。こんな所に来られる訳」
カレン「でも間違いないわよ。この山、この形!」
玉城「てことは、この下にサクラダイトが。戦争の元になったお宝だろう? 侵入者
は尋問無しに銃殺だってのに」
扇「こんな所にまで力が及ぶなんて、やはりキョウトは凄い」
地下トンネルを延々と走り、車毎エレベーターで上がっていった先。
車から降りた黒の騎士団のメンバー達の目の前の窓には、富士鉱山の姿が広がって
いた。
キョウトの使者との面会場所が、一般人は絶対に侵入不可能であるこの場所である
ことに、扇達は驚愕する。
# わざわざブリタニア支配の象徴とも言える場所を面会場所にする辺り、実力を誇示
# して言う事を聞かせようとする態度が見え見え。
# ぢつは窓からの光景が映像だとか疑ったりは…しないんですね。
●取られた仮面
桐原「醜かろう。かつて山紫水明、水清く緑豊かな霊峰として名をはせた富士の山も
今は帝国に屈し、なすがままに陵辱され続ける我ら日本の姿そのもの。嘆かわ
しきことよ。顔を見せぬ非礼を詫びよ。がゼロ、それはお主も同じ事。鷲は見
極めなければならぬ。お主が何者なのかを。その素顔、見せて貰うぞ」
(中略)
カレン「違うわ! この人はゼロじゃない。私は見た! ゼロがこの人と一緒にいた
のを」
桐原「そこな女。まことか」
C.C.「ああ」
桐原「しかもお主、日本人ではないな」
C.C.「イエスだ。キョウトの代表。桐原泰三」
黒の騎士団の幹部達の前に、御簾の向こうから老人が語りかける。
顔を見せぬ非礼を詫びつつも、ゼロの正体を見極めようとする老人は、無頼4機を
出して脅す。
カレンは止めようとするが、老人は扇に仮面を取るように命じる。
俺も信じたいんだとゼロの仮面を外した扇。
すると中から現れたのはC.C.だった。
C.C.の顔を知るカレンは、それがゼロでは無いと叫ぶ。
しかも日本人では無いと訊ねる老人に、C.C.は肯定し、老人の名がキョウトの代表、
桐原泰三だと言い当てる。
# 御簾の中から話しかけるなんて、随分と古風な。
# ルルーシュがC.C.に協力を依頼した時点でそんな気はしていましたが、C.C.のゼロ
# コスプレ再び。
# C.C.がくれたヒントを元にしたいと出かける際にルル様が言ってましたが、キョウ
# トの正体について、C.C.が知っているということかな。第1話のアバンタイトルで
# もC.C.が出ていた位だし、かつて面識があっても良さそう。
●非常時に現れる本性
ボディーガード「御前の素性を知る者は、生かしておけぬ」
ボディーガード「それが日本人にあらざれば、尚更!」
玉城「待ってくれ! 俺は関係ねぇからよ!」
ゼロ「緩いな。それに、やり方も考え方も古い」
桐原「ぬぬぬ…」
ゼロ「だから、あなた方は勝てないのだ!」
C.C.が老人の正体を言い当てたことで、桐原のボディーガード達は黒の騎士団を殺
そうとする。しかし、無頼の1機が突然、他の無頼を倒してしまい、桐原に銃を向け
る。
その無頼を操縦していたのはゼロ。ゼロは、桐原達キョウトのやり方が緩く、古い
と断言。だから勝てないと言う。
# 殺されそうになったら真っ先に逃げようとする玉城に爆笑。今の内に、玉城を始末
# した方が良いですよ>ルル様。
# 無頼から出現したルル様。リムジンが到着してからほぼ同時に無頼が出現していた
# ような気がするのですが、幾ら何でも無頼を奪うのが早すぎです。テレポート?
●修羅の道を行く決意
ゼロ「桐原泰三。サクラダイト採掘業務を一手に担う、桐原産業の創設者にして、枢
木政権の影の立役者。しかし、敗戦後は身を翻し、植民地支配の積極的協力者
となる。通称、売国奴の桐原。しかし、その実体は、全国のレジスタンスを束
ねる、キョウト六家の重鎮。面従腹背か。安いな」
(中略)
桐原「日本人ならざるお前が何故戦う。何を望んでおる」
ゼロ「ブリタニアの崩壊を」
桐原「そのようなこと、出来るというのか。お主に」
ゼロ「出来る! なぜならば、私にはそれを為さねばならぬ理由があるからだ。あな
たが相手で良かった」
(中略)
桐原「やはり、8年前にあの家に人身御供として預かった…」
ルルーシュ「はい。当時は何かと世話になりました」
桐原「相手がわしで無ければ人質にするつもりだったのかな?」
ルルーシュ「まさか。私には、ただお願いすることしか出来ません」
桐原「8年前の種が花を咲かすか。ははははは…ははははは…」
(中略)
桐原「この者は偽り無きブリタニアの敵。素顔を晒せぬ訳も得心がいった。儂が保証
しよう。ゼロについて行け。情報の隠蔽や拠点探しなどは儂らも協力する」
(中略)
ルルーシュ「感謝します。桐原公」
桐原「行くか。修羅の道を」
ルルーシュ「それが、我が運命ならば」
御簾の向こう側の老人──サクラダイト採掘を一手に担う、桐原産業の創設者、桐
原泰三──の素性を言い当てたゼロは、売国奴と言われつつも全国のレジスタンスを
束ねているその面従腹背の行動を安いなと断言。
自分が日本人では無いというゼロ。日本人では無いのに戦う理由を問われ、ゼロは
その仮面を自ら外す。桐原泰三は、ゼロ=ルルーシュが8年前に日本に外交の道具と
してナナリーと共に送られ、枢木神社に預けられた際、世話になっており、互いに面
識があるのだった。
ゼロの正体がルルーシュだと知った桐原は、扇にゼロが紛れもないブリタニアの敵
と保証、扇について行くように言い、協力を約する。
修羅の道を行くかと訊ねた桐原に、ルルーシュはそれが我が運命ならばと言う。
# 帝国の命運を握るサクラダイト発掘を一手に担うということは、その採掘技術や機
# 材も独占している訳で(だからシールドマシンも手に入ったのか)、そりゃ簡単に
# ブリタニアも手を出せませんな。「安いな」とルルーシュが言うのは、自分は安全
# 地帯にいて人に戦わせるというやり口のことかな。
# ルルーシュが預けられていたスザクの家は枢木神社でしたか。枢木首相とスザク、
# 桐原公の他に、可愛い巫女さんがいるのですが、この子は誰でしょう? 神楽耶?
# 8年前にまいた種ってなんでしょう。いきなり、種が弾けたりして(違)。
# ルル様がアドリブが必要と言ったのは、出て来る相手によってやり方を変えるとい
# うことなんでしょうね。偶々、一番良い相手に巡り会ったので楽勝でしたが、他の
# 相手だったらどうするつもりか興味あるところ。
# 「それが、我が運命ならば」でEDに入れば、すっきりと終わることが出来たので
# すが……。
●正体に近づくヴィレッタ
ヴィレッタ「ああ、フェネットの綴りはこちらですか。やはりそちらです。すいませ
ん。何しろこんな状況でして」
ナリタ。シャーリーの学生証から綴りを確認したヴィレッタ。その際、ケースの中
に入れられていたルルーシュの写真にヴィレッタは注目する。シャーリーの父は、ナ
リタで戦死していたのだった。
# アニメ誌でシャーリーの父が第10話で死亡するという記事が出ていたのですが、第
# 10話では特にそのような光景は描かれていなかったので「?」だったのですが、確
# かに第10話の時点で亡くなっていた、ということのようです。第8話では民間人の
# ような描かれ方でしたが、軍人さんだったのかな?
# ヴィレッタ。ルル様の写真見て何か思い出した?
●シャーリー号泣
シャーリー「ねぇ、ルル。ゼロって弱い者の味方何だよね」
ルルーシュ「あ、ああ。そう言ってたな」
シャーリー「なら、何で私のお父さん殺したんだろう」
ルルーシュ「え…」
遅れて租界に戻って来たルルーシュ。
とっくに開演の時間となっており、流石にもう居ないだろうと思っていたシャー
リーは、雨の中待ち合わせの場所に立っていた。
とにかく、雨宿りできるところにと言ったルルーシュ。
シャーリーは弱い者の味方のゼロが何で父を殺したんだろうと言う。
涙を流し、ルルにタスケを求めるシャーリーは、自分からルルーシュにキスをする。
ルルーシュはただ、それを受け止めることしか出来なかった……。
# ルル、助けて…と言いつつも、割と積極的にルル様の唇を奪ったようにしか見えな
# いシャーリー。涙で抜け駆け(違)?
# 自らが修羅の道を行くと決めた直後に身近な者の大切な人を自らの行動の結果とし
# て殺してしまったと知ったルルーシュ。冷徹ではあっても冷酷では無いルルーシュ
# は、シャーリーの慟哭をどう受け止めるのか…というところで次回へと続きます。
●次回予告
ルルーシュ「ああ、判っている。行動の結果くらい。ああ、判っていた。なのに何故。
ステージから消えるのは簡単だ。ゼロという存在を捨てれば良い。桐原さえ封
じれば、俺はルルーシュ・ランペルージに帰ることが出来る。だが、しかし」
STAGE 13 シャーリー と 銃口
シャーリーが父の敵と銃を手にします。
え、……そう言う話じゃないの?
例によってf.r.aの投稿記事ほぼそのままです。
その前に、そう言えば、ここに掲載したKanonの記事は時々メールを頂くのですが(多分、みんな同じ方じゃないかな?)、第13話の記事でも頂いています。
>>14話、よ〜っく見れば、うっすらとリスカ痕が見えるはずです。
>>(それ以前でははっきりと判るシーンは無かったように思います。)
>>もとより責任感が強い佐祐理ですから、弟のアレでいろいろとあって…
>>…そんな風に佐祐理シナリオは栞シナリオと共通性のあるシナリオで、尺の他にも佐祐理を取り上げると栞が目立たなくなる、という理由で東映版では略されたって面もあるのかなぁ、と思います。
>>(ところで、第14話の佐祐理の過去話で、香里と栞らしき2人が出ていましたね。佐祐理姉弟がうらやましそうに眺める仲のいい姉妹、として)
痕は気づいてました。それ以前だと、第13話で左手首を気にしている佐祐理、というのがありましたが。
包帯が右手首で、リスカ跡が左手首というのは忘れてましたが(ぉ
下でも書きましたが、佐祐理シナリオと栞シナリオは確かに共通性があるので、舞編が終わったら、直ちに栞編に突入するのかもですね。
●全体を通して
ひびわれた協奏曲とは、佐祐理と舞の関係にひびが入ったということでしょうか。
東映版(前作)では話数が限られてるためか描かれていなかった佐祐理のエピソー
ドです。
弟のためを想い、本当は愛しているのに厳しく接していた佐祐理の話をここで持っ
て来たのは、これから描かれるであろう、香里と栞姉妹のエピソードにもつなげる意
図があるのでしょう。
そして今回、本作のタイトルであるKanonの意味が語られました。同じ旋律を繰り
返しつつも、少しずつ豊かな和音が響き合う。本作のシリーズ構成もそれに合わせた、
ということなのかも。
それはそれとして、今回はやけに舞が良く動いてました。魔物と戦う時よりも特訓
や怒りに任せて剣を振るう方が良く動いているというのが何とも。
(以下、ボタンを押して展開)
●アバンタイトル
秋子「ええ、そうよ。そしてこれが、私の特製のジャム」
(中略)
あゆ「あ…綺麗な色。美味しそう」
(中略)
祐一「(短い付き合いだった)」
あゆ「ど、どうしたの?」
名雪「(ごめんね、あゆちゃん)}
水瀬家の朝食。
いつものように寝ぼけている名雪。
舞が魔物が狙っているのは祐一だと言ったことの意味を考えている祐一。
そしてあゆは、秋子さん手作りのジャムを見せられていた。
秋子さんが特製のジャムを取り出した瞬間、目覚めた名雪。
名雪と祐一は朝食は途中ながら立ち上がり、あゆを残して去って行く。
心の中で、あゆに詫びながら。
# ついに、あゆまでも謎ジャムの餌食に(笑)。
# ジャムを持ち出した瞬間、名雪がばっと目覚めるのに爆笑。
●うさ耳仮面コスプレグッズ
祐一「これをどうしろと」
名雪「祐一がつけるんじゃないよ。この前、女の子を可愛く見せる方法を聞いたでし
ょ。それをつければ、可愛く見えるんじゃないかな。演劇部の友達に借りたの。
しばらく貸してくれるって」
祐一「はー」
名雪「何だか全然嬉しそうじゃないね」
祐一「うれしいよやっほーう」
名雪「怖いよ、祐一」
あゆを置き去りに逃げた互いを非難しつつも、謎ジャムを見ると生き物の本能が警
笛を鳴らすという祐一に名雪も同意。
忘れてた、と紙袋を取り出す名雪。紙袋の中には、兎の耳のついたヘアバンドが入
っており、祐一はそれをつけてみる。
名雪はもちろん、祐一のためにうさ耳を借りてきた訳ではなく、祐一に女の子を可
愛く見せる方法を相談されたことを受け、それをつければ可愛くなるだろうと、演劇
部から借りてきたのだった。
あんまり嬉しそうには見えない祐一にちゃんと活用してねという名雪。
祐一はこのうさ耳に、何かを思い出しかけるのだが…。
# 祐一が思い出した光景は、前作の第8話でも少し出ていましたな。そして前作では
# 出ていないアイテム、うさ耳のヘアバンドが出て来ましたか。女の子を可愛く見せ
# る方法、舞踏会のポスターで片が付いたと思っていたら、名雪がきちんと覚えてい
# るとは。
●舞としりとり
祐一「なぁ、夕べの話だけど、どういうことなんだ。何で魔物が俺を狙ってくるんだ。
第三者の介入で慌てているのか」
舞「判らない。ただ、祐一が来てから魔物がざわめくようになった」
祐一「俺が来てから?」
舞「祐一が来るまで、こんなに頻繁には出なかった」
(中略)
舞「しりとりのりから」
祐一「本当にやるのか」
舞「言い出したのは祐一」
祐一「あ…。じゃ、りんご」
舞「ゴリラさん」
(中略)
祐一「鼾」
舞「キリンさん」
祐一「あ…」
舞「キリン」
祐一「言い直しても「ん」がついてるだろ!」
昼休み。昼食場所に行くと、佐祐理は日直の仕事で不在。
舞は、祐一が来てから魔物が頻繁にざわめくようになったと言う。
退屈な祐一が冗談でしりとりを提案すると、乗ってきた舞。
しかし、すぐに舞が「ん」で終わってしまうため続かない。
# 前作第8話でもしりとりやってましたね。その時は、舞はそんなに「ん」を連発し
# ていなかった気がするのですが。
●舞がしりとりに弱い訳
佐祐理「あははー。舞としりとりを続けるのは、難しいですよね。動物にはみんな
「さん」をつけちゃうから」
(中略)
佐祐理「舞が家に遊びに来た特なんかに良くやってますよ。ただ、舞は良くいなくな
っちゃうんで、探している内に一日が終わることもありますね。隠れん坊みた
いに」
舞「佐祐理の家は、広いから」
佐祐理も来て、お弁当を食べている三人。
舞が遊びに来た時、良くいなくなり探しているうちに一日が終わることもあるとい
う佐祐理。そのことから、佐祐理は凄いお嬢様だと確信する祐一なのだった。
# 舞がしりとりが弱いのは動物が「〜さん」で終わるから、らしい。
# 佐祐理の家が迷う程広いというのは判りますが、そもそもどうしていなくなってし
# まうのだろう。
●舞の特訓第二弾
祐一「名雪はあれでも、俺の事を心配しているのかもしれない。最近は、俺の奇行も
目立つようになって来たからな」
(中略)
祐一「ふ…フフフフフ。どうやら、手加減する必要は無さそうだな。てやー!」
(中略)
舞「祐一は、自分の弱いことが判ってない。それが判れば、どう動けば良いのかも判
るはず」
(中略)
祐一「どうだ!」
舞「上出来」
放課後。部活が呼んでるぜと名雪に「魔物退治部」に行くと言い残し今度は屋上で
木刀の素振りを始めた祐一。
そこに再び舞が現れる。前回と異なり竹刀を持ち出した舞は、祐一に対して真剣に
竹刀を打ち込んでくる。
舞に対して全力で向かう祐一だが、舞には全く叶わない。しかし、舞のアドバイス
から、実力で叶わない舞相手に、まずは回避することに専念することにした祐一は、
叶わぬまでも何とか舞からお褒めの言葉を得ることに成功するのだった。
# 練習場所を変えたのは、舞や名雪に見つからないように、ということかな。舞は良
# く祐一を見つけることが出来ましたね。
# 前話でバケツや消火器を投げたりと真面目に特訓に協力しているとは言えなかった
# 舞。今日は真剣勝負を挑んでいるのは、魔物のターゲットが祐一と気づいたから、
# でしょうか。
# 舞の助言は要するに祐一は自分より弱いから自分の身を守ることに専念しろってこ
# とですね。
●佐祐理のことを愛するが故
佐祐理「あははーっ。チャンバラごっこですか。佐祐理にもちょっとやらせて下さ
い」
舞「遊びじゃない」
祐一「そう。遊びじゃ無いんだ」
佐祐理「え」
祐一「本気の立ち会いなんだよ」
佐祐理「なら、佐祐理も本気になります。こう見えても運動神経は良い方ですから」
(中略)
舞「これで判ったでしょ」
佐祐理「邪魔かな、佐祐理」
舞「邪魔」
(中略)
舞「私は佐祐理のことが好き。大好き。だから」
祐一「不器用だよな。お前」
屋上に現れた佐祐理は、舞と祐一がチャンバラごっこをしていると思い、佐祐理に
もやらせて下さいと言う。
運動神経が良い方という言葉とは裏腹に、雪の積もった屋上で転んでしまう佐祐理。
それでも木刀を手に、舞に向かって行くのだが、当然舞にあっさりと木刀を飛ばさ
れる。
佐祐理に、邪魔だと言い放つ舞。佐祐理が去った後で、佐祐理のことが好きだとい
う舞。
佐祐理を危険に近づけたくないためにきつい事を言った舞のことを不器用だなと祐
一は評するのだった。
# 後で明らかとなるように、佐祐理は舞と祐一のしていることを黙って見ていたので
# すが、この時だけは二人の間に割り込んで来ました。チャンバラごっこをしている
# と思い込んでいるという振りをして、真相に近づきたいと思っていたのかな。
●何か感づいている佐祐理
佐祐理「舞と祐一さんが黙ってるなら、佐祐理も何も聞かない方が良いんですよね」
祐一「あ…」
佐祐理「あ…。あはは。意味不明のこと、言っちゃいました。今日は佐祐理、どうか
してるんです」
(中略)
佐祐理「助けられたのは、佐祐理の方です」
祐一「え?」
佐祐理「お姉さんみたいって、仰いましたよね。佐祐理は、本当にお姉さんだったこ
とがあるんですよ。ずっと昔のことですけど」
舞の誕生日だというのに、佐祐理と舞が仲違いしたことを気にする祐一。
街中で待ちかまえていたらしい佐祐理に声をかけられた祐一。
喫茶店の中で、舞と祐一がしていることについて、二人が黙っている間は何も聞か
ない方が良いという佐祐理。
どうして舞のことを姉のように気にかけるのかと問う祐一。佐祐理は、助けられた
のは自分の方という。そして、自分が本当に姉だったことがあると言うのだった。
# 佐祐理の発言はどう聞いても祐一と舞が何かしていることを知っていて、そして教
# えて欲しいと言っているようにしか聞こえません。
●一弥の思い出
佐祐理「父は、子どもを甘やかすことなく、行儀の良い子になるように躾けました。
そのお陰で佐祐理は、色んな人達にちやほやされて、それが自慢だったんです。
だから自分も、一弥には厳しく接しようと思ったんです。父を見習って」
(中略)
佐祐理「本当は、頭を撫でてあやしてやりたかったんです。でも、厳しく接する方が、
一弥のためだと信じていました」
(中略)
佐祐理「一弥は発育の遅い子どもでした。幼稚園に入っても、言葉を喋らなかったし、
滅多に笑うこともありませんでした」
(中略)
佐祐理「一弥は何時も一人でした。身体が弱かったので、幼稚園の行き帰りは、何時
も私が一弥に付き添っていました」
(中略)
佐祐理「甘やかすことは、一弥のためにならない。それが正しいことだと思っていま
した」
(中略)
佐祐理「本当は、もっと優しくしてあげたかったんです。お菓子や玩具を買って上げ
て、一弥の笑顔が見たかった」
(中略)
佐祐理「でも、一弥の病気は良くなりませんでした」
(中略)
佐祐理「一度だけ悪い子になろう。そう決めました」
(中略)
佐祐理「お姉さんはね、本当は、運動神経良いんだよ」
佐祐理「楽しいこと、本当は、一杯知ってるんだよ」
一弥「うん」
佐祐理「一弥のこと、う…本当は…大好きなんだよ」
(中略)
佐祐理「それが、二人で遊んだ最初で最後の思い出になりました」
自分と弟、一弥との思い出を語る佐祐理。
名家に生まれ、父に行儀の良い子となるよう躾けられた佐祐理。
そのお陰で社交界でちやほやされた佐祐理は、弟の一弥のため、敢えて厳しく接す
る。
身体が生まれつき弱かった一弥は言葉も話さず、幼稚園でも何時も一人だったが、
それでも一弥のためと信じて、本当は優しくしたかったのに厳しくし続けた佐祐理。
一弥の病気が悪化、入院した時、佐祐理は父に病気が治ったら頭を撫でても良いで
すかと訊ねる。
更に一弥の病気が悪化した時、佐祐理は駄菓子と玩具を生まれて初めて買い、夜の
病院で駄菓子を食べ、水鉄砲で遊ぶ。涙を流しながら。
それが一弥と遊んだ最初で最後の思い出となった佐祐理。父は、佐祐理のような良
い姉に恵まれて、幸せだったろうと言うが、もちろん佐祐理はそうは思わない。
# これは前作では全く語られていない、ゲームの舞シナリオをクリアした後にのみあ
# る佐祐理ルートのお話のようで。
# 父に厳しく礼儀正しく躾けられ、それが自分にとって良かったことから、一弥にも
# 全く同じように接してしまった佐祐理。父は佐祐理が弟の手本となるように求めて
# はいたでしょうが、接し方までも全く同じにしているとまでは思っていなかった筈。
# 回想シーンでは佐祐理達の母親の姿が全く出ておらず、父も仕事のためか、病院と
# 亡くなった後の墓参りのシーンで登場しただけで、普段は一緒に食事を取ることも
# 無かったようで。だから、佐祐理が弟にどう接しているのかも殆ど把握していなかっ
# たんでしょうね。病院で佐祐理に、「頭を撫でてあげても良いですか?」と佐祐理
# に言われて、「は?」という感じなのでは無かったかと。
# 幼稚園への送り迎えで、手をつないで仲良さそうに歩いているが、姉妹とすれ違い
# ます。佐祐理は羨ましそうでしたが、結局手を繋がず。ところで、このすれ違った
# 姉妹が香里と栞なのでは無いかという説がありますが……。見返してみたけど良く
# 判らない。
# 「運動神経、良いんだよ」、屋上での特訓シーン。過去にも同じ事を言っていたん
# ですね。舞のこと、弟扱い?
# 病状が悪化してから初めて、駄菓子と玩具を買って一弥の病室に行った佐祐理。寝
# ていた一弥を起こした際、一弥が佐祐理だと知り怯えていたのが悲しい。それから
# 一生懸命、お菓子を与えたり、水鉄砲をあげたりした上で、泣きながら本当は大好
# きなんだよと言って、一弥の心を開いていく辺り、結構泣けました。
●タイトルの由来
佐祐理「自分を名前で呼ぶようになったのは、その頃からでした。自分自身を客観的
にしか見られなくなったんです。笑うことも出来なくなりました。一弥と同じ
ように。笑えるようになったのは、舞に出会ってからです。佐祐理は、舞を助
けてなんかいません。救われたのは、佐祐理の方なんです。舞を一弥に重ねて
いるのかどうか、自分でも良く判りません。でも、初めて会った時思ったんで
す。この子と一緒にいよう。いっしょにいたいって」
祐一「そうか」
佐祐理「この曲の名前、ご存じですか?」
祐一「いや。良く聞く曲だけど」
佐祐理「カノンです。バッフェルベルのカノン」
祐一「カノン…」
佐祐理「同じ旋律を何度も繰り返しながら、少しずつ豊かに美しく和音が響き合うよ
うになっていくんです。そんな風に、一見違いの無い毎日を送りながら、でも、
少しずつ変わって行けたら、良いですよね」
祐一「ああ、そうだな」
佐祐理「うん。何時か、一弥のことも、悲しい気持ちだけじゃなく、思い出せるよう
になるかもしれない」
一弥を失ってから、自分を客観的にしか見ることが出来ず、笑うことも出来なくな
った佐祐理。そんな佐祐理が笑えるようになったのは、一弥と同じように笑うことの
無かった舞と出会ってから。
佐祐理は、喫茶店に偶々流れていた曲──バッフェルベルのカノン──について語
る。
同じ旋律を繰り返しながら、少しずつ美しく豊かに和音が響き合う。そんな風に、
違いの無い毎日を送りつつ、変わっていけたら良いと佐祐理と言うのだった。
# 第13話の回想シーンで佐祐理が左手首を押さえていましたが、今回は手首が見えて
# いたので薄く疵痕が見えています。前回包帯を巻いていた傷か? …と一瞬思った
# のですが、あれは右手首。…ということはリスカの痕なんでしょうか。今後、栞の
# エピソードになると思われるのですが、その前に佐祐理と一弥の過去について語ら
# れるというのは印象的です。
# 本作のタイトルの意味について語られました。このタイトルは、原作のゲームが出
# た当初では深い意味は無かったそうなので、佐祐理がカノンの意味について語るの
# は、本作オリジナルエピソードなのでしょう。祐一が毎日毎日同じようなフラグ立
# てに勤しんでいながらも、少しずつ状況が変化していく……ということなのかと考
# えると、本作序盤の平板とも思える展開も、意図的なものなのかも(違)。
●誰しもが一度は通る道
あゆ「う、うーん。あれは、普通の食べ物とは違う、何かのような…」
祐一「うーん。やっぱりお前もそう思ったか」
あゆ「あ! 祐一君知ってたんだ〜! うぐぅ教えてくれれば良かったのに〜」
祐一「でも、健康には良さそうな気がするよなぁ。癌予防とかの効果もあるかもしれ
ないぞ」
一度家に帰り、舞の家に持って行く料理を作るという佐祐理。
準備が出来たら電話して貰うことにして、祐一も帰宅。
祐一を出迎えたあゆに、謎ジャムの感想を聞く祐一。
謎ジャムのことを知っていた祐一に教えてくれれば良かったのにとあゆは怒る。
# 祐一、佐祐理さんが祐一の家の電話番号を知っているのか確認しないんですね。ま
# た、祐一も佐祐理の家の連絡先を確認していないようですし。
# 謎ジャム。流石に不味いとはあゆでも言えないんですね。
●行き違い
祐一「舞に、家に戻るように言わないと。佐祐理さんの料理が無駄になっちまう」
午後7時半。佐祐理は未だ連絡して来ない。
舞が家に戻るように言わないといけない思い、水瀬家の夕食が出来たと名雪が呼び
に来たことをきっかけに、祐一は友達の誕生パーティーに呼ばれていると言い残し、
学校へ出かけて行く。
祐一が学校へ向かっている途中、水瀬家に電話をかけた佐祐理。
祐一が出かけたと知った佐祐理は……。
# 前作だと祐一がいない間に佐祐理さんが電話をかけて来て、学校で待ち合わせてい
# て、それで……という展開でした。本作では祐一が佐祐理と待ち合わせしているに
# も関わらず、連絡先を確認しておらず、連絡を待たずに出てしまった訳で、この後
# の惨劇は一方的に祐一が悪いような気が……。
●魔物に襲われた佐祐理
祐一「待て。俺と連絡がつかなかったら、佐祐理さんは俺を捜すはずだ。そしてもし、
佐祐理さんが俺と舞がしていることを知っていたら…あ!」
(中略)
佐祐理「舞、祐一さん。ん…。あ」
(中略)
祐一「莫迦だった。後十分、待っていれば!」
学校に向かう途中、佐祐理が舞と自分を探しに学校に向かう可能性に気づいた祐一。
水瀬家に電話をかけ、秋子さんから佐祐理から連絡があったと聞いた祐一は、慌て
て学校へと向かう。
祐一の懸念どおり、佐祐理は行かない方が良いかと思いつつも、祐一と舞がいるで
あろう学校に行く。校内に入った佐祐理は、水音に誘われるようにトイレの洗面所に
入る。水音は出しっぱなしの蛇口で、佐祐理はそれを止めるが、そこで魔物に……。
学校にたどり着いた祐一は、洗面所の前で立ちつくす舞に声をかける。
返事の無い舞はやがて倒れてしまう。
そして祐一は、洗面所の中、血まみれで倒れる佐祐理を見る。
# 背中に巨大オオアリクイを背負って歩く佐祐理さん。怪しすぎ。
# これまでの話で指摘していませんでしたが、夜になってもこの学校は昇降口の扉が
# 開いたままなんですね。泥棒し放題?
# 今回から、魔物が出る時に水泡のようなものが出ているような気がするのですが、
# 佐祐理さんが襲われたのも洗面所。何か魔物と水が関係あるんだろうか。血とは関
# 係あったような記憶があるけど。
●自殺しようとする舞
祐一「佐祐理さん、やっぱり気づいてたんだな。俺達がやっていることに。何も知ら
ないふりしてくれてたんだ。きっと、心配で仕方無かっただろうに」
(中略)
舞「私の所為で、私の所為で、また佐祐理は傷ついた!」
祐一「違う、俺の所為だ! 俺がもっと早く、佐祐理さんに本当のことを話せば良か
ったんだ」
舞「また、また私だけ、こうしてのうのうと傷つかずにいる。周りの人をみんな苦し
めて、それなのに、私だけ!」
(中略)
祐一「落ち着け、舞!」
祐一「自分を傷つけて、それでどうなるって言うんだ。全てを失うだけだぞ! 失い
たいのか。佐祐理さんや俺や、一緒に作ってきた色んなものを。答えろ、舞」
舞「失いたく、ない」
祐一「今から学校に戻ろう。今夜中にけりをつけるんだ。自分を責めるのは、それか
らだ。良いな。良いな!」
舞「祐一の言う通りにする」
病院に運ばれた佐祐理。幸い、見た目程佐祐理の傷は深く無かったが、当分は入院
することに。佐祐理の家に連絡を入れ、祐一達は病院を後にする。
工事現場で、佐祐理が舞達がやっていたことに気づいていたという祐一。
祐一が持っていた剣を奪い取り、怒りで周囲の物を次々と斬っていく舞を止める祐
一。
自分の所為だという祐一。しかし、自分の所為で佐祐理が傷ついたことに責任を感
じる舞は、剣を自分の喉に突き刺そうとして、祐一に止められる。
自分を傷つけても全てを失うだけだと舞を説得した祐一は、今から学校に戻り、今
夜中に方をつけると言い、舞も祐一の言う通りにすると言うのだった。
# 怒りの余り工事現場のものを叩き壊す舞。それまでの戦いの時よりも動きが断然良
# いのは多分気のせいではありません(汗)。そして、何があってもスカートは捲れ
# ません(笑)。
# 前作では魔物を退治してから舞が自殺しようとして佐祐理に止められるというちょ
# っと謎展開でしたが、本作ではその辺りは判りやすくなってますね。
●最後の戦いへ
祐一「今夜中に片づけよう。終わったら、牛丼でお祝いしようぜ」
学校の戻った祐一と舞。二人を挟むように出現した魔物の残りは三体。
終わったら、牛丼でお祝いしようという祐一だが……。
# お祝いが牛丼ですか。安いな(違)。
●次回予告
祐一「舞。お前はいつも何考えてるか判らなくて」
舞「はっ」
祐一「身勝手で、危なっかしくて、だから、誰かが側にいてやらなきゃな」
舞「えい!」
祐一「うう…あ…」
舞「ずっと昔、一人だけ友達がいた。でも、その子も私から逃げた」
第15話「かくれんぼの小奏鳴曲(ソナティーナ) 〜sonatine〜」
舞編のクライマックスでしょうか。
余談ですが前作の舞編のラスト話は作画がエロかった記憶が(違)。
表稼業。仕事が今日から、という人も結構多い。
午後から会議。終電車で撤退。
表稼業。室の新年会の後に前の職場の歓送迎会に呼ばれて参加。
終電車で帰宅。