1章 ア・ラ・コウモリ 
   4 地球上で二番目に分布が広いのは小コウモリ

オオコウモリが旧世界の熱帯・亜熱帯だけに生息するのに対して小コウモリは世界のほとんどの地域にいます。かなり乾燥した地域にも生息していますし、北極圏で夏をすごす種もいます。翼があるので離島にも生息しています。だからニュージーランドでは在来のほ乳類はコウモリ2種だけです。地球上で一番広く分布しているのはヒトですが、その次に広く分布しているといっていいでしょう。(ちと比較のレベルが違うが。)さすがにロケットやスペースシャトルで地球外にも分布を広げようというやつはいないようです。

小コウモリはあまりにも多様なので、上科のレベルで分けて説明していきたいと思います。ただし分類は学者によって異なりますので、下のようになってない本もあります。

サシオコウモリ上科(サシオコウモリ科、ブタバナコウモリ科、オナガコウモリ科)
キクガシラコウモリ上科(アラコウモリ科、ミゾコウモリ科、カグラコウモリ科、キクガシラコウモリ科)
ヘラコウモリ上科(ツギホコウモリ科、ウオクイコウモリ科、クチビルコウモリ科、ヘラコウモリ科)
ヒナコウモリ上科(ヒナコウモリ科、アシナガコウモリ科、ツメナシコウモリ科、スイツキコウモリ科、サラモチ
コウモリ科、オヒキコウモリ科)

上科というのは近縁の科をまとめた単位です。

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