From: hidero@po.iijnet.or.jp
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Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: 6 Mar 2000 18:38:52 +0900
Organization: Infonex Corporation
Lines: 270
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<20000305225118keitai@fa2.so-net.ne.jp>
佐々木@横浜市在住です。
<20000305225118keitai@fa2.so-net.ne.jp>の記事において
keitai@fa2.so-net.ne.jpさんは書きました。
>> いつもの妄想小説スレッドです。
>> ジャンヌ世界を壊されていい人だけ読んで下さい。
おまけに今回はエグいですわよ。
>> さらに…(以下検閲のため略)。
引きが強い。^^;
# 詳細なレポートが某所に乗ったりしないんでしょうか。(笑)
>> 妄想スレッドでは、まろんちゃんはメカ音痴と決まってしまったようですね。
メカに強い女の子は眼鏡っ娘であらねばならないのです。(爆)
# オプション装備としてオサゲ要。
>> こういう爽やかなオチを見せられると、心が洗われます(笑)。
今回はアンチ爽やかにオチてますんで、心曇らせてください。
# こういう展開にせよという指令が前記事の行間から読めたので。(笑)
>> すると、クライマックス後も、フィンはおっきいままなんですね(笑)。
ちっさいと、まろんちゃんの着せ替え人形となってしまって絡めないので。(爆)
>> ■神風・愛の劇場 東大寺都編
一見相手の身を案じている様な行動でありながら、やっぱり本当は
違うというあたり、ノインも本調子に戻ったという感じですね。
そういえば彼は個人的には駒を傭していませんでした。
# とはいいつつも余りは居ませんが。(笑)
# やはり女の子の黒幕はフィンかミストでないと妄想にしづらい。
>> ■神風・愛の劇場 瀬川ツグミ編
うわわ。悪魔じゃぁ>フィン。^^;;;;;
# これではギャグで逃げられないじゃないですか。
# 私、堕とし入れられている様な気がしますが。(笑)
# 今後ツグミさんが何をしでかしても、
# それは私(佐々木)の所為ではありません。(爆)
>> ■神風・愛の劇場 新・山茶花弥白編
珍しくジャンヌ的に普通の手順で正気に戻りましたから
しばらく休憩していただきますか。^^;
>> あ…主役を出すのを忘れていました…(笑)。
誰でしたかしらん。^^;
妄想スタートっ!
■神風・愛の劇場 主役編
取り敢えず一難去ったので自分の部屋に戻っているまろんちゃん。
稚空にプリントアウトして貰った例の写真を見ています。
まろん)「こうして見ると山茶花さんて美人よね」
本人、美的感覚が世間一般からは乖離している事なぞ知る由もありません。
今度は誰をモデルにしようかなぁ等と考えている始末です。
まろん)「でもちょっと構図が甘かったかしら」
真面目に写真のことを勉強してみようかな、などと考えるのでした。
するとムクムクと鎌首を持ち上げてくるのが誰かを撮りたいという欲求。
まろんちゃんの頭の中で被写体候補一覧が作成されていきました。
丁度その時、なんとか気分を変えてまろんちゃんに顔を見せようと
思っていた都ちゃん。日下部家のドアの前で寒気を覚えます。
都) 「駄目。やっぱりどんな顔していいか判らない」
野性の勘が危機を伝えたのだなどとは知らない都ちゃん。
まだ自分は強くなり切れないという自己嫌悪を感じながら帰って行きます。
一方のまろんちゃん。リストの精査中です。
まろん)「都 ...絶対撮らせてくれないよね。山茶花さん ....
頼めた義理じゃないし。やっぱりそういう事はフィンに。
でも肝心なときには居ないのよね。ツグミさんなら ...
駄目よね。本人に見てもらえないのに頼めないわ。
あ、でも頼まなくても着替えのとき何気なく手渡しちゃうってのは
どうかしら。駄目駄目、そんなの卑怯よ。でもツグミさんに
うさちゃんなんてどうかなぁ ......」
すっかり悦に入っているまろんちゃん。
まろん)「そうだ、それはそれとしても一緒にお出かけする約束を果たしてないし。
でもでも、遊びに来てねって言うのも我侭よね。
ここはこっちから出かけるのがすじよね、やっぱり」
電話を掛けるまろんちゃん。
ツグミ)「はい、瀬川です」
まろん)「ツグミさん? 日下部です」
ツグミ)「あら、日下部さん、凄いタイミング」
まろん)「え、どういう事?」
ツグミ)「丁度あなたの事を考えていたの」
まろん)「う〜ん、何か良からぬ事の様な気がするわ」
ツグミ)「そんな事ありませんよ」
まろん)「じゃぁどんな事?」
ツグミ)「内証」
まろん)「けち〜」
まろんちゃんは気付いていました。ツグミと面と向かって居ると
どうしても彼女の境遇を思ってしまい普通に接する事が出来ない自分を。
でも電話でならそんな事を気にしないで居られるのです。
まるでずっと前からの友達であったかの様に他愛無い事を
長い時間話していました。ふと気付くと、もう夕方です。
まろん)「あ、いけない。もうこんな時間」
ツグミ)「ごめんなさい。話し込んでしまいましたね」
まろん)「ううん。こっちこそ付き合わせちゃって。
お夕飯の買物に行かなくちゃ」
ツグミ)「ねぇ、もし良かったら今夜は私の家に来ませんか?」
まろん)「え、でも」
ツグミ)「今夜、独りなの」
異性同士だったらヤバい台詞よね、等と考えて赤面してしまうまろんちゃん。
その所為で何故「今夜 "は" 独り」なのかという点に気付きませんでした。
まろん)「じゃ、お邪魔しちゃおうかな」
ツグミ)「嬉しいわ。得意料理をご馳走しますね」
まろん)「何時ごろ行ったらいい?」
ツグミ)「何時でも構いませんよ。私がお料理する所なんて
想像できないでしょ?そんな普段の私も見て欲しいかも」
やはり特別な目で見ている事を敏感に感じているのだと思い知らされて
しまいます。そして自分の思い込みを払拭する為にも素直に申出を
受けることにするのでした。
■神風・愛の劇場 瀬川ツグミ編(その2)
ツグミの家は初めてではありませんでしたが、玄関から招かれたので
新鮮な印象をもったまろんちゃん。
何か手伝うこともあろうかとエプロンを持参していたのですが
お客様は座っててくださいと言われてしまいました。
ダイニングテーブルに座って出された紅茶を飲みながら、キッチンで
てきぱきと動くツグミの背中を目で追っているだけになっています。
でもどうしても落ち着かないまろんちゃん。何時の間にか
ツグミのすぐ傍に立って見ているのでした。
まろん)「ねぇ、それだけ何でも出来るなら、ヘルパーさんに
頼むことなんて無いんじゃないの?」
ツグミ)「普段の生活では頼むことは無いですけど。たとえば電気やガスの
利用明細を読み上げてもらったりとか」
まろん)「ああ、成程」
ツグミ)「冷蔵庫の中から賞味期限が過ぎたものを捨ててもらったりとか」
まろん)「ふ〜ん」
ツグミ)「あとはちょっとした書き物の代筆とかかしら」
まろん)「読み書きに関する事が殆どなのね」
ツグミ)「そうなの。こればかりは触っても判らないから」
裏を返せば触って判る事なら困らないという事らしいと理解しました。
実際目の前でじゃが芋の皮が剥かれ、一口サイズに切り分けられ
あまつさえ面取りまで行われてしまうに至っては疑う余地もありません。
それにツグミの料理スタイルにはまろんちゃんにも参考になる事が
ありました。その時の料理はビーフシチューだったのですが、
電磁調理器で軽く火を通した後の煮込みはオーブンを使っていました。
ツグミ曰く、温度と時間を設定してしまえば放って置けるので
付きっ切りにならなくても鍋を焦げつかせずに出来るとの事。
自分よりも豊かな生活をしているのでは無いかと思い始めるまろんちゃんでした。
まろん)「ご馳走様でした」
ツグミ)「御粗末でした」
まろん)「なんでこんなに美味しいのかな。
別に隠し味らしき物も入れてなかったのに」
ツグミ)「喜んで貰えて嬉しいんですけど、何も特別なことはしてませんよ」
まろん)「う〜ん。折角目の前で作ってもらったのに何も盗めないなんて」
ツグミ)「怪盗の名にかかわる?」
まろん)「それは禁句」
しばらく談笑していたのですが、突然大事なことを思い出したまろんちゃん。
まろん)「そうだ。イカロス」
ツグミ)「 ....」
まろん)「傷薬換えてあげようと思って」
バッグを覗いてごそごそと探しているまろんちゃんは
ツグミの一言で浮かれた気分が吹き飛ぶのを感じました。
ツグミ)「イカロス、入院してるの」
まろん)「 ...本当なの?」
ツグミ)「ええ。今朝、日下部さんの部屋の前でお会いした
水無月さんの紹介して下さった獣医さんの所に」
まろん)「そうだったんだ。ごめんなさい、私何て言えば」
ツグミ)「いいえ。気にしないで下さい」
まろん)「でも、そんなわけには」
ツグミ)「本当に。あの夜は普通じゃ無かったんですよ、だから」
後片付けを手伝っている時も上の空に成りがちだったまろんちゃん。
ですからツグミが言ったことを聞き返してばかりでした。
まろん)「え?」
ツグミ)「もし嫌じゃなかったらなんだけど」
まろん)「ごめんなさい。ぼうっとしてて。何の話?」
ツグミ)「良かったら泊まっていって」
まろん)「でも明日、学校があるし」
ツグミ)「朝一番で家に寄ればいいじゃない」
まろん)「悪いわ、やっぱり」
ツグミ)「そう。今夜は寂しくなりそう」
ツグミにそんなつもりは無いのだろうとは思いましたが、その一言は
まろんちゃんに選択権が無いことを知らしめるものでした。
結局、その夜はツグミの家に泊まることにしたまろんちゃん。
本当なら喜んで泊めてもらったところでしょう。しかし、イカロスの
事が頭から離れないのでは心が弾むはずはありませんでした。
二人で同じベッドに入っても中々寝付けないのは言うまでもありません。
灯りを落とした寝室で、闇の奥からツグミの囁きが聞こえました。
ツグミ)「まだイカロスの事を気にしているのね」
まろん)「本当にごめんなさい」
ツグミ)「そんなに気にされたら私もつらいわ」
まろん)「でも」
ツグミ)「じゃぁ、こうしましょう」
まろん)「え?」
ツグミ)「今朝の続き」
まろん)「続きって?」
ツグミ)「忘れさせてあげる。なにもかも」
まろん)「ツグミさん?」
ツグミの手の優しい動きを素肌に感じても、まろんちゃんは
それを拒もうとはしませんでした。普段なら触れられるのが苦手なのに。
イカロスという枷がツグミに逆らうことを許さなかったのかも知れません。
ツグミの行為に身を任せる事で許しを得ようとしているのだと
自分を納得させようとしました。
でも、気付いてしまったのです。
何時の間にか求めている自分に。
ツグミ)「それでいいのよ、まろん」
自分の中で何かが弾けたのがはっきりと判りました。
翌朝、家に戻る途中ですら身体にまとわりつく風が
ツグミの手の感触を呼び起こして身震いを誘うのでした。
***
ミスト)「いい思いさせてどうするのさ」
フィン)「まろんが、あの女に溺れるのが狙いよ」
ミスト)「形は違っても、それで人間のあの吐き気のする
力が育ったら困るじゃないか」
フィン)「回りくどいわね。愛って言いなさいよ」
ミスト)「言うのもキモち悪い」
フィン)「まぁいいわ。それに、まろんがあの女を愛してくれれば好都合」
ミスト)「チカラはチカラだろうが」
フィン)「そうよ、判らない?」
ミスト)「そうか、力を高めてから」
フィン)「一気に削ぐのよ」
ミスト)「日下部まろんの目の前で」
フィン)「瀬川ツグミを ...」
2つの邪悪な笑みが町を見下ろしていました。
# ちょっちマジ入れて見ました。
では、また。
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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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