From: hidero@po.iijnet.or.jp
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Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: 21 Mar 2000 17:55:56 +0900
Organization: Infonex Corporation
Lines: 284
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<20000320221246keitai@fa2.so-net.ne.jp>
佐々木@横浜市在住です。
<20000320221246keitai@fa2.so-net.ne.jp>の記事において
keitai@fa2.so-net.ne.jpさんは書きました。
>> 石崎です。
こんにちわ。
>> 神風怪盗ジャンヌの世界観を壊されたくない人は読まないで下さい。
という事でよろしく。
>> やすいキャラだと思っています。やっている事は汚れているけど、心の中は清い
>> という私的設定が(笑)。
清いんですか。^^;;;;;
>> 妄想ってのは、お色気系に限った事では無いわけで、これもある意味「妄想」
>> 記事ですよね。お互い(自爆)。
仰有る通りです。(*^^*)な部分は基本的に本筋じゃなくて本当は
別なことに書きたい主眼があるんですよ。
# 誰も信じないでしょうけど。^^;(自業自得)
>> ぐりぐり」攻撃以来(この話はynagata氏が面白かったと言ってました)。
それは嬉しいお言葉です。
>> 今週も男の悲しい性を見せてくれます(爆)。
もしや正気じゃないのか?とか思うほどにコワれてませんか?(笑)
>> こちらでも文体を合わせます。
恐縮です。
>> >■神風・愛の劇場 瀬川ツグミ編(その3)
>> ツグミさんはこれからどう動くのでしょうか?
当面はまろんちゃんが「通い妻」するので家から動かなかったり。(爆)
# あ、そういう意味じゃなくて?(笑)
>> そう言えば入院している犬はどうしましょうか。色々出来そうですが(謎)。
まぁ、あと6日ほどありますから。
# それにしても月日が進まない。^^;
>> >■神風・愛の劇場 夢幻遍歴編
>> 三枝アキコの登場パターンは考えていなかったので、冥界がどんな所かも、誰
>> が連れてくるのかも当然考えていませんでした。
実はあのエピソードは結構以前に書き終えていたのです。
ただ、オリジナル(笑)では2倍程尺が長くてミストが冥界に行く理由も
今回投稿したバージョンとは違ってたのですが、
バトンに合わせて導入部を変えて辻褄を調整してます。^^;
>> いが何ともいやらしくてグーです(笑)。
後で自分で読んでみるとよくこんなの書いたなと思います。(核爆)
>> それからミストの設定年齢、アクセスが見た時のミストの年齢と同じ位なんで
>> すね。実は、今までガキのミスト喋りをさせていたので…。
ははは。私的設定って奴になるんでしょうね。ミストの外見とか。^^;
確かにあの描写にガキんちょミストを当てはめるとかなり問題が。^^;;;;;;;;
話し方に関しては私も別に意識して変えてないつもりなので
ガキミストで構わないと思いますが。そもそも姿がガキでも悪魔なんで
見た通りの年令とはとても思えませんし。
ミストには他にも私的設定が色々あるんですけど、小出しにして
伏線張り中〜。前作には飛び切り重大なネタがこっそりと入ってます。
# こっそりすぎて判らない。(爆)
あ、でも全然気にしないでくださいね。例によってどうにでもなるネタなんで。^^;
それと私的設定ついでにアキコは当分(というか多分最後まで)
一切台詞無しの予定となってます。
>> ★神風・愛の劇場 第31話(数えた)
なんと、既に2クール突破とは。(笑)
>> ■神風・愛の劇場 水無月大和編
委員長、ハラハラさせてくれますね。おい、マズイぞ〜とか言いそうになります。
なんかパッキャラマオ先生と共同で火消し係になりそうな雲行きですが。
神楽も暗躍してるみたいですが。弥白の行動のどの辺まで把握してるのやら。
それによっては彼にも火消しに一枚かんで来るのかも。
>> ■神風・愛の劇場 日下部まろん編
朝帰りで誰かにバッタリというのは思惑通りです。^^;
学校休むとは思いませんでしたけど。
>> 主役が出たと思ったら休みかい(笑)。
じゃぁこちらで多少動かしてみます。ほんとにちょっとだけ。^^;
>> 何だか委員長だけの話になってしまった気がします(汗)。
まぁアニメでは影が薄めだったのでせめて妄想では主役ってのも
ありでしょう。たとえ情けない役所でも。(笑)
# ではいきま〜す。
# 今回は平凡な日常です。^^;
★神風・愛の劇場 第32話
■Aパート 日下部まろん編
独りでいると色々なことを考えてしまいます。
少しだけ学校をサボった事を後悔していたまろんちゃん。
授業に身が入らなくてもクラスで大勢の中にいたほうが良かったのかも。
そんな思いにかられます。でも、もうすぐ10時です。
今更という時間であるのも事実でした。そうして何もせずにいるだけでも
時計の針はどんどんと回って行くのでした。あっと言う間にお昼です。
「そういえばご飯食べてないよね、朝から」
のそのそとキッチンへと向かうと冷蔵庫を覗いて見ますが
ロクな物がありません。仕方がないので買物に出かける事にします。
自分で頬をぱんぱんと叩きます。
「しゃきっとしよう!」
ちょっと熱めのシャワーを使ってから着替えて外出します。
午後の陽射しが心地好く感じられる程よい陽気でした。
何処かの公園にでも出かけてお弁当を広げたりしたらいいだろうかと
夢想するまろんちゃん。隣りに座っているのは、始めは都ちゃん、
それがフィンになって最後にはツグミに。
お腹がいっぱいになったら芝生に寝ころんで、それから…
「キャっ、外でなんて大胆よねぇ〜」
独り言を言いながら腕をぶんぶん振り回して歩く姿はかなり変でしたが
本人まるで気にせずです。
■Bパート 瀬川ツグミ編
ツグミもまた陽が高くなるまで家で何もしないでいました。
イカロスのお見舞いに行きたかったのですが、肝心の病院が
知り合ったばかりの委員長の紹介で道がよくわかりません。
知っている場所ならばゆっくり歩けばイカロスの助けがなくても
行く事ができましたが、道順がわからないのでは論外でした。
連絡を取ろうかと思って初めて彼の連絡先を聞いていない事に
気付く始末です。共通の友人であるまろんに聞けばわかるのでしょうが
そもそもこの時間では学校に出かけているのだろうと思い当たりました。
万事がこの調子でした。何かしようとしてもすぐに出来ないという答に
辿り着きます。やっぱり自分は独りでは何も出来ないという無力感に
押し潰されそうになっていました。
「駄目だわ。じっとしてると何処かに落ちていくみたい」
何とか自分に理由をつけて出かける事にしたツグミ。
きっと気が晴れると信じて。
集中力を高めると、心の中に地図か浮かんできます。
歩道の幅や路面の小さな段差までをも網羅した詳細な物です。
ツグミはその地図からもっとも距離の長いコースを選んで歩いて行きました。
桃栗町の中心部を抜けて往復する道順です。
ツグミの家は町外れにあるため、普通の人でも徒歩は躊躇する距離です。
でも、敢えて歩いていく事にしました。
歩いている時のツグミの姿勢は背筋が伸びてとても綺麗です。
もっとも当のツグミは意識している訳ではありません。
前に出した足にいきなり重心を移さず、後ろの足に体重を残しているので
自然に姿勢が真っ直になっているのです。万が一にも先に出した足が
道を踏み外した時の用心が、一見すると颯爽と歩いている様に見えるのでした。
■A'パート 日下部まろん編
変な想像たくましくも町を行くまろんちゃん。
学校をサボっている事もすっかり忘れているかの様に歩いてます。
すると前方の道を横切る見慣れた人影が。
声を掛けようと足早に近づきますが、先に声を掛けてきたのは相手の方でした。
「まぁ、日下部さん」
「え゛、何で判っちゃうの?」
実はちょっとした悪戯心が湧いていたまろんちゃんは逆に驚くはめに。
しかしツグミは平然と言ってのけました。
「愛のチカラかしらね」
思わず固まってしまうまろんちゃん。顔が赤くなっています。
「まぁ、真っ赤になって可愛いわ」
「嘘々、なんで〜?」
「あてずっぽう」
そう言うとツグミはくすくすと笑いました。つられてまろんちゃんも。
「やだなぁ、もう」
「ごめんなさいね」
「でも、私だって判ったのは何故?」
「足音かしら」
「私ってそんなにドスドス歩いてるのかな」
「いいえ。そんな事ないわ」
「それでも判っちゃうんだ」
「ええ」
話していて不思議な感覚に捕らわれている自分にまろんちゃんは気付きます。
こうして他愛無いおしゃべりを交わすツグミと、昨夜の彼女は同じひと
なのだろうかという思いが浮遊感にも似た独特の心地をもたらします。
そうする内に身体の芯が火照る様な気がしてきます。でも。
「日下部さん、今日、学校お休み?」
「あは、ははははは」
一気に現実に引き戻されたまろんちゃんには笑って誤魔化す事しか
できませんでした。
「そうだ、日下部さんに聞きたいことがあったの」
「え、何?」
「水無月さんの連絡先知ってる?」
「うん。あ、手帳見ないと判らないや」
「そう。じゃぁ後でお家に電話するからその時に教えてね」
「いいけど、何で委員長?」
「あら、水無月さんって委員長さんなの」
「そうなの。ず〜っと委員長なの」
「そういう事、押し付けられそうな感じがするわ」
「あははは」
ツグミの眼力よりも、その内容の方が可笑しかったのでした。
でもすぐにまろんちゃんはツグミが何の用があるのか思い当たりました。
「ごめんなさい。イカロスの事だね」
「また言ったわね」
「え?」
「その事で謝るのはもう無しよ。約束して」
「うん。判った」
「それじゃ、また後でね」
「後で…」
まろんちゃんは最後の台詞が言えませんでした。
口がふさがっていたから。
唇に残った柔らかな感触が薄れていって、我に返った時には
もうツグミの姿は何処にもありませんでした。
「はぁ、また今夜泊まりにいっちゃおうかなぁ」
委員長の苦労も知らずにボケているまろんちゃんだった。
■Cパート 三枝アキコ編
桃栗町から然程は離れていない岸壁の高みに一人の娘が立っていました。
伸ばした髪を潮風が乱暴にかき上げます。
茶色の瞳がそこから見渡せる景色をゆっくりと眺めています。
やがてひとしきり眺め終わると瞳の色が金色に変わり、今までまるで
無かった表情がはっきりとした笑みに変わります。
そしてそれに伴って娘の姿が透けて…いえ、それは正確ではありません。
今までの姿がはぎ取られるように後ろに抜けて行くのです。
抜けていく方の姿が半透明なのでした。そして残った方の姿は。
「アキコ、お前の目を通して見ると風景が違って見えるな」
後ろに控えているアキコは俯いたままで何も言いません。
「隠さなくてもいい。お前が残している想いはこの近くに引き寄せられている」
アキコは悲しそうな表情をしてミストの服の袖をくいと引きました。
まるで何処か別の所へ行こうとでも言いたげに。
「何故嫌がる?待っているんじゃ無いのか」
ミストの背中にすがって震え始めるアキコ。
ますます嬉しそうな顔のミスト。
「まぁいいさ。今日の所は」
ミストの姿が消え、そしてアキコが戸惑った様な表情を一瞬だけ見せてから
後に続きます。風だけがいつまでもそこに留まっては
ひゅぅひゅぅと泣いていました。
(どんどん続く)
# ちびちび進むアキコ編。
# ちゃんと先々まで考えてありますとも。マジで。
では、また。
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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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