神風・愛の劇場スレッド第33話(3/26付) 書いた人:携帯@さん
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From: keitai@fa2.so-net.ne.jp (Keita Ishizaki)
Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation
Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: Sun, 26 Mar 2000 19:40:25 +0900
Organization: So-net
Lines: 351
Message-ID: <20000326194025keitai@fa2.so-net.ne.jp>
References: <19991227013510keitai@fa2.so-net.ne.jp>
<20000220211131keitai@fa2.so-net.ne.jp>
<88tg8q$lga@infonex.infonex.co.jp>
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<89di3k$2im@infonex.infonex.co.jp>
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<89vubc$39k@infonex.infonex.co.jp>
<20000313020233keitai@fa2.so-net.ne.jp>
<8ai69l$258@infonex.infonex.co.jp>
<20000320221246keitai@fa2.so-net.ne.jp>
<8b7des$oi2@infonex.infonex.co.jp>

石崎です。

japan.anime.pretty,fj.rec.animation の
<8b7des$oi2@infonex.infonex.co.jp> の
記事において 2000年03月21日(火) 17時55分56秒頃、
hidero@po.iijnet.or.jpさんは書きました。
>佐々木@横浜市在住です。

 こんにちわ〜。

 神風怪盗ジャンヌの世界観を壊されたくない人は読まないで下さい。
 では、ゲームスタート!


>仰有る通りです。(*^^*)な部分は基本的に本筋じゃなくて本当は
>別なことに書きたい主眼があるんですよ。

 最初は狭義の意味の妄想記事だったのに、どんどん話が深みにはまっている気
がします。

>もしや正気じゃないのか?とか思うほどにコワれてませんか?(笑)

 委員長はあれで普通なのです(笑)。

># それにしても月日が進まない。^^;

 まだ始まってから4日も進んでいない気がします…(汗)。

>実はあのエピソードは結構以前に書き終えていたのです。
>ただ、オリジナル(笑)では2倍程尺が長くてミストが冥界に行く理由も
>今回投稿したバージョンとは違ってたのですが、
>バトンに合わせて導入部を変えて辻褄を調整してます。^^;

 先に書いてあったんですか。元のを読んでみたい気もします。
 それはそうと、このスレッドの記事書くのにどれ位かかってます? いや、書
くのに、通常の記事以上の労力がかかっている気がするので(笑)。いつも良く
あれだけすぐにフォロー出来るものだと思います。

>後で自分で読んでみるとよくこんなの書いたなと思います。(核爆)

 今週は同じ感想を自分の記事に対して感じました(爆)。

>ミストには他にも私的設定が色々あるんですけど、小出しにして
>伏線張り中〜。前作には飛び切り重大なネタがこっそりと入ってます。

 なんと。…と言いつつ、私も色々伏線を張ってます(笑)。

>それと私的設定ついでにアキコは当分(というか多分最後まで)
>一切台詞無しの予定となってます。

 成る程。それではアキコは喋らせないようにしないと。

>■Aパート 日下部まろん編

 まろんの妄想に入れて貰えなかった稚空がかわいそうです(爆)。
 いや、そういう展開にした責任は自分にある気もしますが(自爆)。

>■Bパート 瀬川ツグミ編

 そう言えばツグミさんの年齢設定を考えていませんでした。多分まろんちゃん
と同じ位だとは思いますが。(それで仕送りの設定を作りました)
 学校その他の設定も考えていませんでしたし。そこら辺はお任せします。

>■A'パート 日下部まろん編

 何だか私の思惑を越えてまろんちゃん&ツグミさんの関係が深まっているよう
ですね(笑)。
 委員長に対するまろんちゃんとツグミさんの発言がナイスです。

>■Cパート 三枝アキコ編

 ここの場面はサンセットクリフ(三枝氏の別荘のあった場所)でしょうか?
 アキコ編については、三枝氏については少し設定を考えていましたが、アキコ
については殆ど設定を考えていなかったので、先が読めず楽しみです。

 では、本編を始めます。
 今回も色々な意味で投稿して良いものか少し悩みました(笑)。


★神風・愛の劇場 第33話

■神風・愛の劇場 パッキャラマオ五十嵐(本名)&東大寺都 編

●桃栗学園体育館:新体操部朝練中

「伸びやかに、可憐に、美しく〜」

 時間軸を少し戻して、桃栗学園の体育館では、都を始めとして続々と新体操部
員も集まり、朝練が行われています。

「日下部はまた遅刻ザマスか? 大会も近くザマスのに…」

 苛つくパッキャラマオ先生。
 実はまろんは朝帰りで疲れて休んでいたのですが、この時点ではその事を知り
ません。
 いつもの朝の練習風景ですが、今日のパッキャラマオ先生の視界には、一人の
部員しかいませんでした。

「東大寺! 集中!」
「はい! 先生」

 朝から集中的に先生に指導された都は、流石に疲れたのか動きが鈍った所を先
生に声をかけられ、改めて集中してリボンの演技を再開します。

「東大寺さん、大会が近いだけに随分気合いが入ってますね。朝一で練習してい
たみたいだし」
「そうザマスか?」
「え?」

 側にいた部員に話しかけられると、先生は首を傾げます。
 都の演技は、基本に忠実。伸びやかさに少々欠けるのが難点ですが、基本だけ
に捕らわれる事もありません。下手に自分の癖がついていない分、時々大ボケを
かますまろんよりも安心して見ていられると先生は評価していました。
 今日の都の演技には、それに加えて力強さも感じられます。それは周囲の部員
達にも伝わり、自然とみんなの練習にも熱が入ります。
 それはとても良いことなのですが、しかし…

(無理してるザマスね、東大寺…)


●新体操部部室:朝練終了後

「は〜暑い…」

 朝練終了後、一年生なので後片付けを終えて後から戻って来た都。
 今日は何故かパッキャラマオ先生に集中的に指導されたので、いつもより汗を
多くかいてしまいました。
 でも密かに都はその方が良いとも考えています。練習に集中している時ならば、
他の嫌な事を忘れていられるから。
 少し前、授業をさぼって体育館で一人演技していたまろんも、今の自分と似た
ような心境だったのだろうと、都は思い当たりました。

「早く着替えないと、授業始まっちゃう」

 自分のロッカーを開けかけて、都は手を止めます。
 この中には、昨日自分が脱いだままになっているシャツが入っているのを思い
出したからです。
 都は、自分がどうしてこのシャツを着ていたのかは覚えていません。誰の物な
のかも当然判らないのですが、山茶花弥白が都達に見せた写真から、稚空の物で
あろう事は容易に想像できました。

(逃げちゃ駄目…)

 都は、それでも勇気を出してロッカーを開けました。シャツは何時までも放置
出来ないので、後で洗って稚空にこっそりと返す積もりでピンクのズタ袋の中に
放り込みます。
 都はレオタードを上半分だけ脱ぐと、タオルで汗を拭き取ります。
 新体操のレオタードは、夏は暑く冬は寒く、身体に密着しているので汗をかき
やすい割には汗を吸収し難い素材で出来ており、都は汗だくとなっていました。

「ひゃっ」

 ブラジャーをつけようとストラップを腕に通している時に、背中にひんやりと
した感触を不意に感じた都は悲鳴を上げます。

「パッキャラマオ先生?」
「そのままじっとしているザマス」
「でも…」

 背中の感触の正体は、パッキャラマオ先生の手でした。

「すべすべしたお肌…」
「ちょ、ちょっと先生、こんな所で…」

 いつも花を愛でているような手つきで先生が都の裸の背中を撫でていきます。


「ちょっと先輩。パッキャラマオ先生、東大寺さんに何してるのかしら?」
「ああ、先生の悪い癖じゃない?」
「癖?」
「そう。お気に入りの部員がいるとね、ああやって身体のコンディションを確か
めているのよ。卒業した先輩に聞いた話だと、加奈子先輩なんか良く犠牲になっ
ていたらしいわ」
「え〜? パッキャラマオ先生ってそう言う趣味だったの?」
「知らないわよ。私も聞いただけの話だから」

 二人の様子を見て、部員達はヒソヒソ話をしています。
 しかし、パッキャラマオ先生が部員達の方に目をやると、既に着替えが終わっ
ていた他の部員達は出て行ってしまいます。


「フム…余分な贅肉はついて無いザマスね…」

 先生は何かを確認するように、ブラの前を押さえている都の二の腕に顔を近づ
け、手で腕の感触を確かめているようです。
 それが済むと今度は腰の辺りを撫で、続いて太股へと指を滑らせます。

(この感覚…)

 昔、二人の体型が大人に変化し始めた頃、まろんも都にこんな悪戯をしていた
のを都は思い出しました。
 あの時は、まろんとそうしている事がいけない事のような気がして、嫌がって
いたらその内悪戯は止みましたが、今の自分ならどうするのだろうかと思います。

「今度はこっちを向くザマス、東大寺」

 先生に言われて、都は我に返ります。
 ふと気がつくと、他の部員達は既に部室にはおらず、先生と都の二人しかいま
せん。
 先生は都の肩を掴んで自分の方を向かせます。

「これは邪魔ザマスね。外すザマス」
「え!?」

 先生は、するりとブラのストラップに手を入れてずり下ろします。

「あ、ちょっと…」

 先生のやる事なので、何か意味があるのだろうとじっとしていた都でしたが、
流石にブラまで取り上げられそうになって抵抗します。

「女同士、恥ずかしがることは無いザマス」

 先生は、都の手の上にそっと手を重ねると、都の手を思ったよりも強い力で動
かします。

ふわり

 床に都の白いブラが音もなく落ちます。
 都は、両手をパッキャラマオ先生に掴まれ、レオタードを脱ぎかけの上半身裸
の状態で立たされていました。顔は恥ずかしさで真っ赤で、目を閉じて顔は俯い
ています。
 先生は顔を近づけると、都の首筋から胸元、おへその辺りまで身体のラインに
そって、唇で、そして鼻先で触れるか触れないかの距離で撫でていきます。

「はい、いいザマスよ」

 先生がそう言って都を解放した時、都には随分長い時間が経過したように感じ
られましたが、実際には数分も経ってはいませんでした。

「あの、どうしてこんな…」
「東大寺、自分の演技に今何が欠けているか、判るザマスか?」

 都の疑問に答えず、先生は逆に問いかけます。

「判りません」
「それは自分の『美しさ』を自然に見せようという心ザマス」
「自分の美しさ?」
「東大寺の演技の技術は素晴らしいザマス。でも、技に頼る余り、自分本来の持
つ美しさを見せる努力を忘れているザマス」
「私は別に美しくなんか…」
「その自信の無さが問題ザマス。東大寺は十分美しいザマス。私が今この目でじ
っくりと見たので間違いないザマス。もっと自分に自信を持つザマス。東大寺
都!」
「先生…」
「今日はそれを言いたかったザマス。さ、授業が始まるザマスよ。早く着替える
ザマス」

 …と言うと、都を残して先生は出口に向かいます。
 途端にバタバタと音がしたのは、中の様子を他の部員が伺っていたからでしょ
う。
 取り残された都は、先生の言った言葉の意味をしばらくそのまま考えていまし
た。


●生徒指導室

「ひょっとして僕、忘れられてるのでは…。授業が始まっちゃいます〜」

 パッキャラマオ先生に言われて先に生徒指導室で待っていた委員長は、待ちぼ
うけを食わされているのでした。


■神風・愛の劇場 東大寺昴編

「8度9分…」

 その頃、桃栗町にある老朽官舎の一室で、東大寺昴は風邪を引いて寝込んでい
ました。
 昴の日本での勤務先であった地殻変動研究所は崩壊してしまいましたが、元々
この研究所は老朽化して建て替えが予定されており、幸いにも再建の目処が立ち
ました。今は再建の為の諸手続に忙しい毎日でしたが、疲れがたまったのかとう
とう風邪を引いてしまいました。
 長年の一人暮らしで、寂しさを感じることは少ないのですが、こうして寝込ん
でいると、ふと寂しさを覚えます。

「腹減った…」

 食欲は高熱のために無いのですが、食事をしないで二日も経てば、流石に空腹
にもなります。

ピンポーン

 何か冷蔵庫に無いだろうかと昴が立ち上がった時、玄関でチャイムがなります。

「どなたですか?」

 玄関のドアを開けると、見知らぬ男性が立っています。

「初めまして。私、桃栗学園の教師で紫界堂聖と申します」
「桃栗学園? 確か、都の…」
「ええ、東大寺都さんは、私の教え子です」

 本当は聖は実習生なのですが、もちろん昴はそんな事情は知りません。

「あの…どんなご用でしょうか」

 苦しそうな表情で言う昴。

「風邪ですか? 顔色が…」
「ああ…」
「それはいけない。一人暮らしなのでしょう? 食事とかはどうされているので
す?」
「何とかやってます。あの…この事は家には言わないで頂けますか」
「何故です?」
「たかが風邪位で心配させたくないですから」
「本当は、意地を張っているからじゃないですか? 勘当同然で家を飛び出して、
成功するまでは家には戻らないと決めている。だから、困った時も家には知らせ
たくない」
「なんで…」

 そんな事を知っていると言おうとした昴でしたが、目眩がしてドアに寄りかか
ります。

「おやおや、大丈夫ですか? 無理するから…」

 聖は昴を抱えて部屋に上がると、布団の上に昴を寝かせてやります。

「薬は飲みましたか?」

 問いかける聖ですが、昴は苦しそうに唸っているだけです。

「まだのようですね。それでは、私が飲ませて上げましょう」

 聖は、水をコップに汲んでくると、枕元に置いてあった薬袋を手にとって、処
方箋に従って薬を取り出して、昴を抱き起こします。

「さぁ、どうぞ」
「ありがとう…」

 薬を飲んだ昴ですが、程なく苦しみ始めます。

「う…ぐ…。な、何を…」
「何って、風邪薬を飲ませたんですよ。最も、この私が独自の処方を施してはい
ますがね…。大丈夫、すぐに楽になりますよ」

 …と言うと、聖は部屋から出て行きます。
 しばらく苦しんでいた昴ですが、じきに大人しくなります。

 しばらくして、起き上がった昴は枕元の携帯電話でどこかに電話をかけます。

「もしもし? 母さん、僕だけど…」

(続く)

 何だかいつもの事ながらさっぱり話が進んでいません(汗)。
 でもちびちびと話は進めていますとも(本当か?)。
 取りあえずノインに駒を用意してみました(笑)。

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石崎啓太(E-Mail:keitai@fa2.so-net.ne.jp)
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