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さらば国内盤

民主党の修正案が三党合意を得たって情報が聞こえてこない。先のことを語るにはまだ早いが、このままでは修正案は否決だ。つまり、改正案そのものが委員会、本会議で可決してしまえばそこで成立。民主党の若手代議士の活躍も空しく音楽愛好家にとっての最悪の結末が見えてきた。しかし、これは日本のレコード会社にとっても最悪の結果になるだろう。なぜなら、今回の件で洋楽CD購買者とレコード会社との間に出来た溝は、グランドキャニオンの如く深いからだ。今回の件とは直接関係はないが、音楽愛好家の中にはCCCDを問題視する人が多い。ここまで客をコケにする業界も珍しいよな。されば音楽愛好家も消費者として出来ることはするはずだ。不買運動はもちろん、過激な人はP2Pソフトを使用した違法行為に及ぶことも考えられる。景気が悪いのはどこの業界も同じだ。サラリーマンの給料は年々減り続け、かつてのような水準に戻ることはない。CD1枚の価格で米5kgが買えることを思い出してほしい。豊かな日本とはいえ衣食住に直接は関係のない音楽に3000円の出費をすることは、やはり特別な情熱があってのことなのだ。再販価格制度で守られロクな営業努力をしてこなかったため斜陽化したこの業界は今回なんとそのツケを客に廻してしまった。もうお終い。レコード協会のみなさん、法案成立おめでとう。そして、さようなら。

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