夜に甦る声 Flughunde
マルセル・バイア−著 長澤崇雄訳 三修社
現代ドイツ文学です。第二次世界大戦の勃発から第三帝国崩壊に至る時代に、二人の主人公が交互に語ります。オオコウモリは夜から朝への曖昧な時間の象徴として使われています。
Stellaluna
Janell cannon Harcourt Brace and Company
訳本も出ていますともだち、なんだもん!―コウモリのステラルーナの話'>「ともだちなんだもん!」 コウモリのステラルーナの話
ジャネル・キャノン作 今江祥智 遠藤育枝訳 ブックローン出版株式会社
オオコウモリの赤ちゃんステラルーナはお母さんの胸につかまって外出しますが、ある日フクロウに襲われて空に放り出されてしまいます。落ちたところは三羽のヒナのいる鳥の巣でした。一緒に育てられたステラルーナは、鳥のお母さんのいいつけで虫を食べ上向きにとまって暮らします。やがて巣立ったステラルーナは暗くなってもどんどん飛んでいってしまいました。そこであったのはオオコウモリの仲間たちと、フクロウから無事逃れたお母さん。やっとコウモリらしい生活に戻りました。こんどはことりたちにコウモリの生活の仕方を教えてあげると、やはり出来ません。でもステラルーナとことりたちは仲良しです。
BAT JAMBOREE KATHI APPELT MORROW JUNIOR BOOKS
TAKING KATY FOR A NIGHTRIDE
ELIN MENZIES BLUE CAT PRESS
こうもりのルーファス トミー・ウンゲラー作 岩崎書店
ゆめすいこうもり 近藤薫美子作 ひさかたチャイルド
コウモリのホラキュラは、夜な夜な他の動物たちの夢を吸っていました。ところが、夢を見る力まで吸ってしまったらしくみんな夢を見なくなってしまってさあ困った
おもしろえほん バットー
Jan Pienkowski リーバン
The bat in my pocket A memorable friendship AMANDA LOLLAR CAPRA PRESS
ノンフィクションです。ある日自分のお店の前で怪我をして動けなくなっているメキシコオヒキコウモリを見つけたアマンダさん。気持ち悪いという先入観と戦いながら世話をするうちに、その愛らしさに惹かれていきます。BCIと連絡をとってコウモリについて学び、サンシャインと名付けたコウモリと近所の学校で講演したりするようになります。怪我したり具合の悪いコウモリを他にも保護しているうちに、狂犬病のコウモリを保護してしまいます。愛するサンシャインともう一匹のBBを安楽死させないで曝露後ワクチンの接種を受けられるように奔走します。結局狂犬病は発病しなかったものの何年か先に栄養の偏りか2匹は死んでいまいます。その後アマンダさんはBat
World Sanctuaryというコウモリ保護施設を設立します。
bat
(a story book by bang on the door)
Jackie Robb and Berny Stringle PRICE STERN
SLOAN
(←クリックすると内容が出てきます)
その翻訳です。
アンパンマンとストローこうもり アンパンマンにもコウモリが出てくる話があるんです
詩のすきなコウモリの話
ランダル・ジャレル作 モーリス・センダック絵 長田弘 訳
岩波書店
ほらあなたんけん―めくりしかけえほん (めくりしかけえほん)飛び出す絵本です
え デビッド・A・カーター ぶん ピーター・セイモア
やく きたむらまさお 大日本絵画発行
Little Bat
Tania Cox & Andrew McLean
Working title press
初めて空を飛ぶ日が来たとき、大丈夫よとお母さんは言ったし、そんなのおちゃのこさいさいとカワセミは笑う。ポッサムは自然にすりゃあいいのさという。でもインコは速く飛びすぎるなよというし、フクロウは遠くに行きすぎるなよというし、小さなコウモリが不安でいっぱい。お母さんの「大丈夫、ほら」とのささやきに励まされて「よしっ」
オーストラリアの本だからでてくるのはオオコウモリです。
なかまはずれのコウモリ
けものと鳥が戦争をしたときに、両方にいい顔をしてきて最後になかまはずれになる、イソップ童話のコウモリです。
ちっちゃな吸血鬼の日記
ソニア・ホリマン作 上野和子訳
大日本絵画
ちっちゃな吸血鬼の女の子モナの日記、猫のファングとコウモリが随所に出てきます。本の中にいろいろ仕掛けがしてあります。
てんこもりのこうもり (いちご文学館)
斉藤洋 作 高畠純 絵
佼成出版社
イソップ物語にでてくる動物と鳥の戦争が終わってからというもの、コウモリは森の仲間はずれ、自分たちだけで洞くつに棲んでいます。鉄砲を持ってやってきた人間におびえる森の動物たちのために、みんなで巨大なお化け熊の真似をしておっぱらって、何百年ぶりに森の動物たちと仲直りをしました。
The magic school bus going batty
マジックスクールでは夜の動物について学習しています。生徒の1人ラルフィーは、フリズル先生は本当はバンパイヤなんじゃないかと疑っています。そんなとき、スクールバスに翼が生えて、古いお城に飛んでいき・・・
シルバーウィング
「シルバーウィング 銀翼のコウモリT」
昔々獣と鳥が戦争をしたときに、コウモリはどちらに加わることも拒否したので、双方の怒りをかい、夜の世界に閉じこめられました。夜の鳥、フクロウとの間には日が昇るまでは襲わないという協定がありました。日が昇っても出歩いているコウモリはフクロウの生け贄として差し出さなくてはいけないという理不尽な協定でした。
銀翼コウモリのシェードは月足らずで生まれた、好奇心一杯のちび。朝日が昇るのを見たくて森に残り、あやうくフクロウの手から逃れます。しかし怒ったフクロウは群れをなして、たいまつを持ってねぐらを訪れ、きまりを破ったシェードの引き渡しを迫ります。最長老のフリーダがこれを拒否したため、フクロウはねぐらの木を焼き払います。ちょうど冬の渡りの時期だったため、銀翼コウモリたちは渡りに出発します。
シェードは嵐の中、群れからはぐれて海上に迷い出て、島にたどり着き、ここで彩翼コウモリのマリーナにであいます。マリーナは人間に捕まり、腕に金属バンドをしています。彩翼コウモリの群れではこのバンドは人間に汚された不吉な印で、マリーナは群れを追い出されたのです。
シェードにとっては初めての渡りですが、お母さんから超音波で描き出した冬眠の里への道筋を聞いているので、マリーナと一緒に冬眠の里に向かいます。途中町を通った際、熱帯のジャングルで捕獲されて飼育されていた翼開長1mほどある肉食コウモリのゴスとスロブが脱走するのにであいます。最初、天敵フクロウも殺して食べるその力強さに惹かれたものの、実は彼らはコウモリを食べるコウモリであることに気がついて、逃げ出します。しかし熱帯育ちのジャングルコウモリたちは、南への道案内としてシェードたちを必要としています。また銀翼コウモリをだましてジャングルに連れて行って、奴隷にして連れて行こうともたくらんでいます。
一方でこの肉食コウモリが鳥や獣をつかまえて食料としているため、フクロウとの協定は破れて、フクロウは夜もコウモリを襲って食べていいことになって、行く先々でフクロウに襲われそうになったり、ジャングルコウモリから逃げてはつかまるということを繰り返した後、最後は積乱雲の中でマリーナとシェードはゴスとスロブに追いつめられます。ところが途中でバンドをつけた小コウモリたちを食べて、その金属バンドをちゃらちゃらいっぱい着けたジャングルコウモリたちは雷に打たれ、スロブは燃え尽きて灰に、ゴスも燃えて落ちて行きます。やっとシェードとマリーナは冬眠の里にたどり着いてお母さんや群れと再会します。
マリーナは翼が長い種に属していますが早く飛ぶのに適していて、シェードは幅広い翼を持っていて、森林の中を巧みに飛ぶのに適していること、冒頭でシェードがヒトリガを追いかけていると、突然ヒトリガが妨害超音波を発して、シェードの聴覚をかき乱し、更に視覚でつかまえようとすると突然ヒトリガは羽をたたんで落下して空振りすることなど、コウモリのことをよく調べているのがわかります。
ちょっと問題があるのはフクロウもエコーロケーションできるとしている点、シェードがフクロウに襲われる場面で、ヒトリガの真似をしてシェードは妨害超音波を出し、フクロウに巨大肉食ジャングルコウモリの幻を見させ、フクロウがびっくりして逃げ出す場面がありますので、この部分を訂正するとストーリーが成り立たなくなってしまうのですが。
ちびでいじめられっ子だけど、好奇心が旺盛で、最長老からは目をかけられている特別な存在であることなど、ハリーポッターを連想しました。
フリーダやシェードのお父さんも実はかつて人間に捕まりバンドをしています。続編サン・ウィングではこのバンドの意味を調べに行きます。ゴスは死んでませんからまた登場します。
「サンウイング−銀翼のコウモリ2−」(ケネス・オッペル著 嶋田水子訳
小学館)主人公の銀翼コウモリが、「敵」だったフクロウやネズミと協力して、肉食コウモリと戦う冒険小説。シルバーウィングの続編。コウモリ爆弾やカマソッソ(悪く描かれているのが気に入らないけど)、「橋の町」など、コウモリファンなら背景のわかる話が登場し、小説だけでなく別の面でも楽しめます。アニメ映画にしたら、すごくおもしろそう。
Flowers for Lucia, the Bat by Laura Navarro Illustrations by Juan
Sebastian
Luciaは好奇心いっぱいのコウモリの赤ちゃん。洞窟の外に出て花の蜜や花粉を食べるのは、わくわくします。やがて寒くなると渡りをします。途中の洞窟では人間が入ってきて怖い目にありますが、無事着いた越冬地ではたくさんのお友達ができました。そして春が来て生まれ故郷に帰ってきたころは立派な大人のコウモリです。
Seeds from Little Barbara, the Bat by Laura Navarro Illustrations by Juan
Sebastian
Barbaraは果実が好きな小コウモリ、寒い冬は洞窟に、雨期は樹洞に、夏は噛んでテント状にしたバナナの葉の裏に住んでいます。森を切り開いて過放牧して荒れた土地にも幸いにしてバナナやマンゴーは実っています。細長いPiper(コショウの仲間)の実は特に大好物です。ところが人間は、一部の牧場主が森を切り開いてために薪を遠くまで探しに行かなければならない上に、コウモリが毎晩果実まで食い散らかすと不満げです。でもコウモリ研究者が、コウモリの落とした種から芽生えた木を見せてもらって、コウモリの大切さに気がついてくれます。
Don Sabino, the City Bat by Laura Navarro Illustrations by Juan
Sebastian
Simonは森に住むコウモリ。ある時友だちのHairyと森の端まで探検に行くと、見慣れない洞窟があったので入って見ました。突然洞窟の入り口はバタンと閉まって閉じこめられて動き出しました。実は洞窟と思ったのはトラックだったのです。都会に連れて行かれてしまった2人は、お腹が空いたので蚊を追いかけて人家に迷い込みます。ほうきを振り回す人間に追われて必死に逃げた2人ははぐれてしまいます。都会の親切なコウモリDon
SabinoにあったSimonは、一緒にビルの割れ目にすむコウモリや花蜜をすうコウモリや果物を食べるコウモリを訪れてHairyの行方を捜します。渡りコウモリの群れに見慣れないコウモリがいたという情報を得て訪ねていくと、人間に追われて怪我をしたHairyが、渡りコウモリたちに手当を受けて元気になったところでした。渡りコウモリたちと一緒に、2人はふるさとの森に帰ってきました。
Littlebat's Halloween Story Written by Diane Mayer Illustrated by Gideon
Kendall Albert Whitman Company
図書館の屋根裏にすんでいるコウモリの子供は、下の部屋から聞こえてくる子どもたちへの絵本の読み聞かせが大好き。思わず身を乗り出して部屋に落っこちて大騒ぎを起こしたこともあります。もっと近くで絵本の絵も見たい子コウモリにお母さんは、「下に降りてもだいじょうぶな日が、あるのよ」と言います。夏が過ぎ秋になってそろそろ眠くてたまらなくなってきた頃、"その日"が来ました。ハロウィーンの飾り付けに紛れて、思う存分近くから絵本の読み聞かが楽しめる日が。
The Adventure of ECHO THE BAT
Ginger Butcher with Beth Broadhurst
なんとNASAがスポンサーの絵本です。迷子になったLittle
brown batの子供が、ねぐらに帰るためにアリゾナを渡る冒険が航空写真をふんだんに使って描かれています。