(長文・ネタバレ注意)
- OP、モデル時代の神泉。そして神楽たんのファッションショーですね。
両国「お前達の細胞のサンプルを送ったのは、俺のいた大学の研究所だ。DNAの研究では日本でもトップクラスと言って良い。それに、これは憶測だが、もしかしたらあの子の脳の腫瘍と何か関係があるかもしれない」
雑賀「しかし、これ以上先生を危険な目には」
両国「あんな若い子を連れているお前を見ていたら、俺も少々、若い頃の血が蘇ったよ」
- 花が咲き誇る草原で蝶と戯れる神楽たん。ここで蝶が出て来るのは、後の神泉の台詞と繋がります。両国に神楽から力を与えられた事情を語った雑賀は、神楽が虐待を受けていて天王洲家に戻ることを望んではいないと告げ、両国に雑賀達の身体に何が起きているのかを知りたいという。両国は、雑賀達の身体のことは任せろと言い、一週間後に連絡をくれるように言う。
- これ以上危険な目にはという雑賀。だけど、身体に何が起きているのか知りたいと言った時点でお願いしているようなものでしょうに。それにしても、若い子を連れているのを見て若い頃の血が蘇ったって…何だか、アヤし
い想像をしてしまいそうです。春よ再びって感じでしょうか。
- しかし両国先生、無事に一週間後に雑賀と出会うことが出来るのでしょうか? 当然、診療所の持ち主は調べられていて、立ち回り先は抑えられているような気がするのですが…。取りあえず、GPO並みに水天宮達が間抜けであることを祈りましょう。
ひばり「見ての通り、あたしの部下は目下全員入院中。で、人手を回して貰ったの」
椎名「無理ですよ。銀座さんの下で働くなんて。訓練以外で銃も握った事無いし」
- 新都心署特務課。ひばりたんはホワイトボードに政財界の大物が死んだ際の新聞の切り抜きを張り付け睨めっこ。その背後で立っていたるのは第七話で登場した鑑識の椎名。哀れ椎名はひばりの要請で部下として働くことに。特務課にひばりたん以外誰も居ないのが前から不思議だったんですが、全員入院中であるらしい。ええと、もちろん犯罪者を捕らえる際に怪我したんですよね、ね…。とてもそうとばかりは思えないけれど…。
椎名「わ、判りました。実は僕も前から刑事みたいなこと一度やってみたいな、なんて」
ひばり「そうならそうと、最初から言いなさい。あたしも忙しいのよ」
- ひばりに銃を向けられ脅された椎名の反応を笑うことは出来ますまい。しかし凶暴な女上司に気弱な部下って、何ともお似合いと言いますか。椎名君、胃薬必至という気がしますが。それにしても、どうして椎名君だったんだろう。ぢつは適任者は全てひばりたんが病院送りにしてしまったとか…。
ひばり「これだけの有名人が一斉に消えたのよ。おかしいと思わない? 同じ日に、偶然
別々の場所で事件に巻き込まれた? 違う。みんな同じ場所で一斉に何か事件に巻
き込まれたのよ」
椎名「これだけの有名人が一同に集まる場所。そうか、それがその秘密倶楽部。そこで雑
賀さんは何かを見た」
ひばり「それでその一連の事件は繋がる。物的証拠は何も無い。けど、黒幕は…」
- 雑賀に遅れること九話。漸くひばりたんが真相にたどり着きました。ちょっと遅い気がしないでもありませんが。
- 拘置所から一人の男を取り調べと称して連れ出したひばり。手と手を手錠でつなぎ、椎名運転の車で外へ。向かう先は水天宮事務所だと知ると、男は慌て出す。水天宮事務所の扉を蹴り開けたひばりは、水天宮のシマを荒らした詐欺師である男を取引材料に、雑賀辰巳の居場所を聞き出そうとする。
水天宮「その男にはその程度の価値しか無い。あなたはあの男を良く判っていないよ」
ひばり「あんたまで、私があいつのことを知らないって言うの?」
水天宮「恋愛相談なら改めてどうぞ。お引き取りを」
- しかし、水天宮は札巻煙草を詐欺師の男の上にばらまき、その男にはその程度の価値しか無いと言う。雑賀のことを良く判っていないと言われ、怒るひばりに対する水天宮の突っ込み、ナイスです。すっかりひばりたん、雑賀にべた惚れなのがバレバレですな。
ひばり「あいつのことはあたしが一番判ってんだよ! あいつはあたしの命なんだよ!
はぁ…」
- 水天宮にまで雑賀への想いを見透かされてしまい、とばっちりを受けたのは詐欺師。身体の周囲に拳銃弾撃ち込まれてちびってます(笑)。
- 車を運転する雑賀は突然目眩がしたため車を急停車。神楽たんのみならず、水天宮と同じ症状なのが気になります。ユーフォリアってひょっとすると、このままでは生き続けられないとか?
雑賀「この写真、どうしたんだ」
神楽「四年程前、突然送られて来たんです。お母様に話そうと思ったんですけど、昔のこ
と聞くと凄く不機嫌になって。それで、聞けなくて」
- 一週間後まで潜伏の必要があるため、神楽に行きたい場所を尋ねた雑賀。すると神楽は手帳から封筒を取り出しその中に入っていた写真を見せる。その写真は神楽の母、神泉の若かりし頃の姿と見知らぬ男が写っていた。母に昔のことを聞くと不機嫌になるので聞けなかったという神楽たん。流石に、手紙一つ一つを検閲されたりはしていなかったのか。
- 神楽の差し出した封筒に書かれていた旅館名は、別所温泉 檜屋別荘。差出人は檜歌ノ助という人です。一応調べてみましたが、別所温泉旅館組合のサイトをみると、最後に別荘とつく旅館は柏屋別荘というところ位。ただ、木造ではあってもあちらは四階建てで、そのものずばりという建物は見当たらなかったのですが…。
雑賀「(俺の知る限り、天王洲神泉の半生は謎に満ちている。モデル業界に彗星の如く現
れ、その美貌で一世を風靡すると突如引退。経済界の巨人、足利裕一郎の妾となっ
た。そして彼の死後、足利グループを地盤に、今の天王洲グループを作り上げた)」
- 神泉様の過去が明らかに。元モデルでしたか。妾から実業家になり仰せるというのは並みの才能ではありません。雑賀は神楽の体質がそんな母からの遺伝だと思い、「匂うな」と呟きます。それで匂いを気にする神楽たんが可愛い。
神楽「でも、少し匂います。ずっと着替えて無いから」
- このまま着たきりアニメになってしまうのではとちょっと気になっていましたが、神楽たん自身が気にしていましたか。^^;;;; しかし着替えてないことよりお風呂に入っていないことの方がもっと重要だと思うのですが。
神楽「雑賀さんも一緒に選んで下さい」
雑賀「え」
神楽「カメラマンなんでしょ」
雑賀「いや、俺はファッション誌はやったことねぇ…」
- 軽井沢へとやって来た雑賀達。こういう所に来るのが夢だったと目を輝かせる神楽たんは、好きなものを選んで良いという雑賀の手を引き、ブティックの中へ。ファッション誌はやった事無くても、第四話で女子校生をモデルとして写真を撮影した時のポーズの取り方、声のかけ方は随分手慣れた感じで、経験が無いとはとても思えないのですが(笑)。
- さて、神楽たんが選んだ服装と雑賀の反応は……。
その1…へそだしTシャツ&パンツ姿。
雑賀は肯いたものの、あんまり良い感じとも思ってはいないようです。
その2…でっかいリボンにブラウスにジャケット&パンツ姿。
むむ…? といった感じで反応があまり良くないぞ?
その3…真っ黒ゴスロリ(笑)。
一番反応が悪いです。引いてます。というかこのブティック、一体どういう品揃
えなんだ。
その4…涼しげな水色ワンピース
お……という感じで雑賀は肯きます。
- ……なんだ、結局は自分の趣味がモロに出てるじゃん。少女らしいファッションが良いんですな、雑賀。
- 服を買いそろえた神楽たんは、時計売り場で雑賀のしているデジタル時計とお揃いの時計を欲しがります。見た所、あまり高そうな時計じゃありません。ペアウオッチですっかり恋人気分? …嫌すぎ。
- 神楽たんのはしゃぎ振りはエスカレート。今度は雑賀の服までコーディネート。むさ苦しい雑賀は妙にこざっぱりと(笑)。
豪徳寺「神泉、神泉、早く先生のもとに行かないと、そうでないと大変なことになるの
よ」
- 執務中の神泉に秘書の菊川から豪徳寺の様子が思わしくないという連絡が。続いて映し出された牢屋に閉じ込められている様子の豪徳寺は、神泉の名を呼び続ける。その様子を見て神泉がため息をつくのが印象的。
- 蝋燭を持ち座敷牢に行く神泉。神泉の名を呼ぶ豪徳寺社長は、神泉を見ても「あんたは神泉じゃない」と言い放ちます。ここでアイキャッチに入ったので、えええっ!? 神泉は偽物だったの? と、心底吃驚してしまいました。
- この子が神泉だと写真を差し出す豪徳寺社長。その写真の娘はショートカットでいかにも田舎から出て来ましたというコート姿。目のホクロだけが神泉と共通しています。
豪徳寺「でもね、この子は原石なのよ。あちこち手を入れればきっと絶世の美女になる。
あたしの目に狂いは無いんだよ」
神泉「だから社長。その子は今じゃ蝶になったんです」
豪徳寺「ああ…神泉。神泉じゃないの。その皺はどうしたの。早く先生の所へ行かなくち
ゃ」
- ……つまり、整形美人だったんですね、神泉様(笑)。すると神楽たんも美女となる素養はあるものの手を入れないと絶世の美女にはなれないということなのかな。
豪徳寺「ほら。左手に痣のあった先生よ」
神泉「あ」
豪徳寺「お前好きなんじゃないのかい」
神泉「もう、随分昔のことですよ」
- 豪徳寺社長は後のシーンで神泉が所属していたプロダクションの社長だと判明するのですが、芸能人の色恋沙汰は拙いんじゃないの? それでその先生が、写真の男性なのですが…。整形を専門とする先生なのかと思っていたのですが……。
雑賀「その一緒に映っている方はどなたなんですか? あ、私、この子の叔父で、東京を
弁護士をしております。今日は、偶々こんな格好ですが、相続問題を任されまして」
- 別所温泉で写真の差し出し元の旅館の女将から話を聞くことになった雑賀達。神楽たんは兎も角、神楽の叔父で弁護士をしていると口から出任せなのはどうよ、雑賀。割と準備は良い奴という印象があるので、そのプロフィールを出すのなら、事前に名刺位作っておくとかすれば良かったのに。お金は沢山持ち出している様子だし。
- 雑賀の口から出任せを疑う様子もなく、女将は神泉が15年以上前に写真の男と良く訪れていたことを話し出します。良いのか、そんなに簡単に信用して。
女将「その日も二人はここで落ち合う約束だったようですが、その方はいらっしゃらなか
ったんです。数日、神泉さんは待ってらしたけど、やがて東京に帰られました」
神楽「お母様にそんなことが」
雑賀「その後、この方は来なかったんですか?」
女将「いいえ。それが来ました。神泉さんがお帰りになったその晩、神泉さんが帰られた
ことを知ると、それは気落ちした様子で…。その写真と、お爺ちゃん送り忘れてた
みたいですけど、これを何時か神泉さんの子どもに渡して欲しいって言い残して」
- 男が残したものは写真と手帳。手帳は152研究所と中は何か怪しそうな内容のメモがびっしり。どうやら、神楽たんの出生の秘密がこのメモに記されているというベタな展開になりそうです。
- 駆け落ちの約束をしていたけれど、結局男は来ず傷心の思いで東京に帰った神泉。男の方はどうやら手帳を用意するために約束の時に遅れたということなのかな。
女将「それから数日後、谷底に転落しておりました。警察は何故かろくに調べもしないで、
身元不明者の事故死としたようです。私達は神泉さんには知らせないことにしまし
た。神泉さんが東京に戻られて、直ぐに別の方とご結婚が決まったとかで、今更知
らせてもと思いましてね」
- 数日後に死亡していた男。残っていた当時の宿帳から、男の名前は小田原和樹と判明します。ええと、宿帳の名前が残っているのに、身元不明の事故死となっているのはどういうことなんでしょうか? 警察は宿に調べに来なかったということなんでしょうか。
戸越「ああ。お前の言っていた152細菌研究所は、旧日本軍から枝分かれした生物研究
所だ。だが、15年前に閉鎖されている。後小田原って医師だが、15年前までの医
師会名簿には載ってるな。遺伝子治療が専門だ」
雑賀「生物研究所に遺伝子治療。神泉のいたプロダクションはどうなってた」
戸越「豪徳寺プロダクションか。そこも15年前に社長が失踪。今は無い。あれ? みん
な15年前じゃないか。おい、何か例の秘密倶楽部と関係があるのか。おい、雑賀」
- ユーフォリアは旧日本軍由来なんでしょうか。^^;;;; すると神泉様も普通の整形手術をしたという訳では無さそうで、神泉様も普通の人間では無さそうですね。
- 道を封鎖し、神楽の匂いを追跡している辻堂達。道を封鎖している車は…おおっ確かに辻堂の要求通りにゴツイワゴン車に変わっています(笑)。流石にバズーカは無理だと思いますが、ライフル弾位は止めることが出来そう。イラクで奥大使が乗っていたような防弾仕様でしょうね。この手の車って加速性能は凄く悪いのでカーチェイスには向かないですけど。
辻堂「日に日に神楽様の匂いは強くなっている。神楽様はここ数日風呂に入っていない」
- 辻堂は両国が駅に向かい、神楽達が向かった先を指し示します。それにしても数日風呂に入っていないことを口にしなくても…。
神楽「本で読んだことがあります。大型の鳥って生涯一つがいなんだそうです。何か、良
いですよね。そういうの。穢れてない感じがして」
- 露天風呂での入浴シーン。頬を上気させた神楽たん萌え。ただし残念、肝心なところどころか胸元すら見えません。でも、神楽たんが「穢れていない」と言うと何か良い感じです。
神楽「その曲」
雑賀「昔、ある奴から教わったんだ」
神楽「(私も、どこかで聞いたような気が)」
- 口笛を吹いた雑賀。この曲、何か聞き覚えが…と思ったら、第二話で水天宮が持っていたオルゴールの曲と同じですね。出自が同じということかなぁ。
- 辻堂から雑賀達が伊豆から西へ向かったと報告を受けた水天宮。ええと、碓氷峠から軽井沢経由で長野入りしているので、伊豆の西に向かったという辻堂の報告はちょっと違うのではという気がします。しかもその報告を受けて何故か水天宮は長野だと決めつけているのも変。
- 神泉に自ら出向くという水天宮。その身体で何が出来るという神泉の前で、水天宮は車椅子から立ち上がる。
水天宮「これは私の男としてのけじめの問題。事が片づき倶楽部再開の暁には、かねてよ
りのお約束通り、この私の身は全て神泉様のお望みのままに」
神泉「ふ…神楽が戻れば、お前の身で私にけじめをつけると」
水天宮「はい」
神泉「ふん。良いでしょう。だけどその前に、お前が神楽を取り戻しても悪さを出来ない
ようにしておくわ」
- ええと、「悪さを出来ないようにしておく」と言うのは、水天宮と神楽たんと、どちらに、ナニをするつもりなんですか(笑)?それはそうと、この身は神泉の思うがままにと言うのは、神泉の夫になるということなんでしょうか。そして神泉の胸を揉みしだく水天宮。水天宮の左手は実にイイものらしい。
- その頃、ひばりたんは漸くマダムと雑賀がやりあった現場の目撃者にたどり着き、雑賀が女連れで逃げていることを知ります。何だか、妙な意味で雑賀を追いかけ回してしまいそう。あたし以外の女と逃げるなんて
何事よ〜って感じで。
神楽「今日おばあさんから話を聞けて、嬉しかったです。お母様に駆け落ちする程思って
いた方がいたなんて。私、小さい頃からずっと、お金のために生まれてきた子だと
言われて、お母様はお父様のこと、愛してなかったと思います。だから、お母様が
私のことを嫌ってるんじゃ無いかって。あの写真の男の人と私って似てると思いま
せんか? なら良いな。私、お母さんが愛した人の子どもで生まれていたい」
雑賀「きっとお母さんは、今でもその男を思ってるよ」
神楽「え」
雑賀「日に日に自分を裏切った男に似ていく娘。それが許せないのか」
- 旅館で豪華な夕食を前に乾杯する二人。漸く訪れた安らぎの時。夜。並んで寝ている二人。ええと、叔父と姪の関係とはいえ、同じ部屋で良いんですか? とは言え、お互いにそういうことは気にし無さそうなんですけど。
- 夜。神楽は自分が写真の男と神泉の間の子どもであればと言う。そして雑賀は、神泉が神楽を疎んじている理由に気付く。成る程、あの駆け落ちを約束した時点で神泉は神楽を身ごもっていたということなのかな。男に裏切られ、足利の妾となって神楽を生んだと。継母による苛めみたいな印象を受けていましたが、自分が憎んでいる男との間の子とあれば納得。意外に神楽たんへの虐待の理由が普通でしたね。^^;;;; それとも、更にどんでん返しがあるのでしょうか。
新治「なぁ、やっぱり神楽様はもうあの野郎にやられちまったんだろうな」
辻堂「ふ。判ってないな。それは絶対に無い」
新治「何で」
辻堂「ユーフォリアはそんなことでオルガズムを得られないんだよ」
- 新治、男女が一緒=ヤルこと一つ。発想が安直です。もっとも辻堂は別の意味で雑賀が神楽に手を出していないと確信。その頃の寝室。寝返りを打った拍子に浴衣の胸元がはだけた神楽たん。それを見て神楽たんを襲ったり悪戯したりするんじゃなくて、シャッターチャンス! したいのか、雑賀は(笑)。いや、ひばりたん曰く、カメラを持たないと起たないらしいので、カメラを手にしてあんなことやこんなことを(やめれ)。雑賀が意外と普通に神楽たんに萌えているらしいことが明らかに。
- そしてその頃、神泉をイカせまくった水天宮は、裸の神泉を置き去りに車で長野へと向かいます。