鳥や哺乳類は「内温性」といって、食物の代謝で体内に発生させた熱により、高い体温を維持しています。従って気温の変化に関わりなく、活動できます。ちなみにこの反対の「外温性」というのは動物の体温がもっぱら環境から得るエネルギーによって決定される状態をさします。カナヘビのような小型の爬虫類は、ひなたぼっこをしているのをよく見かけますが、夜は体温が下がってしまうので活動が鈍くなってしまいます。
内温性を維持するには、
1 体温を維持するために外温性動物よりたくさんの餌が必要となりますから、一年中餌が豊富にある熱帯ならともかく、そうでない地域では、冬眠をするか、餌を貯蔵しておくか、食物のある場所へと移動をする必要がでてきます。コウモリは温帯の結構寒い地方に生息するものも多いですから、もちろん関係してきます。
2 熱の発生は体の体積にだいたい比例すると考えられますが、体が小さくなると、体積が減少するほど、表面積の減少は大きくありませんから、体表面から奪われる熱が、相対的に大きくなってしまいます。もともと内温性はたくさんの餌が必要なのですが、これが小さな動物の場合は奪われる熱が大きいため、更にたくさん食べなければならなくなってしまいます。コウモリはまさに小さい内温性動物です。