SM公開講座 「壁の向こう側」

§2  殻



自分ではどうにもならない事ってありますね。


それが何であれ答の出るはずのないことであればあるほどグルグルと螺旋を描い

て急降下。

人の気持ちが濁流のように入り込んできたり、受け入れることができなかったり。

そんな時は心の殻の中に逃げ込んでしまうのが一番ですか?

それとも心の殻の中に押し込められてしまうのかもしれません。

分厚い殻の中に閉じこもることで平静を装うことができることもあるでしょう。

でも苦しみや辛さは殻の中にも渦巻いているのが現実です。

なんとかしよう早く出ようと焦れば焦るほど殻は厚みが増していく。

意識的に自分で出入りできる人もあれるかもしれませんが、他人にムリヤリこじ開

けられるのは苦痛より恐怖に近いかもしれません。



さて、困ったことがひとつ。


けして居心地がいいから閉じこもっていたわけではないにしても、この閉じ籠もり癖

がなかなか抜けなくなってしまっているということです。

あれやこれやと壁に突き当たるたびに閉じ籠もりたくなってしまいます。

素直に自分を出せない。

何をどうしていいかわからない。

ときどき襲ってくる不安定さは自分ではどうすることもできません。

誰かに救ってもらいたいと願っても急激な変化はかえって破綻をもたらすだけなの

です。

もし誰かが変えることができるとしたら、自分を包み込む大きな存在が心の中の殻

と自然に置き変わっていくというのが最良の方法だと思うのです。

大きな存在にふわりと包み込んでもらう。

それが心の殻の開き方。





自分ではどうにもならない事ってありますよね。


とにかく何かしてみたい。

いろいろなことに挑戦したい。

今までの自分とは違う何かをしてみたい。

殻の中から飛び出していきたい。

自分では明るく元気にチャレンジ♪と思っているのですが周りから見ると、おぃおぃ

大丈夫なのかな ^^; と、どうにも危なっかしく見えたりします。

自分ではこのくらいでやめておけばいいとわかってはいても、ついついやりすぎてし

まったり。

自分はゆっくり階段を登っているつもりなのに、全力ダッシュ!になっているのかも

しれません。

いけない、というわけではないのですが限度という歯止めがどこかにいってしまって

いるのかもしれませんね。

自分では気付かない心の殻の中に閉じこってしまいたくないという気持ちが強すぎ

るのかもしれません。



さて、困ったことがひとつ。


けして居心地が悪いから飛び出そうとしていたわけではないにしても、この飛び出し

癖がなかなか抜けなくなってしまっているということです。

あれやこれやと壁に突き当たるたびに飛び出したくなってしまいます。

何のために飛び出そうとしているのかがわからなくなってしまうこともあります。

誰かに歯止めを掛けてもらえたらとは思っても、かえって反発を感じちゃったりして。

もし誰かが変えることができるとしたら、殻の外までまるごと自分を包み込む大きな

存在に心の中も外も見守っていてもらうというのが最良の方法だと思うのです。

大きな存在にふわりと包み込んでもらう。

それが心の殻の開き方。





ほんとうの支配を知ることで、その暖かさに触れることによって自分の居るべき場所

がわかるはず。

殻は破るものでもこじ開けるものでもありません。

ゆっくりと包み込んでいくように被っていくものなのです。

ゆっくりと染み込んでいくように満たしていくものなのです。