神風・愛の劇場スレッド 第148話『使い道』(9/16付) 書いた人:携帯@さん
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From: Keita Ishizaki <keitai@fa2.so-net.ne.jp>
Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation
Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
Date: Sun, 16 Sep 2001 12:01:20 +0900
Organization: So-net
Lines: 377
Message-ID: <9o14m1$nss$1@news01ci.so-net.ne.jp>
References: <9mne7o$9t8@infonex.infonex.co.jp>
<9msbuh$dkk$1@news01de.so-net.ne.jp>
<9n9qk1$9sf@infonex.infonex.co.jp>
<9nedq8$6oi$1@news01cg.so-net.ne.jp>
<9nrs09$if4@infonex.infonex.co.jp>


石崎です。

hidero@po.iijnet.or.jpさんの<9nrs09$if4@infonex.infonex.co.jp>から
>佐々木@横浜市在住です。

 こんにちわ。

 このスレッドは、神風怪盗ジャンヌのアニメ版の設定を元にした妄想スレッド
です。そう言うのが好きな人だけに。



>>> >>> >>> > >> ★神風・愛の劇場 第140話『贈り物』(前編)
>
>ふむふむ。"その後"は漏れ聞いた程度にしか知りませんが、その線だと
>前段階としてフィンは**する運命になるが、妄想でフィンが**するのは
>中々に厳しいものがあるので上手いつなぎ方は無いものか…
>という辺りが辻褄合わせと仰有っている部分なのでしょうか。

#**の部分が不明なのですが、近いかも知れないデス。
#ただ、その通りのクライマックスになるとは露ほども思っていなかったりして
#(汗)。

>>> >>> ★神風・愛の劇場 第144話『決裁』
>
>ちなみに私はヒネクレ者なので全然違う事考えてました。(笑)

 自らの意志による亡命?

>>> >★神風・愛の劇場 第145話 『ちょっとそこまで』
>
>前者のニュアンスが近いと思っていただければ。
># 子供向きにツグミさんも説明を端折っているので判りにくいでしょうけど。
>## 正直、コレを突っ込まれるとは予想外。^^;;;

 スパゲティ・ナポリタンは伊太利には存在しないと思っていたので(笑)。
 検索しても出て来るのはケチャップのものばかりで。
 トマトのも一応ありましたが。

#でもナポリタンならケチャップの方が良いかも

>ノインが言い淀んだ部分は通り抜けると日付が変わっているという部分です。
>しかし全くんはその日暮らし(笑)なので気にしないだろうという事で。

 実は私案でも同様の部分が問題になったのですが、ツグミさんは兎も角全君は
気にしないだろうと思いました(笑)。

># 本当はもう1つ、あの道には小さな問題があるのですが、
># それはノイン自身が気付いてなかったりします。

 実はノインが気にしていたのはこちらの方だと思っていました。

#私案でもあの結界にはちょっとした弱点があったりして。

>あの記述…何だろう、茶菓子の話ですか?^^;
># ちなみにクッキーは「シスプリ」ねただったりします。

 シスプリを最近見ていなかったので(汗)。

>>> ★神風・愛の劇場 第146話『悪戯』
>
>しかし、ミストは誰の姿をまとっているのでしょうか。
>フィンが突然出合って狼狽える相手って…まろんちゃん?都ちゃん?
># すいません。サッパリ判らないのですが。^^;

 誰の姿であるか判らないように、それでいて誰であるのか妄想できるように描
写したつもりでしたので、後段で書かれた部分も含めてその様に受け取って頂け
たという事は成功だったという事でしょうか。
 ちなみに映像も妄想していて、冒頭シーンではミストの足元から見たフィン。
 ラストではミストの口元と後ろ姿のシルエットだけが出ている描き方だったり
して。

#で、足元だけで誰だか判ってしまう(笑)。

>## ロレーヌ…今度の地名ネタは枠が大きくなってますね。

 ホテルロレーヌは、アニメ第7話の秋田刑事の台詞の中で登場した桃栗タワー
が完成するまで桃栗町で最も高かったビルの名称です。

># もしかして春夏秋冬各氏はまた変装潜入なのかなぁ。(笑)

 また女装でもさせてみますか(笑)?

#すると今回はレオタード姿とか(爆)?
#あ、ロミオとジュリエットの話の方を妄想されておられるのかも。

>夜になってまろんちゃんの家にやって来た都ちゃん。
>本作にしてはノーマル(笑)なスキンシップをはかっている二人。

 まろんちゃんが都ちゃんを押さえ込んだ所ではっとなった二人がそのまま…。
 という展開でも良かったのですが(笑)。

>まろんちゃんが格闘技で上を行くのは夜のお仕事で
>鍛えた賜物なのでしょうね。確かに独学には違いない。^^;

 一瞬、お仕事の部分を読み飛ばして、ツグミさんと鍛えたのだと勘違いを
(笑)。

>風呂場での都ちゃんの独白から察するにいつぞやの御泊まりでは
>添い寝までしかして無いみたいですね。な〜んだ。(何だ? ^^;)

 服装描写からも私的設定では最初からそうなっていましたので(笑)。

#某饗宴編が二人のはじめてという事ですから(爆)。
#ただ、本当に添い寝だけなのかは不明なのですが(笑)。

>出ない電話の相手はツグミさんなのでしょう。
>何だかんだで月曜の朝以来会ってないのですから、そろそろ渇きが。(笑)

 そろそろ会いに出かける頃でしょうか。

#あの貼り紙に浮き出た文字の正体が不明なので、今回は描写していませんが。

>>> #最近、誰かさんの出番が無いような気がするのは気の所為(汗)。
>
>大いに疲れているでしょうから、少しくらいは平凡な日常を。^^;

 そろそろ佐々木さんパートでも弥白様をと思う部分も少しありまして、彼女関
連で動きを起こさないようにもしていたりして。

#弥白様の電脳世界の描写は流石に限界あるので、本職のお力をお借りしようか
#と(笑)。

>★神風・愛の劇場 第147話 『枠』

 まなみ先輩が事故による繰り上げで大会に出場すると言うのは、元々そうする
積もりだったので好都合でした。

#ちなみに私案では事故に遭うのは都ちゃんの予定でした(ぉぃ)。

 今日も今日とて駆け足で登校のまろんちゃんと都ちゃん。
 都まで寝坊したのは、夜中にまろんちゃんに抱きつかれ、眠れなかったからに
違いないです(笑)。
 しかしお風呂場でも抱きついて来るとは。
 身体を洗うと見せかけてあっちやこっちに手を滑らせていそうな気が(爆)。
 都ちゃんもさぞや抑えるのが大変だった事でしょう。

#ちなみに「準備運動」で「夜の」と一瞬考えてしまった私って一体…(汗)。

 事故により繰り上げで選手になったまなみ先輩。
 他の部員達の心無い囁きが、まろんと都に向けられます。
 都の方が気にしている様子ですが、これはまろんも囁きの対象となっているか
らでしょうね。
 都だけが攻撃の対象となっていたとすれば、多分まろんの方が気にして、都は
逆に気にしていない風を装いそうな気がします。

 それよりも、まなみ先輩が庇ってくれた事をきっかけにまなみ先輩と仲良く出
来ないだろうかと思い始めるまろん達。
 でも実は、都ちゃんが言っていた懸念の方が正しかったりしたら。
 それとも、聖センセの前で見せた姿の様に、純粋に出場出来た事を喜んでいる
だけ?
 それは多分、当日になれば判る事なのでしょうが。

 それにしても聖センセ、まなみ先輩にどんな「演技」を期待しているのやら
(笑)。

#また大暴れかな?

 では、本編行きます。


★神風・愛の劇場 第148話『使い道』

●ホテルロレーヌ屋上

 昨日に引き続いて、日向ぼっこを楽しんでいたフィン。
 そんな彼女の楽しみを今日も邪魔する者が現れました。

「クイーンよ」
「ノイン?」

 横になっていたフィンは、身体を起こしました。

「どうしたのよ。人間としての仕事は?」
「今の時間は授業が丁度無いものですから」
「ふ〜ん。で、何か用?」
「お願いがありまして」
「何?」
「我々が作戦を成功させた後の事なのですが」

 ノインは、自分の願いを口にしました。
 フィンはそれに同意しましたが、同じ事を自分も考えていた事は口にはしませ
んでした。


●オルレアン・東大寺家

 オルレアンには一人で帰って来た都。
 途中まではまろんと一緒だったのですが、用事があると別れていたのでした。
 まろんの行き先について、わざわざ聞くような野暮はしませんでした。
 その代わり、別れてから長い長い溜息をついてはいたのですが。

 家に戻ると、今日は母の桜がいました。
 ただし、今日も父の氷室は警察に泊まりと聞かされました。
 ひょっとしたら怪盗ジャンヌからの予告状が来たのではと思い、冬田刑事にP
HSのメールで確認したのですが、泊まり込みなのは年度末に向けての書類作成
だとの返事がすぐにありました。

 夕食後に部屋に籠もり、久しぶりにネットワークに接続しました。
 先日届いた瀬川ツグミの名を騙ったメール。
 それが指し示していた先で見た弥白新聞を見て以来、メールチェックを行う度
にまた何か来るのではと緊張しながらメールを受信していたのですが、二度とそ
の手のメールが届くことはありませんでした。
 一昨日から今日にかけて届いたメールも友人からのものばかりだったので、都
は安堵の溜息をつきました。

「(見てなさい。山茶花弥白)」

 何度か無駄足を踏んでいたので、大会まで直接会いに行くことは断念しました。
 その代わり、大会で出会ったら弥白を直接追求するつもりです。
 そもそも、前大会で出場出来なくなった原因が彼女にある事は明白でしたから、
遠慮の必要はありませんでした。

 ふと思いつき、ツグミの名を騙ったメールを再度開きました。
 本来ならばすぐにゴミ箱行きのメールですが、証拠の為に残しておいたのです。
 メールの本文中に埋め込まれたリンクを再度クリックしたのですが。

「消えてる…」

 以前は確かにあったリンク先の「弥白新聞」は跡形も無く、消え去っていたの
でした。


●桃栗町

 まろんがいる訳でも無いのに並んで一緒に帰っていた稚空と委員長。
 珍しい事ですが、稚空が委員長を誘ったからからなのでした。
 二人の共通の話題であるマニアックな話題で盛り上がりつつ、人気の少ない場
所に入ると、稚空は立ち止まりました。

「どうしたんですか?」
「例の掲示板の事なんだが、今でも見ているか?」
「ええ、一応」
「様子はどうだ。その…」
「山茶花さんの事でしたら、今では話題に上っていません」

 遠回しに聞こうとした稚空でしたが、委員長は気にせず固有名詞を出したので、
稚空は思わず辺りを見回しました。
 それで、委員長も自分の迂闊さに気がついた様子でした。

「目立たない場所で話題になっている事は?」
「例の話題が出たスレッドは過去ログ送りになってますし、他のありそうな板も
出来るだけ見るようにはしていますが、特には」
「桃栗町の怪奇現象スレッドは今でも残っているのか?」
「はい。ただ、この話題については触れないというのがローカルルールとなって
いるようで、まったりしたものです。名古屋君は見てなかったんですか?」
「一応チェックはしているのだが、細かい所までは見ている余裕が無くてな」
「彼女の側についていたからですよね」

 稚空は無言で肯きました。

「ひょっとして今日はそれで」
「学校では話し難いからな」
「辛いでしょうね、彼女は」
「ああ。彼女とは長いつきあいだが、あんなに落ち込んだのを見た事は無い」
「一体誰がこんな事を」
「判らない」

 本当は、幾つか候補は考えてありました。
 弥白個人の秘密を知っているのですから、自ずと対象は限定されるからです。
 しかし、それは委員長には話せない事なのでした。

「でもまだ、ミラーサイトの方が残っているのが気がかりです」
「メールで抗議はしておいたのだが」
「サーバーが海外ですからね」
「悩みは尽きないな」

 稚空はため息をつきました。

「あの、名古屋君に前から聞きたかった事があるのですが」
「何だ?」
「イカロスを捜していた時に協力してくれたの、彼女なんですよね」
「どうしてそう思う?」
「一見関係の無いイカロスの探索願いのページにリンクが貼られたからですが」
「あの新聞は、ツグミの事も書いてあった。だからかもしれないだろう」
「それともう一つ。自分の名前を出さない辺りが彼女らしいなと思って」
「確かに。弥白はそう言う奴だよ」

 稚空は一瞬考えた後に、結局協力者が弥白である事を肯定しました。
 と同時に、委員長に口止めをする事も忘れませんでしたが。

「それで、今の様子はどうなんですか?」
「一応今は落ち着いてはいる」
「じゃあ、今は一緒に暮らしている訳じゃ無いんですね」
「何だか誤解を招く表現だな」
「事実ですから」
「弥白にはもう大丈夫だからと言われた」
「そうですか…」

 何となく、委員長の声が沈んでいるように稚空には聞こえました。
 もっとも、それがどうしてなのかについては、全く想像出来なかったのですが。


●オルレアン・ミストの隠れ家

「そう言えば、こんな駒も居たわね」

 キャンディーの中を覗き込みながら、ミストは言いました。

「水無月大和ですか。何度でも悪魔に取り憑かれる、心弱き人間です」

 ソファに座ったノインは、ミストの方を見ずに答えました。

「だからこそ、我らには役に立つ。違うかしら?」

 昨日は別の人間の姿をまとっていたミストは、今日は何時もノインが見ている
姿に戻っていました。

「あまり使えない駒ではありますが」
「でも、使い道は考えてあるのでしょう?」
「はい。以前に布石は打ってあります。使う事があるかは判りませんが」
「捨て石か。もっとも、奴らがそこまで辿り着けねば意味が無いと思うのだけ
ど」
「辿り着けないのであれば、それに越した事はありません」
「確かに。ま、奴にはノインの駒の身代わりが精一杯って所よね」
「いえ、他にも彼の使い道はあります」
「へぇ。何に使うの?」

 ノインはそれには答えず、懐から透明な液体の入った小瓶を取り出すとテーブ
ルの上に置きました。

「それは?」
「言い忘れていたのですが、魔王からミストにと預かって来ました。今度の作戦
で使うようにと。実は今日来たのは、これを届ける為なのです」
「何の役に立つのかしら?」
「はい。純粋な人間だけを眠らせる薬です」
「人間だけを? みんな眠らせたら意味が無いじゃない」
「いえ、それがそうでも無いのですよ」

 ノインは、薬の詳細について話すと、ミストは黙って聞いていたのですが。

「成る程ね。でもつまんない作戦」
「魔王は事を大事にするのを望んではおられません」
「関わった人間の記憶を消せば同じ事よ。クイーンにも働いて貰わないと」
「クイーンの力にも限界はあります。それに完全なものでは無いのですよ」
「まぁ良いわ。使うかどうかは私が決めるわ」
「良いでしょう。私は確かに魔王の意志を貴方に伝えましたからね」

 ミストが肯くと、ノインは用は済んだとばかりに、部屋の中から消えていくの
でした。


●オルレアン・東大寺家

 都がその空気を感じたのは、お風呂から上がった時。
 視界0の濃霧。その空気を例えればそれに近いでしょうか。
 お風呂の湯気が原因なのかと一瞬思ったのですが、違うようでした。
 数歩も歩かない内に、眠気を感じました。
 何時も風呂から上がると、暫くしてから眠気が来るのですが、それにしても急
でした。
 ふらつく足取りで、自分の部屋へと歩いて行こうする途中で意識が途絶えまし
た。



「起きて、都」
「ん…」

 都を起こしたのは、以前に聞いた事のある声。
 いつの間にか都は、自室のベットに横たわっていたのでした。

「久しぶりね。都」
「あなたは…あたしの心?」
「フィンよ。フィン・フィッシュ。今日は、都に伝えることがあるの」

 慌てて起き上がり、都が声のする方向に顔を向けると、背中に翼を生やした緑
髪の少女が椅子に座ってこちらを見ているのでした。

(第148話 完)

 取り敢えず今回はここまで。2月17日の夜までの都ちゃん他でした。

 では、また。

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Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
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