神風・愛の劇場スレッド第29話(3/13付) 書いた人:携帯@さん
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From: keitai@fa2.so-net.ne.jp (Keita Ishizaki)
Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation
Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: Mon, 13 Mar 2000 02:02:33 +0900
Organization: So-net
Lines: 396
Message-ID: <20000313020233keitai@fa2.so-net.ne.jp>
References: <19991227013510keitai@fa2.so-net.ne.jp>
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<20000227141055keitai@fa2.so-net.ne.jp>
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<20000305225118keitai@fa2.so-net.ne.jp>
<89vubc$39k@infonex.infonex.co.jp>

石崎です。

japan.anime.pretty,fj.rec.animation の
<89vubc$39k@infonex.infonex.co.jp> の
記事において 2000年03月06日(月) 18時38分52秒頃、
hidero@po.iijnet.or.jpさんは書きました。
>佐々木@横浜市在住です。

 こんにちわ。

 ジャンヌ世界を壊されてもいい人だけ読んで下さい。
 ゲームスタート!



>今回はアンチ爽やかにオチてますんで、心曇らせてください。
># こういう展開にせよという指令が前記事の行間から読めたので。(笑)

 指令した積もりは全く無かったのですが(笑)。

>そういえば彼は個人的には駒を傭していませんでした。
># とはいいつつも余りは居ませんが。(笑)
># やはり女の子の黒幕はフィンかミストでないと妄想にしづらい。

 そろそろ冥界辺りから駒を呼んできませんか(笑)。

候補者:
 1 高土屋全
 2 三枝アキコ
 3 名古屋稚空の実母

>>> ■神風・愛の劇場 瀬川ツグミ編
>
>うわわ。悪魔じゃぁ>フィン。^^;;;;;
>
># これではギャグで逃げられないじゃないですか。
># 私、堕とし入れられている様な気がしますが。(笑)

 最初、ツグミさんを汚さないと佐々木さんが書いていたから無理矢理…と言う
のは嘘で、実はツグミさんが堕ちてもまろんちゃんが受け入れなければ大丈夫な
ので、上手く逃げるんだろうと予想してました。…甘かった(爆)。

># 今後ツグミさんが何をしでかしても、
># それは私(佐々木)の所為ではありません。(爆)

 ではフィンの所為という事で(逃)。

>>> ■神風・愛の劇場 新・山茶花弥白編
>
>珍しくジャンヌ的に普通の手順で正気に戻りましたから
>しばらく休憩していただきますか。^^;

 早速復活させてしまいました。
 「保険」があってもデータはそのままなんですよね(笑)。

>■神風・愛の劇場 主役編

 この妄想スレッドのまろんちゃんは、どんどん変な性格になっていくようです。
ひょっとして、一番の極悪人はまろんでは無いかと時々(嘘)。
 真面目に写真の事を勉強…あの方をゲストに呼ぶ伏線?

>■神風・愛の劇場 瀬川ツグミ編(その2)

 視覚障害者の生活については、まろんの家にツグミさんが来た時に少し調べた
のですが、佐々木さんもかなり調べられたのではと感じられます。
 まろんちゃんがそんなに簡単に堕ちる訳が無いと安心しきっていたのですが、
案外あっさりと堕ちてしまいましたね。ここら辺の描き方もなかなか良いですね。
 ちなみにツグミさん、一応堕天使による暗示を受けている設定です。ツグミさ
んが「まろん」と呼びかけている辺りがそこら辺を現しているのではと勝手に解
釈してみました。

 最後のフィンとミストの会話。ツグミさんをどうする積もりなんでしょうか…
(実はあんまり深く考えていなかったらしい)。

 では、本編。


■神風・愛の劇場 新・山茶花弥白編

●桃栗町郊外 ツグミの家の上空

 順調に進む作戦に、暫く笑っていたミストとフィンでしたが…

フィン 「ところでミスト、あんた夜の間はどこへ行ってたのよ? 姿が見えな
かったようだけど?」
ミスト 「別にあたしがどこで何しようと勝手じゃない」
フィン 「あんたがいなかったから、まろんとあの女の様子を見る事が出来なか
ったのよ。まぁ、声だけ聞けば、様子は分かるけど」
ミスト 「何よ、人間同士のなんて見たいの?」
フィン 「そんな事無いわよ! …そう言えばミスト、あんたいつの間に実体を
取り戻したの?」
ミスト 「人間の精気を糧に実体を再構成したのよ」
フィン 「ふ〜ん。それで人間と…」
ミスト 「実体が無いと、仕事するのにも色々不便だからね。あたしだって、ち
ゃんと仕事してるんだから」
フィン 「魔王様への愛のために?」
ミスト 「違うわよ。魔王様への忠節のため。あんたとは違うわよ」

●前日夜 山茶花邸

 真っ暗な寝室で、弥白は枕に顔を埋めて泣いています

弥白  「私の…あんな恥ずかしい姿…稚空さんに見られてしまった…」

ミスト 「何よ何よ、何をそんなに落ち込んでいるの?」

 突然暗闇の中から声をかけられ、弥白は枕に埋めていた顔を上げます

弥白  「誰ですの?」
ミスト 「あたしよ、あたし」
弥白  「あなたは…確か…」

 弥白の前にミストが浮いています。
 弥白は暗示にかけられた時の事は忘れ去っていましたが、出会っていた時の事
はおぼろげに覚えていました。

ミスト 「ねぇ、名古屋稚空を取り戻したいんでしょう? だったら、こんな所
で泣いている暇は無い筈よ」
弥白  「でも…」
ミスト 「日下部まろんに弱みを握られたこと? あんたの持っているカードの
方がより強力なんだから、気にすること無いじゃない。ほら」

 ミストの横の空中に、弥白が愛用しているノートパソコンが出現します。
 既に起動している画面のウインドウには、都の写真が映っています。

弥白  「今更そんなもの…。稚空さんは、あの写真で私の事を淫らな女だと、
軽蔑したに違いありません…」
ミスト 「たかがパンツ位で? あの男はそんな事気にしないわよ」
弥白  「あなたに稚空さんの何が判るって言うのですの?」
ミスト 「何にも判って無いのはあんたの方よ。いいえ、判ろうとしていないん
だわ」

 ノートパソコンにフルスクリーンで動画ファイルが再生されます。
 都の家を訪れる稚空。出て来た都を有無を言わせず自分の部屋に引っ張り込む
稚空。
 そして…。

弥白  「止めて!」

 弥白は顔を背けて言うと、映像は途切れます。

ミスト 「あんただって知っていたんでしょ? これが名古屋稚空という男なの
よ。そんな男が、この程度のことを気にする訳ないじゃない」

 いつの間に手に入れたのか、まろんちゃんの撮った弥白の写真が画面に映し出
されます。

弥白  「稚空さんの事を悪く言わないで!」
ミスト 「教えて上げましょうか? 何で名古屋稚空が日下部まろんには積極的
に接するのに、あんたには素っ気ないのかを」
弥白  「そんな事ありません」
ミスト 「強がっちゃって。いい? 名古屋稚空は、日下部まろんが独りぼっち
で寂しいのを知ると、それを良い事に積極的に迫ったのよ」

 パソコンの画面には、まろんと稚空のキスシーン(第33話)が映し出されま


ミスト 「名古屋稚空は知っていた。愛を知らないで育った日下部まろんは、他
人から寄せられる好意を最終的には拒めないと。稚空も愛を知らないで育ってい
たから、まろんの気持ちが判るのよ」
弥白  「そう、稚空さんのお父様が、そしてこの私がどんなに稚空さんの事を
愛そうとも、稚空さんはそれを判っては下さらなかった」
ミスト 「それは違うわ。名古屋稚空は、父からの愛も、あんたからの愛も、そ
れが自分に向けられているという事は理解していたわ。でも、それが本当のもの
であるかどうか、信じる事が出来なかったのよ。だからあんたは、名古屋稚空に
自分の愛を信じさせようと、自分から積極的に迫ったんでしょ? そして、名古
屋稚空に色目を使う邪魔者がいたら、抹殺しようとさえした」

 パソコンの画面には、呼び出した都に対して棚を倒す弥白の姿が映し出されま
す(第17話)。

弥白  「な…なんですの、これ…」
ミスト 「何よ、あんたが自分でやった事じゃない。稚空があんたの事を庇って
くれる事まで計算していたんでしょ? あんたもなかなか悪よね」
弥白  「違いますわ! 私は稚空さんの幸せだけを…」
ミスト 「そのためなら他の誰かを犠牲にしても厭わない。あたし、あんたのそ
んな所、大好きよ。ほら、こんな風に…」

 画面には、まろんを拘束する弥白の姿が映し出されています。
 これらの光景は、もちろん当時悪魔に取り憑かれていた弥白の記憶にはありま
せん。
 でも、こうして映像として見せつけられ、そして今までの自分の行動と重ね合
わせてみると、これらの事は真実であるような気もします。

弥白  「…これは私ではありませんわ」
ミスト 「そう。あなたは過去を断ち切れる人だわ。都合の悪いことはみんな無
かったことにして来たのね」
弥白  「違う…」

弥白の声は、今にも消え入りそうです
ミスト (そろそろ頃合いね…)

ミスト 「安心なさい。あたしはあんたの味方よ。あたしと一緒に、過去を断ち
切り、一緒に未来を掴むのよ。その為の下準備は、もう出来ているじゃない」

 起動したPageMakerのウインドウ上に、「弥白新聞号外」が映し出されていま
す。

弥白  「でも、それは…」
ミスト 「あーもーうざったいわね。あたしが力を上げるから、それでさっさと
仕事するのよ。それであんたとあたしは幸せなの!」

 …と言うなり、ミストは悪魔キャンディーをノートパソコンに取り憑かせます。

 弥白は、悪魔の取り憑いたノートパソコンで、何やら作業を始めます。

●翌朝 オルレアン上空

フィン 「アハハハハ…。あ、あんたが『愛』を語るなんて、世も末ね…」

 まろんに先回りして、ツグミの家からオルレアンまで飛んで来たミストとフィ
ン。
 フィンは道すがら、ミストの回想の映像を見て笑い転げています。

ミスト 「うるさいわね。あたしだって、こんな面倒なこと、二度とごめんだ
わ」
フィン 「あら、そのお嬢様が到着のようね」

 オルレアンの前に、リムジンが停まります。


■神風・愛の劇場 水無月大和編

 委員長にとって、まろん達と登校しようとオルレアンに毎朝行くのは日課です。
 今朝はいつもより早い時間にオルレアンに向かっています。

委員長 (東大寺さんは、今日は大丈夫なんでしょうか…)

 普段はまろん以外はOut of 眼中な委員長ですが、流石に今日は都の事を心配
しています。

 委員長がオルレアンの前に来ると、立派なリムジンが停まっているのが見えま
す。

委員長 「何だろう?」

 入り口まで来ると、誰かがメールボックスに何かを入れています

委員長 「あれは…山茶花さん?」

 委員長は、枇杷高校新体操部のエースとして以前に、財界のパーティーで弥白
と面識があるのでした。

委員長 「山茶花さ…わぁ!」

 オルレアンの中に入った委員長が、弥白に声をかけようとした所、弥白は逃げ
るように委員長を無視して立ち去ります。
 すれ違う際にぶつかって倒れる委員長。ドアの外では、リムジンが急発進しま
す。

委員長 「何だ? おや、これは…」

 背中から倒れた委員長の頭の先に、何か紙が落ちています。
 倒れたままの状態で、委員長はそれを拾います。

委員長 「これは…」

       弥白新聞 号外  発行:北関東橋○組
                編集:Mick☆○ashimoto

 スクープ 桃栗高校新体操部の乱れた実態が明らかに!
       大会出場メンバー達の乱れた「性」

 以前より、大会においてムーンサルトやサマーソルトキックを演目に入れるな
ど、部員のルール無視の行動が問題となっていた桃栗高校新体操部において、新
たな問題が明らかとなった。問題の部員は、エース部員であるK(16)とT
(16)で…

委員長 「な、なんですか、これは!」

 委員長が手にした新聞にでかでかと載せられた写真。
 写真の目には全て黒線が引かれ、名前は全て仮名になっていましたが、見る人
が見れば、それが誰であるのか明らかです。引かれた黒線が、却って怪しさを増
しています。
 ちなみにもちろん、新聞の連絡先は書いてありません。

 思わず、写真をしげしげと見つめてしまう委員長。

委員長 「これは…日下部さんや東大寺さんがこんな事する訳ありません! そ
うです、アイコラみたいにパソコンで合成すれば…(←わりと詳しい)」

 新聞をクシャクシャに丸める委員長。ややあって、丸めた新聞を元に戻してし
わを伸ばし、ポケットにしまいます。

委員長 「…いけない。こんな事している場合じゃありません!」

 委員長は悪いと思いつつ、稚空のメールボックスを開けてしまいます。
 本当は、まろんのを見たかったのですが、流石に躊躇われます。

委員長 「やっぱり…」

 メールボックスの中に、「弥白新聞」が突っ込まれていました。
 直ちに回収します。
 他のメールボックスも次々と開けていきます。

委員長 「ぜぇぜぇ、これで、全部…ですかね」

 ひょっとしたら、全部の家に配達されているのかもと思い、全てのメールボッ
クスを点検した委員長ですが、幸いにも稚空とまろんと都の家にしか入っていま
せんでした。

委員長 「ひょっとして、昨日の東大寺さんが変だったのは…」

 とっても鈍い委員長ですが、弥白新聞を見れば何か大変なトラブルに巻き込ま
れているらしい事は理解できました。

都   「こんな朝っぱらから何してんのよ、委員長」
委員長 「わぁ!」

 いつの間にか現れた都に声をかけられ、委員長は慌てて「弥白新聞」を後ろ手
に隠します。

都   「何慌ててんのよ」
委員長 「ななな何でもありません」
都   「何でもあるって顔に書いてあるわよ。何か後ろ手に隠したでしょ。見
せなさい」
委員長 「隠してなんかいません」
都   「嘘。それに委員長、あんたメールボックスの中、覗いてなかった?」

 委員長は、新聞を回収するのに夢中でエレベーターの到着音にすら気付いてい
なかったのです。

委員長 「それは…」

 何故かモジモジする委員長。

都   「何よぉ」
委員長 「内緒ですよ」

 …と言うと、後ろ手から委員長が出したのは、一通の白い封筒でした。

都   「何よ、それ」
委員長 「これを日下部さんに出そうと思ったんですけど、なかなか決心が付か
なくて…」
都   「まさか、ラブレター?」
委員長 「そ、そうです…」
都   「アハハハハ…。あ、あんたがまろんにラブレター?」
委員長 「悪いですか?」
都   「ハハハ…わ、悪くないけど、今時メールボックスにラブレターなんて
流行らないわよ」
委員長 「そうですか?」
都   「そうよ。何なら、あたしが代わりにまろんに渡して上げようか? 無
駄だろうけど」
委員長 「止して下さい。自分の気持ち位、自分で伝えます」
都   「ま、いいけど。じゃあ委員長、あたし先に学校に行くから。朝練なん
だ。まろんはまだ寝てると思うから、起こしに行ってあげたら?」
委員長 「いえ、僕も行きます!」
都   「何よ。まろんはいいの?」
委員長 「いいえ。東大寺さんの事が心配…じゃなくて、日直なんです。だから
早く学校に行かないと…」
都   「あれ? 委員長今日日直だっけ? …ああ。また誰かに押しつけられ
たんでしょ。そう言うのはね、びしっと断んなきゃ駄目よ」
委員長 「そんな事言ったって…」

 二人は、入り口を出て学校へと歩き始めます。

都   (委員長にまで心配されるなんて…)
委員長 (ふー。手品の特訓がこんな所で役に立つなんて…。とにかく、東大寺
さんにこの事を知られないようにしなくちゃ。でも、どうすれば…)

#委員長が手品が趣味だという設定がこんな所で役に立つとは思いませんでした。

●同時刻 桃栗学園

 朝練のため、誰よりも早く出勤して来たパッキャラマオ先生。
 玄関にある新聞の束を手にします。新聞を種類毎に分けていると、カラー刷り
の妙な新聞が混じっています。

パッキャラマオ先生「弥白新聞? なんざますか?」

 新聞を読み進める先生。見る見る顔が曇ります。

パッキャラマオ先生「これは困った事になったざますね…。どうすれば良いざま
すか…」

 パッキャラマオ先生はなんだかんだ言いながら、生徒の事を第一に考える先生
です。
 どうすれば、生徒を傷つけずに問題を解決出来るのか、考え込んでしまいます。


●同時刻 オルレアン上空

フィン 「案外都ちゃんも味方が多いようね」
ミスト 「これ位は予想の内よ。まぁ見てなさい。あの娘がいつまで自分を保っ
ていられるか。強がりなんて、いつまでも続けられるものじゃないのよ」

 …と言うと、ミストは邪悪な笑みを浮かべるのでした…。

(つづく)

 どうも疲れていると、コメディ無しのお話になってしまいます(笑)。
 しかも主役は出ていないし(笑)。
 では、また。

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石崎啓太(E-Mail:keitai@fa2.so-net.ne.jp)
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