ビルドアップ湯田桐子
 つきなみCOMICSの看板娘・湯田桐子を立体化してみようというのがこのページの趣旨です。
いやぁ、昨今のフィギュア業界のレベルの高さを垣間見た私ことキッチュは、さっそくマンガのネタにしようと 色々な情報収集を開始しました。その節は、烈風羅可庵さん、天駆さん、ZΔN/メル・ボックスさんにお世話になりました。
 では実際にはどんなもんかと、フィギュアを作成(サーフェイサーまでですが・・)してみたのがコミケット57&ワンフェス2000冬のようすです。
 大体要領は掴めたので、今度はスクラッチしてみようと、桐子の作成を開始しました。
 サイズは一応 1/8、高さ20cm程度です。



参考ページ
■作成手順
 フィギュア作成には基本的に「盛付け」と「切削」の2つの工法があります。
私は前に模型用粘土で「リアルタイプ太郎君」などトライしたことがありますが、フィギュアは初心者です。

 初心者むけなのは「盛付け」工法で、これには石粉粘土/ファンド(fando):[肌理の細かい紙ねんど]や スカルピー:[ベーキングして固化する樹脂粘土]等があります。

 「切削」加工は、こまかいディテール出しに有効です。これはファンドよりもポリパテ:[ポリエステル樹脂のペースト状パテ]や エポキシパテ:[エポキシ樹脂による粘土状のパテ]による樹脂の方が適しています。

 参考書にはファンドで芯を作り、それにポリパテを盛っていけばいいというように書かれています。 が、私の場合は 絵でもそうですが途中でどんどん主線を変えていきますので、削っていってファンドが露出するのがいやだったので、 ファンドでほぼ形状とバランス、ポーズ出しを行なった後、これを1回キャストしてレジンベースにすることにしました。 ちょっと通常の手法とは異なります。

ファンドでのラフ型

キャスト時の分割

 レジンのベースができたら、ポリパテ[モリモリ/すべすべ]や木工用エポキシ、アルテコSSP-HGで盛り/削りを繰返します。
 レジンはクリーム色、ポリパテは白/黄色、木工用エポキシは茶色、アルテコは薄紫、肌色はサーフェイサーです。

とりあえず完成。


■感想
2000-08-15
 どうにか彩色がひとまず完了。
この日のためにエアブラシ買っておいてよかった。
塗装前はいろいろ思案したのですが、思いどおりのイメージにはなかなか仕上らないッスね。
ちなみに、これが完成まで到達したフィギュア第1号でもあります。
2000-08-08
 仮組してみました。芯穴あけは相変らず苦手です。
この後、パテ補修と表面処理が待ってます。
今回、色づけもする予定なので、今から色をどうするか思案中。
2000-08-07
 とうとうキャスト開始です。桐子の文字通りレプリカボディが続々と形に。
今回は気泡対策のために、型洗浄はクレンジングオイルを、型やカップ類は乾燥剤とともに保管してます。
このため、キャストからの気泡発生は最小限になったと思うのですが、流れの悪い所に溜まる気泡の対策があります。
手が入れにくいところが1ヶ所あり、ここは次のロットで何とかしたいなぁ、と。
2000-08-01
 りおんちゃんフィギュアでは、キズ&気泡埋めにポリパテやアルテコSSP-HG、溶きパテを使っていましたが、 今回の桐子フィギュアではほとんど木パテ(木工用エポキシパテ)とサーフェイサー液にしました。この方が私には向いています。
2000-03-16
 スクラッチ作成時に難しいのは細かい部分ですね。あとは髪の毛の流れとか、シワとか。
実際に作りはじめて良かったのは、マンガのラフを描くのに大変参考になったことです。
しかし、ここまで作成するのに1ヶ月ほどかかっていますから、完成するのはいつになることやら。
 あと、木工用エポキシですが、これはマジックリンに侵されてしまうようです。洗浄の際にはご注意。



つきなみCOMICS 桐子フィギュア
Dr.Kitsch presents. All Rights Reserved.
画像・情報の著作権は放棄しません。 営利目的の画像配布は禁じます。
ご意見・感想はこちらまで -> e-mail : dr_kitsch@muf.biglobe.ne.jp