FACT AND FICTION ( TWELFTH NIGHT ) 1982
トゥウェルフス・ナイトは、70年代からギターとシンセが絡む独特な
シンフォニック・ロックを自主制作していたが、この時期のトゥウェルフス・ナイトは
時流を考えたのか?ニュー・ウェイヴ・ライクなヴォーカリストGEOFF MANN が加わり、
かなり個性的な音楽を作っていた。その状況にマリリオンが大ブレイク。
プログレ風の音楽をやっている彼等のところにも陽があたり始め、
彼らが出演する日のマーキークラブはいつも満員の盛況となったそうだ。
そして MUSIC FOR NATIONS というメタル系のレーヴェルと契約し、
シーンの熱さが伝わるようなアルバムを何枚か発表したが、残念なことに
彼等の音源が日本で発売されることは無かった。
ところがなぜか、彼等のマーキーでのライヴを収録したビデオが1本、
日本の大メジャー会社ビクターから発売されている。
音源の発売がないのにビデオが出る。なんとも不思議なマーケティングだが、
これも熱心な少数派に支えられたシーン故の出来事だろう。
そこに写っている彼等はファッション的には若くて元気な普通のロックバンド。
しかし、演奏してる音楽は、個性的でキャッチーなヴォーカルに
ハイテクニックなギタリスト、さらに薄っぺらとは云えキーボードが加わると・・・。
それは紛れもなくシンフォニック・ロックだったのだ。
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