神風・愛の劇場スレッド 第168話『再会』(その1)(11/04付) 書いた人:携帯@さん
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From: Keita Ishizaki <keitai@fa2.so-net.ne.jp>
Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation
Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: Mon, 04 Nov 2002 13:34:17 +0900
Organization: So-net
Lines: 470
Message-ID: <aq4tca$hju$1@news01bb.so-net.ne.jp>
References: <20021004180534.46a99b9b.hidero@po.iijnet.or.jp>
<20021011174031.7f494617.hidero@po.iijnet.or.jp>
<20021018174503.49e6e0ca.hidero@po.iijnet.or.jp>
<aotnc6$hfs$1@news01cj.so-net.ne.jp>
<20021021173850.1b607df3.hidero@po.iijnet.or.jp>

石崎です。

佐々木 英朗さんの<20021021173850.1b607df3.hidero@po.iijnet.or.jp>から
>佐々木@横浜市在住です。

こんにちわ。

># 本スレッドは「神風怪盗ジャンヌ」のアニメ版第40話から
># 着想を得て書き連ねられているヨタ話です。
># 所謂サイドストーリー的な物に拒絶反応が無い方のみ以下をどうぞ。

#久々にフォロー記事&第168話本編という記事です。^^;;
#今週はこの記事の後にもう一本あります。



>> >> ★神風・愛の劇場 第166話『きょうだい』(その1)
>> >(中略)
>> >> ★神風・愛の劇場 第166話『きょうだい』(その14)
>
>> >●(その2)
>>  一応、高校以上で知り合ったということで(笑)。
>
>がっかり。(ぉぃ)

 寺田先生的関係が良かったですか?

># で、駆け落ちした子の子(孫)とは接点が無いという訳です。
># そして唯一、孫に祖母らしい事をしたのがイカロスを送った事。

 成る程。その案だと母上はフランス育ちでしたか。

#ツグミさんがクオーターと言うことは、その場合だと、おばあさんの旦那は
#フランスに住んでいた日本人ということでしたか。

>全くん(とノイン)の誘いに乗るという事はツグミさんは殺されるという
>オチだったりして。(非道)

 その一方で、全君が真実をそのまま語っている可能性も。

>ちなみに人間の軍勢の姿というのが全然想像出来ないのですが。(笑)
># 無理に想像するとモヒカンにトゲトゲレザー服になってしまいます。(爆)

 それがとても悩ましいです。
 設定を考える時、私も同じ想像をしたのですが、あんまりなので以下のどれか
から。

1 ノインの服みたいなマント
2 ファンタジー風アーマー
3 19世紀の軍隊風制服
4 実は普通に現代の軍服

 ちなみに服装はさておき、決して筋肉ムキムキな人達ではありません。多分。
^^;;;

#ノイン同様、魔導剣士系という風に考えてます。
#力自慢は雑魚共にお任せって感じで。

>また妹(義兄弟では無い様ですし)という概念があるのですから、共通の
>親かそれに近い存在もいると思われます。
># 親が二人かどうかは判らないですが。^^;

#実は第一案では、ミストとユキは義兄弟でした。
#…で、ユキが一方的にミストを姉と慕っているだけで、ミストの方はユキのこ
#とを何とも思っちゃいない(笑)。

>何れにしても私のツグミさん像とはかなり乖離したというのは事実ですね。

 やっぱり。^^;;;;;;;;;

#佐々木さん版のキャラを見て、それを思い切り邪な方向に走らせているのが私
#版のツグミさんなのではという気が時々(ぉぃぉぃ)。きっと、悪魔の仕業で
#すですっ。

>個人的にはラストで全員が誰かとくっついている(余り者無し)というのは
>現実的では無い(嘘臭い)と思っているのですが。(笑)

 では、稚空が余りということで(嘘)。

#本当にそれをやったら抗議のメールが確実に(笑)。普段から「ちーまろをも
#っとくっつけて下さい」と時々言われているので。

># 私のツグミさん(誤解を受ける言い方 ^^;)は石崎さんの描く彼女とは
># 性格違ってますので、どうなっても知りませんよ。^^;

 えっと、佐々木さん版のキャラで構いませんので、宜しく(笑)。

#ミストの時みたいに(笑)。

>> >●(その5)
>> #でもノインは見に行くだろうなぁ。
>
>益々、まろんちゃんが行くとマズい事に。

 戦いにはならんだろうと思ったのですが、別の戦いの意味でそう言えば拙いの
でした。

>> #…と振ってみる(笑)。
>
># きっと後悔します。(笑)

 この大会の話の腹案が無い訳では無いのですが、ここで派手なことをする予定
は今のところ(笑)ありませんので、適宜宜しく(笑)。

>> >●(その7)
>
>女の子の行動に対する男の反応を研究している真っ最中とか。^^;;;;;

 要するに、男の子に慣れていないという事ですね(笑)。

>> >●(その12)
>
>魔王様が天使に似せて悪魔を産み出して以来、人形(ひとがた)をした者が
>格上であるという風潮が魔界にはあり、それ故変身可能な者は人の姿を取りた
がる
>という設定だったりします。

 成る程、天使の誕生が悪魔族の誕生より先な訳ですね。φ..

#人間誕生>魔王誕生>天使誕生>悪魔誕生…ということで。

>> >★神風・愛の劇場 第167話 『異郷にて』(前編)
>>  まず、新キャラを中心とした話となっていたので吃驚。
>
>好きに動かせとの仰せだったので何か書けという意味かと。^^;;;;

 否定はしません(笑)。

#アンとシルクの再会の部分をお任せの積もりでした。アンの(本来の)キャラ
#が謎だったので。ただまだ、記憶は取り戻していない風ですが。

>髪については変装として染めているのだろうと思いましたが、瞳の色は
>隣りのお姉さんの話の時の金色というのはミストはどんな姿でも瞳だけは
>素のままにしているという意味で実際のお姉さんの色とは違うというつもり

 そう言えばミストの瞳の色の設定がありましたか。

>アンの保護者として、名目が必要だったのでしょう。
># トールンの話からすると実際の血縁はなさそうです。

#ちなみに、魔界で登場していた龍族代表代理が、アンの叔父という設定です。

>>  大変働き者な所を見せ、掃除に給仕と忙しそうなユキはとても誇り高き悪
魔族
>> には見えません(笑)。
>
>落ちこぼれ。(笑)

 そうだったのか(笑)。

># でもユキがかいがいしいのはミカサの前でだけと思われ。

 猫被っている訳ですね(笑)。

>> >★神風・愛の劇場 第167話 『異郷にて』(後編)
>
># ちなみにこのバカ者共はアキコにちょっかい出してミストに
># 制裁を受けた連中です。また性懲りもなく。(笑)

 まだ生きていたのか(笑)。

>ユキちゃんは生身です。ふっくら柔らか、しっとりスベスベ。(何処がだ *^^
*)

 それは良かった。次の問題はスレンダーかどうかという点に…。

>>  それと同時に、何だか意味深な部分も出て来て、佐々木さんバージョンの
ユキ
>> 他新キャラの設定が出来つつあるという印象を受けます。
>
>必要に応じて適宜、覆しちゃってください。(笑)

 では早速次回にでも新たな設定を(謎)。

>では、また。

 では、以下本編へと続きます。

#現在、(その3)に相当する部分まで書き進めていますが、多分(その4)〜
#(その6)位まで続くのでは無いかと思われます。
#まぁ、いつものことですが。


★神風・愛の劇場 第168話『再会』(その1)

●枇杷町・山茶花邸

「ん…」

 素肌に感じる雪の冷たさで、目を覚ましたセルシア。
 目を覚まして少しの間はぼんやりとしていたものの、すぐに現状に気付いて慌
てます。

「あわわ…。またやっちゃったですですっ!」

 空を見上げると、幸いにも太陽の位置はあまり動いていない風に感じられたの
で、眠っていた時間はそれ程でもない。
 そう気付くと、安堵したセルシア。
 実は一晩眠り続けていたのかもしれないのですが、以前やってしまった事のあ
る、その可能性は脳内からは削除しています。

「えっと、弥白さんは…」

 屋根から飛び上がり、建物の三階にある弥白の部屋を一つ一つ、外から覗き込
んでいったセルシア。

「まだ帰ってないですです…」

 三階のどの部屋も、外から見た限りでは無人でした。
 他の階に居るのかもしれない。
 そう思い、別の階も探すことにしたセルシア。
 以前、弥白が一階の部屋で誰かと会っていたことがあった事を思い出し、真っ
先に一階へと降下して行きました。
 地面にふわりと降り立ったセルシアは、すぐに自分の失敗に気付きます。
 姿を隠す術を施していても、雪にはくっきりと自分の足跡がついているのでし
た。
 それに気づき、セルシアは再び地面から浮き上がりました。

「あの人は…」

 以前弥白が居たことのある一階の一室。
 そこには見覚えのある人物が椅子に座っていました。
 初老に差し掛かっている年齢であろうその男性は、広いその部屋で一人でいま
した。
 暫くの間、その男性を見つめ続けていたセルシア。
 しかし、身動きすら殆どしないので、段々飽きてきました。
 そう言えばトキはどうしただろうか。
 そう思い、彼に連絡を取ろうとした時です。
 部屋の中にいた男が立ち上がり、セルシアが覗き込んでいる窓に向かって歩い
て来ました。

「わわわっ」

 慌てて、セルシアは窓から離れました。
 少し上空に浮かび、窓の様子を伺っていると、男は窓を開けて外に顔を出し、
辺りの様子を見回している様子でした。
 自分のことに気付かれたのだろうか?
 そう思い、セルシアはますます慌てましたが、男は再び部屋の中に顔を引っ込
めました。

「ふうっ」

 安堵して、再び窓の中を覗き込んだセルシア。
 今度は堂々と覗き込むことはせず、こっそりと隠れて窓の中の様子を伺います。

「あれ? 開いてるですです?」

 今まで閉ざされていた窓が、開けられたままとなっていました。

「これって…チャンスですです?」

 一瞬迷いはしたものの、この機会を逃すことはしなかったセルシア。
 音一つ立てずに屋敷の中へと忍び込むことに成功しました。
 もちろん、万が一にも気付かれぬ様に身体の大きさは小さくしています。

 建物の中に入ると、むっとする程の暖気がセルシアを包みました。

「お部屋が暑いから、窓開けたんですです?」

 そう気付くと、セルシアはますます安心しました。
 再び男は椅子に座り込むと、じっと何かを考えている風でした。
 男の座っているソファの向かい側のソファの背もたれの上に座り込み、セルシ
アは男の様子を伺っていましたが、先程と同じく変化の無い男の様子に、再び眠
気が襲って来るのでした。
 こめかみを指で押さえ、頬をつねって何とか眠気を押さえようとしたセルシア。
 その努力が限界に近付いた頃、この部屋の扉が開きました。

「失礼します」
「(あの子は…)」

 海の近くで出会った少女が、普段着ている服に着替えて、中に入って来ました。
 その少女の姿を見て、何故か胸の鼓動が高まったセルシア。
 もっとも、少女を見て惚れたという訳ではありません。
 この辺りの趣味は、セルシアは至って普通なのでした。

「三枝先生、申し訳ありません。弥白お嬢様は今、名古屋病院におられるとのこ
とです」
「病院?」
「はい。ご学友の方が入院されているそうです」
「やはり、あの事件で?」

 三枝と呼ばれた男の言葉に、少女は肯きました。

「弥白お嬢様が屋敷に戻るまで、後一時間程お待ち頂くことになりますが…。お
待ちになりますか?」
「僕は構わないよ。今日は暇だからね。ただ、ちょっとお願いがあるんだが」
「はい、何でしょうか」
「紅茶のお代わりを。それと、一人だと暇なので、君に話し相手になって貰えれ
ば。春野椿さん。仕事が忙しくなければだけど」
「はい。今日は本当はお休みですから」
「それは良かった」
「では、暫くお待ち下さい。紅茶とクッキーでも持って来ますね」

 そう言うと、椿は一礼して部屋を出て行きました。

「(あの子は一体…)」

 セルシアの胸の鼓動は高まったまま、静まることはありませんでした。
 しかしセルシアはその理由について、全く思い当たる節は無いのでした。


●桃栗町・名古屋病院

 水無月重工本社ビルを出た弥白は、再び佳奈子を見舞いに病院を訪れました。
 佳奈子の病室に向かって歩いて行く弥白は、良く知った顔を見つけて立ち止ま
ります。

「あら、こんにちわ。神楽」
「弥白お嬢様」
「お仕事の調子は如何かしら?」
「この一週間は商売繁盛。商売柄、喜んで良いのかは判りませんが」
「まだ入院している方は?」
「大体は退院したのですが、まだ若干残ってますね」
「そうですの…」
「お友達のお見舞いですか?」
「ええ」
「彼女は、明後日にも退院出来るそうですよ」
「本当ですの?」
「ええ。海生様よりお話を」
「それは良い報せですわ。それでは」

 一礼して、立ち去ろうとした弥白を神楽は呼び止めました。

「あの、弥白様」
「何ですの?」
「後で、私の部屋に来て欲しいのですが。ちょっと今は立て込んでまして」
「判りましたわ」
「では、また後ほど」

 神楽はそう言うと、慌てた様子で廊下を去って行くのでした。


●枇杷町・山茶花邸

 紅茶とクッキーをトレーに載せ、三枝の待つ応接間へと戻って来た椿。
 今日は前々から休暇届を出してあったので、誰にも遠慮することはありません。

「お待たせしました。三枝先生」
「じゃ、君もここに座って」
「はい」

 三枝のティーカップに紅茶を注いでから、ソファに椿は腰を下ろしました。

「宜しかったら、このクッキーもどうぞ」
「うん。…お、こりゃ美味い」
「弥白お嬢様のお手製です。残り物で申し訳ないのですが」
「娘が作ってくれたクッキーを思い出すよ。もっとも、娘のクッキーはこんなに
上手く焼けてはいなかったがね」

 目を瞑り、懐かしむ様な表情で三枝は言いました。

「娘さんがいらっしゃったんですね」
「ああ。もう、居なくなって四年近くなる」
「大学かどこかに?」
「……事故でね」

 三枝がぽつりと呟いた言葉。
 それを聞き、椿は自分の失敗に気付きました。
 思えば、三枝の娘が事故で死亡していたことを聞いたことがありました。

「ごめんなさい。私…」
「良いんだよ」
「でも」
「娘が死んだ時、私は何もかも嫌になり、仕事を投げ捨てて別荘に隠遁したんだ。
蓄えもあったし、娘の写真に囲まれて余生を送るつもりだった」
「そんな」
「しかし、一年前の話だ。怪盗ジャンヌにより別荘は全焼してしまってね、娘の
写真も無くなってしまった。もっとも、全てが焼けた訳では無いがね」

 三枝はポケットから懐中時計を取り出すと、椿の前で蓋を開きました。
 蓋の裏側にあった写真を見て、椿は声をあげました。

「あれ、この子…?」
「知っているのかい?」
「多分、似た子だと思うんですけど。今でも生きていますから」
「ひょっとして、彼女の方かな」
「新体操の雑誌の記事で見たことが」
「ああ、成る程。日下部さんの方を知っていたか」
「ええ。確か、そんな名前でした」
「全てを失い、私はもう生きる気力を失った。あの時はそう思ったんだ。だけど、
そんな僕に生きる気力をくれた娘が居た」
「弥白お嬢様ですね」

 椿が先回りして言うと、三枝は肯きました。

「ああ。彼女は僕にもう一度、写真の世界に戻る気力を与えてくれた」
「それを聞けば、弥白お嬢様もお喜びになりますわ」
「そうかい」

 その言葉を最後に、三枝は黙ってしまったので、椿は困りました。
 話嫌いという訳では無かったのですが、世界的なカメラマンで、しかも主人の
大切なお客様相手にどんな話をすれば良いのか判らなかったのです。

「春野さん」

 暫くの後、沈黙を破ったのは三枝の方でした。

「あ、はい」
「高校生…だよね」
「ええ。枇杷校に通ってます」
「この若いのに、学校に通いながらこの屋敷で住み込みで働いているなんて大変
だね」
「でも、お給料は良いですし、あんなお嬢様学校へも通わせてくれます」
「しかし、君の年頃の娘は…。ああいや、立ち入った事を聞く気は無かったんだ
が」
「良いんです。三枝先生も、四年前に娘さんを亡くされたって言ってましたよ
ね」
「ああ。…『も』?」

 椿の言葉の意味に、三枝は気付いた様子でした。

「はい。私も、四年前に家族を亡くしました。私がここに住まわせて貰っている
のは、その為です」
「それは…。それじゃあ、あそこに居たのはひょっとすると」
「ごめんなさい。さっき私、三枝先生に嘘をつきました」

 車の中で椿は、友達の家に行った帰りなのだと三枝に話していたのでした。

「良いんだ。実は、君が花を海に投げ入れているところを見ていたんだ。君がそ
の事を言わなかったので、僕も聞かなかったのだが」
「今日が、命日だったんです」
「やはり事故で?」

 こくりと、椿は肯きました。

「四年前の今日、兄さんと姉さんはあの場所で、乗っていたバイク毎、海の中に
…。乗っていたバイクは直ぐに海底で発見されたのですが、あの辺りは潮の流れ
が速いらしく、遺体はとうとう上がって来ませんでした。それで行方不明という
ことになって、実はまだ、葬式は出していません。でも多分、二人は…。父はそ
れから暫くして、仕事上の事故でやはり帰らぬ人となり、私はこのお屋敷に。本
当は、父の葬式の時に兄さん達の葬式をしようという話もあったのですが…」

 母については、口にはしなかった椿。
 三枝も母について尋ねることはしませんでした。

「すまない。辛いことを思い出させてしまったね」
「良いんです。私も今の生活に満足していますから」

 椿がそう言った時です。
 誰かが泣いている声が聞こえた様な気がしました。
 まさか三枝先生が?
 そう思い、椿は三枝の顔を見ましたが、悲しそうな顔をしていたものの、泣い
ている訳ではありませんでした。
 辺りを見回してみたものの、もちろん二人を除いては誰も居ませんでした。

 窓の方向を見た時、外から吹き込んできた微風を椿は肌に感じました。
 見ると、いつの間にか窓が開いていました。

「あら? 窓が」
「さっき、換気の為に開けたんだ。寒かったかな。もう閉めようか」

 そう言い、腰を浮かせかけた三枝を制し、椿は窓際へと歩いて行きました。
 すると、椿の横を再び風が通り過ぎて行きました。

「え?」

 椿が驚いたのも無理はありません。
 風は、本来あり得ない方角、部屋の中の方から外に向けて吹いていたからなの
でした。
 しかしその風を感じたのも一瞬のこと。
 今度は、窓の外側からの風が部屋の中に吹き込んできました。
 既に外は日が傾いて来ていて、外気も冷たさを増しつつありました。
 それに気付くと、椿は慌てて窓を閉めるのでした。

(第168話(その1)完)

 では、(その2)へと続きます。

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Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
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