EAT ME IN ST.LUIS ( IT BITES ) 1989
It Bites がヘヴィに変貌。プログレファンがヌカ喜びするような佳作をいくら作ってもセールスに
結びつかないということなのか? ヘヴイメタルファンを視野に入れた作りに変わっている。
2ndは各パートのコンビネーションが聴き所だったが、
営業的な要請なのかこのアルバムでは、Francis Dunnery のギターが思い切り前面に出るようになり、
"Still too Young to Remember" のようなエモーショナルで御機嫌なハードロックも
誕生している。キーボードがやや遠慮気味になっているものの、テクニカルな作りは相変わらず。
「シンフォニックなプログレを演れ」と云われれば、相当な作品を作れるだけの実力と素養を
持っているような気もするのだが、残念ながら彼等が目指したのはプログレの再生ではなく、
ブリティッシュ・ロックの再生だったようだ。往時の英プログレ、ELPやYESも
プログレ云々する前にロックスターとしても一流だったよな・・・。
これも重要なことかも知れない。(^^;
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