神風・愛の劇場スレッド第47話『妬み』(5/15付) 書いた人:携帯@さん
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From: Keita Ishizaki <keitai@fa2.so-net.ne.jp>
Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation
Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: Mon, 15 May 2000 01:19:19 +0900
Organization: So-net
Lines: 344
Message-ID: <8fmjma$fhl$2@news01bd.so-net.ne.jp>
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In-Reply-To: <8f8d4c$s7s@infonex.infonex.co.jp>
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石崎です。

hidero@po.iijnet.or.jpさんの<8f8d4c$s7s@infonex.infonex.co.jp>から
>佐々木@横浜市在住です。

 こんにちわ。

 このスレッドは神風怪盗ジャンヌアニメ版の世界観を元にした妄想スレッドで
す。
 神風怪盗ジャンヌの世界を壊したくない人は決して読まないで下さい。
 では、ゲームスタート!



>ところで構成といえば本シリーズって始まってから(劇中の時間が)
>1週間も経ってない事に今さらながら愕然としています。^^;;;;
>その割に人間関係は半年分ぐらい進んでいる雰囲気ですし。(自爆)

 確か土曜日始まりだった筈なのに、やっと翌週の木曜日が終わった所ですね。
 それだけ進めるのに(現実世界でも)4ヶ月かかっている辺りが何とも(笑)。

># こんなことでは何時までもチェリーの出番が来ない。@_@

 出る分にはいつ出ても対応出来るかと思うのですが、ただでさえ遅い展開がよ
り遅くなりそうで(笑)。

>佐々木案では割と綺麗な「サヨナラ」だと思います。幸せかどうかは
>何とも言いにくいですが、一応TV版への対案っぽくなってますので。

 実は悪魔族と魔王にも若干腹案がありますです。矛盾しないと良いのですが。

># ですが勿論の事、流れとしてタイミングがよろしければ
># 石崎さんパートで「さよなら」になっても構わないと思ってます。

 いえ、自分のシリーズ構成にはキャラクターの退場は含まれていないので
(笑)、そこら辺はお任せします。

>いい感じです。これでこそ妄想。*^^*
># ふと気付くと、まろんちゃんの奪い合い。(爆)

 出て来るキャラクターみんながまろんちゃんの事が好きというのは、この作品
において基本らしいです(嘘爆)。

>取りあえず構成という話の延長ですが、話数は脇に置いといて(ぉぃぉ〜ぃ)
>ラストに向けてクリアする必要のある「山」はこんな感じでしょうか。(順不
同)
>
># ちなみに多少なりとも考えているのは最初の4つまでです。(爆)

 最初の4つについては、あまり考えていません(笑)。そもそも、ツグミさん
が出て来たのは、最初三択問題だった事でも判るように思いつきのシリーズ構成
の結果で、ミストが復活するのも予定外(ぉぃ)、実は三枝先生の使い方は決ま
っていますが、アキコの使い道はあまり考えていなかったりして(爆)。
 都ちゃん問題は現在のシリーズ構成では後二山は最低でもある予定です。
 他に指摘以外のシリーズ構成上の山としては、

・弥白ちゃんと神楽がいつどういうきっかけでくっつくのか(笑)。
・委員長は結局どうするのか。
・忘れられた感のあるノインと稚空とアクセスの扱い(爆)

 一番の問題は、最終的にまろんちゃんは誰とくっつくのかという事では無いか
と。

>お手間をお掛けします。石崎さんの擦り合わせの妙技ですわ。

 適当な設定の後からの理由付けは大好きです(汗)。

>実のところ、昼間のツグミさんは素面(笑)で純粋に自分の興味で
>歩き回っているというつもりだったのですが、黒幕が居てもオッケーです。
(笑)

 途中で意識が途切れて…とあったので、設定を作れという誘いかと思っていま
した(笑)。

>OVAとかで作らないですかね。
># それ以前にTVシリーズをDVDで出して欲しいんですけど。

 そうなったら、LDで買ってしまった私の立場は一体…(爆)。

>## その設定見て、まろんちゃんが死んでエデンに帰るとか
>## 人類滅亡で、また1組の男女から再出発とか、
>## そういうオチを想像してしまう私って変ですか、やっぱり。(爆)

 私的には魔王=稚空で、魔王を倒したら稚空が消滅してしまうけど、まろんち
ゃんのお腹の中には…というオチを(鬼)。

>そうですか、ツグミさんにも「印」が。私的にツグミさんは
>一番色白(アキコ除く)って事に勝手に決まっているので目立つでしょうね。*
^^*

 ツグミさんが何か偉い超人みたいになって来たので、目が見えない事によるハ
ンデを描いてみたかったのです。

>激しい2人。どうやら攻められっぱなしじゃ無いらしい、まろんちゃん。
(爆)

 この妄想スレッドのまろんちゃんは基本的に「攻」らしいので(違)。

>それと、ツグミさんが拾ったゴミの中で「在るはずの無い物」に
>気付いていただけた様でうれしいです。(当然ですか。失礼しました。^^;)
># 本当は持ち主(落とし主)は別に居たんですが。(笑)

 実は書いた本人が、その時の弥白の服装(黒のボディースーツ)を忘れていた
ので、最初に読んだ時には全然不思議に思わなかった(笑)のですが、後ではた
と気がついて、書いた人ですら気付かなかったのだから、佐々木さんも忘れたの
かと思い神楽が落とした事にしました。結果的に、神楽×弥白のストーリーを進
める事が出来て良かったです。
 多分、読者の大半も、弥白の服装の事など忘れていたんじゃないかと思います
(笑)。
 ところで本来の落とし主って…ツグミさん?

>「弱い気配が沢山」っていうのはやはりアレがばらまかれたのでしょうか。
>それとも別な何かなのか。メールの貼付ファイルだったりして。
>どっちにしても学園を舞台にして誰か大暴れと。(違)

 リレー小説なので、判りやすい伏線を心がけています(違)。
 聖先生が大活躍(?)する事でしょう。

>都ちゃんの方の羽根は逢引(死語)の為の通信手段になったりとか。*^^*

 その通りです(笑)。あと、もう一つ目的があるのですが…。

>★神風・愛の劇場 第46話 「二重身」

 以前もありましたが、手抜きクッキングの描写がやけにリアルです。
 ひょっとして自分でやられているのでしょうか(笑)。

 しかしツグミさんの聴覚と嗅覚は凄いですね。でも、これだと繁華街は怖くて
歩け無さそうな気がします。
 かわいそうに弥白ちゃん、また脅かされたんですね(笑)。むぅ、慰めて上げ
ないと。

 段々ツグミさんが人間に見えなくなってきました。いや、実は最初から人間で
は無かったのかも…(嘘)。

 では、本編を…
 今週は疲れているので短めです。全然話が進んでません(汗


★神風・愛の劇場 第47話『妬み』

■山茶花弥白編

●山茶花邸本館 弥白の寝室

「う…ん…」

 ベットで弥白は目を覚まします。

「痛…」

 後頭部に、僅かに痛みを感じます。

「お目覚めですか、お嬢様」

 弥白が目覚めたのに合わせ、タイミング良く弥白付きの執事が入って来ます。

「おはよう。爺」
「お身体の具合は、如何ですか?」
「…? そう言えば、少しばかり頭が痛いですわ」

 執事の態度に不審を抱きながらも、正直に弥白は答えます。

「実は昨夜、弥白様の悲鳴がして、部屋に入った所、弥白様が倒れておられたの
です。恐らくは、その際に頭を打たれたものと…」
「そうでしたの…」
「爺は心配でございます。一昨日の晩に続いて、昨晩も…。本当に、どこかお身
体の具合でも悪いのでは…」

 執事は心から心配している様子です。
 弥白は、漸く何が起きたのかを思い出し始めます。
 一昨日と昨日、自分の前に、現れる筈の無い人物が現れた。

「瀬川…ツグミ…。本当に人間なのかしら?」
「は?」
「あ、いえ、何でもありませんわ。そうですわね、一度病院で診察を受けた方が
いいかも知れませんわね。今日は学校を休みますわ。連絡しておいて下さいま
す?」
「はい、お嬢様」


●名古屋病院 院長室

「検査の結果はどこも異常が無いそうだよ、弥白ちゃん」
「そうですの…。朝から申し訳有りませんでした」
「いやいや、弥白ちゃんの頼みとあれば断れないよ。それで…今日も行くんでし
ょ?」
「行く?」
「ほら、だから先生の所」
「あ…。勿論ですわ。でも、面会時間はまだですのに、良いんですの?」
「良いよ、弥白ちゃんなら」
「いい加減ですのね」
「いやぁ…ハハハ…」

 海生は、弥白が検査の名目で今日も三枝の見舞いにやって来たと思っているの
だ…と、弥白は気付きましたが、敢えてその誤解は解かずに置きました。
 実際の所、弥白は二日続けて見える「幻」の影に脅えていたのです。
 一昨日は、ミストと名乗った謎の少女が見せた幻影だったのですが、昨日のは
一体…。
 自分は自分の罪に脅え、本当は見える筈も無い幻を見ているのでは無いか。そ
れとも、あの幻は実在して、自分は本当に追い詰められているのか…。


●名古屋病院 特別病室

「やぁ、山茶花さん良く来たね」

 三枝は、いつものように弥白を暖かく迎えてくれました。

「でもいけないな。今日は金曜日だろう? こんな時間に学校はどうしたんだ
い?」
「ごめんなさい三枝先生。でも、この弥白、先生の事が、心配で心配で…」

 弥白が、都言うところの「必殺うるうる子犬の目スペシャル」で訴えると、
三枝も何も言えなくなるのでした。

「三枝先生、明日退院なんですってね」
「おや、もう知っていたのかい。実はそうなんだ」
「別荘には家具はもう運んでありますから、すっかり元通りですわ」
「そうか…有り難う。今まで色々済まない」
「いいえ、これ位…。それより先生、お願いの件、宜しくお願いしますね」
「もちろんだとも。全力で当たらせて貰うよ」
「まぁ、嬉しい!」

 弥白は、三枝にオーバーに抱きつきます。

「ハハハ、オーバーだな…」


■東大寺都編

●都の部屋

「う…ん…」

 ベットの中で、都は目を覚まします。
 何だか妙に身体が重い気がします。
 ややあって、都はパジャマの乱れに気がついて直すと、自分の手を見て呟き
ます。

「結局、あたしも寂しがり屋だったんだ…」


●通学路

「まろん! ほら、急がないとまたグラウンド30周だよ!」
「ふえ〜そんなに引っ張らないで〜」
「待って下さい〜日下部さん、東大寺さん〜」

 都は、またまた寝坊のまろんをチャイム1秒間16連射攻撃で叩き起こすと、
まろんの手を引っ張って学園へと向かいます。
 足が遅い委員長は、後から遅れて走ってきます。
 いつもの朝の光景。ですが、こんな風に自然に登校するのは、何だか随分久し
ぶりな気がします。

(そうだよね、あたしは一人じゃないんだから…)


●新体操部 朝連中

 新体操部の朝練では、まろんと都が今日も集中的に指導されています。
 まろんは昨日は朝練を遅刻、都は早退して午後の練習をさぼっていましたから、
如何に新体操部のエースの二人と言えども、先生としても示しをつける意味でも
そうせざるを得ないのでした。

「ずるいわよね…」
「…さん、先生のお気に入りだから…」
「そう言えば私見ちゃったのよ…」

 音楽に混じり、都の耳に他の部員達の声が聞こえて来たのは、リボンの練習を
している最中でした。
 何だか、自分の方を向いて話している気がします。
 だけど、都はこの程度の事は気にしません。

 慣れてしまったから。


 ──昔からいつもそうだった。
 言いたいことを黙ってはいられない真っ直ぐな性格で、他の生徒には煙たがら
れていた自分。
 決められ事は可能な限り必ず守り、人が嫌がる事も率先とは言わないまでも嫌
がらずにやっていた為に、先生には好かれていた自分。
 いつも周りからは疎まれ、陰口を叩かれていた。
 だけど、不思議と虐めに遭うことは無かった。
 その訳は…。


「まろん、何ぼーっとしてんのよ」
「え、あ、いや、何でもない!」

 ふと気付くと、まろんも話が聞こえてきた方向を見ていることに気付き、都が
声をかけると、まろんは何でも無い風を装います。


 ──何でもないなんて嘘。
 まろんは表情を作るのが上手だけど、あたしには判る。
 まろんにも聞こえていたんだよね。
 だけど、あたしに心配させたく無いからとぼけた。
 まろんがあたしを心配させまいと頑張るのが判るから、あたしもまろんの事を
心配させまいと努力する。
 いっそ、素直に甘えられたらと思うことはある。
 だけどそれは駄目。今のあたしはまろんの悩みを『孤独』を知ってしまった。
 だから、まろんをこれ以上心配させるなんて事はあたしには出来ない…。


●教室

「おはよう!」

 朝練終了後、まろんと並んで都は教室に入ります。
 都が自分の机に近づくと、周囲にいた生徒達が潮が引くように離れていくのが
気になりましたが、気にせず席に着きます。

 そして、鞄の中から教科書を出して、机の中に入れようとした時に、何かが机
の中に入っている事に気付きます。

(…紙? 何だろう?)

 都はその紙を取り出して、折り畳まれた紙を開けてみます。
 開けた紙はA4程の大きさで、何やら文字が書かれています。

「これって…」

 書かれていた文字を読んだ都の紙を持つ手が震えます。

「ねぇ都、何見てるの?」
「え? あ、いや、何でもないのよ、昨日のプリント」
「そうなの?」

 都は、紙を隠すと作り笑いを浮かべます。

(負けるもんですか。この位の事で…)

(第47話 完)


 予定の半分も進んでいません(汗)。
 都ちゃんにまた嵐の予感…?

 あ、ちなみに勝手に話を進めて下さってOKですので(笑)。


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Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
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