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定番消滅

ES611B愛用のシェーバーは松下電工のスピンネットES611。替刃をしたり本体を買い換えたりして20年以上使用してきた。深剃りが出来ず水洗いも出来ないが、シンプルな回転刀シェーバーとしては短時間によく剃れる歴史的名機。1H急速充電も便利。電池が終わってしまっても数分間充電するたけで1回分の剃り程度は使える。忙しい朝や出張時にとても重宝してきた。しばらく前から家電量販店から消えていたので、ネットで調べてみるとなんと製造中止だ。困ったなあ。電池式の回転刃シェーバーはどれもモーターの回転が頼りないし、パナソニックブランドの後継機種は8時間充電。ES611同等品はこの世から消えてしまった。おそらくRoHS指令(特定有害物質の使用制限)に対応できないニッカド電池を搭載しているのが理由だろう。再編が行なわれてきたパナソニックグループの中でスクラップ対象にされてしまったのかも知れない。困ってる愛用者が多いのでないか。パナソニックさん、RC1.5hエボルタ急速充電搭載で3千円くらい定番商品をつくってくれないかなあ。髭の濃くない私は風呂で手剃りしていればあとはスピンネットで十分なのだ。ラムダッシュなどいらん。もちろん3枚刃4枚刃の高級シェーバーには相応の良さがあるが、替刃だけで5千円もするんじゃカナワナイ。専用の洗浄液やらそのキットやらとランニングコストもかかる。もともとそれほどオシャレじゃあないし、スーツをビシッと決めて立ち回るような仕事もしていないので、そこまでの投資をする気にはなれないんだよね。現在、私の手元にはES611が2台ある。自宅使用用と出張使用用。それとかなり以前に購入し電池がへたってしまって元気のないES612もある。どれも製造中止になってしまったようなので仕方なくES612を再生させることにした。モーターが汚れていたり壊れていたらどうしようもないが、とりあえず電池交換をして様子を見ることにした。家電量販店やホームセンターからは既に姿を消している単3ニッカドだが、秋葉原にはバラ売りでまだ置いてある。充電時間が90分になってしまうが、1000mAh(1.2V)の単3ニッカドを購入した。ES611の分解は+ドライバー1本で出来る。首部分の両側にあるツメを壊さぬように慎重に裏カバーを外す。その際、メインスイッチやスイッチを兼ねたACプラグ部分の構造を、後で組み立てが出来るようによく観察しながらバラすのがコツ。充電電池自体は固定も兼ねて直接半田付けされている。半田こてを当てて古い電池を外し、買ってきた電池を+-間違えぬように入れて半田で固定する。電池に直接半田付けするのは難しいので、半田付けの経験のない人は止めておいたほうがいい。経験のある人ならば、取り替える電池に付いた金属板を残し、壊れない程度に電池側接点部分をよく熱して半田付けをすれば上手く付く。組み立てる際はスイッチ部分(メインスイッチとACプラグ)の構造に注意しながら組み立てる。90分ほど充電してスイッチをオンにしてみる。おおお、新品同様の力強さで回転し始めたではないか。このタフさもES611の良いところ。替刃は後継機種でも使われているES9392がどこの家電量販店でも店頭在庫として手に入る。替刃も新調してES612が完全復活。これで気持ちよく新年をスタートできた。

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