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聖ジャイルズ大聖堂
旧市街の西のはずれ近くにある聖ジャイルズ大聖堂です。 |
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ミドロジアンの心臓の石
エジンバラでぜひ見たかったものの一つがこの「ミドロジアンの心臓」の石でした。そもそもミドロジアンというのはエジンバラの別名(旧名)です。スコットの小説『ミドロジアンの心臓』に何度も出てくるトラブース監獄(かつて旧市街の中心にあった)の前に、その昔、心臓の形をした石が置かれていたのだそうです。解放の日を心待ちにする囚人たちの願いがこめられた石であったのかもしれません。
スコットはエピローグで、「ミドロジアンの心臓は、いまはもはや存在せず、……、エジンバラの町外れに移されてしまった。」と書いています。
この写真の「ミドロジアンの心臓の石」は、旧市街の西の外れに近い聖ジャイルズ大聖堂(上の写真)前の広場にあります。これがはたしてスコットの言う石なのか、大いに眉唾ものではあります。ただ、エジンバラに住むガイドさんに、スコットの
"The Heart of Midlothian" について尋ねたとき、その石は今ここにありますよと教えてくれたのが、写真の石でした。
ひょっとしたら中央の丸い石の下に本物の石が埋められていたりして…。いやいやそんなことはないでしょうね。 |
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エジンバラ城
小高い丘全体が城で、まるで堅固な軍艦です。このテラス状の広場も城の内部です。城の入り口は写真の左奥手にあって、門には堀があり、堀には、中世ヨーロッパのお城によくあった跳ね橋がかかっています。かつての警護の厳しさが偲ばれます。 |
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エジンバラ城の砲台
眼下にエジンバラの新市街が広がり、遠くに海(北海に続くフォース湾)が見えています。新市街とはいえ、それが形成されたのは18世紀。スコットが生きた時代よりも昔です。 |
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エジンバラ城内の地下牢
エジンバラ城には今も古い地下牢が残っています。トラブース監獄の雰囲気を彷彿させる凄みをもった地下牢です。
内部は冷え冷えとして薄暗く、通気が悪いため心なしか酸素も薄い気がします。おそらく政治犯が収容されたものと思われますが、ここに何年も何年も閉じこめられた囚人を思うと、いたたまれない気持ちになります。 |
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囚人の残した落書き
地下牢に下る鉄格子の門の横に、いまは観光客用の入り口があります。薄暗い石段を下っていくと、底には石で仕切られた寒々とした房がいくつもあり、もはや自然の光は届きません。
集団房の場合、囚人たちは蚕棚のような何層もの木組みのベッドに寝、その一つ一つが物思いに沈む孤独の空間になっていたものと思われます。
写真は、そうしたベッドの仕切りの板の一部です。囚人たちが懸命に生の証しを残そうとした落書きが、あらゆるところにおびただしく残されています。 |
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ホリールード宮殿
旧市街の東の外れにあります。エジンバラ城はエジンバラ市の管轄下にあって、英国王室のものではないので、王室関係者がエジンバラに来たときには、このホリールード宮殿が宿舎になるのだそうです。普段は観光用に解放されています。 |