fj.rec.animationに投稿した感想記事かしまし第七話の元になった文章です。
**総評
原作#9「みんなで海へ」を基にしたお話ですが、部分的に#11「カレーのお姫様」のエピソードが挿入されていました。前回やす菜の弁当をはずむが普通に食べていた上、今後の放映予定リスト(「電撃大王」誌に掲載されていました)を見る限り原作#11のタイトルは無かったので、このエピソードはお蔵入りかと思っていたのですが、きちんとやってきたのでびっくり。
今回はタイトル通り、みんなで海へ行く話です。原作では明日太とはずむが話しているうちに成り行きで海に行くことになっていたのですが、アニメではやす菜がはずむに話をして、はずむからみんなを誘って海に行くという形に改められていて驚いた。変えたことがきちんと意味があるし、やはり本作の脚本は良い仕事をしていると思います。
はずむの親友、明日太が親友の立場と今のはずむのあまりの可愛さから芽生えた恋心との間で揺れ動く馬鹿話と、とまりのやす菜に対する宣戦布告がメインの話だったのですが、明日太の動揺とはずむの明日太の対する想いが昔も今も変わらないままと知った後の決意の部分が追加されていて、原作よりも良いエピソードとなっていたと思います。
今回、初めて脚本がシリーズ構成の花田十輝氏ではありませんでした。
クレジットにあるあおしまたかし氏は調べたところあかほり氏のお弟子さんのようです。外道作家の弟子でありながら外道が書けず、ラブコメ命。というプロフィールに爆笑。ライトノベル作家が本業のようですが、「ぷちぷりユーシィ」「これが私のご主人様」などで脚本に参加されているようです。ちなみに第9話でも脚本を書かれる予定ですが、これまでの話と比べて特に違和感はありませんでした。
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(長文・ネタバレ注意)
やす菜のお誘い
はずむ「うん。やす菜ちゃんがみんなで行こって。あゆきちゃんと明日太には連絡済みだよ」
とまり「ま、待てよ。やす菜がそんなこと行ったのか」
- はずむに電話をかけ、折角の夏休みにみんなで出かけようと誘ったやす菜。誘われたはずむはあゆき、明日太、そしてとまりを誘います。
- 本を読んでいたあゆき、「女湯」と書かれた内輪で暑苦しそうな明日太の反応はそれらしいのですが、前回はずむへの想いをはっきりと自覚したとまりは、やす菜がそんなお誘いを自分達にしたことが意外そう。
- やす菜がはずむだけで無くとまり達も一緒に出かけようと言うことは、視聴者の我々だけでなく、とまりとやす菜の確執を知っているはずむにしても普通ではないと思うのですが、はずむはこの異常事態を全く気にしている様子が無いのが何とも。
- ちなみに原作では、明日太とはずむが話している内に成り行きで海に出かけることになり、ついでにみんなも…という話となっており、アニメ版に当たっての重大な変更点となっています。はずむに自分の想いを受け止めて貰ったことによりそれまで意識して一人でいたやす菜が一歩踏み出そうとしているのが印象的でした。
- ところで電話を受けたとまり。アイスキャンデーを食べていたのがいやらし……いや、それは兎も角として陸上部の短距離走の選手がダンベルで腕力を鍛えることに意味があるんでしょうか。いや、とまりちゃんは漢だから良いのかも知れないですけれど。
- それとこのシーンを観ていて気づいたのですが、本作の登場人物ってみんな携帯電話を持っていないのでしょうか。自分からかける時に固定電話はありそうですが、かける先は本人に出て欲しいので携帯とかやりそうですが。原作では携帯電話をみんなが持っているのですが。
海だ、海だ。みんなで遊ぶぞ〜!
徹「行かせてくれ〜。はずむのときめきサマーディを見届ける父の使命が」
- やす菜の誘いを受け楽しそうに海に出かけていくはずむ。実に楽しそうに飛び跳ねているのが何とも。
- パパ、やっぱり追いかけようとしていましたか。でも、かほるママに浮き輪で捕らえられ、連れ戻されてしまっています。何時も思うのですがパパはとても暇そうですが、職業はカメラマンなのだそうで。原作単行本2巻に掲載されている原作の特別編に出ていました。
明日太の供述
明日太「軽い気持ちだったんです。親友に海に誘われ、何かこう、一夏の経験的に男の友情を深めるつもりでした。でも、うっかり忘れてました。俺の親友、この前女の子になっちゃったんすよね」
- 原作では極他愛のない親友との会話の結果、成り行きではずむ達と海に出かけることにした明日太。
- アニメでははずむから誘いを受けて出かけることにしたので、独白シーンの台詞が変更となっています。……が、一夏の経験で男の友情を深める…って、何だかやおいな香りがして嫌ん。元々、男の時からはずむのことが好きだったのではないだろうか?
- このシーン、何故かパトカーのサイレンの音が背景で鳴っているのですが、これは今回のラストで明日太が犯罪者呼ばわりされたことにかかっているんでしょうね。
- さて、海へ向かう電車の中。一人で座っている明日太に、一緒に話さないと誘ってきたはずむ。それにしても、胸の谷間が見えるようなあんな服を無自覚に着ていて、その胸の谷間を見せつけるはずむは犯罪的だ。
- 改めて女の子となってしまったはずむを見て動揺する明日太。そんな彼を見てあゆきの眼鏡が光ります。今回は明日太のお当番話なのですが、あゆきも中々良い表情の絵が多かったです。
ジャン・プゥちゃんお披露目
はずむ「どこか、変かな。ビキニなんて着るの生まれて初めてだし…」
明日太「い、いや、似合ってるぞ」
- ……と言う訳で海に到着。みんなの水着のお披露目です。豊満なバストを誇るはずむから、やや貧乳気味のとまりまで体型や背格好はそれぞれですが、全員割と大胆系のビキニと水着の方はバリエーションが(禁句)。水着は基本的には原作同様のようですが、あゆきの水着が黒から白に変更になっています。アニメだと白水着の方がやっぱり映えますよね。
- それとはずむの水着。以前の話で登場した若草色ワンピースの水着版という感じですね。原作と同様の水着ではありますが。
- 明日太に見られて胸を隠すはずむ。やはりビキニは恥ずかしいのかなと思ったら、どこか自分に似合っているかどうかが問題なのね。
- さてここで宇宙仁先生とジャン・プゥちゃんがいきなり空中から登場。
- 「海とは恋愛を極めて発展させ、時には生殖行動も行われるという」の宇宙仁さんの問題発言、アニメでは流石に削られちゃいましたか。
- それとジャン・ブゥの存在がやす菜達に知られるというのは、原作では海の話では無く、#11「カレーのお姫様」でのエピソードです。今回、このエピソードの話も混じっているのでついでに…ということなんでしょうね。
- そんな訳なので、ジャン・プゥが宇宙仁先生の娘だと聞いて並子先生がショックを受けるというのもアニメオリジナル。でも、直後には「私のこと、ママって呼んで良いのよ」って立ち直り早っ。宇宙先生。水着が古いと言われると赤褌に。原作通りの展開ではありますが。
- このシーンに限らず、今回やす菜が男性の行動に対して一人キョトンとしているのがきちんと設定を活かしていて良いという感想を各所で拝見したのですが、原作でも宇宙仁さんの褌姿をみて「?」となっており、この演出は原作を忠実に再現したものです。
- 一方、あゆきが眼鏡を手で持ち注目しているのは原作よりも踏み込んだ表現だと思います。
ポロリもあるよ
明日太「あ…。あいつ、本当にもう、女なんだな」
- 植田佳奈の歌(「花笑みとかすみ草」)をBGMに海で楽しく遊ぶはずむ達。原作にあったとまりとやす菜に同時に遊ぼうと手を差し出され、二人の手を取り笑って誤魔化すはずむ…という場面はアニメでは削られています。アニメの方がはずむがどちらかというと自分で物事を決めているということからの変更でしょうか。
- 原作でもあったはずむの水着のブラが取れそうになって…もこのシーンに挿入されています。原作ではこの場面を見て明日太が飲み物を買ってくると逃げ出すのですが、アニメではそうはせず、その後でとまり達とビーチボールで遊んでいる時の様子を見て、はずむがすっかり身も心も女性となっていることを感じ(舌を出して謝っている様子の可愛いこと!)その後で明日太にこれまでと同様に平然と明日太に話しかけて来たはずむの胸を見てドギマギして逃げ出す…という形に変更になっています。
海と言えばナンパ
明日太「近づくんじゃねぇ。こいつは俺の彼女だ」
- 海の家で飲み物を購入した明日太ははずむが自分の親友だと言い聞かせます。
しかし、明日太の後を追いかけて来ていたはずむがナンパ男二人にしつこく声をかけられているのを見て、はずむを庇い最後にははずむが自分の彼女だと言います。
- 原作では、ナンパ男から逃れてはずむの方から明日太にしがみついて来たのに、アニメでは明日太の方が原作より怖そうなお兄さん達相手に自分からはずむのことを彼女だと言っています。明日太の男っぷりが原作より際だってます。アニメの明日太は偉い。
- それと、はずむが明日太を追いかけて来たのは、明日太の荷物が重そうだからということになっていますが、原作ではとまりとやす菜の間に挟まれて、やす菜に「好きな人と一緒に海に来るの初めて」と言われたり、とまりに「昔は一緒に良く泳いだな」と言われたりして居づらくなって明日太の所に行ったという情けない理由だったりします。
- アニメ化に辺り、基本的にどのキャラも良い奴に描き直されている傾向にあるような(その分とまりちゃんが割喰っている気もしますが)。
宇宙人にも意外な展開
はずむ「明日太こそ。助けて貰えて、僕嬉しかったんだから」
明日太「当たり前だろ。ああ、それより悪かったな。はずむのこと、彼女なんて」
はずむ「え」
明日太「いやお前ってほら、神泉のこと好きな訳だし、女扱いされて嫌じゃ無いかな」
はずむ「どうして? 実際、僕はもう女の子なんだし、それに明日太なら全然構わないよ
- 明日太にお礼を言うはずむ。原作よりも男達に言い寄られた際にはずむが怖い思いをしたんだなぁという感じが出ていたので、はずむが本当に嬉しそうな感じは判ります。
- やす菜のことが好きだから女の子扱いされて嫌じゃないのかって、明日太はその辺りは意外と常識的です。
- 明日太なら彼女と言われても全然構わない。うわ、そこで誤解しますか。
- はずむにしがみつかれた時に胸が当たった腕をさすり、柔らかかったなという明日太。原作でははずむと並んで歩いていた時に、周りが噂しているのを聞いて「俺って勝ち組って奴」と言っていたりもしたのですが。
こっちはこっちで難しそうではあるが
とまり「あのさ」
やす菜「え」
とまり「どうして、誘ったんだよ」
- はずむと明日太が意外な方向に進もうとしていた頃、残されたやす菜ととまりは二人で無言です。やす菜がライバルを誘えば、そりゃどうして誘ったのか気になりますな。この台詞は原作#11におけるやす菜の家でのカレー作りの話のエピソードを持って来ていますね。
水着エプロン
宇宙仁「食。それは命をつなぐ崇高なる喜び。喜びに満ちた世界のため、さぁ、みんなで、料理を作ろうじゃないか!」
(中略)
宇宙仁「ん。エプロンとはこのように着るものでは無いのか?」
明日太「良いから服を着て! それから世界中のエプロン奥様に謝って下さい。つーか謝れ!
- Bパートは料理。海で料理と言えばバーベキューかと思ったのですが、まさか原作#11「カレーのお姫様」で描かれたカレー作りの話をここでするとは全く予想していませんでした(ここで作る料理がカレーだと判明するのは裸エプロンが出た後のことになるのですが)。
- 原作のはずむのエプロン姿も中々に可愛かったのですが、アニメにおける水着エプロンというのも裸エプロンに見えなくも無く萌え所です。エプロンは最初から料理をするということで、みんな持参していたんでしょうね。
- ……で、宇宙仁さんの裸エプロン、やっぱりやっちゃうんですか!! 見たくね〜〜。これはアニメ化しなくて良かったのに。それにしても、宇宙仁さん読む資料を間違ってます……。
今週の並子先生
並子「宇宙先生のため。彼氏居ない歴生まれてこの方35年の私が出来ることは、新鮮な食材をゲットし、あなたに捧げることですわ!」
- 原作でもとまり達を観察する宇宙仁さんと話している内に、宇宙が恋愛に感心があると聞いた衝撃で崖から海に落ちるのですが、アニメでは投網で魚を捕る際に網毎海に転落する形に変更に。最早、余程のことでは視聴者の笑いを取れないと感じての変更でしょうか(違)。
- ところで、海には宇宙仁さん達が一緒に来てはいないのに、どさくさに紛れて一緒に食事会に混じってますな。
家庭科が苦手なとまり
はずむ「うん。でも、僕、あまり料理したこと無いから」
やす菜「そう。じゃあ、お野菜切って貰える? 一番簡単だし」
はずむ「うん。やってみる。とまりちゃんもやろうね」
とまり「あ、あたしは…」
あゆき「家庭科一番苦手よね」
とまり「あ…うるさいな」
- カレールー(中辛)、メークイン、人参、大蒜に肉とカレーの材料が並べられたテーブル。
- あまり料理をしたことがないというはずむに、やす菜は野菜を切るように頼みます。ええと、「一番簡単」な工程では無いと思うのですが。^^;;;;
- あまり料理をしたことが無いというはずむ。先週の野菜料理の話とちょっと合わないですが、その辺りは気にしない方向で。
- 尤も、料理が苦手なのはとまりも同様のようで。
- 普通、カレールーがあったからって箱を開けて中身を確認したりはしないと思います。その所為で、はずむに呼びかけられ驚いて封を開けていたカレールーの中身を地面に落としてしまいました。
- 初見の時、どうしてとまりがカレールーを落としていたのか気づかなかったのですが、とまりがそもそもカレーを自分で作ったこともそもそもルーすら見たことも無かったのかな。でも、普通家庭科でカレーは作ると思うのだけど……。
- ジャン・プゥもお手伝いと言われ、やす菜はお米をとぐように頼みます。そもそもお米をとぐという意味を理解していたのかどうか、疑問ですが。そう言えば、ご飯は鍋で炊いたのかな?
あゆきの笑顔
とまり「心配なら、本当にあたし一人で大丈夫だぞ。料理見てろよ」
やす菜「ううん。ちょっと、来栖さんと散歩したかったし」
(中略)
あゆき「まだまだ始まったばかり、か」
(中略)
あゆき「ふ…こっちの決着は早そうだけど」
- とまりが落としてしまったカレールーを買いに出かけることになったとまり。
- とまりちゃん私服に着替えちゃいましたか。ヘソだしな服が良いです。
- 一方でやす菜は水着のまま。この辺りの対応の違いは二人の性格の違いかな。
- やす菜は本来なら買い物に付き合う必要は無いのですが、とまりと散歩したかったと言います。そんな二人を見てまだまだ始まったばかりと言ったり、はずむを見る明日太の様子をみて「こっちの決着は早そうだけど」と笑顔を見せるあゆきが実に良い味を出しています。
- それにしても明日太が玉砕するのはあゆき的には告白する前から確定事項なのね。
はずむはとんでもないものを盗んでいきました
明日太「俺でも構わないって、つまり、そういうことなのか? いや待て待て。いくら可愛い女の子になったとは言え、はずむは俺の親友。友情を裏切る訳にはいかない。あ、でも待てよ。両思いなら、友情を裏切ることにはならないじゃないか。あいや、もう一度待て。はずむが好きなのは神泉だ。そのハズなんだが…。あ…もしやはずむ。お前は俺と神泉の板挟みになっているのか…? 今のお前は女の子。神泉を愛しながらも、男を好きになってしまってもおかしくはない。だとしたら、後は俺の問題か。曽呂明日太。お前はかつて男だった親友を女として愛せるか。周囲はそんな俺たちを祝福してくれないかもしれない。それでも、お前ははずむを愛せるか。……出来る。出来るに決まってる。俺の心はもうとっくにお前に盗まれちまってるんだからさ」
- 野菜を切っているはずむ。ついでに指も切ってしまう程度の腕前のようですが。一人だけで任せておいて大丈夫なのか? そもそもあゆきは野菜を煮込む役なので、野菜を切るのを手伝っていてもおかしくないと思うのだけど。
- ……って、そんな腕前なのに人参をハート型に切ってるんですか。^^;;;; 凄いのか下手なのか判らない。
- ……で、明日太は一人で悶々と友情と恋心の狭間で揺れ動いています。もの凄い長広舌はアニメオリジナルです。
- そして、自分の心に一定の回答を出した明日太ははずむに話があると呼び出します。
とまりを呼んだ理由
やす菜「この前、はずむ君と話していて気づいたの。私、はずむ君のこと何も知らないって。どんな本が好きか。どんな音楽が好きか、どんな生活をして、どんな友達がいて…。私、何も知らない。だから、知りたいの。はずむ君が好きなものを一緒に見て、感じて、好きになりたいって」
- カレールーを購入した帰り。とまりに話があるんだろと訪ねられ、やす菜は先程訊ねられたとまり達も誘った理由について語ります。
- はずむと話していて、はずむのことを何も知らないと気づいたやす菜。だから、はずむの好きなもののことを知りたいのだと。前回、はずむを家に誘った時のエピソードをうまく繋いでいます。
- 原作でも#11のカレーパーティーの際、とまりは同じ事を訊ねてやす菜が答えていますが台詞がかなり変わっています。
- 原作では「はずむ君の…とびきりの…笑顔」「あれはみんなといる時だけのものだから…」「私ははずむ君のすべてが欲しい」「私のために…笑ってほしい」などと言っているシーン。原作では今回ラストのとまりの告白の後で描かれた話なのに対して、今回はとまりの気持ちをやす菜が明言されていないという前提での台詞に変わっています。
- アニメ、原作のどちらにせよ、やす菜がとまり達を誘った目的は、「本当のはずむ」を知って、それを自分のモノにしたいからという動機から。つまりははずむのことがそれだけ好きでたまらないと宣言している風に見えます。とまりがはずむに恋愛感情を抱いているのでなければそれはそれで良いのですが、現実には……。原作では知った上で宣言していたので、やす菜の強さと黒さが際だつのですけれど。
お友達でいましょう?
はずむ「明日太は、ちょっとお調子者で、単純で、軽くて、頼りなくて、女の子に良く馬鹿にされていて…、三日に一度はズボンのファスナー閉め忘れてて」
明日太「ああ…」
はずむ「それからね」
明日太「あの…すみませんはずむさん。それまだ続きますか?」
はずむ「でも、明日太は僕が女の子になっても全然変わらなくて、優しくて、側にいてくれていざという時には助けてくれる僕の大事な…」
明日太「は、はずむ」
はずむ「大事な、親友だよ」
明日太「うんうん。そう。親友。あ…親友?」
はずむ「うん」
明日太「親友って、でもほら、さっき俺なら構わないとかどうとか」
はずむ「そりゃ知らない人に彼女とか言われたら嫌だけど、明日太なら平気だよ。だって、僕を助けるためだったんだから。だからね、これからもずっと良い友達でいてね、明日太」
明日太「あ…。フハハハハ…ハハハハ。…いや、普通そう考えるよな。言われるまでもない。この先、何があろうと。俺はお前の親友だ」
はずむ「うん」
明日太「(そうさ。たとえこの気持ちが通じなくても、俺は親友としてお前のそばに…。ふ…)」
- はずむに覚悟を決め告白しようとした明日太。
- 明日太に対する気持ちを聞かせてくれと言われた時のはずむの無自覚な容赦無さっぷりに爆笑です。矢が次々と突き刺さるだけで無くタライまで落ちて来るし、最後は10tの岩! それまだ続きますか? と言うところもグーです。
- でも、はずむは明日太の良いところもしっかり見ていたんですね。……やっぱり親友扱いですか。これから先、何があろうと俺はお前の親友だと決意した明日太。ここで終われば、「明日太、漢だねぇ」と良い感じで終われたのに、ここでとまりが何を勘違いしたのかとまりキックを明日太に入れてます。
- 原作では岩場から海に落下する並子先生を見てはずむが悲鳴を上げたのを勘違いしたとまりが…というシーンでしたが、今回はただ明日太がはずむの肩に手を置いただけなのに蹴りを入れられ、海に叩き込まれただけで無く後のシーンでは犯罪者扱いまでされているのは冤罪っぷりにも程があります。はずむももう少し明日太を弁護してやれよ……。もっとも、明日太がとまりに蹴りを入れられるのは日常茶飯事っぽいですが。
おかしいのは視覚だけではなかった
あゆき「やす菜。あんた、これ」
やす菜「ん? 甘口だけど…」
ジャン・プゥ「やすなん味覚がおかしいです」
宇宙仁「ふむ。辛いな」
- で、完成したカレー。原作既読の方はご存じな通りの激辛カレーとなりました。あゆきちゃんのギャグ顔は珍しいとしか。
- 原作ではスパイスをやす菜が調合していたのですが、アニメでは市販の品。甘口なのに、どうやったらそんなに辛くできるのだと突っ込みを入れておきたい。
- しかしこれで前回のお弁当は佐々木さんのご指摘のとおりにやす菜のママが作ったのでは疑惑が浮上して参りました。
- ジャン・プゥちゃんもカレーの辛さは気づいたのに、宇宙仁さんはあまり気にしていない様子。こちらも味覚がおかしいのか?
宣戦布告
とまり「やす菜。あのさ、あたしも…あたしも好きなんだ。はずむのこと」
やす菜「…」
とまり「…好きだから」
- 帰りの電車の中で、寝ていたはずむはやす菜に寄りかかる。何となく、今の恋愛模様の傾き加減を示しているような。
- そしてあたしもはずむが好きだと告げたとまり。宣戦布告キタ〜! とまりの隣で寝ていたあゆき。絶対に寝たふりして聞き耳を立てているのに違いないぞ。
正式に三角関係が確定したところで、次回へと続きます。
次回予告
あゆき「はなやかで眩しい舞台の上。私は静かに拍手を送る。次回かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜『見ているだけが……』想い、胸の中で」
- 次回、楽しみで楽しみで仕方がない、あゆきちゃんお当番回ですね。 原作#10「見てるだけが……(微妙にタイトルが違いますが)」が元の話で、それに色々とエピソードを追加してくるのではと期待しています。