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スターレス高嶋おおいに語る

2a00d4ca.jpg「大人のロック推進計画」を標榜するテレビ東京の音楽エンターテイメント番組「ROCK FUJIYAMA」は、一部で根強い人気があるらしい。ネットを検索するとかなり多くの個人ブログが引っ掛かる。80年代の深夜テレビ番組を彷彿とさせる番組創り手法はやや古臭いが、それが逆に中年オヤジを安心させてくれる。またこの番組には親日家と知られ、日本に住み着き日本語もペラペラになってしまったメガデスの技巧派ギタリスト、マーティ・フリードマンがレギュラー出演している。個人的にはヘヴィメタはあまり好きとは云えないのだが、日本を愛してくれるこのギタリストが気に入り、実はこの番組を時々録画しては見ている。毎回ではなく「時々」というのには理由がある。それは出演するゲストによってはかなり番組がプログレ化するから。(笑) これまでにも大槻ケンジ氏や宇都宮隆氏が出演した際には、クリムゾンやらELPのビデオが流れ、マーティ・フリードマンによるイエスのラウンドアバウトなんぞも聴けたりもした。そして先日8月7日の放送では、ぬわんとあの高嶋兄貴が御出演。高嶋政宏氏といえば拙作WebPageでは9年も前から氏のプログレヲタクぶりを紹介しているが、今回この番組でもプログレヲタクパワーが大炸裂。さすが新桃太郎侍。プログレを語る前に、まずはKISSの72年モノの未開封レア人形メンバー全員分を披瀝、これで同じくKISSの大ファンでグッズ集めにも奔走しているマーティ・フリードマンを完全にックアウト、マーティが涎れを垂らしそうな顔でグッズを見ている姿が笑えるほどに印象的だった。このあたりは芸能一家でお金持ち、育ちの良さも出ているが、大昔も近年も色々とご苦労もあったお宅だから僻むこともないだろう。番組では触れていないが、ROCK FUJIYAMA Web によると、高嶋兄貴は渋谷のNHKでマーティに偶然会った時、「いつもROCK FUJIYAMAを見ています」とロックファンのふりをして握手をしてもらったことも暴露。ただのヲタクではない。これではマーティもかなわない。もう高嶋兄貴の独壇場。番組では緊急特別企画「スターレス高嶋のプログレを語らナイト」なる特別コーナーまで登場。「スターレス高嶋」ってのも凄いが「プログレの条件、1.バ・カ・テ・ク、2.変拍子につぐ変拍子、3.苦痛の中の美メロ」とのフリップを出し、UKやクリムゾンの曲を実際に流しての解説は実に的確。テレビを見ている私にも思わず笑みがこぼれるが、兄貴も終始ニコニコ、もう楽しくってしょうがないってな感じで出演しており実に結構。大人のロックとはこういうものだ。裏話もイロイロ、あのスターレスのシングルは「ドラマの主題歌のB面に無理やりネジ込んだ」とか「最近もシークレットライブでスターレスを演奏した」とか「クリムゾンのラメントをライブでやった」などなど。近年、俳優業の方が本格化し、舞台や映画やドラマで立派な仕事をしているのでロックから離れていたのかと思っていたのだが、どうもその心配はいらなかったようだ。URLは記さないがこの兄貴出演分の ROCK FUJIYAMA は YouTube にも転がっている・・・らしい。また、スターレスを唄っている兄貴のCDシングル「こわれるくらい抱きしめたい」は結構出回っており、BOOK OFF あたりで丹念に探せば100円程度で入手可能。スターレス(冒頭アレンジ違い)の入ったフルCD「ZERO」はややレア。他に2枚CDを出しているがいずれも廃盤。いずれもブリティッシュロック魂に満ちており、彼のロック好きがホンモノであることがよく判る作品。忙しそうなので無理っぽいが、またCDを出して欲しい。今度はぜひUKを。もちろんエディ・ジョブソン役は従兄妹の高嶋ちさ子さん? こりゃスゲエぞお~。(^_^;

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