RECYCLED ( NEKTAR ) 1975
ネクターと言えば日本では昔からジュースの名前。いまいちカッコ良いとは思えないバンド名だが、このアルバムのサウンドは実にカッコイイ。まあ、カッコイイと言っても今となっては前時代的なスタイルか?(笑) このアルバムはボストンやカンサスのようなポップなプログレ風ロックサウンドが、たたみかけるように延々と続く困った作品。ガキ臭い音だなと思いつつもついつい聴いて通してしまうアルバムだ。「イヤよ。イヤよ。」と云いつつも体が反応してしまうような自虐の悦びに困ってみたい方にオススメ。(^^; 産業ロックの先駆けのような作品だ。「先駆け」ってことは、やはりプログレッシブってことだ??? アルバムのB面(CDは2トラック目の8曲目以降)の方は鬼気迫るようなプログレサウンドではなくラテンロック風のややリラックスした雰囲気。ただし、たたみかけるような展開はA面と同じ。このポップ感覚はナカナカ。(^^) このアルバムには後年、ピーター・ゲイブリエルバンドに加わるシナジーのラリー・ファストが参加している。残念ながら、このサウンドは他のネクターのアルバムでは聴くことが出来ない。このアルバムのサウンドを期待して他のネクターの作品を聴くのはヤメておいた方が良いかも知れない。発売は1975年。独のベラフォンが原盤のバンドで、米英や日本でもLPが発売されていた。
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