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1987

シーンの消滅
87年ぐらいになると、シーンはすっかり消滅し、"MARILLION" 以外のバンドは再びインディーズに戻ってしまった。そのような中、ヴァージン・レーヴェルから IT BITES が登場。シーンは消滅したものの、これら二つのバンドはアルバムを出す毎に成長してくのだった。


CLUTHING AT STRAWS ( MARILLION ) 1987

他のポンプバンドがインディーズに戻っていく中、残されたマリリオンも試行錯誤を始める。前作の重厚でロマンチックなシンフォニックサウンドから一転、 いきなりタイトなサウンドに変貌している。"INCOMMICADO" はソリッドでカッコイイ。それまでのアルバムにあったモダニズムは消え、現実的な世界が広がっている。ジャケットからピエロも消えた。(シッポは残っている?) 彼等はこのアルバム以降、普通のロックバンドへの脱皮をし始め、フィッシュが脱退、マリリオンは残ったがひとつのシーンが消滅することになる。


NAMZAMO ( IQ ) 1987

PALLAS が、HARVEST 、TWELFT NIGHT が、CHARISMA 、とそれぞれ70年代のプログレ名門レーヴェルから アルバムをリリースしたわけだが、IQのこのアルバムは、なんと VIRTIGO レーヴェル!!。 ほとんど冗談のようなブランド志向だ。87年までそれらのレーヴェルが残っていたのも不思議。レコードの中心には倉庫から出してきたようなラベルが貼られている。音の方は前作にも増してプロダクションがしっかりしているが、サウンドが高級化すると同時にどのポンプバンドも似たような音になってきた感じもしないではない。荒削りだったデビューの頃の方がそれぞれのバンドの個性が良く出ていたような気がする。 このアルバムも格段の進歩は認められるが、どんどん良く出来た普通のロックになっていってしまっているようで、どこかツマラナイものがある。

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