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今日は一日プログレ三昧

0905progre_zanmailNHK-FMが「今日は一日プログレ三昧、再び」と題して10時間ぶっ通しでプログレ特集番組を放送していた。昨年も放送していたのを知っていたが仕事で聴けなかった。録音すれば聴けるわけだが、昔と違いFM放送を録音できるシステムが我が家にはないのでそのままになっていた。今年も放送日が仕事だったのだが、今回は力強い味方を手にすることができた。NHKのストリーミングサイトらじる☆らじるとその録音ソフトを使い10時間すべて録音し、i-Podに移してこの数日少しずつ聴いている。昔だったら120分テープを5本用意して2時間に一度テープ交換してたのだろう。今回はパソコンソフトで自動録音、10時間で200MB程度、便利な世の中になったものだ。番組は昨年に続いて山田五郎氏がMC。サブカル評論家だと思っていたが筋金入りのプログレマニアなにのは驚いた。うれしかったのは森田美由紀アナウンサーが登場したこと。かつてニュースの森田美由紀と言われ、今やNHKの重鎮アナだが、私はこの方がブリティッシュロックファンであることを彼女の著書を読み知っていた。北大在学中にアルバイトでNHK札幌局で働いていたそうだ。最初はFM放送で流すレコードの整理などを担当していたが、そのうちDJを任されてしまったらしい。札幌局のお偉いさんに勧められてNHKを受けたらそのまま合格してしまったとか。番組では個人的なことはあまり触れられていなかったが、彼女はデヴィッドボウイのファンだ。プログレというよりは当時の流行音楽の中心で多くの人が聴いていたブリティシュロックの一部としてELPやフォーカスを聴いていたのだろう。その頃はそういう女の子は珍しくなくなかった。偏差値のやや高めの女子高に必ずそういう女の子がいて、文化祭になると模造紙いっぱいにデビットボウイやグレッグレイクを少女マンガ風に描いて壁一面に張り出し、レコードコンサートと称して一日中ロックを聴いていたものだ。山田五郎さんも文化祭でフォーカスのシルヴィアを演奏していたといっていたが、大概の高校生バンドはディープパープルのコピー止まりで、果敢にプログレに挑戦するのは、演奏力に自信のあるバンドや親が金持ちでシンセサイザーを持ってるバンドだけだったように思う。森田美由紀さんが札幌局でアルバイトしていた話も懐かしい。もちろん私が札幌のFMを聴いていた訳ではないが、当時のNHK-FM放送は土曜日の午後がローカル枠で、地方局独自のDJ番組を放送していた。私の地元では歌謡曲やフォーク(ニューミュージック)を流すしょうもない番組しかやっていなかったが、相互にエリアが重複する関東地域の県域局ではかなり個性あるプログラムを放送していた。NHK水戸局で田中正美アナが担当していたプログレユーロロックだらけのプログラムはプログレファンの間でもいまも伝説として語られている。大きなFMアンテナを立てると我家でも関東のNHK-FMを受信できたのだが、水戸局と横浜局は入感できず悔しい思いをしたのが忘れられない。後年、80年頃になると浦和局もプログレに特化したプログラムを放送してくれた。大蔵真実さんお元気かな。だから今回の番組、デイブシンクレアがどうとかミスターシリウスがどうとかではなく、そういうNHK-FM的なプログレ界が懐かしくて聴き入っている。来年は山田五郎、森田美由紀、高嶋政宏のゴールデントリオで賑やかにやってほしい。

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