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ヨーグルトメイキング

fce322a8.jpg調理家電の三日坊主御三家と云えば何だろう。「ホームベーカリー」に「ジュサー&ミキサー」、残りは「たこ焼き器」か? 近頃はクッキーメーカーやら豆乳メーカーなんてものもあるらしい。こうした調理家電の使用が三日坊主に終わる最大の理由は、その準備と後片付けの煩わしさにあることは間違いない。手作りが美味しいことは判っているが、材料が案外高価で、完成品を購入した方が安いので結局使わなくなってしまう。とか、小麦粉や果物のカスがこびり付いた容器を横目に、美味しい手作り料理を食べねばならないシラケっぷりに気が付いてしまうと調理意欲が減退していくのだ。手作りに向いていない人とはそういうものだ。しかし、そんな人でも唯一手作り継続可能な食品がある。それが「ヨーグルト」。ヨーグルトの健康効果は有名なのでいちいち説明しないが、腸内環境を整備するには最低限1日に200g程度のヨーグルトを摂取する必要があるという。500gで2日半。1日50円(1500円/月)。一人暮らしならば店で買って食べていた方が良いだろう。しかし、家族4人でとなると6000円(/月)。これは少し節約もしたくなる。手作りにすれば、種菌用市販ヨーグルトを2パック300g300円と無調整牛乳1リットル6パックで900円。4人分が1200円(/月)で済む。電気代を含めても1500円を超えることはない。さて、肝心の作り方。これは三日坊主にならないよう、限りなく簡単で手間のかからない方法を用いるのがベター。まずは、牛乳パックのままヨーグルトが作れる市販のヨーグルトメーカーを購入。EUPAのものならたった980円。カレースープンに2杯程度の市販ヨーグルトを無調整牛乳1パックに投入し念入りに掻き混ぜる。ヨーグルトメーカーにセットして6~7時間。あれあれ不思議、牛乳パックがヨーグルトパックになっているではないか。これを冷蔵庫で数時間冷やしてから食べる。たったこれだけだ。調理時の洗い物はスプーン1本のみ。注意点は投入するヨーグルトの量の分だけ牛乳を減らしておくとか、スプーンを熱湯消毒するなど雑菌の混入に注意するとか、攪拌する時はパックの両側を全開にしてよ~く掻き混ぜることくらい。これが最も簡単なプレーンヨーグルトの作り方だ。ヨーグルトマニアはカスピ海ヨーグルトやケフィアヨーグルトなどにも凝るが、常温に近い状態で培養可能なため簡単な反面、株分けや雑菌対策などを慎重に行わないと食中毒の危険を伴うため初心者には向かない。プレーンヨーグルトの場合、種菌(スターター)に使うヨーグルトは市販のプレーンヨーグルトで良い。プレーンが望ましいが加糖してある程度ならまったく問題ない。お勧めは明治十勝ヨーグルトの個食4パック包装のもの。牛乳1パックに1個弱投入すればよく衛生的。賞味期限も長く価格も安い。出来上がりこだわるなら森永のビヒダスヨーグルト(BB536)。培養時間を短めにすると滑らかでクリーミーなヨーグルトとなり、これは絶品。培養温度は40度とされているが、30度以上であれば時間がかかるものの培養は可能。要は牛乳パックを6~7時間、40度で恒温可能な装置があればヨーグルトメーカーも不要なのだ。ちなみに私はEUPAの980円のヨーグルトメーカーを購入して試したあとは、電気毛布に牛乳パックを包み、100円ショップで購入した角型の塩ビのゴミ箱に入れ一気に2パック分をヨーグルト化している。パック全体を均一に恒温、35度から45度程度の範囲で温度調節も可能な優れものだが、電気毛布の目的外使用になるので勧めはしない。火事の危険もある。どうしても真似したい場合は自己責任でどうぞ。

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