神風・愛の劇場スレッド第21話(2/13付) 書いた人:携帯@さん
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From: keitai@fa2.so-net.ne.jp (Keita Ishizaki)
Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation
Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: Sun, 13 Feb 2000 20:59:51 +0900
Organization: So-net
Lines: 415
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References: <19991227013510keitai@fa2.so-net.ne.jp>
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<20000207000953keitai@fa2.so-net.ne.jp>
<87m0lt$1rh@infonex.infonex.co.jp>

石崎です。

japan.anime.pretty,fj.rec.animation の
<87m0lt$1rh@infonex.infonex.co.jp> の
記事において 2000年02月07日(月) 17時44分45秒頃、
hidero@po.iijnet.or.jpさんは書きました。
>佐々木@横浜市在住です。

どうも、こんにちわ。
アニメジャンヌの世界を壊されても良いという人だけ読んで下さい。



>考えてみたのですが、やはり特に決めずに時間が取れて
>思い付いた時って事で良いのではと思います。

 ですね。週末中心のフォローになると思います。

>主宰にお任せします。(逃げ ^^;)

 某所の方はせめて妄想スレッドだけでも見やすくする予定です。
 妄想部分だけ抜き出して綺麗に掲載というプランもありますが、宜しいでしょ
うか?

>"鬼畜" というリクエストでしたので。(笑)

 今週の内容も投稿していいものかどうか、真剣に悩みました(ぉぃ)。

>それは別な部屋に在るんです。(笑)
># 他には鏡張りの部屋とか、コンクリート打ちっぱなしの部屋とか。^^;;;;;

 そう言えば、名古屋病院の隣の古そうな建物には、人間を人形にして飾ってあ
る隠し部屋や監禁するための牢獄なんて物がありましたね(笑)。
 これは使えるかも…(って何に?)。

>>>  続きはあんな感じにしましたけど、もう少し苛めた方が良かったのかな?
>
>救けに来たのが稚空じゃない点を除いて、私の構想通りの展開です。
># リミチャンで読まれたんでしょうか。^^;;;;;

 監禁された時点でこれは誰か助けに来いというサインと見ました。
 弥白を登場させた時点で、神楽の登場は予定されていましたので、出すならこ
の時にと。
 なんで神楽? …と言うのは、原作を読まないと判らない部分なのですが。

>ぱっと思い付く(適齢?)というと加奈子先輩くらいしか。
>年齢を下げるとパラパラと居るんですが妄想に使うとマズいですしね。
># チェリーとか。(ぉぃぉぃ)

 チェリーは登場リストにもちろん真っ先に入れておきました(笑)。
 あんな美味しい設定のキャラはそうそうあるものでは…。

#佐々木さんの妄想版の設定でお願いします(笑)

 それから、第9話登場の三枝アキコなんか、年齢的にグー(違)。霊体が登場
しているので死人でも何でもありとか。
 第25話登場の新体操部員(名無し)もいいかも。

>■神風・愛の劇場「魔獣咆哮編」

 ツグミさんへの佐々木さんの「愛」が感じられる台詞と展開ですね。
 それから、イカロスが何故前回悪魔に取り憑かれていなかったかの説明をさり
気なくしているのもなかなかです。
 アニメ本編では、ツグミさんに関しての背景は殆ど語られていないのですが、
本編の断片的な情報と、佐々木さんの記事の記述を元に、勝手に設定を作ってみ
ました(汗)。

># さぁ、またひとつ屋根の下に綺麗所が2人。(爆)
>## まだ、甘いでしょうか。^^;

 ツグミさんがまろんのマンションにやって来る展開は予測していなかったので
すが、これならこれで、幾らでも話の作りようがあります。
 …てな訳で、こんな展開にしてみたのですが(笑)。多分、こんな展開がお望
みだったのでは(違)?

>>>  ちなみに都ちゃんをどう動かすかは予約させて下さい(汗)。
>>>  他は好きにして(笑)。
>
>という事なので放っておきました。(笑)

 と言うことで、動かしてみました。今回の展開は、前々からの構想通りなので
すが、実際に文章にする段になると難しかったです。
 では、本編。今回もかなりロングバージョン。

#視覚障害者の生活など知らないので、WWWで少し調べ物をしたのですが、そ
れでも判らない部分がたくさん…


■第44話 妄想世界キャラの感想(その3)

弥白  「酷いですわ酷いですわ酷いですわ〜」
神楽  「どうなされました? 弥白様」
弥白  「あら神楽。聞いて下さる? アニメ版では私、第18話では稚空さん
にあっさり振られ、第19話で日刊恐怖新聞をばらまく変人扱いされた挙げ句、
最終話まで全く何にもフォローが無かったんですのよ。これでは私、ただの使い
捨てキャラではありませんか。許せませんわ」
神楽  「(小さい声で)それは事実ですから仕方のないことでは…」
弥白  「何か仰いまして? 神楽」
神楽  「いえ、何も…。酷いと言えば、私の扱いも少もう少し考えて欲しかっ
たですね」
弥白  「あら? ただの秘書の癖に、あれだけ出番を頂いたのに、何がご不満
ですの?」
神楽  「原作では私は、弥白様への秘めたる想いを弥白様に伝えることが出来
たのに、アニメではオミットされてしまいました」
弥白  「私への秘めたる想い?」
神楽  「そうです。私は弥白様の事を昔からお慕い申し上げていたのですが、
稚空様の婚約者である事から、その想いは胸の内に秘めていたのです」
弥白  「あなたのような下賤の者に慕われるなど、身の毛もよだちますわ…と
言いたいところですが、秘書の立場をわきまえている事に免じて許して差し上げ
ますわ」
神楽  「ですが、原作では海生様と稚空様のお陰で、私は弥白様に長年秘めた
想いを打ち明けて、弥白様もその想いを受け入れて下さったのです」
弥白  「なんですって〜!?」
神楽  「…と言う訳で、こちらの世界でも私の事を受け入れて下さいますね」

…と弥白に強引に迫る神楽

弥白  「私、あなたのその大人しそうな顔して強引な所が昔から大嫌いだった
んですのよ〜!!!」

(つづく)


●神風・愛の劇場 瀬川ツグミ編

■漆黒の夢の中で

暗闇
顔には陽の光が当たっているのを感じられるのに、
自分は目を確かに開けている筈なのに、
目の前には暗闇が広がっているばかり
声がします

「…どうしてツグミがこんなになるまで気がつかなかったんだ!」
「あなたこそ、医者のくせにツグミの病気に気が付かなかったんですの?」
「私は忙しいんだ。ツグミの事はお前の責任だろう」
「何よ! 仕事仕事って、あなたはいつもそればかり!」

パパ…ママ……どうして喧嘩しているの?
私の目がこんな事になったのがいけないの?
お願いだから喧嘩しないで。
私はもう暗闇を怖がらないから…


ツグミ 「パパ! ママ!」

ベットの上で跳ね起きたツグミ
いつもと違う感触のベットである事に気付きます
ドアが開き、誰かが入って来ます

まろん 「あ、ツグミさん、起きたのね」

ツグミはイカロスと共に、まろんのマンションへと一緒に辿り着くや、深夜だっ
た事もありそのまま倒れ込むように寝てしまったのでした。

ツグミ 「あなたは…日下部さんですね」

段々、昨日の出来事を思い出すツグミ

ツグミ 「あの…私…日下部さんに大変な事を…」
まろん 「ああ、気にしないで。あなたに話してもすぐには判って貰えないかも
知れないけど、あれは悪魔の仕業なの」
ツグミ 「悪魔…ですか? 天使だと名乗っていましたが…」

まろん (フィンがツグミさんに何かしたのね)

まろん 「それより、イカロスに怪我させてしまって、ごめんなさい」
ツグミ 「日下部さんは何も悪くありませんわ。私がいけないんです。天使と名
乗る悪魔さんに、心の隙を見せた私が悪いのですもの」
まろん 「心の隙?」
ツグミ 「ええ。私、今でも心のどこかで、『光』を求めているのかも知れない
…。もう、暗闇は怖がらないって心に決めたのに」

まろん (目が見えない人でも暗闇が怖いのかしら?)

ツグミ 「あ…ごめんなさい。変な話して」
まろん 「いいえ。それより、お家の人、心配しているんじゃないのかな?」
ツグミ 「家の人は、いません」
まろん 「え?」
ツグミ 「私は、イカロスと二人暮らしなの」
まろん 「ご両親は?」
ツグミ 「両親は、私が小さい頃に離婚したんです。私は母に引き取られ、父は
仕事で遠方に行き、そこで再婚しました。母は…3年前に病気で…」
まろん 「そうだったの…でも、お父様は?」
ツグミ 「母が死んだ時、父が一緒に暮らそうと言ってくれたのですが、私はこ
の街の事が好きでしたので…。それで、今は父からの仕送りで暮らしてます。あ、
大抵の事は自分で出来るし、時々ホームヘルパーの方が来て、目が見えないと出
来ない事をして下さるので、不自由はしてませんよ。イカロスもいますし…」

まろん (ツグミさんも独りぼっちなんだ…)

まろん 「ごめんなさい。変な事聞いちゃったね」
ツグミ 「いいえ、私こそ」
まろん 「それより、朝ご飯が出来ているわ。一緒に食べましょう」
ツグミ 「すみません」

まろんとツグミは朝食の食卓を囲んでいます
目が見えないツグミを色々気遣うまろんでしたが、ツグミは普通に食べています
イカロスもまろんが買ってきたドッグフードを食べています

ツグミ 「ごちそうさまでした」
まろん 「お粗末様でした」

まろん 「ねぇ、昨日ここに来てすぐに寝ちゃったから、お風呂に入ってないで
しょ? お風呂沸かしたから、一緒に入ろう」
ツグミ 「でも…」
まろん 「さぁさぁ、遠慮せずに」
ツグミ 「場所さえ判れば、自分で入れますから」
まろん 「いいから。背中流して上げる!」

まろんは、ツグミの手を取ってバスルームへ連れて行きます
すっかりフィンの一件で味を占めたようです


■その頃の稚空&アクセス

稚空  「ZZZZZ…」
アクセス「ZZZZZ…」

夕べの疲れですっかり爆睡モードに入っています


■その頃のノイン

ノイン 「日下部まろん…またも女を風呂に連れ込むとは…。やはりあの女がジ
ャンヌ様の魂を受け継いでいるなど、認めるわけにはいかない…」


■お風呂タイム

お風呂の中で、まろんはツグミの背中を流しています

ツグミ 「随分広いお風呂ですね」
まろん 「でしょでしょ。いつも一人で入るのが勿体ない位」
ツグミ 「フフ…。でも、この歳で親と一緒に入るものでもないですよね」
まろん 「…私ね、他の子達みたいに、パパやママと一緒にお風呂に入った記憶
がないの」
ツグミ 「え!?」
まろん 「だから私、学校でみんなが親とまだお風呂に入っているとか、そう言
う話題を聞くのが嫌だった。…まぁ、これはお風呂の話に限った事じゃないけど。
私ね、小さい頃から両親は仕事で不在の事が多くて、10歳の頃にはパパが仕事
で海外に行き、ママも続けて海外に行っちゃったの。二人とも、すぐに戻ると言
ったけど、それから6年、便り一つ来ないのよ。酷い親でしょ。お金だけは振り
込んでくれるけど」
ツグミ 「ごめんなさい、私…」
まろん 「ツグミさんが謝る事無いわよ。まぁそんな訳で、誰か来ると一緒に入
りたくなるのよ」

まろん (でも、都はここ数年、絶対に一緒に入ってくれないのよね…。悪戯し
すぎたからかしら)

ツグミ 「そうだったんですか…」
まろん 「それにしても…、いいプロポーションしてるのね」

まろんが、ツグミの身体を見ながら言います

ツグミ 「え? そうなんですか?」

ちょっと顔が赤いツグミ

まろん 「そうよぉ。特にそのムネの形なんか綺麗で、羨ましいな」
ツグミ 「ずるいですよ、日下部さん」
まろん 「?」
ツグミ 「自分だけ、私の身体を眺めているなんて。せっかく一緒にお風呂に入
っているんですから、私にも日下部さんの身体を『見せて』下さいね」
まろん 「え? でも…」

ツグミは振り返ると手を伸ばし、まろんの頬に触れます

ツグミ 「私達視覚障害者は、指で『見る』んですよ」
まろん 「あ、あの…」

何となくドギマギしてしまうまろんちゃん

ツグミ 「さぁ、今度は私が日下部さんの背中を流す番ですよ。背中だけと言わ
ず、身体中流して差し上げます」

二人の楽しそうな笑い声が、バスルームの中に響きます


●フィン×都編

■覗き魔達の会話

マンション「オルレアン」の屋上で、フィンとミストが寝転がっています

ミスト 「ちょっとフィン。ジャンヌの奴、何だか楽しそうじゃないの。ほっと
いていいの?」

ミストは、悪魔キャンディーでまろん達の様子を覗いていたのでした

フィン 「良いのよ。これも『作戦』の内なんだから」
ミスト 「ふ〜ん。あらあら、もうお終い? つまんな〜い」

ミストは悪魔キャンディーで別の所を見ているようです。

フィン 「え? 見せてよ。ち…あの馬鹿!」

フィンは羽根を広げ、飛び上がります

ミスト 「フィン?」

■都の部屋

都   「まろん…ごめん…」

都は震える手で、手にしたカッターナイフを手首に切りつけようとしていました。
目からは涙が流れ落ちています。

フィン 「何をしているのかしら?」

後ろからフィンが都の手首を掴み、床にカッターが落ちます
フィンが入って来た窓から、風が吹き込んできます

都   「あ…」
フィン 「工作の宿題? …な訳無いわよね。高校生にもなって」
都   「あなたは、誰?」

実は都は、はっきりと意識のある状態で堕天使フィンの姿を見るのは初めてなの
でした。

フィン 「あなたの心よ」
都   「ふざけないで!」

フィン 「死のうとしていたのね。どうして?」

フィンは、いきなり核心を突きます

都   「それは…」

都が机の上にある物を見ていることにフィンは気付きます
それは、まろんと都の小さい頃のツーショット写真でした

フィン 「ははーん。稚空とあんな事になって、あなたの唯一無二の親友である
まろんを裏切ってしまったから? まさか、責任を感じてる?」
都   「あれは…悪い夢だったのよ!」
フィン 「でもそれは夢じゃなかった。しかも、まろんはその事を知っていた」
都   「止めてもう言わないで!」
フィン 「周囲から誤解され、浮いていたあなたを最後の一人になっても信じて、
守ってくれていたまろん。その信頼をあなたは裏切ったのよ」
都   「嫌…聞きたくない」

耳を塞ぐ都

フィン 「最低な子ね、あなたって。それで良くも『今度はあたしがまろんを守
る』…な〜んて言えたものね」
都   「あたしは…」

フィンは、床に落ちたカッターナイフを拾って都に手渡します

フィン 「邪魔してごめんなさいね。さ、続きをどうぞ」

都はカッターナイフを持ったまま、震えています

フィン 「どうしたの? 責任を感じているんじゃないの? 死ぬのが怖いの?
 何だったら、そこから飛び降りても死ねるわよ。ここは7階だから、そんなの
で手首切るより、よっぽど確実よ。自分一人で出来ないのなら、私が手伝って上
げましょうか?」

と言うなり、フィンは都の手を掴み、ベランダに連れ出します

都   「離して! 痛い!」
フィン 「どうしたの? 死ぬんじゃないの? ほら、早くしないと人が来るわ
よ」
都   「嫌!」

都が思わず叫ぶと、フィンは手を離します
その場にへたり込む都

フィン 「結局、それがあなたの本心なのよ」
都   「あたしの…本心…」
フィン 「で、どうするの? まろんに土下座して謝る? …もっとも、それが
出来る位なら、最初からこんな事しないわよねぇ」
都   「あたしは…」
フィン 「詫びることも死ぬことも出来ないの? ならもう一つあなたの進む道
があるわ」
都   「あたしの進む道…」

フィンは、都の顎を掴むと、自分の顔に向けます

フィン 「堕ちるのよ。この私のように…」

…と言うと、いきなり都の唇を奪います

ドンドンドン
その時、部屋のドアが叩かれます

桜   「都、都! どうしたの? 叫び声がしたけど…。ここを開けなさい、
都!」
フィン 「ち…邪魔か」

フィンは、飛び去って行きます

都   「堕ちる…あたしが…」

都の目が妖しく一瞬光ると、元に戻ります

フィン (死んでしまったら、何も残らないじゃない…)

空中を飛んでいるフィンの目に、何故か涙が光ります
その頃、屋上ではミストがその様子を見ていました。

ミスト 「なるほどね。無理矢理堕とすのでは無く、自ら堕ちるように仕向けて
いるのか。堕天使らしい発想だわ」

(続く)

 ひぃぃぃ。全国の都ちゃんファンの皆様、ごめんなさい。
 実は、最初書いた時には、本当に都は手首を切ってしまうのですが、それだと
都に修復不可能な心の傷を負わせかねないので、書き直しました。

 では、また。

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石崎啓太(E-Mail:keitai@fa2.so-net.ne.jp)
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