COMIKET57&ワンフェス2000冬
 1900年代から2000年代の節目となる記念すべきこの冬のコミケット57と、キッチュが売子参加したワンフェスのレポートです。

 まずはコミケット57の様子です

 今回はなんと「つきなみCOMICS」はコミケット落選! 失意も大きかったのですが、協力サークルの「つきなみ研究所」が 当選したので、そちらのブースにブツを持って参加。まぁ、あまり内容にかわりばえはないのですが・・・
 その外、キッチュこと私は1日目にも、いろいろお世話になっているサークル・XatStewさんの斡旋で、 PCゲーム系スペースの「それがし部屋」に売子参加してました。 ここは申込関係者がだれも来れない状況になったとかで、ピンチヒッター参加という訳です。
 「つきなみ研究所」の方は、3日目に参加しました。マルチメディア辺境通信のtodokoさんに、念願の 「足摺せんべい」、略称「ズリセ・・」・・・失礼いたしました、を差入れていただきました。どうもありがとうございました。
(ただ、残念なことに、前日からの移動のごたごたで当日メンバーに配る事ができませんでした。すいません、またまた私が一人で食ってしまいました。)

←これがコミケット1日目の会場の午後の様子。
 なんと、会場の天井から荘厳な光のカーテンが・・・・あぁ、2000年を前に、ついに神が降臨するのか・・・?
 って、これは単に会場内のあまりのほこりのため、射込む太陽光線が見えるようになっただけでした。ゴホゴホ。

 ついで、初参加のワンフェスの様子。

 なんとまぁ、同人マンガやってる割にコミケット以外のイベントへのサークル参加や一般参加をしていない キッチュこと私ですが、今回はまたまた故あっていろいろお世話になっているXatStewさんの ディーラースペースに売子参加することになりました。(ワンフェスではサークルとは言わずディーラーと言う。)
 最初にあるようにワンフェスは始めてなので、もうゆりかもめを降りた時点からドキドキ状態です。一応事前情報で、ガレージキット等は キャスト個数が非常に少ないので、さぞや参加者も殺気立って混み合うのではないかと思っていたら・・・ いや、案外と会場は広々としていて、コミケットよりは随分歩きやすいなという印象でした。
 まぁそれもそのはずで、ディスプレイ品やキットを落せば即破損→廃棄でしょうから、参加者もディーラーも慎重にならざるを得ないのでしょう。
 なにしろ、キット相場は4000〜6000円ですから、コミケットの同人誌より一桁高いです。
 おまけにディスプレイ品は20数万の値段があるものがザラですから、近寄る人もいませんでしたね。
(でも、キックボードで会場内部を移動していたカン違い野郎もいましたが。)
 あと、客層も違います。アイテムがコミケより1桁高いぶん、一般客は大学生〜社会人が主流。しかもテーマがほとんど フィギュア系統ですから男が中心です。 しかし、ドール系(お人形さん系列)の参加者は女性が主流で、XatStewさんの話では このごろ増加してきたのだとのこと。
 このほかにも、色々フィギュア関係の話を聞く事ができました。ここの掲示板でもおなじみの天駆さんや、PCVAN関係で 知合った
Z△N(ざん)さんには色々お時間とらせてしまいました。

会場内の「ノリ」もだいぶ違います。コミケットでは、相当な同人誌との遭遇でも動じない私ですが、3Dで迫ってくる フィギュアやドールの一種異様な迫力にはドギマギしてしまいました!
 なにしろ、以前「リアルタイプ太郎君」とか言って、柔らかいシリコンゴムで人形(女の子)を作ろうと考えていた私の 夢(というか妄想)をちゃんと実践している人々が目の前にいて、ブツが展示されているのですから。 まさに、 「欲望との邂逅」なのです。もう、あからさまに、私の求めていた世界が物理的実体となって眼前に陳列されているのです!

どはぁ! こんな世界だったとは!もっと早くに知っておけば良かった!

←ワンフェス開場直後のようす。
 広い通路、とくにディーラースペースの内側がかなり広い。
 アイテムが箱物だったり袋物だったり、ともに壊れ物なので、いきおい梱包材が山のようになります。
 我々のいた島は「TOY系」で、主流の「フィギュア系」からは少し離れた所。
←壁際のディーラーのようす。
 コミケットと違うのは、アイテムを重ねるとすぐに異様な高さになってしまうということ。
 したがって、各ディーラーの展示スペースもコミケットの倍の幅があり、各自陳列用の台を準備しています。
 そうか、この辺にもコミケットからの違和感があるのか。コミケットでは視線は下向きなのですが、ワンフェスでは 目線の位置〜見上げる位置が普通にありましたから。
←今回お世話になったXatStewさんのようす。
 羽を広げたコウモリ系の子がオリジナルキャラの「高森美果」。
 その上のフィギュアは、右側の2体がペルソナウェアのオリジナルキャラ、「椿ちゃん」。
 左側は版権キャラの「キーマさん」(すいません、左端は忘れてしまいました;)

 版権は、主催者の海洋堂さんに許可申請することで、ワンフェス1日だけの販売権を得ることにより、 合法化しているそうです。ただ、版権申請が必ず通るかどうかは確実な事はいえないようです。
かといってオリジナルでは、相当にフィギュアの出来が良くない限り売れないとかで、オリジナルで行くか 版権ものにするかはディーラーが悩む所。版権申請も費用がかかりますからね。
 また、ガレージキットの制作には、原形→型作成→キャスト→試作品という多くの段階があり、 どれも手間と神経を使う微妙なものばかり。型制作から行うディーラーの話だと、原形に3〜4週間、 試作品仕上げにまた同様な時間がかかるそうで、版権ものでも、キャラ選定を間違うと大変な損失になるとのこと。
この辺、先物取引に似た危うさがあるようです。
とにかく、ワンフェスは「キャラもん」です。


ここから下はキッチュの趣味がかなり入っている写真です。

←等身大ベルダンディ。これは迫力満点です。
 そのほか、等身大みゆりちゃんなどありました。キャラにもっと造詣があればさらに楽しめたのにィィ!
←ずらり揃ったデルモゲニィのコスチューム。
 これはバービーサイズの1/6ドール用です。
 このドールも、色々な素体(ボディ)、ヘッドを組合わせて楽しめるようです。
←今回購入した1/6ドールもの。
(マーミット製/りえちゃんメイド装束II)
 これは、素体の足の形がとても良いのが特徴です。しかも簡単に自立します。
 顔も割と良い出来です。胸がふくよかなのもガレージ系の昨今の流行です。
服は黒のメイド服でポイント高し。うぅん、ガレージ系ドールはすばらしい。
 

ビルドアップりおんちゃん@2000/03/04

 ガレキはこれまで組んだ事がなかったのですが(それ以前にプラ模型作成なんぞ□□年ぶり)、ワンフェスで ゲットしたブツを組んでみる事にしました。ちょうどマンガのネタに物色していた所なので、 勉強もかねて作成です。
(ただし、まだエアブラシがないのでサーフェイサーまでです。)

  ←ワンフェスで購入したガレキ・相田りおん(AIKAのサブキャラ)をサーフェイサーまで塗装し、 仮組した所です。
 なぜりおんちゃんかというと、髪の毛の造形が好みなのと眼鏡キャラだったのでゲットしました。
ガレキサークルは「2D-LOFTER」という所で、コトブキヤさんの 関係者らしく、眼鏡フレームのパーツも楽に入手できました。
ちょっと足のヒップ造作が不満だったので(パンティの彫り込みがない等)、足は型取り&再キャストしてます。
あと、跳ねっ毛などをポリパテで追加しました。
ポリエステル樹脂なんか久しぶりにいじくりました。そのニオイの強烈さに、ACファンと段ボールで 簡易ドラフト作って作業しました。


↑簡易ドラフト。蛇腹はクラフト紙を折って作成。
ドラフト制作費は大体3000円で、ほとんどACファンの値段です。




↑ドラフト設置状況。
 ファン部分を窓から外に出して排気運転する。



サーフェイサーもこの中で吹きました。この時はさすがに排気量が不足したため、開口部にゴミ袋を付け、 さらに手が入る部分を蛇腹で、上に覗き窓と照明を付けて、塗料の飛沫が部屋に舞わないようにしました。
塗装・洗浄後の乾燥もこの中です。
 と言う訳で、今回のフィギュア作成の目玉は「簡易ドラフト」です。

つきなみCOMICS COMIKET57
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