7章 コウモリの立場
   7 コウモリvs猛禽

同じ空を飛ぶ仲間、鳥は、コウモリを捕まえるの容易です。フクロウは夜行性ということもあってか日本でも外国でもコウモリをよく食べます。

猛禽もコウモリをよく食べます。洞窟から集団で飛び出すようなコウモリは、まちぶせして狙われることも多いようです。決まった時間に確実に出てくるわけですから、狩る方にしてみれば便利な存在です。外国の例では、イヌワシ・ハヤブサ・オオタカなどの仲間が食べるようです。コウモリハヤブサ(英名Bat Falcon)とかコウモリダカ(英名Bat Hawk)なんてのもいるんですね。

コウモリの方は、集団で出巣して危険を分散する、ねぐらを変える、さもなければワシタカは昼行性ですからなるべく遅く出巣するという対抗策をとりますが、遅く出巣すれば、虫が飛ぶピークは日没後すぐなのでコウモリ自身の採餌は不利になります。

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