1章 ア・ラ・コウモリ 
   5 花キティちゃん

 サシオコウモリ上科は、あいにく日本にはいません。
 サシオコウモリ科には、体全体が白か白っぽい灰色をしていて、顔と耳と翼はピンク色をしているので、Ghost bat(幽霊コウモリ)と呼ばれているものが何種かいます。コウモリはお化け屋敷と縁が深そうですが、幽霊そのものがいるんですね。
 この科は尾が途中まで尾膜とくっついていて、先端のほうは上面につき出していて、刺し尾コウモリなんです。

 ブタバナコウモリ科は1973年にタイで発見されたキティブタバナコウモリ一種だけです。最大のコウモリは1-3であげましたが、これは体重1.5g体長3cm翼開長15cmと最小のコウモリ、そして最小のほ乳類でもあります。花キティなら女子高生が「かわいー」といいそうだけど、これもかわいー。体長3cmなんてチョウチョみたい。

 オナガコウモリ科は名前の通り体長と同じくらいある長い尾が特徴です。砂漠のような乾燥した環境に生息し、鼻孔に弁がありますが、砂ぼこりを防ぐためたという説もあります。

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