From: hidero@po.iijnet.or.jp
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Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: 10 Apr 2000 16:43:22 +0900
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佐々木@横浜市在住です。
<20000409142948keitai@fa2.so-net.ne.jp>の記事において
keitai@fa2.so-net.ne.jpさんは書きました。
>> 石崎です。
こんにちわ。
以下、改変ジャンヌ世界です。
>> 名古屋のジャンヌオンリーイベントに行って来たら、何故か村上さんに会いま
>> した(笑)。実は記事自体名古屋で書いています。
盛況だったみたいですね。
>> #ところで某計画の件ですが、無事実現しました。
アレを初めて(ニュース上の事を知らずに)読んだ方の
感想なんかも聞きたいものですね。(おられると仮定して ^^;)
# ところで例のブツ(笑)を移したデジカメ影像とか無いんでしょうか。
# いや、なんとなくどんな代物か知りたいなと。^^;
>> フィンが堕天使になった訳は、「アクセスにもう一度会いたかったから」とい
>> うもの。
ふ〜む。原作も収束へ向かっているんでしょうか。
それに引き換え妄想の方は。(笑)
>> 事前にジャンヌを水に落としていたり、洞窟を用意していたりするとより完璧
>> なシチュエーションだったのですが(核爆)。
「温めなければっ!」のパターンですね。^^;
# このネタを「モンコレナイト」で使ってきた時はひっくり返りました。
# モンドくん、君は何歳なんだ。(爆)
>> ちなみに勿論、あの後データはDVD−Rに焼いてしまうのでウイルス作戦は
>> 二度と使えない設定になっています(核爆)。
ちっ。(笑)
ジャンヌ妄想じゃなければ手段はあるんですけどねぇ。
# 一応この妄想は妄想なりに真面目に話を進めてるので。
>> ■山茶花弥白&三枝靖 編
ふむふむ。弥白も結構ウラ事情に通じてるのですね。
姿が大分変化しているジャンヌに対して殆ど素顔のシンドバッド、
という基本設定を巧みに突いてきたという感じです。
# 相手の事に詳しいのはストーカーのお約束。(違)
三枝氏の別荘は私も再建されているという前提で
考えてましたのでバッチリです。
# では、本編いきます。
★神風・愛の劇場 第38話
●中休み
2時限目の後の休み時間。再び公衆電話をかけているまろんちゃん。
何の用か理解した稚空は今度はついてきませんでした。
そして、また黙って受話器を置きます。
「お留守ですか」
「おかしいなぁ、居るような気がするんだけど」
そうは言っても相手が出ないのでは仕方ありません。
授業の合間の休みは5分しかないので、教室に戻る都合を考えると
長居は出来ないのでした。
●その時のツグミ
もうちょっと時間があるはずと勘違いしたツグミ。
電話の音に慌てて駆け戻ったのですが間に合いませんでした。
高校の授業の1時間が60分では無いことを忘れてしまっていたのです。
「今度こそ、何処にも行かないんだから」
●中休み
3時限目の後の休み時間。三たび公衆電話をかけているまろんちゃん。
「変ね、出かけてたとしたら、もう戻ってもいいのに」
「仕方ないですね。昼休みにしましょう」
2人は教室に戻っていきました。
●その時のツグミ
「もうっ!新聞なんか取らないのに!」
新聞の勧誘を追っ払っている間に電話は切れてしまいました。
●昼休み
まろんちゃんの提案で校庭でお弁当を広げている例の4人。
都ちゃんは気乗りしない様子でしたが、独りにしておくと
余計に元気が無くなりそうな気がしたので無理矢理に連れてきました。
「何を慌ててんのよ委員長」
「食べ終わったら電話しないと」
「大丈夫、昼休みなら間に合うって」
「3連敗ですからね、気合い入れないと」
「そういう問題じゃないと思うな」
と言ってる間に食べ終わる委員長。
「行きましょう。日下部さん」
「え〜」
まだ食べ終えてない事もさることながら、稚空と都ちゃんを
2人だけにして残したくないと思ったまろんちゃん。
ちょっと躊躇しましたが、委員長に任せることにします。
「ごめん、食べ終わんないから頼んじゃっていいかな?」
「判りました。じゃ番号教えてください」
委員長は教わった番号をぶつぶつ呟きながら走っていきました。
●その時のツグミ
あれきり電話はうんともすんとも言いませんでした。
「お腹すいちゃった…」
●校庭にて
委員長が戻ってきた時には残された3人も昼食を終えていました。
「だめ、だったの?」
「はぁ、どうされたんでしょうか」
「まさか倒れたりしてないよね…」
お弁当箱を包み終えた都ちゃん。顔を上げて一言。
「委員長、番号言ってみて」
「は?」
「さっき、まろんに聞いていった番号よ」
「ええと」
番号を復唱する委員長。そして。
「んもうっ、最後違ってるよ」
「え゛」
「34じゃなくて43なのに」
「あちゃ〜」
「メモにして渡さないまろんが悪いのよ」
「ぶ〜っ」
「ま、教室に戻る途中に寄ってけばいいじゃん」
結局、最後は4人でぞろぞろという事になりました。
道すがら何の電話なのか簡単に都ちゃんにも説明しました。
「いつだったか飼い犬が暴れた娘よね」
「そうそう」
「その後で白い犬を飼ったんだっけ」
「(ぎくっ)」
「あれ、変ですね。黒い犬ですけど」
「(バカ、余計な事を)」
「どういう事?それ」
「あ、あのね、3匹目なの」
「随分と早いのね。白いのは?」
「えっと、元々歳とってたらしくて…」
「あっそ」
肝を冷やしたまろんちゃん。でも本当は都ちゃんは大体察していたのでした。
そして、まろんちゃんの耳元で一言。
「警察は暇じゃないの。暴れてない犬なんて相手にしないわよ」
「あは、あははは、そうよね」
今度は間違いなくまろんちゃんが番号を押しました。
呼出し音1回で電話は繋がりました。
「良かったぁ。何だか全然つながらなくて」
「運命の悪戯?」
「それはオーバーかも」
「私にはとっても長い道のりに感じられたのよ」
「ごめんなさい」
「あ、真に受けちゃった?」
「ひどいなぁ」
それから委員長に代わって病院までの道順を丁寧に伝えてもらいました。
同じことを繰り返して話さなかったところをみると、
ツグミは1回で覚えた様でした。
それからもう1度まろんちゃんに代わって少し話してから電話を切りました。
振り向くと、委員長が何か言いたそうにしています。
「あの、しつこいと思われるかも知れませんが」
「ありがとね。私の友達の事まで心配してくれて」
「もう僕の友達でもあります」
「うん」
「何盛り上がってるのよ。怪しいわね」
「別にそういう訳じゃありません」
「委員長がね、ツグミさんを送っていこうかって」
「送っていってやんなさいよ。男の務めでしょ」
「でもツグミさんは平気だからって」
「それで引き下がった訳?」
「別に無理強いする様な事じゃないし」
まろんちゃんの言い分を聞いて考え込んでいる都ちゃんです。そして。
「じゃ、こうしましょ。こっそり後をついてくの」
「それで?」
「だから、道に迷ったりしないように見守るのよ」
「ああ、成程」
「流石、都さん」
「ひとごと見たいに言わないの。あんたも行くのよ」
「あ、そうですよね」
「ま、俺も付き合ってもイイぜ」
「というよりも稚空には是非来て欲しいな」
「俺が居ないと寂しいのか、まろん」
ゴキッ。稚空に一発見舞った後で、まろんちゃんは足音の話をしました。
もちろん別れ際の話は抜きにして。
「手強いわね。それじゃ委員長もダメじゃない?」
「多分、そう思う」
「すると俺と都でか…」
またマズイ組合せです。咄嗟にまろんちゃんは言いました。
「でもでも、都も稚空も道順知らないし」
「それもそうね。じゃ、こうしましょ」
都ちゃんは自分と委員長が先行して、稚空がツグミに着かず離れずを
保ち、ずっと後からまろんちゃんという布陣を示しました。
「流石だな、本物の警察みたいだぜ」
「目標の行き先が判ってるんだからチョロいわよ」
「あのぅ、ひとつ問題が」
「何よ委員長、文句あんの?」
「瀬川さんが何時出かけるか僕ら判ってないんですけど」
「…」
●午後のツグミ
道順以外に連絡先の番号も聞いたので、ツグミは早速電話をかけました。
案の定、大抵の病院の例に漏れず、ここも急患以外は午後の始まりが遅く
3時過ぎからでないと見舞いも出来ないとの事。
余裕を見て2時すこし過ぎに家を出ました。桃栗町の中心を抜けて行きます。
途中で最大の難関。割と静かな桃栗町では唯一とも言える車の通りが
途切れない道路を渡る場所です。横断歩道にさしかかるずっと手前から
車の音に注意を向けるツグミ。頭の中に地図があっても、信号の状態は
判りません。それを補うために車の流れの間断から前方の信号の状態を
知ろうとします。辿り着いた時の信号は赤。
そして青になるまでは2分ほどの待ち時間のはずです。
あと少しの所で、隣りに誰か立ったのが判りました。
良かった。安心するツグミ。誰かが同じ横断歩道で待っていると
その人物の歩き出すタイミングに合わせられるので、より安全なのです。
お隣りさんが歩き出してから、一呼吸おいて歩き出すツグミ。
先に行った誰かは渡った後で右にまがって行きました。
ツグミはまっすぐに進んでいきます。そして暫く行くと犬と猫の声が微かに。
どうやら目的の病院に着いたようです。
受付の女性はツグミの事を覚えていて、こちらから切り出す前に
そっと手を貸してくれました。2日ぶりなのに、随分と長い間イカロスと
別れていた気がします。抱きしめた温もりから力強い尻尾の振りが伝わりました。
1時間ほどイカロスと過ごしてから、ツグミは医師と受付嬢に挨拶をして
病院を後にしました。日がそろりと傾き始めていて少し肌寒く感じます。
病院から数メートル歩いたところで、ツグミは立ち止まりました。
「そんな所で寒くありませんか、皆さん」
ツグミは道路わきの植え込みに向かって話しかけました。
ゴソゴソと木が揺れて、まろんちゃん以下の面々が出てきます。
「えへへ。バレたか」
「心配して下さったのね。ありがとう。でも学校は」
「水曜日だから午後早いの」
本当は午後の部活をサボってツグミの通るのを待っていたのですが
それは言いませんでした。それから、まろんちゃんは
改めて稚空と都ちゃんを紹介しました。
それから連れ立って歩きます。今度は堂々と一緒に。
「ねぇ、ツグミさん。何時から気付いてたの?」
まろんちゃんはどうしても気になっている事を聞きました。
「う〜ん、そうね。税務署の前あたりかしら」
「嘘、私、100メートルは離れてたのに」
「でも、日下部さんの方が風上だったから」
絶句したまろんちゃん。そしてさらに。
「名古屋さん、先程は本当に助かりました」
「え、俺?」
「横断歩道で」
「おっかしいな。俺もバレてたのか」
「今気付きました。あの時の方の足音だと」
稚空は以前実家の病院で、目の不自由な患者に信号待ちの時に
周りの気配をあてにするという話を聞いていて、さり気なく手助けしたのでした。
都ちゃんはツグミの様な鋭い刑事が居ればいいのにと思っていました。
「あのぉ、お茶でも飲んでいきませんか?」
5人は通り道に在った喫茶店に寄って夕暮れ前の
ひとときを和やかに過ごしました。
# おお、1日が過ぎた。(笑)
## ところで、Eagleさんが、「今までのエピソードは何処に?」と
## 仰有ってましたけど。そうか、逆向きリンクが無いんですね。
## ニュース記事では当面URLは出さないと石崎さんが仰有ったと
## 記憶しているので、取りあえず手繰ってくださいませませ。>Eagleさんへ。
## http://www.angel.ne.jp/~sachluph/text/news/index.html#link
### これじゃ手繰るも何もなく一発か。^^;;;
では、また。
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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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