神風・愛の劇場スレッド CCさくらVS神風怪盗ジャンヌ 〜激突! 視聴率争奪戦(嘘)(5/17付) 書いた人:藤森英二郎さん
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From: Fujimori.Eijiro@exc.epson.co.jp (Fujimori Eijirou)
Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation,japan.anime
Subject: C.C.SAKURA VS K.K.Jeanne(Re:Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18))
Date: 17 May 2000 10:59:55 GMT
Organization: SEIKO EPSON Corp.
Lines: 594
Message-ID: <8ftu3b$avc$1@epsongw6.epson.co.jp>
References: <8e10n8$auq@infonex.infonex.co.jp>
<8ehid7$73p$1@news01bg.so-net.ne.jp>
<8eje11$bf3@infonex.infonex.co.jp>
<8f37c4$okv$1@news01cb.so-net.ne.jp>
<8f8bf5$mev$1@epsongw6.epson.co.jp> <8fmjm7$fhl$1@news01bd.so-net.ne.jp>

藤森@セイコーエプソンです。

★注意!★
これは、「カードキャプターさくら対神風怪盗ジャンヌ」という
一発で両方の作品の世界観が壊れるような妄想記事です。
両作品の世界観を壊したくない人は読まないように。
(それでも、できるだけ壊さないように妄想してますけどね。)

ちょっと駄文改行+私信モード。
Message-ID:<8fmjm7$fhl$1@news01bd.so-net.ne.jp>
石崎さんの神風怪盗ジャンヌの妄想スレッドより:
>#例の件、遅れそうです。すいません。

筆者「いえいえ、お気になさらず。
   同人誌,同人ソフトを作者に直接注文した場合、作者のいそがしさから
   到着が2ヶ月後、3ヶ月後になるなんてことはざらですから。」
ケロ「なんでんなこと知っとるんや?危ないやっちゃな。」
筆者「うっ、『コミック虎の穴』等ができる前の話だ。当時は、コミケに
   行けない人は作者に直接注文するしかない時代だったんだ。」
ケロ「なんやボケツを掘っとるようやな。」
筆者「あうっ...」

ケロ「で?同人誌界やとどっちゃが優勢なんや?」
筆者「ちなみに、虎の穴の同人誌ジャンル分類では、アニメに神風怪盗ジャンヌ、
   マンガにカードキャプターさくらが分類されていて...
   おおっ!新作同人誌はさくらちゃんの方が圧倒的に多いぞ。」
ケロ「ま、わいが出とるんやから当然や!」
筆者(まだ教育テレビで放送されてるからじゃ...?
   それとも、全体的にロリ○ン化が進んできたんだろうか?)

ケロ「そやけど、良い子も買えるんはちょっぴりしかないようやな。
   わいを主人公にすれば良い子も買えて売り上げものびるっちゅうに、
   ヲタクっちゅうんは頭悪いんやなあ。」
筆者(売れる売れないはともかく、私もケロちゃん主人公で妄想したくないぞ。)
ケロ「なんや言うたか〜?」
筆者「い、いえ、では、本編をどうぞ。」


>★CCさくらVS神風怪盗ジャンヌ 〜激突! 視聴率争奪戦(嘘)〜

これまでのあらすじ:

友枝町に現れたミストにより、悪魔を取り憑かされてしまった
知世ちゃん愛用のビデオカメラと新作バトルコスチューム。
同じく友枝町に来ていたまろんと稚空、そして都は...?

#お騒がせカードを創ったり自ら世間を騒がせていたりする
#クロウ・リードは非常にはた迷惑な人ですが、
#ジャンヌが来れる可能性のある所に住んでいる人にとっては
#ジャンヌもまた、はた迷惑な存在かもしれませんね。(<こらこら)

筆者注:この妄想が想定している作品内の時期について。
さくらはエリオルがさくらちゃんを悩ませているさくらカード編中盤あたり、
ジャンヌがやはりミストとノインがまろんを悩ませている第二部中盤あたり。
(ジャンヌはフィンがいなくなって以降を第二部としています。)

★大道寺家、知世ちゃんの部屋
夜なべをして、新作バトルコスチュームの製作にいそしんでいた
知世ちゃんですが、愛用のビデオカメラと完成したバトルコスチュームに
悪魔が取り憑いたため、たちまち知世ちゃんの目の下に黒いくまができます。

知世「...ああっ、早くこのバトルコスチュームを着たさくらちゃんを
   撮影したいですわぁ。ふうっ...(ため息)」

(だんだん目つきがおかしくなってくる知世ちゃん)

知世「...おほほほほっ!そうですわ!
   何か起こるまで待つ必要などありませんわね。
   今からさくらちゃんを呼び出して着せてしまいましょう。」

#お子様のことですから、「夜なべ」と言っても夜の9時くらいです。

★友枝町商店街
まろん「すっかり遅くなっちゃったね。」
都  「まったく、まろんがいつまでも迷っているから...」
まろん「だって、とってもかわいいものがいっぱいあったんだも〜ん!」
稚空 「しかし、あんなファンシーショップの情報、どこで聞いてきたんだ?」
まろん「ん〜、ひ・み・つ。」
都  「何よ、それえ!」
まろん(だって、『動くぬいぐるみ』の噂から、
    悪魔かどうか確かめに来たなんて言えないじゃない。)

#時期的にはずいぶん前の話(クロウカード「ジャンプ」)なんですが...
#ま、友枝町の隣町でうわさになって、
#それが桃栗町に伝わるまでに時間がかかったことにしておこう。

その時、知世ちゃんに取り憑いた悪魔が発動したことにより、
まろんのプティクレアが反応します。

まろん「!!」
都  「どうしたの?」
まろん「な、なんでもない。あ、都、私、さっきのお店で
    忘れ物してきちゃった。先に帰ってて。」
都  「ちょっとまろん!」

来た道を駆け戻っていくまろん。
稚空はまろんの様子から、悪魔が現れたんだと確信し後を追います。

稚空「あ、俺も用事を思い出した!」
都 「...稚空!...んもう!
   わかったわよ、御邪魔虫は一人で先に帰りますよ〜っだ。」

しかし、都は都で二人っきりになったまろんと稚空がどうするか気になって、
稚空の後をつけてしまうのでした。

#この時、すでに都はまろん×稚空を応援するような立場に
#なっていたと思ったけど...記憶が曖昧だなあ。(^^;

★木之本家、さくらちゃんの部屋
ケロ 「!!」
さくら「ケロちゃん、今、何か...」
ケロ 「なんや?妙な気配がしよるで。」
さくら「なんだろう、この感じ...クロウカードの気配でも、
    クロウさんの気配でもない、何かいやな感じがする...」

変な気配を感じ、緊張するさくらちゃんとケロちゃん。
そこに、知世ちゃんから電話がかかってきます。

知世 「さくらちゃんですか?」
さくら「あ、知世ちゃん。今、何か変な気配を感じたんだけど...」
知世 「まあ!では、カードキャプターさくらの出番ですわね!?
    (呼び出す手間が省けましたわ。)」
さくら「え、でも、クロウさんの気配じゃないみたいだし、
    どこからかわからないし...」
知世 「それでは、出動に備えてペンギン公園で着替えて待機いたしましょう。」
さくら「ほええ〜っ!ま、また夜の公園〜っ!?」
知世 「たった今でき上がったばかりのバトルコスチュームがありますの。
    こんなにも早く、さくらちゃんがこのコスチュームを着て活躍する
    お姿を撮影できるなんて、ああっ、幸せすぎてめまいが〜っ...」
さくら「はうう〜。(泣)」

#知世ちゃん、悪魔に取り憑かれてもあんまり変わってないような...
#それだけ普段から壊れきっていたということか。(^^;;

★友枝町商店街
まろん「あれ?悪魔の反応が...動いている?...これって...
    さっきのお店の方!?やっぱり、あのお店に悪魔が!!」

#筆者注:ファンシーショップ「ツインベル」は、
#ペンギン公園と道路を隔てて向かい側にあります。

商店街から離れて悪魔の反応を追いかけていたまろんは再び方向を変え、
さっき出てきたばかりのファンシーショップに向かいます。
アクセスがいなくて悪魔の反応を追えない稚空は、
まろんの後を追うことしかできません。

まろん「んもう!なんで後を付いてくるのよっ!」
稚空 「言ったはずだ!俺は、必ずお前を守ると!」
まろん「魔王の手先のくせに...!」

でも、少し赤くなって、まんざらでもないまろんであった。

都(ああ...やっぱり、二人は...でも、『魔王の手先』って???)

#まろんも稚空の正体を知った後の設定ですんで、
#ばれちゃ困るのは都に対してだけです。

★ペンギン公園前、コスチューム運搬車内
知世 「いらっしゃい、さくらちゃん!これができたてほやほやの
    新しいバトルコスチュームですわ。」
ケロ 「お、おい、さくら...あのコスチューム何やおかしいんやないか?」
さくら「...と、知世ちゃん...
    変な気配はその服から出てるみたいなんだけど...」

知世ちゃんが手に持つピンクのふりひらスカート付き新作バトルコスチューム。
しかし、見かけのかわいさとは別に、異様な気配がただよってきます。

知世 「まあ!わたくしの作ったコスチュームがお気に召さないのですか?」
   (うるうる)
さくら「そ、そんなことないよ!とってもかわいい服だね。」
知世 「よかったですわ。それでは、さっそく着替えましょう。」
さくら「はうう〜。」
ケロ 「おいおい...」

結局、異様な気配のただようバトルコスチュームを
着せられてしまうさくらちゃん。
知世ちゃんは着替えを手伝いながら、ビデオ撮影もしています。

さくら「...そのビデオからもなんか変な気配がするんだけど...」
知世 「気にすることはありませんわ。(断言)
    ああっ、さくらちゃんのお着替えシーンもとってもステキですわあ。」
さくら「と、知世ちゃん...(汗)」
ケロ 「こん気配...遠〜い昔、感じたことがあったような気が
    するんやけどなあ...ああっ、思い出せへ〜ん!」

★ファンシーショップ「ツインベル」前
まろん「あれ?閉まってる?さっきまで開いてたのに...」
稚空 「まあ、もう遅い時間だからな。」

実は、ツインベルはとうに閉店時間だったんですが、お客さん(まろん)が
粘っているのでマキお姉さんはお店を閉められなかったのです。
そして、最後のお客さんが帰ったのですぐお店を閉めてしまったと。

稚空 「で、悪魔の反応はやっぱり店の中からか?」
まろん「...ん?変ね...後ろから?」

こっそり稚空とまろんの後を付けてきていた都。
道路を隔てたペンギン公園の茂みにの中に隠れています。

都(ちょっと遠すぎて話が聞こえないじゃない。でも、あれはさっきのお店...
  やっぱりまろん忘れ物したのかしら。あっ、やばい!)

いきなりまろんと稚空が自分の方を振り向いたため、
あせって茂みの中に身を沈める都。
しかし、まろん達は都の隠れている茂みではなく、
隣に止まっている大きなバンを見ているようです。

まろん「どうも、あの車の中みたいね。」
稚空 「派手な車だが...このファンシーショップの車ならうなずけるな。」
まろん「あら、ピンク色でかわいいじゃない。」
稚空 (どうも女の趣味はわからない。)

大型バンに近づいてしげしげと眺めるまろんと稚空。
しかし、バンの後部には窓も何も無く、中が見れません。

#そりゃ、さくらちゃんが中でお着替えするためですからね。

まろん「運転席にも誰もいない...」
稚空 「いや、車がわずかに揺れている。中に誰かいるぞ。」

#コスチューム運搬車を運転していたボディガードのお姉さんは、
#仲間が運転してきた別の車でペンギン公園から離れています。
#いつものことですが、さくらちゃんがカードキャプターとして
#活躍しているのを見られないようにという知世ちゃんの希望で。(^^;

その時、バンの後ろの扉が開き、誰か出てきました。

稚空 (ひそひそ)「やばい、まろん、こっちだ!」
まろん(ぼそぼそ)「私に命令しないで!」

とっさに近くの茂みの中に隠れる二人。
それは、都が隠れている茂みのすぐ近くなのでした。

都(ひ〜っ!み、見つかりませんように...
  でも、なんで二人は隠れたりするのかしら??)

★ペンギン公園前、コスチューム運搬車近く
コスチューム運搬車からビデオカメラをかまえて出てきた知世ちゃん。
後ろを振り向き、さっそく車から出てくるさくらちゃんを撮影します。
さくらちゃんは新作コスチューム姿で恥ずかしがりながらも
ケロちゃんといっしょに出てくるのでした。

まろん「な、何?あんな子供がこんな夜中にあんな格好して...」
稚空 「おい、あれを見ろ!」
まろん「そ、空飛ぶぬいぐるみ?!あっ、あれが悪魔が取り憑いた物ね!
    あんな子供を操るなんて、なんて卑劣なやつなのかしら!」
稚空 「こんな夜中に、あんな子供に何をさせるつもりなんだ?」

さくらちゃんを撮影しながらペンギン公園の中へと入っていく知世ちゃん。
さくらちゃんも、公園の暗さにおびえながらも
いつものことなのでペンギン公園の中に入っていきます。

まろん「...ほおっておけない!すぐ封印しなくちゃ!」
稚空 「予告状を出さなくていいのか?」
まろん「あんないたいけな子供に悪魔が取り憑いているのよ!
    予告状を出して、また改めてなんて言ってられないわ!
    それに、こんな夜中に人気の無い公園で、悪魔があの子達に
    何をさせるか考えただけで...ああっ...」

#まろんちゃん、何かよからぬ妄想をしていませんか?(^^;

都(予告状?まろん、あなた、まさか...)

まろん「フィン、力を貸して。ジャンヌ・ダルクに私の声を届けて!」

なんとすぐ近くの茂みに隠れている都の真ん前で変身してしまうまろん。
そして、すぐさま公園の中に入っていった子供達の後を追います。

都(あ...あ...まろんが、まろんが...ジャンヌ...
  そ、そんな...そんなことって...)

稚空「ま、待て!ジャンヌ!今回は、何かおかしい!もっと慎重に...」

稚空もまた、ジャンヌの後を追ってペンギン公園の奥へと入って行きます。
そして、しばらくその場でへたり込んでいた都も、ジャンヌが何をするのか
見届けようと、ふらふらとペンギン公園に入っていくのでした。

★ペンギン公園上空
ミスト「キャハハハハッ!ふ〜ん、ずいぶん面白くなってきたじゃない。」
ノイン「しかし、悪魔を二体も取り憑かせたというのに、
    あの子たちにはあまり影響を与えていないようですね。」
ミスト「あら、そう?あの黒髪の子なんか、
    ずいぶん壊れちゃったみたいだけど。」

#知世ちゃんが壊れてるのは元からです。(^^;;
##ああっ、ごめんなさい、もう遠くに飛ばされるのはいやだ〜っ!!(泣)

ノイン「...だといいんですがね。」
ノイン(...ひょっとしたらあなたは、とんでもないモノに
    悪魔を取り憑かせたのかもしれませんよ...)

★ペンギン公園、ペンギン大王前
さくら(ひそひそ)
 「ケロちゃん、どうすればいいの?知世ちゃんのビデオとこの服から
  変な気配は感じるんだけど、特に何も起きないし...」
ケロ(ぼそぼそ)
 「ちょう待っとれ!今、この気配が何の気配やったか
  思い出しちょるとこなんやから!」

知世 「どうしたんですの?さくらちゃん?」
さくら「う、ううん、なんでもない。(汗)」

その時、さくらちゃんの前に飛び出してくる人影が!

ジャンヌ「怪盗ジャンヌ、神に遣わされ、ただいま参上!
     その子から離れなさい!悪魔!」
さくら 「ほええぇぇ〜っ!!お、おばけ〜っ!?」
ケロ  「な、なんやなんや?」
知世  「まあ。...なんてセンスが悪い服なのかしら。」

ジャンヌ「お、おばけぇ?せ、センスが悪いぃ?
     こ、この悪魔!いたいけな子供達になんてことを言わせるの!」

ケロ 「おう!悪魔っちゅうんは、ひょっとしてわいのことかいな。」
知世 「和服はよろしいのですが...スパッツはいけませんわ。
    せっかくのコスチュームがだいなしです。」
さくら「は、はうぅ〜。(びくびく)」
ケロ 「これまで、小僧や小娘にぬいぐるみだのお風呂のスポンジだの
    さんざん言われてきたわいやけど...悪魔っちゅうんは初めてや。
    で?当然、『悪魔』っちゅうのはむっちゃかっこええんやろな。」
ケロ (あり?悪魔...悪魔...どっかで聞いたような気ぃがするなあ。)

ジャンヌ「も、問答無用!チェックメイト!」
ケロ  「いきなり何するんや!」
さくら 「ケロちゃん!」

ケロちゃんをリボンでチェックメイトしようとするジャンヌ。
しかし、ケロちゃんは一瞬で真の姿に戻り、炎を吐いてリボンを押し戻します。

ジャンヌ「悪魔め、正体を現わしたわね!(変ね、いつもの悪魔と形が違う?)」
稚空  「違う!ジャンヌ、そいつは悪魔じゃない!」
ジャンヌ「えっ?!」

知世「さくらちゃんの撮影を...邪魔しましたわね...」

知世ちゃんのビデオカメラから正体を現わす悪魔。
さくらちゃんのコスチュームに取り憑いている悪魔は、
そのままさくらちゃんの動きを封じます。

さくら 「か、体が動かない?」
悪魔  「この娘らの命は我らの手の中だ。ジャンヌ、そこを動くなよ!
     そこの犬、お前もだ!」
ケロ  「...犬やとう...言うにことかいて、い、犬やと〜っ!!」
ジャンヌ「くっ...」

ついに犬呼ばわりまでされてしまって怒り狂うケロちゃんですが、
さくらちゃんが人質にとられていてはどうしようもありません。

#稚空に「動くな」と言わないのは、
#悪魔から見れば取るに足りない存在だから。(^^;

都(何?あれは何なの??いったい何が起きているの???)

ジャンヌ=まろんだったことを知ったショックから回復していない上に、状況が
理解できない都も、ただ茂みの中に隠れて見守ることしかできないのでした。

★ペンギン公園近くのビルの屋上
子供の人影:「...」

大きな帽子をかぶり、大きな杖を持った子供の姿と、それに従う二つの影。
その子供はやおら杖を振り上げ、頭の上で大きく振りまわしました。

★ペンギン公園、ペンギン大王前
悪魔  「ぐふふふ...ジャンヌめ、どう料理してくれようか...」
ジャンヌ「その子達を離しなさい!」
悪魔  「こいつらを操って、貴様を殺させるって趣向はどうかね?
     それとも、そこの犬に殺させようか。見た所、使い魔のようだが。」
ケロ  「わいは犬でも使い魔でもあらへん!
     クロウカードの第一の守護獣、ケルベロスや!」
悪魔  「守護獣だかなんだか知らんが、こいつらが死んでもいいのか?」
さくら 「け、ケロちゃん...」

さくらちゃんの体を締め上げる、バトルコスチュームに取り付いたままの悪魔。
知世ちゃんのビデオカメラに取り付いていた悪魔は知世ちゃんの首に手をかけ、
締め上げるそぶりをします。
その時、ペンギン公園上空に、輝く巨大な魔法陣が出現するのでした。

ジャンヌ「な、何?」
さくら 「...クロウさんの...気配...?」
ケロ  「あれは、クロウ・リードの魔法陣や!」

悪魔 「な、何だぁ?ち、力が、俺の力が抜けていく...」
さくら「体が...体が動く!?」

力を失い、知世ちゃんの首から手を離してその場に膝を突くビデオの悪魔。
さくらちゃんの体を締め付けていたコスチュームの悪魔も力を失い、
さくらちゃんは動けるようになります。

ケロ  「!!思い出したで!さくら、そいつらは悪魔や!
     封印の杖でクロウカード同様封印できるはずや!」
さくら 「う、うん、わかった!汝の有るべき姿に戻れ!!」
ジャンヌ「チェックメイト!」

自分の服に星の杖を振るうさくらちゃんと、弱って膝を突いている悪魔を
リボンでチェックメイトするジャンヌ。
二体の悪魔はみごとに封印され、ビデオカメラに取り憑いていた悪魔は
白いナイトの駒に、コスチュームに取り憑いていた悪魔は
ピンクのナイトの駒になるのでした。

#シンドバットがチェックメイトした悪魔は黒いポーンの駒になってたけど、
#色に特に意味はなかったみたいだから、
#封印者の好みの色になるということで。(^^;

チェックメイトされた物は、消え去る。
...すると、着ているコスチュームを封印してしまったさくらちゃんは...

さくら「ほええぇぇ〜っ!!」

#ビデオだけじゃなくてコスチュームにまで悪魔を取り憑かせたってことは、
#石崎さん、これを狙っていたんでしょ。(^^;

あっけにとられているジャンヌと稚空。
見慣れているケロちゃんが羽でさくらちゃんを覆って隠しますが、時すでに遅し。

ジャンヌ「...はっ!稚空!今のは忘れなさいっ!」
稚空  「俺はロリコンじゃないぞ!幼女の下着姿ぐらいで...」

さくら「(ふるふる)...彼の者たちの今の記憶を消し去れ!イレイズ!!」

あまりのことに、思わずイレイズのさくらカードを使ってしまうさくらちゃん。
イレイズは、その場にいる者の記憶を消し去り、カードへと戻ります。

さくら「ほえ〜ん...(泣)」
ケロ 「さくら、しっかりせんかい!」(ケロちゃんの記憶は消えてません)
知世 「...あら?ここは...」
さくら「あ、と、知世ちゃん、だいじょうぶ?」
知世 「ああっ!さくらちゃんが...!!
    た、大変ですわ!ビデオビデオ...じゃなくて!」

自分の上着をさくらちゃんにはおり、さくらちゃんの体を
抱きかかえるようにしてコスチューム運搬車へと急ぐ知世ちゃん。

#知世ちゃんは悪魔に取り憑かれて以降の記憶はありませんが、
#コスチューム運搬車をいつも公園のどこに止めているかは知ってます。

知世 「何があったのかはわかりませんが、
    そんなかっこうでいては風邪をひいてしまいますわ!」
さくら「ごめんね...知世ちゃんが作ってくれたコスチュームも、
    知世ちゃんのビデオカメラも...消えちゃったの...(泣)」
知世 「私の作ったコスチュームを着たさくらちゃんの活躍を
    撮影できなかったのは残念ですけど、
    さくらちゃんが無事で本当によかったですわ。」
さくら「でも...(泣)」
知世 「コスチュームはまた作ればいいですし、ビデオカメラはまだ予備が
    いっぱいありますもの。また、さくらちゃんを撮影させて下さいね。」
さくら「う、うん...(汗)」

#さくらちゃんの危機には大事なビデオカメラを放り出してまで
#さくらちゃんを助ける知世ちゃんですから、この反応も当然でしょう。
#知世ちゃんが一番美しいと思うのはバトルコスチュームを着た
#さくらちゃんであって、バトルコスチュームそのものではないし。

知世 「それにしても...いったい何があったんですの?」
ケロ 「悪魔や。悪魔が知世のビデオとコスチュームに取り憑いとったんや。」
さくら「悪魔って...おばけ?」
ケロ 「ん〜、まあ、似たようなもんやな。(わいのこと犬呼ばわり
    しくさりおってからに〜っ!あんなんおばけでええわい!)」
さくら「ほえ〜っ!」
知世 「さくらちゃんがその悪魔さんを倒したんですのね?(瞳キラキラ)
    ああっ、さくらちゃんの活躍を撮影できなかったのが残念ですわ〜!」
ケロ 「ま、まあ、他にもなんやかんやあったんやけどな。」

知世 「ケロちゃんは悪魔さんを知っていたんですの?」
ケロ 「ようやく思い出せたんや。いっぺんだけやけど、
    クロウ・リードが悪魔と戦って封印したことがあったんや。」
さくら「クロウさんが?」
ケロ 「そうや。さっき空に現れたような巨大な魔法陣で
    悪魔の力を奪ってやな...」

空を見上げるさくらちゃん。しかし、もう巨大な魔法陣は消え去っていました。

★ペンギン公園近くのビルの屋上
エリオル「そう、別に私は拝み屋でも悪魔狩り(デーモンハンター)でも
     なかったんですが、私の研究の邪魔をした悪魔を
     封印したことがあったんですよ。」
奈久留 「なんで今回はさくらちゃんを助けたわけ〜っ?」
エリオル「さくらさんが新たなさくらカードを変換するかと思って
     静観していたんですが...さくらさんが死んでしまっては、
     私の目的が達成できませんからね。」
スピネル「あなたの目的とは?」
エリオル「...」

エリオル「...ずいぶん、楽しめますね...(にっこり)」

★ペンギン公園上空
ミスト「な、何だ?!今のは...!私も力が抜けたぞ...!」
ノイン「どうやら、あの少女は魔法使いだったようですね。」
ミスト「なんだって?」
ノイン「忘れたのですか?ジャンヌ=ダルクその人が魔女として火あぶりに
    なったことを。あの時代、魔女も魔道士もいっぱいいたのですよ。
    現代にもいて不思議ではありません。」
ミスト「だ、だが、あんな小娘が我らの力を奪うほど
    強力な魔道士だなど...!」
ノイン「上空に現れた魔法陣はあの少女が創ったのではないようです。
    どうもこの町には我らの知らぬ強力な魔道士がいるようですね。」

ミスト「キ〜ッ!たかが人間ふぜいが、我らを愚弄しおって!!」
ノイン「我らの目的はジャンヌです。あの少女や魔道士がジャンヌに
    協力するような事態だけは避けた方がいいでしょう。」
ミスト「ほっておけと言うのか?!」
ノイン「そうです。幸い、今の出来事の記憶はあの少女が消し去った
    ようですし、今後この町には手を出さない方がいいでしょう。」
ミスト「くっ...!」

ミストの前から消え去るノイン。
ミストは顔をしかめながらも、しぶしぶ霧のように消えていくのでした。

★ペンギン公園、ペンギン大王前
変身を解き、さくらちゃんが封印したピンクのナイトの駒を拾うまろん。
まろんだけは、神のバリアーによりイレイズの魔法がきかず、
今の一連のできごとを覚えています。

まろん(...あの子...やっぱり、誰かの生まれ変わりなのかしら...
    悪魔を封印できるなんて...)

#生まれ変わりなのはエリオルの方ですけどね。

都  「何よ、まろん、こんな人気のない公園で二人っきりで!」
まろん「み、都!?み、見てたの?」
都  「稚空が倒れてるけど...まさか、まろんが押し倒しちゃったの?
    このこのっ!」
まろん(忘れてる...?さっきの女の子が...?)
稚空 「う〜ん...なんで俺こんな所で寝てるんだ?」

都  「忘れ物なんて言って、稚空とこの公園で何しようとしてたのよ!」
まろん「ち、違うのよ、忘れ物取りに戻ったんだけど、お店閉まっちゃってて、
    お店の人らしい人影を追って公園に入ったら道に迷っちゃって...」
稚空 「そ、そう!お、俺は女の子一人だと夜道が心配だから
    まろんを追ってきただけで...」
都  「あ〜ら、私は一人でも心配ないってわけ?」
稚空 「あ、いや、その...」
まろん「あっ、大変!もうこんな時間!
    早く行かないと電車なくなっちゃうわよ!」

白とピンクの二つのナイトの駒をポケットにしまい、駆け出すまろんと、
それを追いかける稚空と都。

都  「待ちなさいよ!まろん!」
稚空 「お、おいっ!」
まろん(ありがとう...小さなジャンヌ。)

★ペンギン公園前、コスチューム運搬車内
さくら「と、知世ちゃん、私、元の服に着替えたいんだけど...」
知世 「せっかくの機会ですから、このコスチュームも、
    こっちのコスチュームも着てみて、意見を聞かせてくださいな。
    次に作るコスチュームの参考にいたしますわ。」
さくら「はうぅ〜。」

ケロ (ひそひそ)「なんや、知世少しおかしゅうなっとらんか?」
さくら(ぼそぼそ)「そ、そう?」
ケロ 「今日は一段とおかしゅうなっとるような気がするんやけど...
    悪魔のせいなんかなあ。」
さくら「あ、悪魔(おばけ)のせい...(ぶるぶるっ)」
知世 「?」

さくら「...」
知世 「どうしたんですの?さくらちゃん。」
さくら「あ、あのね、私といっしょに悪魔を封印した女の人がいたんだけど、
    私、思わずイレイズを使っちゃって、記憶を消しちゃって...
    あの人たち、だいじょうぶかな...」
ケロ 「悪魔を封印できるっちゅうことは、かなりの魔力の持ち主や。
    心配には及ばんやろ。魔力が強いやつやと、
    イレイズといえども効いとるかどうかわからんしな。」
知世 「そういえば、ステキな服を着た女の人がいましたわね。」
さくら「ほえ?」
知世 「次は、あの服を参考にして新しいバトルコスチュームを作りますわ!
    和服風のバトルコスチュームを着て華麗に舞うさくらちゃん...
    ああっ!幸せですわ〜っ!」
さくら「はううぅ〜。(泣)」

さくら(...あのお姉さん、悪魔に取り憑かれた私たちを助けに来て
    くれたんだよね。イレイズなんか使っちゃってごめんなさい。
    そして、ありがとう...)

おしまい。


#『どこが「カードキャプターさくら対神風怪盗ジャンヌ」なんだ〜っ!』と
#お怒りの方もいるかもしれませんが...まあ、えてしてこういうお話は
#最後には協力して共通の敵を倒して終わるものなんですよね。(^^;

#それにしても、稚空が全然活躍してないぞ。小狼にいたっては登場すらしない。
#まあ、あんまり登場人物が多くても収拾がつかないからな。

#で、知世ちゃんをさらに壊してしまって怒りに触れた筆者は、
#またまた東北エプソンへと飛ばされてしまうため、
#少しニュースの読み書きができなくなりそうなのでした。(泣)

それでは。
--
ooξξ 藤森英二郎 セイコーエプソン株式会社
(∵)⌒〜セイコーエプソンホームページURL:
^∩∩   http://www.epson.co.jp

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