神風・愛の劇場スレッド 第171話『眠った翼』(その15)(10/05付) 書いた人:佐々木英朗さん
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From: 佐々木 英朗 <hidero@po.iijnet.or.jp>
Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation
Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: Sun, 5 Oct 2003 18:02:27 +0900
Organization: Public NNTP Service, http://news.yamada.gr.jp/public.html
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<b3a25s$672$1@news01cf.so-net.ne.jp>
<zm16a.4114$WC3.360177@news7.dion.ne.jp>
<b4eoe8$rfr$1@news01cf.so-net.ne.jp>
<bci8j2$una$5@zzr.yamada.gr.jp>

佐々木@横浜市在住です。

# 本スレッドは「神風怪盗ジャンヌ」のアニメ版第40話から
# 着想を得て書き連ねられているヨタ話です。
# そういう2次創作物が嫌いじゃ無い方のみ、以下をどうぞ。

# 第171話(その1)<bci90c$una$6@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その2)<bd4i2h$nqo$2@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その3)<bdngph$252$1@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その4)<be8nqr$tci$2@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その5)<berk9t$2dq$2@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その6)<bg0898$4ie$1@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その7)<bglrv9$30b$2@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その8)<bhjf32$c19$1@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その9)<bhjfe7$c19$2@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その10)<bi9v1o$ks5$3@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その11)<bisgrl$1sv$1@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その12)<bjfl04$ls8$1@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その13)<bk3sdk$doh$1@zzr.yamada.gr.jp>、
# 第171話(その14)<bkoth6$fgk$3@zzr.yamada.gr.jp>の続きです。



★神風・愛の劇場 第171話『眠った翼』(その15)

●オルレアン

結局、少しだけ迷った後でそのまま枇杷高校第一体育館の惨状を放置して帰宅した
まろん達。もちろん、下手に後片付けなどをしているところを誰かに見られては
余計面倒な事になるというもっともな理由もあるにはありましたが。とにもかくにも
一休みして、今日の事について考えるのは夕食の後にでもしようという事になり
夫々の部屋に引き上げるまろんと稚空。トキとセルシアはアクセスを探しに行くと
言ったのですが、実際にはアクセスは既に稚空の部屋に戻っている事が判ります。
事情を聞いたトキに対してアクセスは一言。

「寝てた」

と答えたものでした。その答にトキは平静を装いつつこめかみを微かに震わせ、
セルシアはまるで悪巧みの仲間を見付けた様な顔で“えへへ”と笑っていました。

●桃栗町の外れ

体重がさして重くは無い事もあり、もの凄い勢いの割にはそれほど大きな足音は
させないで帰ってきたエリス。それでも止まった時の風圧だけで、ノインの屋敷は
充分に軋みを上げていました。そして真っ直リビングに飛び込んできたエリスを、
ノインはやや苦笑混じりの顔で迎えました。

「ノイン様!」
「お帰りなさい。意外に遅かったですね」
「ただいま戻りました。意外に手間取って…じゃなくって!」
「何ですか?」
「まろん様はヘンタイです!」
「知ってます」
「………」
「他に何か」
「…そうだっ!アンは戻ってますか?戻ってますよね?隠したって駄目です判るんです
から、ちゃんと!」
「別に隠してません。戻ってますよ。ですがその前にとりあえず」
「はい?」
「何か服を着なさい」

エリスは今は腕組みをして両手で隠している胸元を見下ろします。

「いやその実はすぐ帰るはずだったんで、着替えとか持ってきて無いんです」
「それなら」

ノインがそこまで言ったところでエリスの背後の扉が開きました。

「騒々しいわねぇ。そんな調子で王宮でのお勤め、大丈夫なのかしら」
「いいんだよ。魔王様はそんな事気にしないし、何時もエリスは賑やかで良いって
言ってるぞ」
「判ったわ。それより服、私も着替えはあんまり持ってきて無いけど何か着ないとね」
「うん」
「エリス、太ったり瘠せたりしてない?体つきは前と同じかしら」
「アンこそ太ってないだろな…」

そこでエリスは油の切れた機械の様に、ぎこちなく斜め後ろを振り返りアンの顔を
ぽかんと眺めました。アンはちょっと小首を傾げ、それから微笑みました。

「ただいま」
「…アン?」
「ん?」
「私の事、判るの?」
「何言ってるのよ、あなたはエリス。もう一人の私」

エリスは何事かを言おうとして口をぱくぱく動かしましたが声にならず、そして
アンの差し出した手をしばらく茫然と見詰めていました。やがてその手を握ろうと
エリスが自分の手を伸ばすと、今度はアンはさっと手を引っ込めました。

「面白く無いけど、いい?」
「何言ってんだよ、こうしないと本当に戻った事にならない」
「そうだけど…そうよね」

今度は互いに差し伸べた手をそっと握ります。それから後の二人の表情の変化は
対照的なものでした。穏やかなあるいは惚けていると言っても良いくらいの笑みを
浮かべているアン、一方でエリスの顔には苦悶悲しみ怖れとそれらがない混ぜになった
表情が次々に表れては消えていきました。そうしてそんな変化もすぐにおさまり、
後には互いをじっと見詰める二人が居ました。



どれくらいの間そうして見詰め合っていたでしょうか。そんな二人に、特にその内の
一人に向けてノインが声をかけました。

「そろそろ」
「はい?」

返事をしたのはアンの方。エリスの肩越しに見詰めるアンの視線を追ってエリスも
ノインの方を振り返ります。

「子供の教育にも良くありませんし」

今度はノインの視線の先を目で追うエリス、そしてアン。何時の間に来ていたのか、
全が二人の脇に立っていました。エリスはそんな全を見てちょいちょいと指を動かし
もっと傍に近づく様に告げます。素直に近づいてきた全、その脳天にエリスの拳が
一発お見舞いされました。

「ぃ痛っぃでぃす…」
「女のムネに見とれるなんて百年早いぞ」
「何時までも服を着ないのが悪いのよ」

アンにそう言われ、エリスは渋々と言った感じで廊下へと出ていきました。すぐ後を
アンが追い掛け、廊下で何事か話した後で階段を上っていく足音が聞こえます。
その様子にノインはやれやれと溜息をつくのでした。そんなノインに全が言います。

「姉様たちが戻ってきましたぁ」
「そうですね」

ノインは全に頷いて見せ、彼の意見を肯定するのでした。それから数分後。アンに
借りた服を着て二階から下りてきたエリス。だぼだぼのジーンズにチェックのシャツ
というラフでゆったりとした格好です。

「緩そうですね」

ノインの第一印象に対して答えたのはエリスのすぐ後からリビングに入ってきたアン。

「私が向こうでアルバイトをしていた時に着ていたものなんです。牧場主さんの
お下がりで。本当はもっと女の子っぽい服を貸してあげたいんですけど」
「エリスの気にいる服が無かったんですか?」
「というより他のは」
「わっ、それ以上言っちゃ駄目!」

エリスは慌ててアンの口を押さえます。

「気になりますね、教えてくれませんか」
「絶対駄目です。アンも絶対言うなよ」

にっこり笑って頷くアン。しかしその一方では手で身体のラインをなぞる様な仕草を
ノインにして見せています。そのゼスチャーを見たノインは少し考えてから、こんな
事を言います。

「エリス、太ったんですか」
「ち、違いますよ。アンが痩せたんですっ」
「そうなんですか、アン」
「そういう事にしておいてあげて下さい」
「誤解を招く様な言い方するなよ!」
「ではとりあえず、アンの方が痩せているという事にして」
「ノイン様、それ意味が変わってま…」

エリスは言葉を途中で切り、それから難しい顔をしてアンを見詰めました。応える様に
アンがエリスの肩に手を乗せ、軽く目配せをします。エリスは黙って頷き、リビング
を出てキッチンの方へと向かいました。そしてほんの少し後にズシンと大きな音で
玄関が開き、廊下を抜かしそうなくらい軋ませてトールンが現れました。

「アン、居たか。何か騒ぎがあったと聞いたが」
「大丈夫。何も問題は無いわ、トールン」

やや険しかったトールンの顔がアンの一言で驚きの表情に変わり、やがてふっと全身の
力が抜けました。そして同時に彼らしからぬ、深い溜息を洩らすのです。

「そうですか。戻られましたか、姫」
「私は姫なんかじゃないわよ。我が家は既に傍系です」
「私に比べれば姫の方がずっと」
「よしましょう、トールン。もうそんな時代では無いと思うの」
「今更考え方を変えるのは難しいものです。私だけでなく、他の多くの者にとっても」
「年寄みたいな事を言うのね」
「既に信念が揺らぐ歳でもありません」
「頑固さん。今すぐにとは言わない。でも何時かは私達の事も」

トールンは軽く手を上げてアンを制します。その話を蒸し返しても仕方が無いとでも
言うように。そしてトールンはリビングの奥へ視線を向けます。

「ノイン殿」
「なんでしょう」
「約束通り我らは貴方に従う。だが彼女には用など無いであろう。迎えも来ておる事
でもあるし」
「そうですね」
「待って。私は帰りません。トールン達が残っている限りは」
「駄目です。再び天界との総力戦になるやもしれぬ地に姫を置いておく訳には」
「邪魔はしません。私にも何かできるはずだなんて傲慢な事も思ってないの。でも
私達は仲間よね?たとえ役立たずでも、先に帰るなんて絶対に嫌」
「何言ってんだよ!」

お盆に乗せた食器をガチャガチャと震わせて、何時の間にか戻ってきたエリスが
話に割り込みます。

「アンは私と帰るんだ。こんな連中に付き合う必要なんて無い!」
「姫、私も不本意ながらこの馬鹿者と同じ意見です」
「うるせー、お前は黙ってろさっさと野営地に帰れ」
「貴様こそ、さっさと姫を連れて帰れ。その為に来たのだろうが!」
「筋肉脳野郎に言われなくても帰るさ!」
「二人とも止めなさい!」

二人を上回るアンの大声にエリスもトールンも、ぐっと言葉につまってしまいます。
それから一転して静かな、しかし誰の反論も認めないという決意がこもった言葉を
紡ぐアン。

「誰が何と言おうと私は残ります。エリス、魔王様とフィン様にはその様に」

エリスはぷいっと顔を背けるとテーブルに近づいて行きます。

「ノイン様!」
「はい」
「部屋、まだ空いてますよね?居候一名追加。以上申告終り」

それだけ言うとノインの返事を待ったりはせずにまたキッチンへと引っ込んでしまい
ます。アンが代わりにノインに向けて頭を下げました。

「ノイン様、よろしくお願いします」
「仕方ありませんね」

ノインとアンの会話を背中で聞きつつ、トールンは黙って屋敷を後にしました。
そしてトールンと入れ代わる様に屋敷へとやって来たのはミカサ、レイ、それにミナ。
いずれも今日の作戦の後、ノインの指示で宿営へと戻っていたのです。そしてこれも
ノインの指示で夕食の頃合に参集したという訳です。その名目は反省会という何とも
人を食った提案でしたが、ミカサは良くも悪くも名目だけでその実は本当に単なる
食事だけだろうと予想していましたから気にもしません。しかしレイはノインのその
提案に対して不謹慎ですと嗜めました。それでも結局現れたのはミナが折角だから
行こうと勧めたからです。“もしかしたら珍しい料理、出るかもしれないのに…”と
いうミナの呟きがかなり強力にレイの背中を押した事もまた事実でしたが。やがて
屋敷の中へ入った三人。そしてミカサはノインの姿を認めると開口一番で尋ねます。

「ノイン様、ユキの姿が見えないのですが何かご存知ですか」
「ええ。二階で休んでいます」
「な…」

顔をしかめたミカサに対して慌てて釈明したのは傍で聞いていたアン。

「違うんです、ユキさんは私の為に頑張って下さってそれで」
「ありがとう、アン」

その声に皆が振り向くと扉の所にユキが立っていました。もともと白い肌が更に
透ける様に白くなり、生気を感じさせない顔色となっていました。そしてその姿は
アンの言葉を一瞬で全員に納得させるのに充分でした。

「こんな時間まで勝手に留守にして申し訳ありませんでした」

よろよろと近づいて来たユキがミカサに告げますが、その声は今にも消えてしまい
そうなか細いものでした。

「大丈夫なのか、ユキ」
「はい。そんなに酷い様に見えるのでしょうか」

そう言って微笑むと、ユキは余計に病人の様に見えました。そしてミカサだけで
無くレイやミナも今にも倒れるのではと思った途端、期待に違わず本当にユキは
ふっと背中から倒れてしまいます。そしてミカサが慌てて手を差し伸べた時には、
ユキはアンとエリスに左右から抱きかかえられていました。一瞬で現れたエリスに、
しかし誰も変だとは思いませんでした。その時はユキが倒れた事に皆動転していたから
…だけでは無いのですが。

「エリス、彼女をもう一度二階へ。構いませんね?」

ノインに同意を求められたミカサに反対する理由はありませんでした。そして既に
扉を通り抜けていたエリスにノインが更に付け足します。

「エリス、良く眠れる様にね」

立ち止まったエリスは抱きかかえたユキの頭を扉にぶつけない様に気を配りつつ
振り返り、そしてちょっと不敵な笑みを浮かべていました。

「そんな事言っていいんですか?」
「彼女には休息が必要です。ミカサ」
「はい?」
「彼女は今晩ここで休みます」
「はい。よろしくお願いします」
「という事です」
「判りました。では、朝までぐっすり」

それだけ言うとエリスは今度こそユキを抱えて姿を消しました。二人の会話の意味に
気付いて、ミカサは疑問をノインに尋ねます。

「ノイン様、ユキはアンの様な能力に耐性があったのでは」
「アンの力は生まれつきのままですが、エリスの方は使い方に関して訓練を受けて
いますから。それに今のユキの体力では逆らえないでしょう」
「成程」

そんな話が交わされる脇ではレイが少し難しい顔をしていました。

「何か?」
「ノイン様」

レイに代わって皆の疑問の核心をミカサが問います。

「本日の作戦失敗に関して、ノイン様は仕方ないと仰有いました。それは良いのです。
失敗は常にありますから。ですが何の説明も無く、お咎めも無しでは士気に関わり
ます。まずは彼女が何者なのか、ちゃんと話して下さいませんか」
「ふむ」

ノインは彼をじっと見詰める三人の顔をぐるっと見回し、軽く肩をすくめて見せます。

「別に無罪放免にする気はありませんが、エリスに関しては魔王様より注意書きが
付いて来ましてね」
「注意書き、ですか。そこには何と」
「“細かい事は気にするな”と」

ミカサは内心で頭を抱えます。魔王様といいノイン様といい、どうしてこうも…。
しかし今回はそれで引き下がる気はありませんでした。

「では何故魔王様が彼女を特別扱いするのか、納得の行く説明をお願いします」
「今日は食い下がりますね」
「ノイン様」

今まで黙っていたレイが言います。

「私からもお願いします。エリスは何者ですか」

ノインは少し考えてから応えます。

「これから話す事は魔王様から聞いた話と噂に毛が生えた程度の話を総合したもの
です。ですから細部は真実とは違うかもしれません。それと他言無用に願います」

理由有りな者の存在には慣れているミカサはすぐに頷き、レイとミナも訝しく思いつつ
同意の印として無言で居ました。やがてノインは静かにひとつの物語を語り始めます。



ユキを空いている部屋、といってもエリスにはどの部屋が空いているのかは判らず
結局は扉を軽く蹴飛ばして最初に空いた部屋に運んでベッドに寝かせました。
ふらふらと現れたユキが今まで寝ていた部屋の扉をきちんと閉めて来たとは思えない、
と深く読んだ訳では無く単に手がふさがっていたので足で蹴っただけでしたが結果と
しては初めにユキが寝ていた部屋に行き着いたのでした。そっと横たえたユキに
毛布を掛け脇から出てしまっていた手をとって中へ入れようとしたところで、その手が
エリスの手を弱々しく握り返して来ました。

「…起きなくちゃ」
「駄目ですよ、ユキ様。明日まで休む様にと、ノイン様のご命令です」
「そうは…いかないわ」
「また皆さんの前で倒れてもいいんですか?」
「……大丈夫…だから」
「格好悪いですよ。それでも?」

ユキはぼんやりと天井に彷徨わせていた視線を脇に立つエリスに向けます。
薄暗い部屋の中で、きらきらした瞳が見下ろしていました。

「みっとも無かった…わよね…」
「そうお思いなら、しっかり休んで次に顔をお見せになる時は笑顔で」
「…ええ…そう…する…」
「それではお休みなさいませ」

しかし離れようとしたエリスの手をユキは更に握りしめました。

「ねぇ…貴女の話……を聞かせて」

エリスは膝を折ってベッドの脇で目の高さをユキに合わせます。そして残った手を
重ねてユキの手を包むようにしました。

「私の話ですか?何も面白い事はありませんよ」
「でも…貴女は…私の事……を知って…いる」
「王宮で暮らしていますので」
「王宮で……」
「ええ。侍女とか呼ばれる事もあります」
「あぁ……ではきっと……貴女は強い……のね……」
「もちろん、強いですよ」
「私も強く……なりたい………姉さん………みたいに」
「ミスト様ですか」
「ええ………いま………は何処に居る………のかしら」
「きっとユキ様の事を見ておいでです」
「ううん…………姉さんは…………私の………気に…………ない………わ」
「そんな事はありません。ミスト様は時折…」

ふっぅ。短い溜息を漏らすエリス。

「体力を失われたとは言え、流石悪魔族の方だけの事はありますね。ここまで耐える
とは思いませんでした」

ユキが静かな寝息を立て始めてから更にしばらく待って、エリスは手をそっと離し
立ち上がりました。そして部屋を出る所でベッドの方を振り返って囁きます。

「よい夢を」

私の話はまた別の機会に。と、心の中で付け足してからエリスは今度こそ部屋を出て
行きました。

(第171話・つづく)

# 本当に次で終わってますので。^^;;;

では、また。

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