記事一覧

なんちゃってオーディオの世界★1

7e4ebd58.jpgオーディオ業界から中級機が姿を消して既に10年以上の時が過ぎた。2千枚ほどのLPレコードやCDに囲まれて暮らす私はたいへん困っている。アンプだけで何十万もするような高級オーディオを揃えるような金は無いし、微妙な音の良し悪しに関心があるわけでもない。しかし、家電量販店に並ぶCDコンポやラジカセではあまりに音が貧相で物足りない。今まで20年程前に揃えたコンポを騙しながら使ってシノいで来たのだが、最近遂にその一角が崩れた。DENON DP-60M の回転が不安定になってしまったのだ。このターンテーブル8万円もしたんだよなあ~・・・なんちゃって・・・。実は中古で3万円程度で買ったものだ。ウチのオーディオのなんちゃって加減は凄い。ターンテーブルは天下のDENON。アンプは名門 SUNSUI の AUα607。カセットデッキはワッハッハ Nakamichi の CasetteDeck1。CDプレーヤーは、本家 SONY の MXD-D1 というMDコンパチ機。スピーカは住宅事情を考慮して Victor の Zero3Fine 。オーディオに詳しい人が見たら笑ってしまうような初級ベストバイコンポではないか。上を見ればキリがないが、これらはロックを聴くことが多かった私には十分なセットだった。ターンテーブルは磁気パルス検出ヘッドがイカれただけのようなので修理も可能だが、HARD OFF に DENON ターンテーブルの中古が 2~3万円で並んでいるのを知り、20年以上前の製品を1万円以上かけて修理する意欲は失せてしまった。新品で良いターンテーブルはないのかとネット上を物色してみると、あるのは何十万何百万円もするような超高級ターンテーブル。これはとても買えないというかいらない。あとはかつて安物ミニコンポの一番上に乗っていたような電蓄モドキのターンテーブルか、中古レコードコレクターの敵、DJ野郎が使う Panasonic のターンテーブル。RIAAイコライザが内臓されてるのはいいとは思うが、ピッチコントローラは不要。それより正確に廻って欲しい。普通のターンテーブルはないのか? と探し当てたのが、DJ-2550 という Marantz のプレーヤー。これは COSMOTECHNO という福井のメーカーが作っているターンテーブルを数年前に Marantz ブランドで出していたもので、HARD OFF に新古品が1.9万円で置かれていた。DDでMMカーリッジが使えて、EQも内臓。オマケに78回転にも対応。テクニカの AT10G カートリッジを頻繁に交換して使っている程度の私にはこれで十分ということで購入。結果、全くもって十分。私のようにオーディオを趣味にしているわけではないが、山のように所有しているLPレコードを安定した音質で「安価に」楽しみたい向きには良いのではないかと思う。

コメント一覧