神風・愛の劇場スレッド第26話(2/28付) 書いた人:佐々木英朗さん
 HOME 記事一覧 前の記事へ 次の記事へ

From: hidero@po.iijnet.or.jp
Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation
Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: 28 Feb 2000 19:19:32 +0900
Organization: Infonex Corporation
Lines: 337
Sender: nnposting@infonex.co.jp
Message-ID: <89di3k$2im@infonex.infonex.co.jp>
References: <19991227013510keitai@fa2.so-net.ne.jp>
<20000126234855keitai@fa2.so-net.ne.jp>
<86r2gd$r4c@infonex.infonex.co.jp>
<20000130192134keitai@fa2.so-net.ne.jp>
<873kui$5t1@infonex.infonex.co.jp>
<20000207000953keitai@fa2.so-net.ne.jp>
<87m0lt$1rh@infonex.infonex.co.jp>
<20000213205951keitai@fa2.so-net.ne.jp>
<888fdq$11u@infonex.infonex.co.jp>
<20000220211131keitai@fa2.so-net.ne.jp>
<88tg8q$lga@infonex.infonex.co.jp>
<20000227141055keitai@fa2.so-net.ne.jp>
NNTP-Posting-Host: infonex.infonex.co.jp

佐々木@横浜市在住です。

<20000227141055keitai@fa2.so-net.ne.jp>の記事において
keitai@fa2.so-net.ne.jpさんは書きました。

>> 石崎です。

こんにちわ。

>>  アニメジャンヌの世界を壊されてもいい人だけ読んで下さい。

という事でよろしく。

>>  ノインが両刀使いと言うのは、同人誌では良く使われるネタだと思いますが、
>> まさか単行本で原作者自らそういう事を書くとは思っていませんでした(笑)。

でも少女マンガ系だとあんまり驚かないって気も。^^;

>> >■神風・愛の劇場 山茶花弥白編(序章のオマケ)
>>  そうか、あのお風呂シーンにはそういう意味があったのか(笑)。

まだ完全には影響を脱していないハズなのに「ほのぼの」した
入浴シーンで徹してしまったので何か理由が要るなと思ったのです。^^;

>>  ちなみに、フィンの目的はそれだけでは無かったりします…。

ではそれはお任せします。

>> >■神風・愛の劇場 山茶花弥白編(とは名ばかり)
>>  まろんちゃんが山荘に乗り込んで何とかするのは予定通り。私の構想だとジャ
>> ンヌが予告状を出して…というパターンでしたが、怪盗まろんもなかなかグー。

図らずも妄想シリーズ(笑)ではジャンヌに変身してない展開で
ずっと来たので、その路線で行ってみたのでした。
# 変身すると自動的に戦闘シーンを書くことになるのを逃げたとも。

>>  弥白が弥白新聞の製作に使っているのは、G4マックでPageMakerか何かと言
>> う思い込みがあったのですが、あんなデカブツが出て来るとは…。流石お嬢様

金持ちは無駄に高額な設備を持つという思い込みが。
そこでDTPであるにも関わらずにCG向け超弩級マシンにしてみました。^^;
# ちなみにこんな奴を念頭に置いてます。あのシーンは。
# 参考 http://www.sgi.com/onyx2/sys_hardware.html

>> (違)。出て来るメッセージとかが、本業を感じさせます(笑)。

本当に出たら洒落にならないのばかりっす。(笑)
# あの機械で出るのかは知らんのですが。(ぉぃ)

>>  物を胸元に押し込むのはお約束ですが、最後の「保険」とは一体なんなのか、
>> 気になります(笑)。多分、今回の展開を予知して、予め「保険」をかけたもの
>> と思料しますが(笑)。

まろんちゃんが無かったことにしても過去が消えなかった場合というのを
想定してました。やはり転ばぬ先のなんとやらでしたね。^^;

>>  弥白が真っ白になっていたのも、「保険」と関係があったのかも知れませんが、
>> 今回は、真っ白になっていたのは機械が破壊されていたからという事にしました。

ばっちりです。

>> ■神風・愛の劇場 瀬川ツグミ編
>> ●涙のお別れ盲導犬イカロス

な〜る程、こういう作戦がありましたか。流石悪役天使。(爆)
今後ともツグミさんを事件に巻き込むにはイカロスの取扱いが
キーになりますね。^^;
ツグミさん大ピンチ!(って1読者になってどうする>私 ^^;)

# とはいいつつ、今回は弥白との決戦なのでお休み。(笑)

>> ■神風・愛の劇場 東大寺都編

う〜む、やはり一朝一夕では都ちゃんは復活しそうにないですね。

>> ●レクリエーション

痴話喧嘩をこう言うようになったのはZガンダムからでしょうかねぇ。

>> ■神風・愛の劇場 続々山茶花弥白編
>>  さて、「保険」が早速役に立つようです(核爆)。

# これだけは使いたくなかったのに。(大嘘)^^;;;;

■神風・愛の劇場 続々々山茶花弥白編(NHK-BSのCMみたい)

●なのに舞台はオルレアン

廊下をぐるっとまわって自分達の部屋の側に来た2人。

稚空) 「どうだった? 都の様子は」
まろん)「だめ、閉じこもって出てこないの」
稚空) 「まさか返事もないなんて事は」
まろん)「声はするわ。ねぇ、まさかって何?」
稚空) 「いや、何でもない」

一瞬部屋で自殺でもしてないだろうなと背筋が寒くなった稚空。
本当は何があったかなど知る由もありません。

まろん)「そうだ、ちょっと聞きたいことがあるのよ」
稚空) 「ああ」
まろん)「これなんだけどね」
稚空) 「へぇ〜、まろんがこんな物持ってるとはね」
まろん)「ちょっと理由在りなの」
稚空) 「で、これがどうしたんだ?」
まろん)「どうやってフィルム出すのか知ってる?」

頭を抱える稚空。まろんちゃんの手のひらの上にあるのは
正真正銘のデジタルカメラでした。
取り敢えず口で説明するのを放棄した稚空は自分の部屋に
まろんちゃんを連れていきました。

稚空) 「多分、これで操作できるはずだ」
まろん)「なにこれワープロ?」
稚空) 「ノートパソコン」
まろん)「同じじゃないの?」
稚空) 「じゃぁ、そう思っとけ」

既にまろんちゃんに技術的な説明をするのを諦めている稚空は
適当にあしらっています。むっとしてるまろんちゃん。

稚空) 「ほら、出たぞ ....」
まろん)「あ、ありがと。あっち向いててね」
稚空) 「ちょっと待て、それは一体」
まろん)「稚空は見ちゃだめだって」

そこには見るなと言われても目を引く画像が
次々と現れていたのでした。


●枇杷町 山茶花邸

弥白) 「うふふ。出来上がりましたわ。号外」

当然、一面トップ記事はあのお話しとなってます。

弥白) 「早速輪転機回してもいいのですが、やはり寛大な私としては
もう一度贖罪の機会を与えてもいいかも知れませんわね」

早速にもまろんちゃんの家に電話する弥白。でも誰も出ません。

弥白) 「私の電話に出ないなんていい度胸ですわ〜」

何度も呼び出しているうちに女の勘が働きました。

弥白) 「まさか、昼間っから稚空さんの所に!」

昼間の訪問の方が健全だなどという発想はありません。
早速屋敷を飛び出す弥白。


●またまたオルレアン

稚空) 「おい」
まろん)「え、何?」
稚空) 「まろん、弥白と何時の間にこんな仲に ...」
まろん)「やぁね、別に仲いいって訳じゃないって」
稚空) 「しかし ...」
まろん)「軽いご挨拶よ」
稚空) 「軽くでコレか」

淡々と画像をめくるまろんちゃん。
そんな彼女の横顔、うなじを見つめていた稚空。
だんだんと動悸が激しくなって来ていました。
やがて、まろんちゃんの両肩を掴んで自分の方を向かせました。

稚空) 「まろん」
まろん)「どうしたの?」
稚空) 「俺は ...」

流石に稚空の気分が伝わったのでしょうか。
目を逸らしてしまうまろんちゃん。

まろん)「やめてよ、都とあんな事になったばかりなのに」
稚空) 「判ってる。軽蔑されても仕方ない。でも俺の気持ちは」

ドガン。突然玄関の開く音がして、足音が駆け込んできます。

弥白) 「やっぱりっ!」
まろん)「山茶花さん!」
稚空) 「何だ、いきなり。どうやって入った?」
弥白) 「愛する方の家の鍵くらい持ってますわ。
それより稚空さん、これはどういう事ですの?!」
稚空) 「いや、別に」

半分押し倒しているので何を言っても説得力ゼロでした。
逆上している弥白は稚空に見せるつもりは無かった弥白新聞を
取り出します。

弥白) 「こんな事だけじゃ物足りなくて日下部さんにまで。
私の何処が気に入らないんですか?
どうして私以外の方とばかり仲良くなさるの?
そんなに私が嫌いなんですか ...」

だんだん声が小さくなり、しまいには俯いてしまった弥白。
床にぽたりぽたりと涙が落ちていきます。

その様子を見ている者がありました。

ミスト)「そら、お前にいいものをやろう」

そう言うとキャンディを一つ放るミスト。
それは窓を突き抜けてキッチンへ飛んでいきました。

稚空) 「おい、弥白」
まろん)「誤解しないで、稚空の事好きだけど、でも私達まだ」

ちっともフォローになってないまろんちゃん。

弥白) 「 .....お前だ .....お前が」
まろん)「え?」
弥白) 「お前が居なくなれば解決するんだ ...」

涙が止まるとともに顔を上げた弥白。声が低くなっています。
そして目には赤い光。

弥白) 「お前が死ねばいいんだっ!」

弥白が右手を高く掲げると天上近くの空間から庖丁が3本
にゅっと現れました。それは弥白が稚空に料理を作るために
持ち込んだいたものでした。弥白が手をサッと降り下ろすと
3本の庖丁が床に寝ている格好のまろんちゃんにまっすぐに
飛んでいきます。咄嗟に稚空がまろんちゃんの腕を取って
引き起こします。庖丁はまろんちゃんの頭の在った場所に
刃渡りの半分以上がめり込みました。

まろん)「稚空!」
稚空) 「判ってる、ただ事じゃないな」
弥白) 「離れろっ!」

弥白が下ろした右手を再度振り上げると、3本の庖丁が
いとも簡単に床から抜けると、糸で繋がったような曲線を描いて
弥白自身の周りを一回りし、再度まろんちゃん目がけて飛びました。
ガシッガシッガシッン。硬い音を残して総てが再び床に突き刺さります。
稚空がブーメランではたき落としたのでした。

稚空) 「止めるんだ弥白!目を醒ませ!」
弥白) 「目を醒ますのは稚空さんです。この女が死ねば
すべて元どおりに」
稚空) 「仕方ないか、アクセス!」
アクセス)「おうっ!」

アクセスが発した光を稚空が受け止めます。稚空の手の中には1個のピンが。

まろん)「危険よ稚空、悪魔の気配がはっきりしない」
稚空) 「3本の庖丁のどれかに決まってるさ」
まろん)「でも」
稚空) 「チェックメイト!」

稚空はもっとも大きな庖丁目がけてピンを放ちました。
しかし命中する前に弥白が操って動かしてしまいます。
何度か繰り返しましたが鼬ごっこです。

まろん)「やっぱり駄目よ、主体が山茶花さんに在る」
稚空) 「悪魔を実体化させないと無理か」
まろん)「でもどうやって?」
稚空) 「まろんに対する憎しみを一瞬でも逸らせれば見えるかもしれない」

ちょっと考えたまろんちゃん。
稚空に耳打ちします。

まろん)「行くわよ稚空、彼女を良く見ていてね」
稚空) 「判った」

跳び回る庖丁をかいくぐったまろんちゃん。
テーブルの上からある物を取り上げると弥白に向かって差し出します。

まろん)「山茶花さん、よく見て!」

動きが止まる弥白。目から光が消えています。
その弥白のシルエットに重なるように黒い輪郭が浮かびます。
同時に庖丁の内の一本からも黒い靄が昇り始めました。

稚空) 「そういう事か」

稚空が腕を交差させると両手に1本づつのピンが現れます。

稚空) 「チェックメイト!」

2本のピンがそれぞれの黒い影を貫き、空気を震わす叫びが上がります。
後にはナイトの駒が2個落ちていました。

座り込んでいる弥白に稚空が近づきます。

稚空) 「大丈夫か?」

稚空に触れられて身体を震わせる弥白。
顔を両手で被って部屋から出ていってしまいました。
最後に一言を言い残して。

弥白) 「もうお嫁に行けませんわっ!」

取り残された稚空とまろんちゃん。
取り敢えず安堵の溜息が漏れます。

まろん)「山茶花さんに怪我が無くて良かった」
稚空) 「ああ」
まろん)「でも、あれどういう意味かしら」
稚空) 「何が」
まろん)「お嫁に行けないって」
稚空) 「普通、そんな写真撮られたら、そう言うだろ」
まろん)「え〜っ、何で何で何で?」
稚空) 「まろん、本気でそれが軽い挨拶代わりだと?」
まろん)「だって可愛いでしょ?」
稚空) 「(俺はまろんの事を全然判ってないのかも知れない)」

稚空はノートパソコンの画面を見ながらそう思うのでした。
画面の中では、くまさんプリントの入ったパンツ姿の弥白が
すやすやと眠っておりました。


●空の上で

フィン)「惜しかったじゃない。死に損ないのアンタにしてはね」
ミスト)「うるさい」
フィン)「それにしても、まろんの撮った写真って何だったのかしら」
ミスト)「さてな」
フィン)「アンタのキャンディで透視できるでしょ?見せなさいよ」
ミスト)「お前のご主人様に見せてもらえばいいだろう」
フィン)「ケチ」

この事が気になって仕方なかったフィン。
まろんちゃんに問いただした事を後悔するハメに陥ったのは
それから後の事でした。

フィン)「や〜め〜ろ〜、私はそんな物は嫌だ〜」
まろん)「いいじゃない、はいて見せてよ」

# 色気の無いオチだったかな。^^;

では、また。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

  HOME 記事一覧 前の記事へ 次の記事へ

 記事に対するご意見・ ご感想などがありましたら書いてやって下さい
 名前: (ハンドル可)
 E-Mail: (書かなくても良いです)

 ご意見・ご感想記入欄