有里 山尾悠子と天使 2000年07月11日(火)20時58分47秒
考えてみれば、山尾悠子と天使は切っても切り離せない関係なのでした。きみりん亭主さま:
セラフィムとケルビムについての詳しい情報をありがとうございます。
興味深いお話なので、リンクをまとめておきます。『山尾悠子作品集成』の表紙の「車輪の上の燭天使」に関連するリンク集
きみりん亭主 チャンスの女神とか幻想文学の女王とか 2000年07月01日(土)00時15分31秒
ニム 天使が通りすぎる 2000年07月08日(土)19時04分34秒
きみりん亭主 天使と両生類 2000年07月09日(日)17時36分17秒
ニム ケルビムとセラフィム 2000年07月10日(月)00時13分39秒
有里 天使のサイト 2000年07月10日(月)08時08分08秒
きみりん亭主 セラフィムとケルビム 2000年07月11日(火)00時39分47秒
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有里 RE:ある意味 2000年07月11日(火)20時57分14秒
にじむさま:
>それもノロケでは…?>有里さん
おほほほっ……。そうかも(*^_^*;)
なんとか機嫌のよいときに切り出そう。
結婚式とダサコンの連荘というのは、かなりハードそうですが、
ダサコンでお目にかかれるといいですね。
きみりん亭主 セラフィムとケルビム 2000年07月11日(火)00時39分47秒
ニムさん
>表紙の天使像は、羽根が3対あって、車輪の上に立っています。
>下記の投稿は、装丁の方にお聞きしたままのことで、ご本人から最初、羽根のたく
>さんある天使がよいのでケルビムを、とのご希望だったが、話を詰めて行く段階
>で、セラフィムの方がよかろうということになって最終的にあの絵にした、という
>ようなお話でした。
>そもそもなぜケルビムか、それをなぜセラフィムにしたか、とまで踏み込んだお話
>は、残念ながら伺っていません。山尾さんご自身にお訊きできれば良かったのです
>が。それについてあれこれ想像・推理するのもまた楽し。
>ケルビム、セラフィムがそれぞれどのような意味を持つのか、教えていただければ
>嬉しいです>きみりん亭主さま
どうもへんなところで差し出がましい口をきいて申し訳ありません。>ニムさま
とはいえ、せっかくの機会ですので、情報提供だけさせていただきます。
有里さんが見つけてきた天使のサイトは情報量が豊富で、これを読むだけでも
大方のことはわかりますが、要点をまとめ、叙述の足りないところを種本から
補ってみると(平凡社:中世思想原典集成第3巻にある「天上位階論」から)
(1)天使には上級三種、中級三種、下級三種の九階級があることを西暦500年頃、
偽ディオニュシオス・アレオパギテスと呼ばれる人物が「天上位階論」において論じ、
これが後世の天使についての概念形成や美術史に極めて大きな影響を与えた。
(2)これによると上級首位の天使群は神への純粋な愛で燃え上がっているため
「火を発するもの」あるいは「熱するもの」を表すセラフィム(熾天使)と呼ばれ、
上級第二位の天使群は「たくさんの知識」あるいは「知恵の注ぎ出し」を表す
ケルビム(智天使)の名で呼ばれた。(「天上位階論」p376)
ところが美術において表現されたセラフィム像とケルビム像、ということになると
事情は複雑です。
例えばセラフィムの形態について書かれているのは聖書の中でただ一カ所、
イザヤ書6−2だけで、そこには「……彼らはそれぞれ六つの翼があり、おのおの
その二つで顔をおおい、二つで両足をおおい、二つで飛んでおり」とあります。
他方ケルビムについては、エゼキエル書1に「四つの翼を持っている」とあるから
六翼ならセラフィム、四翼ならケルビムと決めつけると、これが大間違い(笑)。
現実にはケルビムもしばしば六翼で、翼で顔を覆った姿で描かれてたりするんですよ。
というのは、そもそも聖書の記述自体が混乱しており、黙示録4−8においては
明らかにケルビムと思われるものに「それぞれ六つの翼があ」ることになってたり
するからです。
また色彩に関しても基本的にセラフィムは炎の赤、それに対しケルビムは知恵を表す
青や黄金色に描かれるはずなのですが、実際にはケルビムも赤であることが多いらしい。
(オックスフォードの英語辞典にそう書いてありました)たしかに創世記などに
あるように、ケルビムも炎を伴うことが多いから当然のことかも知れません。
だから両者を区別する比較的明瞭な指標は「車輪」なんですね。エゼキエル書10
にあるようにケルビムと車輪とは極めて密接な関係があり、それゆえ下に車輪が在れば
翼が何枚だろうが、どういう形をしていようがケルビム、とされてしまうことが多い
のではないでしょうか?
もっともこの日本国の、それも宗教書でもなんでもない文芸書のデザインとしては、
たといセラフィムが車輪に載っていようと何だろうと、美しければあまり気にする
必要は無いのかもしれませんね(笑)。
にじむ ある意味 2000年07月11日(火)00時25分03秒
それもノロケでは…?>有里さん
でも、行きたいところに行けないのはやっぱり辛いことですよね。
うちの場合は理解があるというか、私がいなければ思う存分酒が飲める、と
そっちに思考が行ってるんじゃないかと。ああ、恐ろしい…。
でも、まぢで義兄の結婚式関連の話が何も来ないのです。言わなくても
前後の予定を空けてるのは当然と思われてるんでしょうか(一応、私たちも
一人前の人間なんですけど…)。
でも、今更ながら。岡山って何かがあるのかも…。
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有里 天使のサイト 2000年07月10日(月)08時08分08秒
天使についてのサイトを検索したので、ここにメモ。
Dictionary of Pandaemonium
http://www.pandaemonium.net/
天使や悪魔、世界の神話等の用語解説。
天使の世界
http://urawa.cool.ne.jp/seraph/index.html
セラフィムはケルビムよりも位が上とか、6枚の翼はセラフィムだとかいうような
ことが書かれています。
両方ともネタは一緒みたいね。
有里 図象学から山田ミネコまで 2000年07月10日(月)01時26分27秒
きみりん亭主さんの守備範囲はなんて広いのでしょう!! (しかも、そもそも私のサイトにいらしたきっかけは、 チュンソフトのゲームなんですよねぇ……。) ケルビムとセラフィム、私も興味あります。 天使についてのサイトってのもどこかにありそうですね。
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ニム ケルビムとセラフィム 2000年07月10日(月)00時13分39秒
>そうでしたか。でもまだ少し疑問が残るな。
表紙の天使像は、羽根が3対あって、車輪の上に立っています。
下記の投稿は、装丁の方にお聞きしたままのことで、ご本人から最初、羽根のたく
さんある天使がよいのでケルビムを、とのご希望だったが、話を詰めて行く段階
で、セラフィムの方がよかろうということになって最終的にあの絵にした、という
ようなお話でした。
そもそもなぜケルビムか、それをなぜセラフィムにしたか、とまで踏み込んだお話
は、残念ながら伺っていません。山尾さんご自身にお訊きできれば良かったのです
が。それについてあれこれ想像・推理するのもまた楽し。
ケルビム、セラフィムがそれぞれどのような意味を持つのか、教えていただければ
嬉しいです>きみりん亭主さま
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きみりん亭主 天使と両生類 2000年07月09日(日)17時36分17秒
ニムさん
>表紙は版権切れのセラフィムで、函はバーン・ジョーンズ。
そうでしたか。でもまだ少し疑問が残るな。
というのは、常識的に言って車輪の上に乗った姿で描かれる天使なら
セラフィム(幟天使)じゃなくてケルビム(智天使)なはずなんですよ。
聖書の「創世記」3節−24とか、「エゼキエル書」1節及び10節
あたりが元ネタで、ケルビムといえば車輪、ということが多いわけ。
たまたま我が家にあった本の中にある図像(以下の二例)でも
車輪の上に乗っている天使はいずれもケルビムということになってます。
三輪福松:「美術の主題物語・神話と聖書」美術出版社:248pにおける
ケルン聖パンタレオン聖堂の「ケルビム」
フレッド・ゲティングス:「オカルトの図像学」青土社:110pにおける
大英図書館蔵の13世紀の写本にある「ケルビム」
まあ、図像学的にもセラフィムとケルビムはしばしば混同されてきたのだし
そもそも未だに現物を見てない私が何を言っても仕方がないんですけど、
例えば噂で「赤、青、黄でカラーリングされた白いモビルスーツ」が
「新型のザク」だって聞かされたら、「そりゃガンダムだろーが」って
思わず、つっこみたくなる気分なんですよ(笑)。
有里さん
>イクチオステガ って、恐竜の一種だと思うんですが、
>漫画家の山田ミネコの作品にイクチオステガが出てくるものがあって、
>ひょっとしてそれに関係があるのではないかという気がしています。
パトロールシリーズの「ゴドニー&アスール co.」のゴドニーですね(笑)。
手元の本(平凡社 地学事典新版)によると、イクチオステガ(Ichthyostega)
というのは、両生綱迷歯亜綱イクチオステガ目の基準属で、
グリーンランド東部の上部デボン系から産出し、スウェーデン人の古生物学者
G.Saeve-Soederberghによって1932年に記載された最古の両生類だそうです。
全長は65〜100pで頑丈な四肢と肋骨を持ち、陸上を歩くことの出来た
両生類であるが、魚類の特徴もまだ残しているとか。
図版を見ると、なんか太めのオオサンショオウオって感じです。
有里 岡山の天使 2000年07月09日(日)00時00分07秒
山尾悠子さんに、岩井志麻子さん、漫画家の中山星香さんも岡山だったはず。 岡山はファンタジストを輩出する場所らしい。 ニムさん: >函はバーン・ジョーンズ。 あ、やっぱり。作品タイトル分かりますか? 昨日は、ラファエル前派のサイトを探してまわったのだけれど、 該当の絵は見つからず。 今日は山尾本のどれを読もうかなぁ。 「遠近法」系列の話が好きですね、私は。
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ニム 天使が通りすぎる 2000年07月08日(土)19時04分34秒
表紙は版権切れのセラフィムで、函はバーン・ジョーンズ。
#ああ、2ヘクタールの池が気になる。
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青木みや 岡山 2000年07月07日(金)23時44分44秒
「ひるまのや」さん
最近の私は岡山と言えば『ぼっけえきょうてえ』でございます。
「ひるまのや」 爆笑エッセイ(……) 2000年07月07日(金)23時19分13秒
>川原由美子関連 ほんとに良く落ちていた。一応は看板作家のくせに…(ネムキの実質的な看板は今市子なんでしょうけれど)。 躁鬱気質の方らしいのでそちらのサイクルが切り替わったとかがあったのかもしれない。 (あくまでも邪推です) >「幻想文学」 岡山というとなぜか横溝正史のイメージが真っ先に浮かぶ…。 は、ともかく、山尾さんの新作は括弧の使いかたが新機軸でした。
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有里 進化の物語 とか ださこん4とか 2000年07月07日(金)15時20分23秒
ネムさん:
哲学書房版はかなり入手困難とみた。
だってさー、マニアしか買わないよ、きっと。でもって抱えこんじゃうんだ。
にじむさん:
理解のあるダンナさまをお持ちでうらやましいです。
うちの場合、
「ヒトが働いている間好きなことしてて、さらに土日まで遊ぶなんてずるい」
という考えが根底にあるようです。(^_^;)
「いってくれば」じゃなくて「サヨナラ」とか、いわれてしまうのだ。(涙)
有里 RE:きり番を取ってしまった 2000年07月07日(金)15時13分58秒
古沢さま、いらっしゃいませ。
ホームページ拝見してます。
キリ番ゲットおめでとうございます。
お祝いに古沢さんの訳本を一冊購入することにいたしします。(笑)
コナリーはまだ読んだことがないんです。
ミステリーもいいけど、イアン・マクドナルドとかイアン・マクドナルドとか
トマス・バーネット・スワンとかを訳される日をお待ちしています。
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にじむ 有里さん、かわいい… 2000年07月07日(金)02時30分18秒
認めてもらえるといいですね。
私も、当日義兄の結婚式なんかいれられちゃいまして、しかも披露宴とか
全然決めてない(っつーか、そのままやらないつもりじゃないかと
思ってるんだけどそうはいかんぞー)ので悩んでるんですけど、エントリー
だけでもしておいた方がいいかな? うむー。夫に話したら「夜なら
大丈夫じゃない?」ってことだったし。
鼎談、面白く読んでらっしゃるようで。安原さんのは、意図的な混ぜっ返し
だと思ってます。だからあんまし気にならなかった。
今日、山藤章二の『似顔絵』を読んだんですけど、震えが来るほど良かったです。
塾生の似顔絵が、もう、すごいんですよ!!書かれていることも同じ表現として
Webサイト運営にも共通するところがあって、なかなか興味深かったです。
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ネム 進化の物語 2000年07月07日(金)01時51分14秒
今日はこの名で出ています(眠)
おお、有里さんでもご存じないのかー。
恐竜っぽいですねー。
素晴らしいラインナップ、読みたい…。
#『古城の迷宮』うーん。
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古沢(よ) きり番を取ってしまった 2000年07月07日(金)01時48分07秒
こんちゃ、ここでの書き込みは初めてです。
ご当家がきり番を気にしてされておられるかどうか不明ですが、
御日記ページで15000を踏んでしまったので、ご報告いた
します。
では、では。
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有里 RE:エルガーノが行方不明! 2000年07月07日(金)01時04分43秒
>『風街物語』と『エルガーノの歌』が同時収録なんて、濃いですねぇ。 >でもファンしては贅沢なトッピングかな。 >『進化の物語』ってなんだろうと思い、 私も今回はじめて内容を知って、びっくりしました。 『進化の物語』は、ハヤカワ文庫版『エルガーノの歌』には収録されていないようです。 イクチオステガ って、恐竜の一種だと思うんですが、 漫画家の山田ミネコの作品にイクチオステガが出てくるものがあって、 ひょっとしてそれに関係があるのではないかという気がしています。 井辻さん、山田ミネコがお好きらしいので。 (お嬢様の言葉を翻訳するときは、山田ミネコの文体を参考にするらしい) 『エルガーノ』が無事みつかりますように!
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H2 エルガーノが行方不明! 2000年07月06日(木)23時55分58秒
こんにちは(こんばんはと言うべきか)。
こちらの伝言版では、はじめまして。
哲学書房版『風街物語』は、こういう内容だったんですね。
『風街物語』と『エルガーノの歌』が同時収録なんて、濃いですねぇ。
でもファンしては贅沢なトッピングかな。
『進化の物語』ってなんだろうと思い、
エルガーノを探したら見当たらない...。
その辺にあると思うのだけれど。旅にでも出たか???
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有里 RE:雑誌と漫画の話題 2000年07月05日(水)23時41分54秒
青木みやさん:
>10万ヒット
多分昨日の夜だと思います。
気がつけば……なんですよ。10万人目はどなたかなー?
>雑誌の年表
『別冊宝島288 70年代マンガ大百科』には、
70年代の雑誌別の主な作品を載せたリストがありました。
「ひるまのや」さん:
クラニー日記読みました。
牧野さん、ようやく山尾さんとお話できたのですねー。
>川原由美子さん
何度か原稿を落とされてましたね……。スランプ?
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有里 哲学書房版『風街物語』 2000年07月05日(水)23時33分08秒
ある方から哲学書房版『風街物語』の情報をいただきましたので、
ここに転載しておきます。
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『風街物語』◆目次(哲学書房版)
風街物語
風街物語−−マーチ氏による旅行者のためのガイド ………… 9
眠り男の森 ………… 60
チェスの平原 ………… 67
噴水綺譚 ………… 76
オルゲルビュヒライン ………… 85
少女と傘 ………… 94
ロビン・グッドフェロウの災難 ………… 105
エルガーノの歌
序曲 青い真珠 ………… 115
第二曲 古譚 ………… 123
第三曲 死神 ………… 131
第四曲 イニスフレイ姫 ………… 141
第五曲 侏儒 ………… 149
間奏曲 ………… 159
第六曲 海の王国 ………… 169
終曲 たてごと ………… 178
ファラオの娘
ファラオの娘 ………… 187
進化の物語
イクチオステガ ………… 217
海牛の島 ………… 227
帰郷
帰郷 ………… 245
あとがき ………… 258
書誌データ
『風街物語』 哲学書房 (1988-10-31出版)
著:井辻朱美 カバー装画:東逸子 発行人:中野幹隆
259p 19cm(B6) ISBN:4-88679-0267 NDC分類:913.6 本体価:\1,800
初出情報(判明分)
「古譚」:季刊『哲学』第2号「ドゥンス・スコトゥス」−−魅惑の中世
※「エルガーノの歌」として発表されたものを改題
「眠り男の森」:季刊『哲学』第4号「人工知能AIの哲学」
−−回路・凡智学・脳梁
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